二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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神様のノート 二冊目※打ち切り
日時: 2016/02/11 06:06
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 0zbVOBmK)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28346

ひょんな事から授けられたノートもついに二冊目。
新たな仲間も増え、そして、新たな物語の可能性も増えた。

さて、そんな奇妙奇天烈な世界の物語、今一度、書き綴ってゆこう…。

昴「それと、前と同じようにキャラ紹介をここのURLに張り付けましたので、キャラがつかめない場合は是非ご一読ください。」


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☆一冊目へのリンク
 ・一冊目への道しるべ >>1

☆料理対決
〔第四回・男女混合料理対決地獄編〕
 ・賢者に自愛を、愚者には罰を 愚者編

〔第五回・宝石所持者の料理対決!〕
 ・通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) >>474-482
 ・実食
  一番&二番 >>490-494 三番&四番 >>499-504
  五番&六番 >>509-514 七番&八番 >>604-614
  九番&十番 >>629-633 十一番&十二番 >>638-644
  十三番 >>648-656 十四番&三番 >>660-665
 ・結果発表…!? >>681-689
 ・裏回

〔番外編・審査員一新!? 選抜メンバーの料理対決!〕
 ・


☆学力対決
 ・成績不振から始まる物語 >>158-163
 ・テスト本番! その前に。 >>242-250


☆ノートの世界のTwitter事情
〔本編〕
 ・その九 >>728-732

〔物語リメイク〕
 ・その一 >>738-740 new!

〔番外編〕
 ・異世界の料理対決
  その二 >>181-189 その三 >>225-234 その四 >>363-372


☆マヨナカテレビ事件
〔烈編〕
 ・諸注意 >>2
 ・懺悔の菊 >>3-14
 ・クマにできるコトしたいコト >>23-26
 ・運命の船出 >>32-37
 ・悪魔の歯車 >>52-57
 ・手を延べる悪意 >>61-66
 ・見守る星々 >>89-94
 ・茜色の焔 >>200-208


☆時空越の勇者
 ・壊された平和 >>126-129
 ・仲間との別れ 姫との出会い >>136-140
 ・賞金稼ぎとの邂逅 >>143-145
 ・仲間を求めて >>292-295
 ・あの人の為に >>303-309
  ・少年の思い >>333-339
 ・亜空軍との戦い >>446-451


☆神様・悪夢相談室
 ・神様:ケース「緑谷 凪」 >>413-416
 ・神様:ケース「リュータ」 >>692-695
 ・悪夢・番外編:ケース「奏月 昴」 >>698-792


☆牡丹博士のSCP講座
 ・SCP-Lie
  第一弾 >>537-544 第二弾 >>580-587


☆ある神様の聖誕祭
 その一 >>98-104 その二 >>148-153
 その三 >>214-220 その四 >>256-265


☆うちの13班
 ・設定 >>621-624
 ・小話 その一 >>625-628


☆もしももしものちいさなおはなし
 ・料理対決りばーす >>169-170


☆林間学校
 ・いざ、林間学校へ >>346-350
 ・飯盒炊さんと温泉の時間 >>356-360
 ・林間学校の終わりに >>377-383


☆セブンスエンカウント
 ・セブンスエンカウンター >>550-566
 ・ノーデンスエンカウンター >>570-576


☆パロディ
 ・アンジャッシュパロ
  その1 >>440-441 その2 >>456-460 その3 >>522-531

 ・日和パロ
  その1 >>670-673


☆短編
 ・プチネタつめつめ >>18-20
 ・続・ほのぼの日和 >>43-45
 ・小ネタ >>60
 ・ある日の為の打ち合わせ >>71-74
 ・あるアイドルの一日 >>75-85
 ・続々・ほのぼの日和 >>122-125
 ・唐突に思いついた料理対決案コーナー >>197
 ・テストネタ・問題案 >>273
 ・秋の長雨 >>279-282
 ・逃走中未完成案 >>288
 ・夏休み残り一週間の聖域にて >>315-317
 ・Welcome to Lapistoria Academy >>320-328
 ・黒翡翠の逆襲 >>390-395
 ・神と猫の集会場 >>591-601
 ・忘れないでね〜 >>677-678
 ・烈とリリィの橙代替品探し。代替大体大成功! >>706-711
 ・年末出店祭り >>714-722
 ・年初め 波乱万丈 いつもの日 >>723-727
 ・今後加入予定メンバーの設定 >>743


