複雑・ファジー小説
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- IF=全国中学生能力者選手権編= 再開してみました。
- 日時: 2011/11/16 21:40
- 名前: 狒牙 (ID: tDghPMhC)
コメディ、ライトの方で違う名前で
違うもの書いてる者です。
えーと、ざっくりと説明するとですね、
闘いまくります。
そして今ちょっとしたピンチ、詳しくはこの>>0の下の方を見て下さい。
あと、大阪編と東京編に分かれて、同時進行します。
東京編書いたら大阪編って感じで。
メイン主人公が大阪編、メインストーリーが東京編だと
思ってください。
大阪編は東京編の一年前のストーリーです。
長編予定です。
ってなわけで、東京編行きまーす。
プロローグ
今朝起きたら、父親がいつも通り、新聞を読んでいた。
「早くしないと二年生の新学期早々遅刻よ」
キッチンから母さんの声が聞こえる。
ふと時計を見ると、七時半を指している。
「あっそ、入学式は八時半からだ」
朝食を取った俺はすぐに着替え、カバンを用意し、
八時十分ぐらいになるのを待った。
するといきなり、インターホンが鳴った。
「ターカシーン!まだかーーーーーー!」
白石の呼ぶ声が聞こえる。
どうやらシンスケも一緒にいるようだ。
「来るの早いんだよ」
ブーブー言いつつも、いつも通り学校に行く支度をする。
とりあえず、俺は外に出た。
四月だから、吹く風も心地よく、日差しも柔らかく、穏やかだ。
そして、超平凡な、この俺、高木新羅(たかぎ しんら)の
超非凡な物語が始まる。
今回だけ、大阪編も一緒にします。
プロローグ
大阪のある市立中学に通っている白山 後(しろやま こう)には、
もう一つの顔があった。
それは、芸能人としてのじぶんである。
そんな華々しい自分に、少なからず誇りを持っていた。
ある日突然白山は、クラスでも浮いている男子から
声をかけられた。
「俺のいるチームで、全中に出ないか?」と。
※大阪編の主人公は浮いている男子です。
謎や秘密は頻繁に出てきますが、ちゃんと後々
明かしていくので、気にせず読んでください。
質問は気軽にしてください
答えますんで
そして、一つピンチです。能力が足りません。
誰か心優しい方はここを見て下さい。>>34
ついでいうとキャラクター募集、という形に変わりました。
- Re: If there are …… 能力募集中です ( No.59 )
- 日時: 2011/07/24 09:07
- 名前: 狒牙 ◆nadZQ.XKhM (ID: grnWwvpR)
東京編続き
「LV2、ウインドウォリアー」
ゴオッと周囲の大気が収束し、男の下へと集合する。
尋常ではない空気の集合。
大気は、唸るどころの騒ぎではなく、轟いている。
男を取り巻くように渦を巻き、高密度のエネルギーが
一分の隙もなく男を覆い隠す。
段々と、ただでさえ密度の濃い凄まじい威力のそれは、
さらに圧縮集中、力強くなる。
下手な台風よりもその風量は強く、
木は、真っ直ぐ立っていることすらできない。
とてつもない強風に神道と速水はその場から引きはがされそうになる。
「させるかよ、火炎玉!」
何度も何度もあいつにかき消されている
紅炎の球体を撃ち出す。
だが、今回に至っては周りを取り囲むただの風だけで打ち消された。
「相当・・・高密度な護りだな」
不味い・・・本当に・・・
火炎玉は神道の技の中でもそう強い部類には入らない。
が、それでも簡単にかき消されるほどだ。
いくら強い技を撃っても相手はその気になれば必ず対処できる。
要するに、神道は男に対し一切のダメージを与えられない。
しかも、アーティストスキル。
速水が攻撃しようと近づこうにも遠距離技に特化する
アーティストスキルにはそれを止めることなど
赤子の手を捻るようなものだ。
はっきり言うと、この状況は万策尽きたと言っても良い。
「フン、かなりの焦りようだな」
目も当てられぬような凄まじい風は、完全に集束され
吹き荒れるその怒涛の疾風は止んだ。
そうして、中から現れ出たのはその力強い風を纏った男。
「自己紹介といこうか」
スッと、右手を前に差し出し、
こっちに向けて人差し指を指している。
ポッという軽い音がした。
「虚空様の部下、比色だ。何、別に覚えなくていい。どうせ・・・」
さっきの軽い音の正体が分かった。
ビー玉サイズの小さい透明な風の何かが指先に集束されている。
・・・・・ヤバいっ!
