二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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神様のノート 二冊目※打ち切り
日時: 2016/02/11 06:06
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: 0zbVOBmK)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=28346

ひょんな事から授けられたノートもついに二冊目。
新たな仲間も増え、そして、新たな物語の可能性も増えた。

さて、そんな奇妙奇天烈な世界の物語、今一度、書き綴ってゆこう…。

昴「それと、前と同じようにキャラ紹介をここのURLに張り付けましたので、キャラがつかめない場合は是非ご一読ください。」


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☆一冊目へのリンク
 ・一冊目への道しるべ >>1

☆料理対決
〔第四回・男女混合料理対決地獄編〕
 ・賢者に自愛を、愚者には罰を 愚者編

〔第五回・宝石所持者の料理対決!〕
 ・通算九回目の固定審査員の始まり始まり(By昴) >>474-482
 ・実食
  一番&二番 >>490-494 三番&四番 >>499-504
  五番&六番 >>509-514 七番&八番 >>604-614
  九番&十番 >>629-633 十一番&十二番 >>638-644
  十三番 >>648-656 十四番&三番 >>660-665
 ・結果発表…!? >>681-689
 ・裏回

〔番外編・審査員一新!? 選抜メンバーの料理対決!〕
 ・


☆学力対決
 ・成績不振から始まる物語 >>158-163
 ・テスト本番! その前に。 >>242-250


☆ノートの世界のTwitter事情
〔本編〕
 ・その九 >>728-732

〔物語リメイク〕
 ・その一 >>738-740 new!

〔番外編〕
 ・異世界の料理対決
  その二 >>181-189 その三 >>225-234 その四 >>363-372


☆マヨナカテレビ事件
〔烈編〕
 ・諸注意 >>2
 ・懺悔の菊 >>3-14
 ・クマにできるコトしたいコト >>23-26
 ・運命の船出 >>32-37
 ・悪魔の歯車 >>52-57
 ・手を延べる悪意 >>61-66
 ・見守る星々 >>89-94
 ・茜色の焔 >>200-208


☆時空越の勇者
 ・壊された平和 >>126-129
 ・仲間との別れ 姫との出会い >>136-140
 ・賞金稼ぎとの邂逅 >>143-145
 ・仲間を求めて >>292-295
 ・あの人の為に >>303-309
  ・少年の思い >>333-339
 ・亜空軍との戦い >>446-451


☆神様・悪夢相談室
 ・神様:ケース「緑谷 凪」 >>413-416
 ・神様:ケース「リュータ」 >>692-695
 ・悪夢・番外編:ケース「奏月 昴」 >>698-792


☆牡丹博士のSCP講座
 ・SCP-Lie
  第一弾 >>537-544 第二弾 >>580-587


☆ある神様の聖誕祭
 その一 >>98-104 その二 >>148-153
 その三 >>214-220 その四 >>256-265


☆うちの13班
 ・設定 >>621-624
 ・小話 その一 >>625-628


☆もしももしものちいさなおはなし
 ・料理対決りばーす >>169-170


☆林間学校
 ・いざ、林間学校へ >>346-350
 ・飯盒炊さんと温泉の時間 >>356-360
 ・林間学校の終わりに >>377-383


☆セブンスエンカウント
 ・セブンスエンカウンター >>550-566
 ・ノーデンスエンカウンター >>570-576


☆パロディ
 ・アンジャッシュパロ
  その1 >>440-441 その2 >>456-460 その3 >>522-531

 ・日和パロ
  その1 >>670-673


☆短編
 ・プチネタつめつめ >>18-20
 ・続・ほのぼの日和 >>43-45
 ・小ネタ >>60
 ・ある日の為の打ち合わせ >>71-74
 ・あるアイドルの一日 >>75-85
 ・続々・ほのぼの日和 >>122-125
 ・唐突に思いついた料理対決案コーナー >>197
 ・テストネタ・問題案 >>273
 ・秋の長雨 >>279-282
 ・逃走中未完成案 >>288
 ・夏休み残り一週間の聖域にて >>315-317
 ・Welcome to Lapistoria Academy >>320-328
 ・黒翡翠の逆襲 >>390-395
 ・神と猫の集会場 >>591-601
 ・忘れないでね〜 >>677-678
 ・烈とリリィの橙代替品探し。代替大体大成功! >>706-711
 ・年末出店祭り >>714-722
 ・年初め 波乱万丈 いつもの日 >>723-727
 ・今後加入予定メンバーの設定 >>743


