複雑・ファジー小説

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スピリットワールド【合作】
日時: 2017/11/03 17:10
名前: 弓道子&日瑠音&凜太郎&雅 (ID: LCLSAOTe)

この作品は合作です!

こんにちは、あるいははじめまして!
雅と申します! 今回は弓道子さん、日瑠音さん、凜太郎さんとともに合作という形で、この物語を書いていきます
読んでくださる方も含めて、みんなで楽しんでやっていきたいです!
よろしくお願いします!                               雅

どうも、最近転んだだけで骨折した凜太郎です!
初めての合作で変な部分もあるかもしれませんがよろしくお願いします。
                           凜太郎

こんにちは、日瑠音と申します!
私も初めての合作でとても緊張してますが、よろしくお願いします!
日瑠音

遅れてすみませんでした…
弓道子です!! もう迷惑かけんよう頑張るので
みなさん 温かい目で読んでください!

弓道子


〜目次〜

登場人物

空編  >>001>>003>>006>>010>>014>>017>>019>>021>>024>>026>>028>>030>>032>>034
    >>036>>038>>040>>042>>044>>046>>048>>050>>052>>054>>056>>058
    >>060>>062>>064>>066>>068>>070>>072>>074>>076>>078>>080>>082
    >>084>>086>>088>>090>>092>>094>>096>>098>>100>>102
    >>104>>106>>108>>110>>112>>114
時雨編 >>005>>009
椿編  >>004>>008>>012>>016>>018>>023
伝斗編 >>002>>007>>011>>013>>015>>020>>022>>025>>027>>029>>031>>033>>035>>037
    >>039>>041>>043>>045>>047>>049>>051>>053>>055>>057>>059>>061
    >>063>>065>>067>>069>>071>>073>>075>>077>>079>>081>>083>>085
    >>087>>089>>091>>093>>095>>097>>099>>103>>105>>107>>109
    >>111>>113>>116>>118

Re: スピリットワールド【合作】 ( No.1 )
日時: 2015/08/15 21:28
名前: 凜太郎 (ID: kct9F1dw)

 カァンッと音をたてて、僕が振った竹刀は相手の面に直撃した。
 僕は竹刀を握り直しながら呟く。

「まだ、まだ足りない・・・・・・ッ!」
「いや、もう十分お前強いから」

 この剣道部の部長の田中 大和が苦笑いをしながら言った。
 両親に勧められて入った剣道部。
 入ったからには完璧になりたかったので、努力しているうちに優勝候補。
 でも、まだ足りないんだ。
 もっと上に行けるはずなのに、頑張ってもこれ以上は強くなれない。
 うーん・・・やっぱり身長のせいなのかな・・・?(155cm)
 なんて、関係ないか。

「っていうか、もうすぐ2時だぜ?俺ももう帰りたいし、夏休み始まったばかりだし。もう今日は帰ろうよ」
「・・・・・・分かった」

 鞄から着替えとタオルを出した時、ラインが来ているのが分かった。
 見ると、友達の伝斗からのメッセージだった。

『今から近所の研究所に侵入しようと思うんだけど、どう?』

 それに対し椿が『みんなが行くなら行きます』。
 時雨が『もちろん すぐいく』とのこと。
 僕は『行くけど、遅れる』と送ってから、急いで着替えた。

−−−

「空。もう何分経ったと思ってるんだ?」
「いや、その・・・部活で自主練に励んでいたら、すでに2時で・・・」

 伝斗の色素が薄く、ほっそりした拳が僕の顔面にめり込んだのはその0,5秒後だった。
 ホント、その細いモデルのような体のどこにそんな力があるんだい?(汗)
 しかもそれで僕より身長が10cmも高いのだから羨ましい。

 そしてそれを見てゲラゲラと笑う時雨。
 いつものようにポップなTシャツに短パン。
 黒い髪をツインテールにしている。
 よく人の事をからかうのが好きな意地悪少女。
 名前と性格が合わないよな、ホント。

 そしてそんな中で優雅に微笑んでいるのが椿。
 黒い髪を腰まで伸ばし、暑いのにブラウスとロングスカートを着ている。
 いわゆるthe・お嬢様。とにかく美女。

 まぁクセのある奴らだが、なんだかんだで仲良くやってる。
 クセのある、なんて人のこと言えないけど。

「さて、それじゃあさっそく侵入しよう。この柵をのぼってさ」
「いや、そもそもなんで侵入なんて・・・。おい、人の話を聞け」

 僕の声に振り向く気配もなく、ヨジヨジとのぼっていく。
 すばしっこい時雨なんてすでに柵の中だ。
 仕方ないかと柵に手をかけた瞬間、カッと目の前が光る。
 直後、体が引っ張られるような感覚がした。
 友人たちの姿は見えない。
 何か叫ぼうとした瞬間、意識が途絶えた。