直感的に二人はそう思った。
「すぐに幕引きだ」
高い密度で濃縮されたそのエネルギー体は、
一気に弾けてレーザーのように発射される。
もうすでに喰らったら不味いと見当をつけていた二人は
即座に左右に飛びのいた。
すると、その光線のような風圧はまるで豆腐を貫通させるように
近くにあった木の幹を貫通させた。
「なんつー威力だよ、おい」
その攻撃の鋭さに思わず顔をひきつらせる。
これは本当に、喰らってはいけない。そう思っていた。
「今のは威嚇だ、次は・・・」
ポッポッポポッポポポッ
空気中にさっきと同じビー玉状の集束体は現れる。
ただし、さっきと異なっているのはその数。
十や二十どころの騒ぎではない。
目の前の視界一帯を、その球体は埋め尽くしていく。
逃げ道は・・・・・無い。
「当てるぞ」
瞬間、背筋にぞっと悪寒が走る。
針の山を押しあてられているような殺気が突き刺さる。
全身から冷や汗が吹き出る。
これはマジで・・・死ぬぞ。
その光景を、屋根の上から眺めている二人組がいた。
「なあ、あの二人ヤバないか?」
「そうやな。どうする?助ける?」
「当然やろ。今はまだ助けへんとあかんってあいつ言ってたし」
「そうやな、それにさっさと潰して帰った方が早いな」
「今回は、あんた一人が頼まれた依頼やで。頑張れよ」
「分かってるって、依頼内容、虚空一行を捕まえろ」
「依頼主は、被害にあった国会議員」
さてと、そう小さく言葉を吐きだして、
その長い髪を振り回し、準備体操をするように
屈伸のように膝を曲げ、その後真っ直ぐ上に飛び上がった。
「にしてもあの保護者あいつがLV2って知らんかったみたいやな。
もしそうと知ってたら多分残ってたやろうし」
「やんな。LV1の中学生二人にそれはまだ荷が重い」
「ま、うちらもあいつらと一個しか変わらんけどな」
「実力は?」
「当然のことながら段違い」
「ま、とりあえずあいつの知り合いもおるしさっさと助けたって」
「了解」
そうして、屋根の上から飛び降りた。
続く
______________________________________
はい、あいつらじゃ比色には勝てません。
もとからそのつもりでした。
いくら神道くんでも今あれと闘うのは無理っす。
あとリサの姉は作中の人が言った通り
LV1だと思ってたからまかせましたが、実はLV2でした。
ところで・・・・・屋上の人達って新キャラ?
かどうかは次回までに推理しといてねー
- Re: If there are …… 能力募集中です ( No.60 )
- 日時: 2011/07/24 13:44
- 名前: 狒牙 ◆nadZQ.XKhM (ID: grnWwvpR)
東京編続き
「終わりだ、風針」
さっきのレーザーのような攻撃が繰り出される。
それは、先ほどよりも速いスピードで突っ込んでくる。
ダメもとでも回避しようと思っていた速水と、
同じく一応防御を試みた神道にそれすら許そうとしなかった。
そんな時の話だ、それが飛来したのは。
突如上空から現れた一つの影、着地場所から察するに
屋上から飛び降りたのであろう。
黒く長い髪は空気抵抗を受けて身体と少しずれたタイミングに
ようやく肩まで下りる。
ハッとそれに気を取られていた時だ。
いきなり、気温は急低下した。
五月にも差し掛かろうという時なのに、
真冬の北海道のように寒くなる。
その存在は場の空気を一変させた。
「凍てつけ、コールドアーティスト・・・」
その後にも一応何か口は動かしていたが、
急速にその場に氷が作られるピシピシという快い音がその声を制した。
巨大な氷柱が瞬間的に建造される。
それに行く手を遮られたあの比色という男の攻撃は、
泥の針がダイヤモンドに直撃したかのように砕け散った。
「何だと!?誰だお前は!」
突然の人の襲来、そして易々と技を防いだことこの二つに
彼は驚きを隠せずにいた。
ありえない、ありえないとしきりに一人で喋っている。
「正義の使いやとでも思い。裏七人衆って聞いたこと無いか?」
「・・・・・!!なぜ、我らのところに!?」
「知らんわ。あんたらのせいやろ。そこのぼおっとしてる二人!