★募集中の事柄
なし

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年末出店祭り ( No.719 )
日時: 2015/12/31 21:13
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

最初のうちは客足も緩やかだったのだが…。

「うぎゃあぁぁぁっ!」

売り場班の手伝いに来ていたジャンが、もう目まぐるしい忙しさに叫んだ。

「なんっ、だよこれぇっ! さっきの平和な忙しさは何だよおい!」
「こっ、これがいつも通りなのか…!?」

同じように手伝いをしに来たブレイブが、横にいたパステルくんに聞いた。

「去年もこの時間辺りは凄く忙しかったなー。」
「うへぇ…。こりゃ、何人いても猫の手を借りたい状態だな…。」
「ネコの力が必要かにゃ?」

現れたのは、ミネット。こてんと首を傾げてせっせとお守りを売る傍ら、ジャンに首を傾げて聞いた。

「いや、猫はいいや。ミネットの力は必要だが、猫は今はいいや。」
「うにゃー…。」

ミネットはがっかりとした。
また別の場所では、飴玉を求め、子供達がごった返していた。

「せーの!」

リオナと女の子は一緒にカードを出した。リオナがチョキで女の子がグー。女の子の勝ちだ。

「おめでとう! はい、どうぞ。」
「ありがとう!」

嬉しそうな顔をして、女の子はその場から離れて次の子供に順番を譲った。

「デュエリストっていうから、運がいいのかと思ってた。でも、実際は普通なんだなー。」
「デュエリストの本質は、配られたカードで策を練ることだ。無論、運も絡むが、知識を引き出し頭を使い、そうして勝負を制することこそが、デュエリストの戦い方だ。」
「そっかー。」

ローズはジョーカーの言葉に、うんうんと頷いた。

「でも、あのジャンケンではデュエリストの戦いってやつはできないね。」
「そうだな。さて、ローズ。次の子が来るぞ。ほら、飴玉を袋から出せ。」
「はーい。」

そんなこんなで、ローズとジョーカーはリオナのお手伝いに徹したとさ。
別の場所では、カーソルと由梨が迷子の女の子を連れまわしていた。

「今お母さんとこに連れてくからなー。」
「わーい、ほのおのおねえちゃんといっしょー! わーい!」
「暴れんなっつーの。ったく…。」

女の子を肩車しながら、女の子の親を探す由梨とカーソル。

「人気者だな、お前。」
「ん、まぁ、一応この世界じゃアタシと理乃は結構名が知られてるし。」
「ほのおのおねえちゃんはつよいんだよー! せかいでいちばんつよいんだよー!」
「んな大層なもんじゃねぇっつーの。」

ぶっきらぼうに謙遜する由梨だが、女の子はなおも続ける。

「ほのおのおねえちゃん、せかいじゅうからあつまったつかさのおにいちゃんおねえちゃんのなかでいちばんつよいほのおのおねえちゃんなんだよー。すごいでしょー!」
「は? つかさ?」
「称号みたいなもん。アタシの世界でのな。…火、水、土、風の、四つのクリスタルに宿る精霊に認められた、その学園最強の使い手を、司る者と呼んでる。アタシは火のクリスタルに宿るイフリートに認め…られたくもなかったけど認められた、火を司る者。縮めて火の司ってわけ。んで、こいつが言ってるのは、司同士の世界大会が大分前にあって、そこでアタシと理乃が入った日本チームが優勝しちまったわけ。」
「まるでファンタジーだな。その司る者が、なんでまた俺達のいる、あの世界に来たんだ?」