★募集中の事柄
なし

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悪夢相談室・番外編:ケース「奏月 昴」 ( No.699 )
日時: 2015/12/27 23:22
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)

俺は、とあるテレビ局のスタッフなのかな? とにかく、そこにいたんだ。
で、何か生放送って感じな雰囲気だったんだ。

「超巨大隕石が地球に衝突するまで、あと三時間になったよ〜。この時間からは、予定を変更して歌あり笑いありの最終生放送を素敵なゲストのみんなを迎えてお送りするよ〜。」

司会の席にいたのは、パステルくんだった。後ろのテレビには、街頭での様子なのか、すげーハイテンションな住民達がいて、何かとぐろ巻いた茶色いブツを頭に刺したり棒に刺したりと、とりあえず冷静じゃないのが分かった。

「人類滅亡三時間前とあって、世界中大パニックになってるけど、最後まで自棄にならずに行こうね! 司会はボク、パステルくんだよ〜。」

どうやら俺がいた場所は、あと三時間で隕石がぶつかって滅びるから、みんなして自棄っぱちになってるみたいだ。で、今はパステルくんが司会をしている番組のスタッフ…っつー設定みたいだっていうのは把握した。

「じゃあ、豪華なゲストを紹介するよ〜。まずは、演歌一筋三十年! ニコライ・ニコラニコフさんで…あ…。」

パステルくんが言葉を止めて固まる。俺も見て、固まる。
確かにそこにニコライがいたんだ。ああ、いたんだけどな…。

「どっひゃ〜! ぜ、全裸だよ! 演歌界の大御所ニコライさんが…!」

何故かマッパだったんだよ! 一切何も身にまとわぬマッパなんだよ!! 絶対ジャンが見たら即座に物干し竿の刑にするパターンだよおい! つか聖職者が公衆の面前でマッパになっていいのかよおい! つか聖職者じゃなくてもアウトだ!!

「流石は地球最後の日! しょっぱなから大ハプニングだよ〜!」
「まっばだカーニバル!」
「な、何か言ってるよ〜! ニコライさん、気を確かにして〜!」
「失礼な! 私は冷静です!」
「冷静なのに全裸なの!? 余計怖いよ!」

パステルくんが何故かツッコミをしてるし、ニコライは変だし、もうどうしたらいいか分かんないけど、わかんないからこそ流れに身を任せるしかない。つか夢なら覚めてほしかった。
ニコライ、俺も本当に気を確かにしてほしい。ああ、切実に。

「どうせ今日で皆死ぬのです。ハッスルしてあげます。」
「演歌界の重鎮の面影は既に死んじゃってるよ〜!」

演歌界の重鎮じゃなくても、既に普通の人間として死んでるし。いや、あと三時間で死ぬってなったら気がふれるのは無理もないだろうけど。

「演歌って何かイライラします〜。」
「えぇ〜っ!? ニコライさん、演歌嫌いなの〜!?」
「とぐろの巻いた茶色いモノがついたパフェの次に嫌いです。」
「嫌いの度合いがよくわからないよ!?」

