複雑・ファジー小説
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- スピリットワールド【合作】
- 日時: 2017/11/03 17:10
- 名前: 弓道子&日瑠音&凜太郎&雅 (ID: LCLSAOTe)
この作品は合作です!
こんにちは、あるいははじめまして!
雅と申します! 今回は弓道子さん、日瑠音さん、凜太郎さんとともに合作という形で、この物語を書いていきます
読んでくださる方も含めて、みんなで楽しんでやっていきたいです!
よろしくお願いします! 雅
どうも、最近転んだだけで骨折した凜太郎です!
初めての合作で変な部分もあるかもしれませんがよろしくお願いします。
凜太郎
こんにちは、日瑠音と申します!
私も初めての合作でとても緊張してますが、よろしくお願いします!
日瑠音
遅れてすみませんでした…
弓道子です!! もう迷惑かけんよう頑張るので
みなさん 温かい目で読んでください!
弓道子
〜目次〜
登場人物
空編 >>001>>003>>006>>010>>014>>017>>019>>021>>024>>026>>028>>030>>032>>034
>>036>>038>>040>>042>>044>>046>>048>>050>>052>>054>>056>>058
>>060>>062>>064>>066>>068>>070>>072>>074>>076>>078>>080>>082
>>084>>086>>088>>090>>092>>094>>096>>098>>100>>102
>>104>>106>>108>>110>>112>>114
時雨編 >>005>>009
椿編 >>004>>008>>012>>016>>018>>023
伝斗編 >>002>>007>>011>>013>>015>>020>>022>>025>>027>>029>>031>>033>>035>>037
>>039>>041>>043>>045>>047>>049>>051>>053>>055>>057>>059>>061
>>063>>065>>067>>069>>071>>073>>075>>077>>079>>081>>083>>085
>>087>>089>>091>>093>>095>>097>>099>>103>>105>>107>>109
>>111>>113>>116>>118
- Re: スピリットワールド【合作】 ( No.4 )
- 日時: 2015/08/18 01:12
- 名前: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac (ID: 3NlWBChu)
広々とした部屋の中、ペンの走る音だけが響いている。
私はカリカリと、ただひたすら夏休みの課題を片付けていた。
どうしてか、今日はまったくもって予定がない。
いつもはピアノの稽古やら、塾やらでろくに本も読めていないのに。
「なんだか、今日は退屈だわ」
私はぐいっとのびをして、一休みしようとした。
すると、机に置いてあるスマホが着信音を鳴らしてきた。
「…?あら、伝斗さんから?」
『今から近所の研究所に侵入しようと思うんだけど、どう?』
胸が少し、高鳴った。
『みんなが行くなら行きます』
なんて返したけど、内心は行く気満々である。
私はすぐに日傘とバッグを用意すると、てくてくと歩きだした。
ーーー
どうやら、このフェンスを乗り越えなければいけないようね。
スポーツ何かはテニスぐらいしかやらないので、ちょっと無理がある。
「おい、椿ーーー」
伝斗が手をさしだそうとしてきた。
案外優しいところがあるわね、そう思った瞬間。
伝斗がバランスを崩した。
同時に私もふらっとしてしまった、その時。
目の前が、カッと光った。
そして私は意識を失った。
- Re: スピリットワールド【合作】 ( No.5 )
- 日時: 2015/08/18 22:36
- 名前: 弓道子 (ID: xMHcN6Ox)
ハイテンションな音楽が大音量でかかる店内で 鼻歌を歌いながらイタズラグッ
ツを見ていると、携帯が鳴った。
『今から近所の研究所に侵入しようと思うんだけど、どう?』
伝斗からのそんなテンションの上がる誘いを この私が断る理由はない
『もちろん すぐいく』
ニヤニヤしながら文字をうつとすぐさまイタズラグッツを買ってポケットにしま
いながら目的地を目指した。
ーーー
研究所前に行くと伝斗も今来たところらしく、私の行動の早さに驚愕していた。
そのあと来た、空がしめられてることに一通り腹筋を崩壊させた後に 私が一番
乗りでフェンスを登ってやった。
「のろいなー!」
なんて次来た 空に声をかけた瞬間、何かとてつもない光に目をつぶった。
不安よりも好奇心でニヤついていると 不本意にも私はここで気を失った。
- Re: スピリットワールド【合作】 ( No.6 )
- 日時: 2015/08/19 17:07
- 名前: 凜太郎 (ID: kct9F1dw)
目の前に天使がいたから、てっきり僕は死んだのかと思ったけど、なんとか生きていた。
なぜなら少女は人間だったから。
僕はそんなアホなことを考えながら、少女が持ってきたスープを啜った。
「でもホント、良かったです。早く目が覚めて・・・」
そう言って照れたようにはにかむ少女の顔を見ていると、自然と心が安らいだ。