カーソルが聞くと、由梨はうーん、と唸った。

「まー、早い話が、昴さん達に頼まれたから…かな。」
「頼まれた?」
「そっ、頼まれた。多分異世界にもアタシらの強さが届いたんじゃないかな? そこのとこ本人詳しく言ってなかったけど。で、昔ちょっとあの世界で色々あって、自分達の防衛にも限界を感じていた昴さん達が、アタシ達を頼って、んで、永住してあの世界を守ってくれって頼みに来たってところかな。」
「異世界を守る、か。それで、本来いた世界は大丈夫なのか? 司る者がいないと、不便じゃないか? そうだな、喩えるなら管理者の居ない建物か。」
「この世界の事なら大丈夫だよ。アタシ達がいなくても、強い奴らはごまんといる。司る者っていっても、学校単位でいるものだし、クリスタルだって学校に一組はあるし。まぁ、司る者っつーのは学園最強の魔導士だっていうだけの称号だし。だから深く考えなくても大丈夫だよ。」
「そう聞くと、大したことないように聞こえるな。」

「実際、そこまで大それたものじゃないんだよな。」と締めくくり、由梨はあははと笑いながら女の子の親探しを続けた。
さて、別の場所では…。

「おねえさあぁぁぁんっ! 俺と一緒に裸一貫で裸族技の研究しましょおぉぉぉぉっ!!」
「きゃあぁぁぁぁっ!!」
『今なら、裸友となってくれた記念にこの裸塩パンをプレゼントしますよおぉぉぉっ!!』
「案の定暴れやがったクマよ畜生。」

案の定、見回りの裸族が暴れやがったので同じく見回りについていたクマがいそいそと準備し始めました。

「アー、アー、こちらクマクマ。至急、現場に向かって欲しいクマ。」

無線に向かってそう言うと、一陣の風が木から木へと渡った。そして、風は裸族の目の前へ降り立った。

「なっ、お前は…!」

降り立った風—ムラサメは問いには答えず、静かに気を高めた。

「地獄で償え。」

緊張が最高潮になった瞬間、ムラサメは抜刀した。

「斬!」

一閃。醜き物の怪は何が起きたか解らぬまま、崩れ落ちた。

「ヒュー! ムラサメ、カッコいいクマ!」
「すぐに連行しよう。身体を隠せるものはないか? 布でも何でもいい。」
「ちょ、ちょっと待つクマ。んー…。」

クマはバッグの中をごそごそと漁るも、そう言ったものはないようだ。

「あ、ならさ、クマ。これ使えるか?」

上空から一部始終を見ていたのか、黒と共に降り立った烈が差し出したのは、簀巻き。

「おー、レツ、ありがとさんクマ! ムラサメ、これでいいクマ?」
「ああ。恩に着る。」
「ったく、こいつらも懲りろよなー。クマ、お前は引き続き警備を頼んだ。俺とムラサメさんはこいつらを昴さんに突き出してくるから。ああ、裏で多分HA☆NA☆SHI☆A☆Iをするから。」
「それでいいのか? 明らかに猥褻物陳列罪だと思うが…。」
「これでいいんだよ。」

烈の何とも言えない顔を見て、ムラサメは何となく何かを察した。それが何なのかは分からないが、刑罰以上に恐ろしい何かの予感がした。

「そうか。なら、意義はない。」
「よし。んじゃ、昴さんとこ行こうぜ。」
「分かった。」

そんなこんなで、烈とムラサメは一度昴に裸族を届けに行くことになった。

年末出店祭り ( No.720 )
日時: 2015/12/31 21:19
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

しばらく時間が過ぎ、ジャンは一仕事終え、神社の母屋で休憩していた。

「はー、疲れた…。」
「目まぐるしい忙しさだな…。ジャン、緑茶を貰ってきたが、飲むか?」
「あ、サンキューな、カミイズミ。」

同じく一仕事を終えて一息ついていたカミイズミが、ジャンに緑茶を渡した。ジャンは渡された緑茶をゆっくりと飲んだ。

「はー、こりゃ、いくら人手がいたってたりねぇな。」
「そうだな。そういえば、正教での新年の祭典はどのような規模だったのだ?」
「少なくとも、ここみたく目まぐるしい忙しさはなかった。ただ信者達が参拝して帰るぐらいな感じだったしな。ここみたく出店みたいなのは出てないな。まぁ、経典とか売ってるくらいか?」
「成程。では、ジャンもこのような忙しさは初めてか。」
「そうなるな。はー、でも、今日はいい夢見て寝られそうだな…。」