つかニコライのそれはもう最早食いものじゃない。誰だってんな物嫌いだし、食いたくもないと突っ込みたくなったよ畜生。
だけど、パステルくんは話を続ける。

「後で一曲唄ってもらう予定だったけど、大丈夫なの〜!?」

どうやら、演歌界の重鎮として最後の歌唱をニコライに頼もうとしてたみたいだけど、まったく歌わない。唄う気がないとでも言うかのように、その腹をポンポコと叩いた。

「すっぽんぽんぽこぽんぽこりん♪」
「何を唄ってるのニコライさん! そんな歌じゃなくて演歌で…いやいいよ、もういいよ。」

完全に歌う気のないニコライに、パステルくんはもう諦めたようだ。

「えー、ニコライさんがよくないハッスルしちゃったけど、他にも素敵なゲストに来てもらってるよ〜。お隣は大人気アイドル、久慈川りせちゃんで…。」

どうやらパステルくんは諦めて次のゲストに話を振るけど、そのニコライの隣にいるりせが…。

「どっひゃ〜! な、何か目が死んでるよ〜!? しかも手元にはたばこらしきものがあるよ〜!?」

なんか、目を死なせて煙草を吸ってた。もうもうと煙草から煙が上ってた。

「これはどうしたらいいの!? 大変だよ! いつものりせちーじゃないよ〜!」
「…そこの司会者。」

ふぅー、と煙を吐きながら、りせはパステルくんに目を向ける。

「ピィピィうるさいんだよ。」
「ご、ごめんね〜!」
「なめるんじゃないよ。」
「な、なめてないよ〜! でも、一応生放送だから未成年の喫煙は…。」

確かに、未成年の喫煙はいくら最後の日でもご法度だ。だけど、りせは驚くことを口にした。

「いいんだよ私は。十七歳って言ってるけど、実は二十五歳なんだよ。」

なんと、りせは大分歳をサバ呼んでやがったんだよ! あいつ、胸のサイズだけじゃなくて歳までサバ呼んでたのかよ!

「そ、そうだったの〜!? これはショック! ファンは大ショックのカミングアウトだよ〜!」
「…!」

あ、ニコライの様子がおかしい。つか確かアイツって…。

「あ、ニコライさんもショックを受けてる! まさかファンだったの!?」
「か…構いません! それでも好きです!」
「ファンだったみたいだよ〜!」

夢の中でなくても、あいつは公式でドルオタだしな。俺の誕生日の日でのりせのライブでかなり盛り上がっていたしな。ファンでも無理はない。うん。
だが、りせもまだまだ続ける。

「あ、それと私、デビュー当時マネージャーと付き合ってた。」
「どっひゃ〜っ! またしても大胆カミングアウトー! そんなアイドル許せないよ〜!」
「ウボゥッ!」
「吐いた〜っ! ニコライさん、流石に大ショック〜っ!!」

いきなりニコライがそのカミングアウトを聞いて吐血した。まぁ、ファンからしてアイドルは独身や彼氏がいない方がいいだろうしな。

「休みの日にはもっぱら家でハナクソほじってます。」
「これもキッツーイッ! ニコライさん大丈夫かな〜!?」
「オボッホウッ!!」
「滅茶苦茶吐いたぁ〜っ! 大丈夫じゃなかったぁ〜っ!」

さっきよりも多い量の吐血をしたニコライ。つか、大丈夫かおい。確かにショックだけどさ。家でだらしない格好をしてるアイドルなんか見たくないよちきしょう。

「もう三日もパンツ変えてません。」
「もうやめてぇ〜っ! ニコライさんが死んじゃうよ〜! やめてあげて〜!!」

だが、ニコライはその発言を聞いて、どこか嬉しそうな顔をしていた。

「あぁっ…嬉しそう! ニコライさん、これはむしろ嬉しいようだよ〜! ヘンタイなの〜!?」

俺、あんなニコライは見たくなかった。凄い嬉しそうな顔を見せるニコライに、滅茶苦茶アイドルとしての生命が終わるカミングアウトを見せるりせなんて。

「えー、なお、りせちーには後でヒット曲、『True Story』を唄ってもらうよ〜。お楽しみに〜。」
「誰が歌うか。そんなダッセー歌。ふざけんなよゴミ虫が。」
「えっと、唄っていただけないみたいだよ〜。ごめんね〜。」

おい、自分の歌を歌わないアイドルって何だよ。しかもその曲八十稲羽のジュネスで仲間とバンド組んで披露したっつー思い出の曲だろ。

「そ、そんな、唄ってください。それを楽しみ出来たのに…。あとパンツください。」
「ニコライさんがまた何か言ってるよ〜!」

もうここまでくると俺も突っ込む気も失せて、完全に流れに身を任せていた。
と、流れに身を任せてみていたら、いつしかりせがニコライの手にその煙草を押し付けた。所謂、根性焼きです。

「あっつい!」
「どっひゃ〜!! 自分のファンで大先輩のニコライさんに、まさかの根性焼きだよ〜!!」

かなり熱い煙草の火に当てられて痛いだろうなと思ったが、このニコライは違った。

「そしてこの笑顔〜っ!! 凄いよこの人は! やっぱりニコライさんはヘンタイだったよ〜! 素っ裸の時点で気付くべきだったけど、この人はヘンタイだったよ〜!」

とてつもなく嬉しそうな顔を浮かべて、まるでお風呂に入ったおっさんよろしく「アァ〜…。」と本当にリラックスと嬉しそうな表情と色々入り混じって…もう何突っ込んでいいか分かんなかった。
だが、りせは溜息をついてニコライを見ていた。