綺麗な水色の髪を肩で揃え、赤い目をしたその少女は、言葉にできないくらいに可愛らしい。
しかも、このスープもすごく美味しいし、将来きっと素敵なお嫁さんになるだろう。
「ところで、君の名前は?」
「あ、すいません。自己紹介が遅れて・・・。私はラキ・サルガーナ。この家で父と暮らしています。父はご存じですか?」
「いや、知らないけど・・・」
「そうなんですか?苗字を聞けばみなさん分かるのですが・・・白髪って珍しいですし、遠くの国の人ですか?」
「ごめん。記憶がないんだ」
「え?」
彼女は僕の言葉に目を見開いた。
まぁ、記憶がないって言って驚かない人はいないわな。
「それって、どれくらい覚えてないんですか?」
「なんていうか、今まで生きてきた日常とかはすっぽり抜けてる感じ。でも、今まで学んだ知識とか、自分の好き嫌い。あと、ギリギリ自分の名前が言えるかどうか」
「ふーん・・・」
言ったことは全て事実だ。
それこそ、プロフィールに書けそうなことは基本言える。
食べ物の好き嫌いだとか、誕生日だとか。
でも、その理由を聞かれると答えられない。
なんでそれが嫌いなのかとか、なんでそれが得意なのか。
答えられないのだ。
「じゃあ、あなたの名前って?」
「えっと、ソ・・・ラ・・・」
「ソラ、君?」
「うん」
「じゃあ、ソラ君。今日からよろしくお願いします」
「え?う、うん・・・。ていうかここで今日から暮らすのか・・・」
「家の場所、覚えてないと思ったのですが?だから記憶を取り戻すまでの間だけここに住むのかと・・・」
「あ、そっか」
なんていうか、記憶失ったせいか頭が緩んだ気もする。
僕は笑いながら頭を掻いた。
彼女はクスッと笑いながら、立ち上がった。
「じゃあ私はちょっと用事あるので・・・一人で大丈夫ですか?」
「うん。大丈夫。いってらっしゃい」
「いってきます」
そう言った瞬間、どこからか爆音が聴こえた。
僕はつい身構えた。
「あ、大丈夫ですよ。戦地はここから遠いので」
「せ、戦地!?」
当たり前のように発せられた言葉に、僕は自分の耳を疑った。
彼女は、不思議そうな顔をして、言った。
「知らないんですか?この国、戦争中なんですよ?」
- Re: スピリットワールド【合作】 ( No.7 )
- 日時: 2015/08/19 20:54
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: .HkLA/wn)
「……」
ここは、どこだ。
———————
さてつい数分前、俺はある研究所のフェンスを越えようとしていた。そして落ちた。
今俺の目の前には高い崖がそびえ立っている。
「……」
誰か説明してくれ、何でフェンスが崖に変わっているんだ?
俺なんか悪いことしたか? いや、したな……うん、悪いことしかしてなかった。それは認める。
でもだからといってフェンスと崖は別物だろ! 登るなんて絶対無理だからな!?
あと頼みの綱はこの上にいるであろう3人なんだが、いっこうに俺を助けに来るような気配はなく、というかひと気すらない。
さっきから頭上を大きな鳥みたいなのがバサバサ行き来してるし、どうなっているんだ?
大人を呼びに言ったならともかく、まさかあいつら本気で俺を置いていったんじゃないだろうな……?
ふっとよぎる憧憬。
置いていく……。
“なんで帰ってこないの? ねえ、何で……”
……ああ、嫌いだ、この感じ。
ずっと昔のことなのに、何で思い出してしまうんだろう。
あーあ、嫌だなぁ。
振り切るように立ち上がる。
せめて誰か探さなければ。
「置いていかないって、思ってたんだけどなぁ……」
ついうっかり本音が漏れたけど、きっと誰も聞いていない。
そう信じて歩き出した俺の上をまた大きな黒いものが飛んでいった。
- Re: スピリットワールド【合作】 ( No.8 )
- 日時: 2015/08/27 11:08
- 名前: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac (ID: wXGYBxg0)
意識が朦朧とする中、私はパッと目を開けた。
すると、見たことのない景色が目の前にはある。
洞窟の入り口、と言った所だろうか。
「ここ…どこなの…」
私がつぶやくと、一人の少年の声がした。
「ここは見たとおり、洞窟の入り口だ。お前、大丈夫か?」
私と同じくらいの年で、高めの声だ。
「お前、向こうで倒れてたんだぜ、覚えてるか?」
少年が指をさしたのは、森の奥の方だった。
「いいえ、覚えていないわ…」
状況がつかめない中話せるのは、この少年の性格のせいだろう。
「お前、どこから来たんだ?あんなとこに倒れてたら、夜に獣に食われてたぞ?」
それを聞き、私はゾッとした。
「それは怖いわね…でも、あなたが助けてくれたんでしょう?」
私はにっこり微笑んだ。
やっぱり、お礼はちゃんと言っておかなくちゃ。
「ありがとう。あなたがいなければ私、死んでいたかもしれないわ」
それを聞いて、少年は二イッと笑った。
「お前、良い奴そうだな」
「俺の名はセンだ。お前は?」
私もつられて、二イッと笑ってしまう。
「私は椿。天音椿」
感じた事のない胸の高鳴りに嬉しさを覚える。
そして二人して変な笑みを浮かべていることに気付くと、二人して大声で笑った。
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