ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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闇と獣と凡人と
日時: 2011/02/11 13:19
名前: Nekopanchi (ID: 7foclzLM)

なんと!! 金平糖さんがキャラ絵を描いて下さいました!!

漣 直哉(主人公)

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次は名無しを描いてくれるそうです!!

<アンケートのお知らせ>

名無し「とか言って何も思イ付かなかっタから安易にアンケートにシただけなンだろウけどね。」

犬神「…そうハッキリ言うな。早速アンケートいくぞ」

アンケート用紙

①正直言ってこの小説は面白いですか?(社交辞令などは一切無しでお願いします)
「」

②ストーリーはどうですか?
「」

③やみけもで好きなシーンはありますか?
「」

④今現在登場しているキャラクターで誰が一番好きですか?
「」

⑤読んでいて気になった点、また、「ここはこうの方がいいんじゃね?」というのがおありでしたらお書き下さい。
「」

⑥何か一言お願いします
「」

〜ありがとうございました〜

闇と獣と凡人と 序章

「…はぁ……」

ここはどこなんだろう…周りを見回しても山の中という事しかわからない…とりあえず、がむしゃらに歩いていたがもうすっかり日も暮れてしまった…。
「どうするかな…」

その時、ふと耳を澄ますと、そう遠くないところで鳥の鳴き声が耳に入ってきた。

「……………カラスか?」

その鳴き声は単体のカラスではなく、群れが鳴いている、という感じだった。

ーーーその喧騒はまるで…
カラスが自らの声にまみれて舞い、踊っているかのようで…………


バサッ


…背後で羽音が響いた。

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Re: 闇と獣と凡人と ( No.287 )
日時: 2010/11/20 10:38
名前: Nekopanchi (ID: 8keOW9sU)

闇と獣と凡人と 第二章

調度壁に激突した様な感じだったので前方不注意で木の幹にでも激突したのかと思い、上体だけ起こして前方を見るが、やはりそんな物は無い。

「な、何がどうなってんだ……?」

確かにさっきは、壁のようなものに激突した感覚があった。それなのに今、目の前には壁どころか木すりゃありゃしねえ……

頭の中に『?』マークを無数に浮かべながらゆっくりと立ち上がって、右手を前に突き出して一歩一歩、確かめるようにゆっくりと前に進む。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.288 )
日時: 2010/11/20 14:32
名前: Nekopanchi (ID: 271PzwQK)

闇と獣と凡人と 第二章

……壁にぶつかった感覚があったのにそこに壁らしきものが無いっつーなら考えられる事は見えない壁があるっていう事になるんだが……そんな事あるわけ……

自分のあまりにもぶっ飛んだ結論に我ながら思わず苦笑して五歩目を踏み出した時、突き出していた右の掌に何かが触れた。

「え?」

思わず間抜けな声を出してから数秒ほどフリーズした後、俺は戸惑って冷や汗をかきながらも左手も前に突き出してみた。すると左の掌にも『見えない何か』を触っている感触が広がる。いや、何かではない。『壁』を触っている感触だ。

Re: 闇と獣と凡人と ( No.289 )
日時: 2010/11/21 10:46
名前: Nekopanchi (ID: cZfgr/oz)

闇と獣と凡人と 第二章

……両手で触ってみてはっきりとわかった。俺がぶつかったのは木の幹などではなく、この『見えない壁』だ。もう本格的に常識が通用しなくなってきたな……。まあ、妖怪とかが封じ込められてる世界な訳なんだから俺がいた世界の常識なんて通用するわけないか……

俺は疲れた様に深いため息をつくと、左手を『目の前にあるであろう見えない壁』から離し、右の掌を『見えない壁』に当てたまま、つたうように横に進んだ。この『見えない壁』はどれくらい続いているか、調べようと思ったからだ。

Re: 闇と獣と凡人と 参照2000突破記念アンケート実施中 ( No.290 )
日時: 2010/11/29 22:33
名前: Nekopanchi (ID: 0M.9FvYj)

闇と獣と凡人と 第二章

そして『見えない壁』をつたって歩き続け、夜空で輝く星が一層増して輝き出してきた頃、ふとある事が頭に浮かんできた。

この『見えない壁』が犬神の言っていた『集落を覆っている結界』なのではないか、と。

「やっぱ薄々わかってたけどそれしかないよなあ」

俺は誰に言う訳でもなく、ただ、一人で呟く。

これが『結界』だと言うなら俺がやるべき事は一つ。
「この壁を、攻撃する事ぉ!」

まるで雄叫びの様に怒鳴り筋肉に流れる血液量を増やす。
そしてその数秒後、鈍器で硬い物を叩きつけた様な鈍い音があたりに響いた。

そしてその空には相変わらず煌々と星が輝いていた。

Re: 闇と獣と凡人と 参照2000突破記念アンケート実施中 ( No.291 )
日時: 2010/11/22 22:48
名前: Nekopanchi (ID: B6N9vk9k)

闇と獣と凡人と 第二、五章

時は、外から入り込んだ一人の人間、すなわち外来人が『結界』を攻撃した時よりほんの少しだけ遡る。

外来人が居る場所よりそう遠くない所に、一件の立派な日本家屋という感じの屋敷が建っていた。それは森の中にぽつんと建っているため、日本家屋とはいえ周りの風景からかなり浮いてしまっている。
そして、その屋敷の縁側に、長い髪をもち質素な和服を緩く着ている男とも女ともつかない、要するに中性的な者が御猪口を片手に一人で月を眺めながら縁側に座り込んでいた。おそらく月見酒を楽しんでいるのだろう。


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