「そんなに聞きたきゃ、今唄ってやろうか?」

どうやらニコライの根性(?)に折れたようだ。

「えっ、いいんですか? お願いします!」
「ボクからもお願いするね〜。」

りせは一呼吸おいて、前を向いた。
そして…盛大にゲップをした。

「ゲップだよ〜! 汚〜いっ! どんな歌なの〜!? これはキツイよ! ニコライさん的にはどうなの!? アリなの!?」

パステルくんが聞くと、ニコライは困惑したような考えるようなので「え…う、うぅ…。」と唸り、そして…。

「ドブッフォ!」
「駄目だった〜! ちょっと考えたけどやっぱりこれはニコライさん的にも駄目だった〜!」

もう、口からだけじゃなくて目や耳からも変な汁がブシャーしてた。もう夢なら覚めてくれ。そう思ったが、まだまだ覚める気配がなかった。神も仏もねえ。あ、神はお前だったわ。

悪夢相談室・番外編:ケース「奏月 昴」 ( No.700 )
日時: 2015/12/27 23:27
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)

「えー、ゲスト紹介が無駄にエネルギッシュなワールドになってきたけど、ゲストは他にもいるから続けるよ〜。お隣は、多様な腹話術師で大人気…。」

俺はりせの隣を見た。そして、愕然としたんだよ。誰がいたと思う? 普段ギャグカオスとは無縁なニコライだけでも衝撃だったのに…。

「ジョーカーさんです。…あ。」

あろう事かジョーカーがいたんだよ畜生! カオスクラッシャーであるアイツが何故かいやがったんだよ!
で、ジョーカーのそばには桃色のパステルくんのぬいぐるみらしきものが落ちていた。腹話術師っていうから、多分相棒だろうな。

「人形が落ちてるよ〜。」
「いや…何か気色悪かったので捨てた。」
「捨てちゃったの!?」
「どうせ死ぬし、捨ててやれと思ったのでな。」
「大事な相棒じゃないの!?」

腹話術師にとって人形は大事な相棒なはずだけど、とりあえずジョーカーの次のセリフを聞きたくはなかった。だがそれを聞いて納得した。

「戯事を、相棒だなどと…。我の相棒はコレだけだ。」

親指と人差し指で丸を作る、よく金を表すアレ。どうやらジョーカーの相棒は人形じゃなくて、金のようだ。しかもそれを言っているジョーカーの笑顔がすげー憎たらしかった。

「嫌な人だぁ〜っ! 笑顔がいやらしいよ! やっぱりこの人も今日は本性丸出しだよ〜!」

世界崩壊の残り時間というのは、人を狂わせる。そう思った瞬間でした。あんなジョーカー見たくなかったよちくせう。

「そう言えばジョーカーさん、以前は桃色と黒色であるボクの仲間の人形を二つ使っていたのに、今年から一つになったのはまさか…。」
「ああ、あのもう一つのやつか。何か気色悪かったから、去年のクリスマスに焼いた。」
「ジョーカーさんのクリスマス怖いよ! というかジョーカーさん怖いよ!」
「メラメラと燃えていた。」

もうこの時点で現実逃避してしまいたくなる。生きられる残り時間がないと人ってこんなにも本性が出るのか。なるほどなー。と、逃げたくなった。

「あ、あのー、この後腹話術のネタを披露してもらう時間があるんだけど…。」
「勘弁してくれ。腹話術は喋り難い…。」
「いや、だからこそ芸なんだよ!?」
「特にパ行が辛くてな…。ほんとパ行を考えた輩、滅せ。」
「滅せ!?」

パ行を考えた奴に恨みはないだろおい。うん、もうツッコミする気も失せた。
だがジョーカーは落ちていた人形を拾い上げた。どうやらパステルくんの説得で何とかやる気になったようだ。

「では、ちょっとだけやってやろう。ああ、だがどうするか…。うーむ、そうだな…。」

…が、何を思ったか、ジョーカーはいきなり桃パステルくん人形を殴りだした。

「ど、どうしたのジョーカーさん!?」
「ヘイヘーイ♪」
「何かノッてきてるよ!? 何だかこの人陰湿だよ! 顔もいやらしい!」

しかもその顔が凄く薄ら笑いを浮かべているから、もう俺怖いんですけど。もうジョーカーと普通に接することできるか不安になるレベルなんだけど。

「えー、次々とゲストの本性があらわになり、何だか面白くなってきたよ〜。次の人はどんな本性を見せてくれるのかな〜?」

パステルくんも何だか楽しんでいる。でも俺としてはもうお腹いっぱい過ぎて気持ち悪い。
さて、隣に目を移すと、そこにいたのは…。また俺としてはいてほしくない奴だった。