怪我したくなかったら早くどっか行って。邪魔やから」
そうして、こっちを振り向いた時顔が見えた。
知り合いでは無い顔だ。そのはずなのにどこかで見たことがある気がする。
端正な顔立ちに整ったスタイル、サラサラとなびく髪。
まるで女優でも想像させるようなオーラ。
ほんの少し、城崎を連想させる。
そんな風に考えていたら、またしてもその人は
少しイラつきを含んだようにしてもう一度言ってきた。
「退いとけって言うてるやろ」
びりびりと、そこに気迫が満ちる。
息をするのもしんどいぐらいの凄まじい圧力。
一体この人は誰なんだ?
そんなことを考えながらも気迫に気圧され、
瞬時に後ろに跳び退いた。
「ここは任せてもっと離れて。そこも危ない」
まだ足りないのか、そうつぶやいてさらに後ろに下がる。
その漏らした句を聞いた彼女はこう付けたした。
「私が視界に入らんとこまで行き」
そこまで言われると仕方が無い。
いっそのこと高木たちの加勢に行くことにした。
「すいません、どこかの誰か!」
ひとしきり速水がその人に礼を言うと、
建物からリサの叫び声が聞こえてきた。
「急げ!」
何が起こったのかは分からない。
でも、急ぐに越したことは無い。
二人は、ドアをぶち破って階段を駆け上がった。
「これでいいのか?そこの女」
「ええ、一対一でしましょ」
「関西人か。にしても・・・お前俺と会ったことあるか?」
「無いわよ」
「どこかで見たような気がするんだが?」
「テレビじゃない?」
「どうでもいい。お前を倒す。それで終わりだ」
「私、今までそう言ってきた人達を何人倒したか分からないんだけど?」
「フン、どこを向いて話している?」
「なんですっ・・」
ガシッ!!
後ろから新しく男は現れ、その女を取り押さえる。
その顔は比色と全く同じだった。
フウッとさっきまで立っていた方の比色がそこから
空気に溶けていく。
風分身、空気を練り固めて作った人形で相手をしておいて、
後ろに回り込み、抑えつけたのだ。
「終わりだ、死ね」
「何回終わりって言うのかな?」
「余裕だな、捕まっているというのに」
その時、いきなり大気が鳴動を始めた。
何事かと思って女は光景を眺めていると、
とてつもない強さの風が吹き始めたのが分かった。
そしてそれは上昇気流となって二人を天へと運んでいく。
「このまま落ちる」
「へえ、あなたも無事じゃすまないわよ」
「私は途中でお前を放して浮き上がる。それで無事だ」
「そうなんや」
「にしても何だお前は?標準語だったり関西弁だったり」
「両方使えるねん。どうでもいいでしょ」
「調度いい、落ちるぞ」
高さが十メートル程度になった時、上昇は止まった。
そうしてゆっくりと地面に向かって加速していく。
最初はのんびりだったがすぐにスピードはかなりのものになる。
「終わりだ!」
「だから・・・・・」
いきなり、比色の腕に痛みが走る。
それは、ドライアイスに手を突っ込んだようだった。
あまりの痛さに手を放そうとするが、動かない。
腕は凍って女とくっついていた。
「何回終わりって言うねん」
そうして、女は人の形ではなくなる。これは・・・
「氷分身、しっかり凍れや」
意識的に分身を解くことでその収束したエネルギーを用い、攻撃に転じる。
この技は・・・・・
「去年は分身三体必要やってんけどな」
空中で、男はたった一人で氷漬けになり、
そのまま地面に叩きつけられた。
落ちた衝撃で氷は砕け散る。
一時的に凍っただけなので、特に凍傷は無いようだ。
それでも、気絶はしている。
「はーあ、後二人いんねんなー」
そう面倒くさそうに言うと、
さっき速水たちが入っていった方に彼女は歩き出した。
続く
_______________________________________
もうあれは誰だか分かったと思います。
でも、誰だかは・・・言ってもいっか。
俺は言わないけど。
次回は君吉&リサの姉vs宗樹予定。
- Re: If there are …… 能力募集中です ( No.61 )
- 日時: 2011/07/26 18:36
- 名前: 狒牙 ◆nadZQ.XKhM (ID: KFOyGSF/)
東京編続き
まだだ。