しばらく二人でのんびり休憩していると、パタパタと足音が聞こえた。

「あ、いた、二人とも。」

やってきたのは、葉月であった。

「おー、葉月か。どうした?」
「二人にお願いがあるんだ。着替えて二人で打ち合ってくれるかな? えっと、剣戟っていうの?」
「いきなり何でまた…。」

カミイズミが聞くと、葉月はちょっと頬を掻いた。

「えっとね、真剣勝負を見せて欲しいんだ。それでお客様を楽しませるの。」
「つまり、見世物か。」
「は、はい…。」

カミイズミにズバリ言い当てられ、葉月は縮こまった。

「私の剣は見せびらかす為のものではないのだが、真剣勝負なら話に乗ろう。ジャン、君はどうする?」
「願ったり叶ったりだ。一度、手合せして欲しいと思ってたところだ。」
「ならば、やろう。葉月、会場はどこだ?」
「えっとね、本殿…賽銭箱のある建物の隣にちょっとしたスペースがあるから、そこでお願い。」

二人は葉月に場所を聞くと、すぐに着替えに戻った。
ほどなくして、二人ともいつもの和装と帝国軍の軍服に身を包んだ二人は、葉月の用意した線の中に入った。

「まさか剣聖様とこうして手合わせができるなんてな。」
「私も、かのバレストラ家の者と手合わせができるとは思わなかった。こうした機会を嬉しく思うぞ、ジャン。」
「家は関係ない。俺は一人の剣士として、“剣聖”と呼ばれる一人の剣士と、戦うだけだ。」

ジャンの言葉に、カミイズミは不敵に笑った。

「そうだな。ならば私も、一人の剣士として、全力で戦うまでだな。」

やる気満々の二人の剣士は互いを睨み遣り、周囲の空気を引き締めた。

「…!」

ブレイブを始め、熟練の戦士は張りつめた気を感じ、一瞬手を止める。疼く身体と躍る精神を抑えながら務めるものの、落ち着きのなさは戦闘とは無縁の者にも判った。

「やべぇ、あれ混ざりてぇ…!」
「ははっ、烈もか。アタシも…少し、混ざりたい。ムラサメは?」
「興味はない。俺の剣は敵を討つ為に存在するものだ。」
「へー、意外。てっきり、アンタも剣に生きていると思ってたよ。」
「同胞同士の争いに意味などない。」

ムラサメは烈と由梨の問いに答えると、外方を向いた。

(もしも敵であったなら、恐ろしいことになっていただろう。それでも、必要とあらば…斬る。)

一瞬だけ、怒りとも悲しみともつかない、或いはどちらともつく眼をして、ムラサメは思った。
さて、剣戟会場に移ろう。じりじりと、互いは油断なく見合う。

(やっぱり、剣聖様は隙がねぇ…! 迂闊に飛び込んだから、一撃食らう!)
(ジャンの隙が見当たらない…。迂闊に攻めたら、こちらがやられる。ならば…。)

カミイズミは、刀を鞘に納めた。待ちに転じ、居合の構えを取ったのだ。

(居合…カウンターか! ああなったらこっちから飛び込まないと進展ねぇぞ! こうなったら…!)