「お隣は世界的マジシャンのマジック凪さんです!」

ああ、凪だよ畜生。ジョーカーに続いて凪だよ。家族の一員だよ畜生。マジで夢なら覚めやがれって思ったよ。

「僕は今日、告白したい事があってここに来たんだー。」
「あぁ、やっぱりあるみたい! これは楽しみだよ〜!」

もうパステルくんもぶっ壊れて楽しみになってるし。俺としては怖いけど。

「実は…今日まで僕がやってきたマジックは、マジックじゃなくて全部超能力だったんだー。」
「えぇぇぇぇぇっ!!」

なんと、凪がやってきたというマジックは全部超能力だったらしい。これにはパステルくんもびっくりだ。

「トランプのマジックは透視能力でー、人体浮遊のマジックはほとんど浮かせてたよー。」
「す、凄い…!」
「人体切断マジックはほんとに切って超能力でくっつけてたよー。」
「怖いよ!?」
「あと、鳩を出す奴はどこかにいる他のマジシャンの懐から、鳩を瞬間移動させてたよー。」
「どこかにいる他のマジシャンが可哀想だよ!」

あまりにも飛び出した内容が凄すぎて、俺も驚きしか隠せなかった。つか現実の凪にそんな能力があったら恐ろしいと思い始めた。

「そんな凄いなら、わざわざマジックなんてしなくても超能力自信を見せればいいのに…。」
「と、とんでもないよー! そんなことしたら、政府に捕まって解剖されちゃうよー!」
「日本政府はそんな組織じゃないよ!?」

つか寧ろ現実でもそんな政府だったら、今、俺達全員とっ捕まって解剖されてるだろ、と突っ込むべきだろうが、もうスルーしておいた。
そんな物凄いカミングアウトを披露している横で、話を聞いていたのか、まだ殴ってるジョーカーが反応した。

「本当に超能力者ならば、何か超能力見せてくれイヒヒ。」
「いつまで殴ってるのジョーカーさん! イヒヒじゃないよ! あと人形へこんでるよ〜!」

もうだいぶ殴ってるせいか、人形がすげーへこんでいる。あれ、次に口を操作する時、絶対動かない。

「じゃあ、何をしようかなー。うーん…。」

しばらく凪は考える。そして、ある提案をした。

「あ、そうだ。思い切って、地球に来ている巨大隕石を跳ね返してみようか。」
「ええっ!? そんなことできるの〜!?」
「いや、無理だとは思うけど、せっかくだからやってみるよー。」

なんと、あと三時間を切ったこの時間で、あの巨大隕石を跳ね返すという。
だが、これを聞いた残りのゲストが、一斉に慌てだした。

「え…まさか、本当にできないよな?」
「まさかとは思うけど一応、あまり本気出さなくていいですよ…。」
「そうそう、地球は滅ぶ運命なんですよ、きっと…。」
「何か三人が焦ってるよ〜!」

まぁ、無理もない。流石にこんなのをカミングアウトした後に芸能生活に戻れるかと言われたら、無理と答えるだろう。そしてニコライに至っては社会的に抹殺されてもおかしくない。

「じゃあ、やるよー。むぅー。」

凪は手を空に向け、集中したようだ。

「えいえーい!」
「掛け声カッコ悪っ!」

掛け声のかっこ悪さは置いておいて、話を戻そう。何が起こったかはわからないが、特に変わった事はないようだ。

「あ、できたー!」
「うそおぉぉぉぉっ!!」

どうやら、凪のいう事が正しいならば、その隕石は既に跳ね返ってしまったようだ。

「ちょ、ちょっと確認してみるよ〜! しばらく待ってて〜!」

そして、少しの確認作業の後、パステルくんは司会席に戻ってきた。

「確認が取れたよ〜。巨大隕石は地球から離れていったみたいだよ〜。」

パステルくんのその宣言で、後ろに映る街頭モニターで暴れていた住人達が、散っていった。あの人達、もう色々と終わってないといいけど。

「えーっと、地球は助かったという事でー…。ゲストのみんなの喜びを聞いてみようかー。」
「いやー、よかったな、ピンクパステルくん♪」
『これからも二人で頑張ろうね、お兄さん。』
「ふ、腹話術してるよ…。ピンクパステルくんさっきまで殴られてたのに随分人がいいよね!?」