まだ、闘いらしい雰囲気が漂ってから誰も動いてはいない。
硬直するだけの状態が、何分にも及んでいる。
迂闊に近づいたら、一瞬にして終わる。
それが、君吉とリサの姉の状況で、それに対して
宗樹と名乗る男に至っては確実に決めるためタイミングを見計らう。
そういう風に全く理由は違っている。
適当に突き進んでも宗樹は勝てるかもしれない。
でも、彼のポリシーは何事にも全力で、着実に成功させる。
具体的な作戦などが全然決まっていないのに行き当たりばったりで
動くなんて馬鹿のすることだ。
「・・・・・そうするか」
そんなことを考えていた矢先だ。
いきなり、宗樹は重い腰を上げた。
こちらに一通りの注意を向けながら長い時間考えていた時と違い、
意識は100パーセントこっちに向いている。
今だったら迂闊にどころか、慎重に踏み込んでも無駄であろう。
この瞬間、初撃を入れるチャンスが一気に遠のいた。
「何が・・・決まったの?」
さっきまでと違う表情を浮かべて、
ヤバそうな声でそう問いかける。
ここにいる二人のように、しょっちゅう闘ったり鍛えたりしている
者にとっては、トイ・クレクトという能力は相当恐ろしいのである。
理由はというと簡単だ。
戦闘に巻き込まれる機会が多いということは、
必然的に怪我を負う機会も多いということになる。
能力の有効範囲に入ったら、一気に古傷を全て開かれて終わりだ。
もちろん、それだけじゃない。
トイ・クレクトが再現するのは外傷的な傷だけでなく、
肉体的疲労、要するに筋肉痛なども蘇る。
それをされたら、一瞬にして疲労骨折とかになるだろう。
「今から取る策だ。何、そのまま黙って立っていろ」
俺は甘いからな、命を取る気は無い。
そう付けたしてから、彼はすぐに、能力発動のため、力を溜め始めた。
有効範囲に入らないようにその動きを観察する。
人によってその広さはまちまちだが、その力のえげつなさより、
最大でも半径二メートルとかって聞いたことがある。
だから、近距離武器しか使えない君吉にとっては、
攻撃手段が、リーチの長い武器に限られてくる。
「古傷を抉れ、トイ・クレクト」
まだ、十メートル以上離れているのに、宗樹はその力を解放した。
何をしているのか、したいのかがよく分からないので、
不用意に動くことの無いようそこに立ち止まる。
そうして、周囲に注意を張り巡らせる。
「この建物は特殊な作り方をしている」
種明かしをするようにまた喋り出した。
「この建物は二回に分けて建てられている。一回立ててから、少しずつ壊す。
そして、もう一度作りなおすんだ。小分けにしてな」
要約するとこういう感じだ。
まず、一回目に立てる。そして、ほんの少しだけ建物を壊す。
そしてそこを修理して、また違うところを壊して直す。
その作業を延々と全体にする。
そうするとだ、言い換えた場合、最終的に建物自体が、壊されている状態を、
人間の手によって補修という名のもとで打ち壊したということになる。
「・・・ということは・・・」
脳裏をよぎる衝撃の答え。
だとすると・・・
ふと、床に目を凝らす。
もうすでにそこには亀裂が走っている。
天井にも目を付ける。そこも、ひび割れている。
ただひび割れているんじゃない、それを周囲に広げていっている。
これで仮定は確信に変わる。
建物の傷を呼び起こし、崩壊させようとしている。
「何、再度破壊されることを無かったことにすれば実質の被害は0だ。
ただし、お前らには傷を負ってもらうがな」
そうこう言ったり考えたりしているうちに、
もうそれはすぐそこまで迫っている。
少しずつ、ひび割れた部分は崩れ落ちていく。
宗樹の立っているところを境にして。
今、自分たちにとれる選択肢は二つ。
一つは、このまま諦めて落ちること。
もう一つは、一か八か向こうに跳び移ること。
下の選択肢の場合、向こう側にたどり着いた場合、
トイ・クレクト発動でジ・エンド。
失敗、または上の選択肢だと地面に身体を打って大怪我。
つまりは、あまり良い選択肢は無い。
もう時間は無くなり、毛細血管のような、
攻撃の前兆は足元に到達した。
浮遊感が身体を取り巻く。
地を蹴ろうにもその地面すらなく、
ただ虚しく宙を蹴って肩すかしを喰らうだけ。