ジャンは防御重視の【堅牢のバイソン】の構えを取った。カウンターでのダメージを少しでも減らすためだ。

「そっちは待ちに転じてるみてぇだから、こっちから行く!」

【堅牢のバイソン】の構えのまま、カミイズミに突っ込む。

「その心意気、見事! だが、負けん!」

カミイズミは刀を抜き、ジャンに向けてふるう。
だが、ジャンはその刀が届く寸前、バックステップで避けた。

「…ひゅー、やばかった…!」

ジャンは【バイソンホーン】で攻撃したのか、地に着くと同時に攻撃特化の【烈火のウルフ】の構えに移行した。その頬から、一筋の血が流れる。すんでの所で剣先が触れ、切り裂いたのだろう。

「ギリギリのところで飛んで、何とか勢いを殺したか。防御重視で構えで突っ込んできたのも功をそうしたようだな。」
「ああ、だな。」

血をぬぐい、不敵に笑うジャン。全身が高ぶる。剣聖カミイズミという人物と相対している、ただそれだけで、気持ちを高ぶらせるのは十分だった。

(やべぇ…! 下手すりゃ死ぬのに…すげぇ、楽しい…!)
(一撃を食らわせただけなのだが…分かる! ジャンはブレイブ並の強さを持つ剣士だ…! 凄く…楽しい…!)

カミイズミも、わずかに胸の辺りがズキズキと痛む。ジャンの一撃が通ったのだろう。だが、高ぶる高揚で、その痛みがわからないようだ。

(この勝負…! 負けられねぇ!)
(この勝負…! 負けられん!)

互いに不敵に微笑み、再び地を蹴る。
この勝負がどうなったか、それは…互いのみぞ知る。

年末出店祭り ( No.721 )
日時: 2015/12/31 21:27
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

やがて客のピークが過ぎ、一同は本殿隣に出店していたブランのバーに集まっていた。

「はー、今日も働いたな。」

早くも仕事納めとでもいうかのように、ブランのカクテルを飲む昴。わずかにほろ酔い気分なのか、機嫌がいい。

「七海、大丈夫かしら…。暴発させないといいけど…。」
「兄貴も大丈夫かな…。」

ややカウントダウンな雰囲気が漂っている中、新年と同時に打ち上げる予定の花火を打ち上げる人物達を心配している二人。
その横では、カミイズミとジャンがブレイブの前で正座していた。

「まったく、祭りの場で真剣を使って斬り合うとは何事だ! 模擬刀を借りればよかっただろうが!」
「はい、すみません…。」
「幸い、怪我人がいなかったからよかったものの、一歩間違えれば大惨事だぞ!」

どうやら、先程の剣戟は本人達の愛刀で行われたようだ。そう、真剣で。

「フッ、ブレイブ。我々がそんなへまをするかと思うか?」
「茜殿。すまないが酒を持ってきてくれ。ああ、度がきっつーいのを。」
「すまん、ブレイブ。冗談だ。冗談だから酒は、酒はやめてくれ!」

ほんのちょっとした冗談にブレイブはキレて茜に酒を持ってくるよう頼んだようだ。しかもかなり度がきついのを。その為、酒が苦手なカミイズミは青ざめた顔で、必死に訴えた。

「…師匠もあんな冗談言うんだ。意外。」
「ああ、剣聖殿があんな冗談言うのは意外だ。…元帥閣下があそこまで真面目な笑顔で嫌がらせをするのも。」

カミイズミの弟子であるイデアも真顔で驚いていた。隣にいたアナゼルも、ブレイブの行動含めて驚いていた。
そしてブレイブの説教が終わったところで、草むらの影に行ったカミイズミがぽつりと一言。

「私もまだまだだな…。」

彼の懐には、『サルでもわかるコミュニケーション・冗談編』とタイトルの書かれた本があったとか。
そんな説教の別の場所では、ナガミミがスマホの画面を見てケタケタ笑っていた。

「いやー、たまにはタダ働きもいいもんだなー! フヒヒヒ!」
「え、あんなにタダ働きは嫌だと駄々をこねてたナガミミちゃんがどうしたの? 頭でも打った?」
「打ってねーよコムスメ。ここに来なきゃ得られなかったモンがあるからな。これだけでも十分収穫だぜ。社内の人間にいい土産ができた。」
「お守り大量に購入したの? でも画面見てるってことは…ブフッ!」