ジョーカーは普通に腹話術してアピールしてるし。さっきまでその人形、殴っていたし気色悪いとか言ってたよな。

「私ぃ、ピンクのカバに追いかけられたことあるんですよ〜。」
「何かキャラ作ってるよ! そんな面白エピソード聞いてないよ!?」

りせはキャラ作りを精一杯している。つかピンクのカバ懐かしいな。思い出しただけで涙出るぞ。

「これからも演歌一筋精進いたします!」
「ニコライさんはもう何を言っても引き返せないような気がするよ!?」

もう全裸でアカンニコライはカッコいい事を言うも、この後ニコライがテレビに出る事はないだろうな。

「きゃーっ! 何で裸なのニコライさん! いやん!」
「りせ、さっきまで平気だったよね!?」
「いや、これは…違うんです! 誤解です!」
「どういう誤解なのニコライさん!」

さっきまで平気だったニコライの裸を見て、りせは恥ずかしがってもう会場パニック状態。

「まずいよー…。日本政府に捕まって解剖されるよー…。標本にされるよー…。」
「大丈夫だよマジック凪! むしろ国民栄誉賞貰えるよ!」

凪は怯えるけど、確かにこれは国民栄誉賞ものだよ。うん。あと、それを言ったら現実の俺ら多分今頃全員捕まってる。

「えー、とにかく助かってよかったよ〜。最後まで自棄になってはいけない事がよく分かったよ〜。じゃあ、いったんコマーシャルだよ〜。」

パステルくんはそう司会に専念する。
俺は何かがふと気になり、舞台袖にそっと回って、丁度パステルくんの隠された下半身が見える位置まで来て…絶句した。
だって…パステルくんも今…“はいてない”んだから…。故に可愛いお尻がぷりんと見えたんだ…。

悪夢相談室・番外編:ケース「奏月 昴」 ( No.701 )
日時: 2015/12/27 23:32
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)

「…そこでようやく目を覚ました。汗びっしょりで、真っ先に凪とジョーカーに心配されたけど、マジで安心した。二人ともいつも通りだったから…。って、聞いてんのかおい。」
「ごめ、全く聞いて、ない、ぶっ、ブファッ!」

どうやら話を聞いている最中に、スバルはもう笑いのツボをかなり刺激されたようで、それどころではないようだ。

「あ、あは、あはははははははははっ!! も、おなか、いた…! ま、マジで、なんて夢を…あははははははははははっ!!」
「いや、逆の立場だったら今俺も笑ってるだろうけど、笑うんじゃねぇよ! 人が真面目に相談してるってのに!」
「だ、だって、もう、おかしくて…! 裸族のニコライさんとか、実は年齢サバ呼んでたりせちゃんとか…!」
「…はぁ…。」

笑い続ける本体に、分身は溜息をついて、頭を押さえた。

「…何か笑い続けてるお前を見てると、馬鹿らしく思えてきたよ…。」
「悪夢は悪夢だけど、面白い悪夢なんだからいいじゃない。そんな夢で悩んでたって仕方ないよ。夢は夢。現実じゃないんだから。」
「…だな。」

ようやく笑いの治まったスバルの言葉に、昴はどこか納得していた。

「つか、この年の瀬が近くなるこんな日になんでこんな夢見るんだし…。」
「さーてね。さてと、相談事も終わったようだし、私は帰るわね。」
「おう、悪かったな。くだらない案件で呼んで。」
「まー、時々だったら構わないわよ。可愛い娘の頼み何だし、なおさらよ。じゃ、またね!」