Re: スピリットワールド【合作】 ( No.2 )
日時: 2015/08/14 00:38
名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: .HkLA/wn)

それは、ちょっとした出来心だった———。

「……退屈」
夏休みほど退屈極まりない時間はこの世にない、と俺は思った。
バスケ部だったがまともに練習に参加したことは数回しかないし、当然宿題なんかまじめにやるわけがない。
友達誘って遊びに行くにしても、空は部活だし、椿はどうせ勉強してるだろうし、時雨だってきっと……。
「あー、退屈」
天から冒険のきっかけみたいなのが降ってこない限り、この退屈は解消されない気がする。

「……」

俺はふと思い出した。胡散臭い名前の、白い箱みたいな建物を。
思い立ったが吉日(?)って言うし、早速メッセージを発信。

『今から近所の研究所に侵入しようと思うんだけど、どう?』

———————

「……椿、本当にちゃんと俺のメッセージ読んだ?」
「読みましたが?」

そう言った椿はおしゃれなブラウスにぞろぞろのスカート。
まあいかにも「育ちがいいです」って感じだけど。

「そんな格好でどうやってフェンス越えるんだよ……?」
「私はそんな犯罪めいたことはしません!」
「じゃあどうやって侵入するつもりで……」
「まあまあ、あたしが侵入して中から何とかすればいいんじゃない?」

割って入ったのは時雨。
小学生みたいな見た目で油断してしまうが、あの膨らんだポケットには絶対怪しいイタズラグッズが入っていると俺は踏んでいる。

でもまあ確かに時雨はともかく、空は部活次第だが、椿が侵入を了承すると思ってはいなかった。
と言うか親とか先生に報告するかもって思ったぐらいだ。
どうせ今日も、普段から問題行動が多い俺の監視のために来たんだろうな……。

「……にしても、あいつ遅ぇな」

空は何事にも一生懸命で、常に不謹慎だと後ろ指指される俺とは根本的に正反対。でもなんだかんだ仲良くやっている。
『行くけど、遅れる』なんて中途半端に返してきたけど、本当に行く気あるのか、あいつ?
スマホを出して『先に出発する』と打って送信しようとしたら、道の向こうに少し乱れた黒髪が現れた。

———————

とりあえず軽く空をシメたところで、

「それじゃあさっそく侵入しよう。この柵をのぼってさ」
「いや、そもそもなんで侵入なんて・・・。おい、人の話を聞け」

やっぱりとがめられた。けど、無視。
時雨なんて昔からサルみたいだから、ひょいひょいひょいっと登っていく。
俺もよじ登って、フェンスの向こう側に脚をかけたところで振り返った。
当たり前だが、椿が苦戦している。
……まあ、手伝ってやるか。

「おい、椿———」

少し上体を倒して、手を伸ばそうとした。
ただ残念なことに、長いことよじ登ることをしていなかったからか、俺をバランス感覚が少し鈍っていたらしい。
つまり、俺はバランスを崩した。

「うわっ……」

ひっくり返ったとき、太陽の光か何かがカッと照った。

「まぶし……ッ」

そのままやわらかい土に着地、土手のようなところをゴロゴロと2,3m転がった。
体についた草を払って立ち上がったとき、俺は目を疑った。



「えっ……と?」

フェンスも、夏の日差しも、そしてあの3人も、そこから姿を消していた。

Re: スピリットワールド【合作】 ( No.3 )
日時: 2015/08/14 20:08
名前: 凜太郎 (ID: kct9F1dw)

 意識がぼんやりする・・・。
 ここはどこだ?
 そもそも、さっきまで僕は何してたっけ?
 記憶がない、自分の名前をギリギリ覚えてるかどうかって感じだ。
 ひとまず状況を把握したいが、体が動かない。
 頭が、痛い・・・・・・ッ!

「ぅ・・・ぅぁあ・・・・・・」

 呻き声を漏らす。
 このまま僕は死ぬのか、そう思った時だった。

 ザク・・・ザク・・・・・・

 足音が聞こえた。
 ぼやける視界の中で、誰かが近づいてくるのが見えた。

「生きたい?」

 誰かが問う。
 生きたいよ、死にたいなんて思うやついるわけないじゃん。

「それじゃあ、生かしてあげる」

 そこで、意識は途絶える。

−−−

「・・・も・・・・・・の?」

 誰かの声が聞こえる。
 僕は少しだけ瞼を開いた。

「あ、目・・・覚めたんですね」

 そこには、僕の頭を愛おしそうに撫でる、1人の天使がいた。


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