ナガミミの見ていた画面を除き混んだと同時に吹き出した。
そこに写っていたのは、ジュリエッタの巫女服写真だ。

「だ、ダメだよ、ナガミミ、ちゃ…! けっ、消して、早く消して、あげないと…プフーッ!!」
「オメェこそ笑ってんじゃねぇか。よーし、カーソルに頼んで一定時間で自動的に社内の人間のパソコンの壁紙がこれになるよう設定してもらうか。」
「いいねえ! 出勤日の12時ピッタリにセットするか! 『笑う門に福来る』ってな!」

警備から戻ってきていたカーソルは、面白そうだと提案に乗った。

「フヒヒヒ、そうそう。社員のヤツらにも福をやらねえとな!」
「…あ。」

ナガミミといつの間にか近くに来て話を聞いていたカーソルがそう画策していると、不意に後ろからなにか不穏な気を感じ、気づいた澪は即座に離れた。

「あーなーたーたーちぃー?」
「おー、怪人男女巫女が現れたぞー!」
「逃げろ逃げろー! 食べられちまうぞー!」
「待ちやがれえぇぇぇぇっ!!」

ケタケタ笑いながら逃げ回るカーソルとナガミミを、おっさんに戻ったジュリエッタ…もとい、十郎太は追いかけ回したとか。
また、別の場所では、クマがぐったりしていた。

「おい、クマ吉。どうした?」
「ナルカミが暴れまわってて制裁するの疲れたクマ。ムラサメがとっちめた後も何度も抜け出して大暴れまわってその度にスーチャンの所に連れてくの変だったクマぁ…。」
「今年はクマがお疲れさまだね…。」
「去年のリセチャンの苦労が垣間見れたクマ…。」

ぐったりしているクマを、りせと陽介が労う。何度もカムイ呼んで攻撃を食らわせたのだろうか、疲れがにじみ出ている。

「来年は、美鶴さん達も総動員させた方がよろしいでしょうか?」
「とりあえず、来年はゆかりちゃんとコロちゃんつれてきてもいいかも。うん、多分どっちもあの変態を制裁するから。」

来年は自分達の方からも人手を出そうかと考えているアイギスと風花は、そう思いながら遠い目を浮かべたとか。
また別の場所では、ジェイドが烈が買ってきてくれたアメリカンドッグを食べていた。

「ぷはー! 働いた後のアメドは美味しいね、烈!」
「それ言うならビールだろと思うが、まだ理事長先生は飲めないか。」
「仮に飲めたとしても飲まないとは思うなー。あんまり美味しくなさそうだし…。酒屋の息子である君の前でいうことじゃないけどね。」

ジェイドのその言葉を聞いて、ピクピク、と誰かの耳が動いた。

「酒がまずいだとぉ! けしからんっ! お主は酒の事を何一つわかっとらん!」
「ふえっ!? え、えっと…。」
「って、ばーちゃんもう出来上がってんのかよ…。」

すでに出来上がっている茜は、ジェイドに近寄り、ずいっ、と顔を寄せた。その姿に烈は頭を押さえたとか。

「酒と言っても種類は豊富じゃよ? ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー。苦いのや辛いのもあるが、甘い酒もあるぞ。」
「え、そうなの? 苦いのとか、辛いののイメージがあった。」
「カッカッカ! まぁ、じゃろうな。例えば、そこのバーテンダーが作るカクテルは甘い酒のが多いの。日本酒だって飲み口がスッキリしている甘口の酒もあるし、みんながみんな一概に辛い酒ばかりではないぞ?」
「うーん、もう少し大人になったら、僕もちょっと挑戦してみようかな。」
「うむうむ。よっぽどの事がなければ挑戦しているといい。ただし、勧める時には飲んですぐ酔うどこぞの下戸には渡さんようにな。流石にそれは体質じゃから、仕方がないが、中には質の悪い酔い方をするからの。」

その言葉を聞いていた理乃と由梨は、一斉にとある方向を見た。
そこでは葉月が顔を覆って申し訳なさそうに俯いている。あぁ、その質の悪い酔い方の代表例ですからね。フランシスもカミイズミも弱いだけだし。