今さら跳び移ろうにも手遅れだ。
「調度いい。このまま襲撃など止めて帰れ。殺しはしたくない」
ゆっくりと、身体は下に向かって落下し始めた。
もう、神に祈るより他に無いと君吉は感じた。
でも、落下はそこで止まった。
突如、そこに足場が出来た。
そのいきなりの登場に驚き、跳び退こうとした君吉は
摩擦が思った以上に少なく、つるっと滑って転倒した。
「痛たた・・・」
思いっきり尻もちをついて立ち上がろうとした時に手を着くと、
自分があることを感じる前に、反射的に手は引っ込んだ。
手を引いた後に手にある種の刺激が走った。
「冷たっ!・・・」
真下に出来上がったのは氷の床。
作りだしたのは当然のごとくリサの姉。
「ちょっと、コールドアーティスト、嘗めないでくれる?」
続く
______________________________________
はい、ダラダラと喋って全然話が進みませんでした。
もっとバトりたいけどまだ無理なんだよー。
今回はちょっとくどかったかな?
そしてもう諦めました。
能力だけじゃあんましモチベーション上がんないよね。
いっそのことキャラごといきます。
既存の能力を選んでも構いません。
Verアルティメット以外は
詳しくは>>34の修正後にて・・・
- Re: If there are … いっそのことキャラ募集します ( No.62 )
- 日時: 2011/07/26 22:36
- 名前: マス (ID: QGQgEihT)
人物名:ラグロック
能力名:タイムパワー
効果:時を止める能力
使い道、闘い方:時を止めてる間に攻撃をする。
その他、容姿、性格等:容姿・・紳士用の服を着ており、実は女(最初は気づかない。)
性格・・ツンデレ
あとはおまかせで。
体育祭に参加してくれたお礼です。
- Re: If there are … いっそのことキャラ募集します ( No.63 )
- 日時: 2011/07/27 16:57
- 名前: 狒牙 ◆nadZQ.XKhM (ID: /LylQYeE)
マスさん、提供ありがとうございます。
他の方々の作品もちょっとずつ読んでいきたいと思いつつ
中々時間が取れなくて申し訳ないです。
時間止める、ということはやっぱり大阪の連中しか
太刀打ちできないんで、そちらに回させてもらいますので
しばしお待ちください。
最後に、そういうキャラを使った経験がまだ無いので
へったくそだったらボロッカスに言ってくれてもいいですよ、
てか言ってください。
では、東京編続き
「なるほど、氷で床を作ったか。それは壊せないな」
当然だ、この床は今作ったばかりで、
壊された経験など一度もない。
トイ・クレクトを発動しようが無駄である。
さらに、能力さえ無かったら普通の人間である
彼に、この巨大な塊は壊せない。
しかも、これは大気中の水蒸気を温度変化で性質を変えただけ。
破壊、などは一切していない。
ただ、氷や水を水蒸気に変えた、だったら問題だった。
それは、分子間のつながりを破壊されることになるということで、
トイ・クレクトの対象になってしまうからだ。
もっとも、水や水蒸気を床にしてもただ落ちていくだけなのだが。
「折角お前の情報が入っていたのにな。完全に俺のミスだ」
そう言って悔しそうに頭を掻き毟っているが、
依然として向こうの優勢に変わりは無い。
なぜなら、こっちには静止しておく以外の手立てが無いのだから。
振り出しに戻った、その言葉は今の状況にピッタリと当てはまる。
少なくとも、元々の建物の床にまた戻るには
後ろ側の床が消え去った以上、前から上るしかない。
でも、前には宗樹がいる。
判断の遅れたその一メートルぐらい低いところに出来た氷の床から上る間に
一気に古傷を開かれるだろう。
このまま待っていても直に足場は溶けていく。
かといって逐一リサの姉がそれを補修してもいつかは体力が切れる。
少なくとも、遠距離攻撃の一切無い君吉にはどうすることもできない。
一か八かで突っ込むか、静観しているかだ。
「どうしようかなあ、良い案が浮かばねーよ」
良い案が浮かばないと言っているが、あいつらにとっては
それで充分なはずだ。