そう言って、スバルは現実世界に帰って行った。

「さてと、ホットケーキを食った犯人見つけないとなー。」

昴は一人、コピー聖域を出て行った。











ちなみにホットケーキ強奪の犯人は翌日になって、判明した。

「よっすー。遊びに来たぜ!」
「帰れ。」
「えーいいじゃんかよー。お菓子くれないと移動しないぞー。」

いつものようにMZDが遊びに来て、昴にお菓子をねだったので、溜息をつきながらホットケーキを焼く。

「お、今日もホットケーキか。」
「は? 俺、昨日はあいつと話しててホットケーキなんか作ってないんだけど。」

何かおかしい、そう思った昴は、すぐに何かに思い至った。

「まさかそのホットケーキ、コピーの方で食った?」
「おう。そうだけど? つかさ、昨日のホットケーキ誰が焼いたんだよ。焦げ臭くて食えたもんじゃなかったぞ。ありゃ人間の食いものじゃねぇよ。」

思わぬ所で犯人が自白し、更に事故での失敗作とは言え料理をけなされたので…。

「でも、お前は人間じゃなくて神だから、構わないよな?」
「神でも人間の舌と一緒だから、あんなクソ不味い炭は遠慮するって」
—馬鹿神。いっぺん、死んで来い。

天井から大量のたらいが、MZDに降り注いだとさ。

悪夢相談室・番外編:ケース「奏月 昴」 後書き ( No.702 )
日時: 2015/12/27 23:37
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: pOz8vLGm)

後書き de 雑談



—はっきり言って、これどこに入れようか迷った。


「体裁は悪夢相談室だが、これ、ギャグマンガ日和の『終末』パロだよな;」

りせ
「なんて夢を見てるの昴さん。」


「見る気はなかったんだよ;でも見ちまったんだよ;あ、ニコライも普通の保護者だし、りせも年齢はサバ読んではいないし、ジョーカーもいつも通りだから安心してほしい。やだよニコライが裸族なんて。」

りせ
「裸族はうちの番長先輩と由梨先輩のまともじゃない精霊で十分だよね。」


「公式で脱いでる人だったら裸族として採用するかもだがな。だけど扱いが難しいっつー問題が…。」


—腹抱えてもらえるほどのギャグ的な展開を書くの、正直苦手だしね;だから裸族もギャグカオス組も他と比べて比率が少ないと思う;だって自分自身がツッコミの人だし。認めたくないけど。断じて認めるか。認めてたまるか。

りせ
「うわ、言い切った。専門学校時代からクラスメイトの女子みんなに言われてきているのに。」


—認めるものか。つかみんながボケるから仕方なしに私が突っ込む羽目になるんだよ!?


「もう慣れたもんだけどな…。」


—うん…。さて、配役の理由というか、そういうのだけど…。


「配役は、割と理音が決めてくれたのが多い。つか全部理音が決めた。りせはアイドルだし、理由の解説は不要か。」

りせ
「ニコライさんは多分、どこかおじさんっぽいし、それにドルオタの部分も抜擢されたよね、きっと…。」


「今軽く聞いたが、ジョーカーは思い付きで、凪はとんでもない事をやらかしそうだったら。パステルくんは司会業に向いているから、だそうだ。」


—そしたらこんなカオスな回になりました、と。いや、元々もカオスだけどさ;…やっぱり日和のパロは面白いから、また何かパロディしようかな。


「あまりにもひどいのはやめてやれ;じゃ、話すこともないし、この辺で。」

りせ
「ばいばーい!」







感想OK

Re: 神様のノート 二冊目 ( No.703 )
日時: 2015/12/28 21:24
名前: エイヴ ◆.Z4zYzVCxs (ID: mJV9X4jr)

夢なら早く覚めて欲しいお話でした(褒め言葉)

ディクト「あんなニコライのおじさんは見たくなかった(´゜д゜`) 思いっきりキャラ崩壊したニコライのおじさんは見たくなかった(´゜д゜`)」←手にはブレセカのソフトが入ったnew3DS

巡人「ディクト……かなり序盤(序章でジャンとニコライがパーティーに入ってガテラティオから出た所)じゃん(•_•;)」

和斗「そんな事言ったら、他にキャラ崩壊していたりせもジョーカーも凪も……ブハッwwww」

明「パステルくんも最後の最後でwwwwごめんwwwあっはははははは!!」

匠「……」←どう言えばいいか分からない

ネリア「……夢なら早く覚めて欲しいです(白目)」

フレイ「?(・ω・)」←よく分かっていない

コール「?(・ω・)」←よく分かっていない

今回も飛んでましたね(´ω`) 夢だから良かったですけど、昴さんにとっては相当のダメージだったと思います(´゜д゜`)

それでは(^∀^)ノ まだ早いと思いますが、良いお年を(=・ω・)ノ


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