「…まぁ、飲めない他人に酒を勧めない限りは大丈夫だろう。」
「あの飲んだくれ、無理矢理勧める。フランシス、寄らない方がいい。」
「お世話になってる家の主人を飲んだくれとか言うな。いや、気持ちはわからんでもないが。」

酒の香りがして少しほろ酔い気分のフランシスだが、リリィのとんでもない発言にはちゃんと反応して同意はしつつも突っ込んだ。

「しかし、去年も今年も何ら変わらないな。変わったのは人数くらいで。」
「…でも、そこが変わったから、楽しい。アニエスさんや、ナガミミさん、みんなみんな、楽しい人。友達、いっぱい、楽しい。」
「…。」

フランシスは、リリィをじっと見た。

「? どうしたの? フランシス。」
「いや、何でも。」

が、すぐにふい、と顔を背け、鈴花が焼いた鮭をつついていた。

(俺達と行動していた時より変わったよな、こいつ。昔は俺達と一緒にいてもなんの興味も示さないかのような顔してたのに…。今じゃ俺達が見ていないと何を調べるかわからないくらいに好奇心旺盛になりやがって。…まぁ、烈達の側にいたから、だろうがな。)

しみじみと、フランシスはそう思った。


「おっ、そうこうしている内にもうすぐ日が変わるぞ。」
「今年も色々とあったけど、やっぱり思い出深いのは…。」

ナナドラ組以外、表情を俯ける。きっと彼らの脳裏には、同じ事が出てきているのだろう。

「…まぁ、あれもいい思い出、だ。」
「だね。あ、あと十秒になるよ!」

時計を見ていた鏡が言うと、全員カウントダウンの準備をした。

「十! 郎太。」
「九! 急車。」
「八! 七五十六。」
「七! 子ちゃんって相変わらず可愛いよね。」
「六! 六三十六。」
「五! 七五七七。」
「四! 分音符。」
「三! 三七拍子。」
「二! ゃーん。」
「一! ごパフェ食べたい。」
「二千十六年、おめでとー!!」

空高く、花火が三発景気よく上がる。メイと七海と紅刃の機甲槍を砲台にしたものだ。
同時に、去年同様本殿前が青く光輝く。

「わ、わわっ、なんですかこれ!?」
「ふわー…!」
「あ、マグノリアが口ポカーンと開けていつもの台詞言えてない! でも、すごい綺麗だよね、これ!」
「葉月、これはいったい何?」

初めての事にユウは驚き、マグノリアが口をポカンと開けて放心状態になり、イデアがそんな彼女をからかうも目の前の光景に心奪われ、ティズは冷静に葉月に聞いた。

「また説明するのか…。私の住む神社は、青龍の加護が満ちていてね、この新年の日にその力が強まって、私貭の力も同時に強まってくれるの。目に見えて強くなってる訳じゃないけどね。」
「えと、つまり、この神社は水とか氷属性にとってはPower Spotって訳ね?」
「何か去年もそんなことを誰かが言ってたけど、その通りだよ、マグノリアちゃん。」

そんな感じで場がまた賑やかになる。新年の挨拶をする者、飲んだくれる者、仮眠を取りに行く者と、様々だ。











そんな中、メイ、七海、紅刃が帰ってきた。

「理乃、どう!? どう!? 花火、どーんと上がったでしょ!」
「由梨、見たか! 俺だってちゃんと上げられたぜ!」
「ええ、本当に貴方が機甲槍を壊さなくてよかったわ。」
「ああ、兄貴が誤って火薬を炎か雷で暴発させて、ここら一帯が吹き飛ばなくてよかったよ。」

理乃と由梨がそう言うと、七海と紅刃は真っ青な顔を浮かべた。

「い、いやー、それは…。」
「…メイ様の前で、そんな粗相をしたら…殺される気がしたから、その…頑張って耐えた。」
「何 が あ っ た し 。」
「何か、凄い怯えてるけど、何があっ…いや、いいわ。何か聞いちゃいけない気がしたから。」