なぜなら、日が昇り、一般人がこの状態を見たら
明らかに悪いのは部屋を借りている彼らでなく、
襲撃している私達だと思うだろう。
ようするに、あっちにとってはこっちを倒さなくても
最悪耐えきればいいという訳だ。
「君吉さん、ちょっと頼みがあるんだ」
悩みぬいたが仕方が無い、もうそれしか方法は残っていないのだから。
夜明けまでの後数時間で、この状態だともう何も手立ては無い。
だったら、本気を出すしかないんだ。
彼女は、日本に来て、初めて本気で闘う気を起こした。
「何ですか?」
「先に行っといて。目に入る範囲にいる間は・・・・・」
そこで一旦息を呑んだ。
今から言うセリフは中学生にはとても強い言葉だからだ。
すぐに言う決意を固め、そのまま一息に吐きだした。
「命の保証はできない」
「じゃあ、君にも行っとこうか」
事務用の机のすぐ近くで、リサとの同調を中止し、
意識を世界に戻した真冶は次は高木の方に狙いを定めた。
両手の平をこっちに向けて目を固く閉じて集中している。
そうして、その集中力がピークに達した瞬間、
狩りの準備が出来たかのように鋭く、殺意のこもった
その目を見開いた。
この瞬間、見えないところ、心の中で高木は身構えていた。
タイミングを外す訳にはいかない。
合わしさえすれば、こっちの勝ちだ。
そうしながら、真冶の仕草の一つ一つに意識を寄せる。
「潜り込め、クラウン・ジョーカー」
一気に、勝負を付けようと全力を出そうとした。
だが、それは少しタイミングが遅かった。
胸の奥に一欠片の違和感が現れ、自分に溶け込んでいく。
これは、能力発動成功の証であり、
フラッシュバックの前兆である。
そうして、過去のビジョンは一気に蘇って来た。
あの、城崎の誘拐事件を筆頭にその後起こった色々な出来事が
脳内で、何回も反芻されている。
でも不思議と、恐怖は無い。哀しみもない。
別にどうということもない。
確かに、思い出したくない記憶のはずだ。
—————本来なら
「どうして!あなたの中には何か負の記憶がある!確かにあるのよ!
そして私は開いている!いくつもいくつも!
それなのに、なんであなたはまだ立っているの!」
いきなり、真冶は現実世界に帰ってくる。
その目には驚き、そしてなぜ高木が平気なのかの
強い疑念を宿している。
こんなことは今までに無かった。
そう言いたげにしている。
「ああ、そうか。じゃあ教えてあげるよ」
確かにこれは俺の中での忌まわしい事件だ。
でも、これはいつだったか分からないが、
シンスケの言葉で救われたんだ。
—————あれは、全部俺の無力が招いたことだ。タカシンのせいじゃねぇ
次は絶対に護ってみせる。白石も、城崎も。
そのために絶対に力を付ける。だからタカシンも気にすんな
あんなことは、二度と起こさせねえよ—————
「そんな言葉が、どうしたって言うのよ!」
そんなことで私の能力は防げない。
そんなちんけなことで、妨げられる訳が無い。
そう言いはしないが、しきりにそういう風に頭を振っている。
「分からないのか?」
呆れたように溜息をつくと、ようやく落ち着きを取り戻し、
こっちの話を聞く気になったようだ。
「親友の言葉で、トラウマは想い出に変わったと言っているんだ」
だから俺にはそんなもの聞かない。
この言葉に、より真冶は焚きつけられた。
「まぐれで図に乗らないで!もぐりこ・・」
「黄金の鷹眼」
部屋の中に漂う雰囲気が変わる。
俺が何度も何度も作りだしたことのある、あの刺々しい雰囲気に。
その中で、真冶が恐怖を抱かない訳は無かった。
「め、クラウン・ジョーカー」
その状況で、クラウン・ジョーカーを発動してしまった。
ほんの一かけらでも、恐怖を持ったときに、
その力を使うということは、同調できずに逆にそれが
自分に跳ね返ってくることを意味する。
さっきのリサのように、真冶も、何かしらの叫び声を上げた。
続く
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先に言っておきます。31〜3日までは合宿で更新できません
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