紅刃が他人を様付けで呼ぶなんて相当だ、と感じ取った理乃と由梨は、これ以上何も聞かなかった。いや、聞けなかった。
昴はそんな光景を横目で見てから、空を仰いだ。
篝火でやや明るくなっているのだが、空は満点の星空なのがわかった。

「来年は、もう何も起こらないといいけどな…。」

昴の言葉は、風に乗って消えていった。

年末出店祭り 後書き ( No.722 )
日時: 2015/12/31 21:34
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: SpLhUj83)

後書き de 雑談



—去年、巫女さんバイトの様子を書いたと思ったら、もう今年も終わりか…。というわけで、本年度最後の更新です。


「念願の逃走中を始められたし、料理対決もここまで続くとは思わなかったし、あとは全部完結に持ってくだけだな。」


—しかし絶望的に筆が乗らない。色々とありすぎたせいかなーと。


「あー、色々と、なー…。」


—さて、今回もまた理音の13班が出たから紹介してもらいましょうか。最後の一人になるのかな。


「だな。また捕まえてはおいたぞ。」
※手には伸びた理音をプラーン


—だから前触れもなく親友捕まえてくんなって;

理音
「別に熱狂的じゃないよ…全然そんなんじゃないってば…。」


—…。


※しばらくお待ちください…



—身 内 に し か わ か ら ん ネ タ 話 す な 。
※たらいの洗礼


「よ、容赦ねぇ…。」

理音
「あ、れ!?」


「あーもー面倒だ。とっとと最後の一人について話せ。」

理音
「えっと、うん。」
※読み返して事情を把握


名前:メイ
外見:ゴッドハンド女B3
職業:バニッシャー
VO:ボイスタイプF(沢城 みゆき)
備考:重火器を装備するメイドは絵になりそうだと思い、組み合わせてみた。実際にこんなメイドが屋敷とかで仕事をしていたら、頼もしいけど辺りが吹っ飛ぶ。 
   声がエロいというか眠そうというか、そんな風に感じた。ちょっと癖になった。
   13班の中で一番、サディスト。



「メイドバニッシャー…;沢城さんはFE覚醒の女ルフレや青い部屋のエレベーターガールが有名かな?」

風花
「ひぃっ! め、メギドラオンはやめてくださいー!」


「おーい、誰かこいつ落ち着かせろー。あとついでに影でガタガタ震えてる辛党アイドルも正気に戻しとけー。」


—うわぁ;ベス様でトラウマ者続出してる;


「格ゲーの一撃必殺のコマンドはくっそめんどくさいけどね。」

理音
「【アースクエイク】のおかわりはいかがですか。」

昴&鏡&由梨&理乃
「最大火力はいりません。」

理音
「それ、ドーンと。」
※火薬最大の【アースクエイク】発動

全員
「ノギャー!」
※ちゅどーん!

理音
「夜更かしもほどほどに。では、お休みなさい。」
※申年へ向けて去る


—えー、もう色々と突っ込む点もございますが、本年もご愛読ありがとうございました。また来年、お会いいたしましょう。それでは、今年はこの辺りで! まったねー!








—今年もいろいろとお世話になりました。では、感想OKです。


「来年初めはどうするか未定だが、また年明け企画か、逃走中辺りUPするかも。」

年初め 波乱万丈 いつもの日 ( No.723 )
日時: 2016/01/01 22:14
名前: 奏月 昴 ◆Dh/xEZWmVM (ID: kcbGQI7b)

『朝、神殿にて』


新年、一月一日。

「すーさん、おせちー!!」
「昴さん、お餅ー!」
「昴さん、おせちをお願い。」
「昴さん、お餅をいただけませんこと?」
「新年の挨拶前にそれかよオイ。」

昴はおせちの準備中、挨拶もせずに朝から食事の催促をする子供達に苦笑した。

『神、粥。』
「昴殿、粥を頂けないか?」
「大人もこれかよ! 今準備するから待ってろ! つかジョーカーは手伝いやがれ!」
「すまん、飲みすぎて頭痛い…。」
『我も…。』
「七日前に七草粥用意しなきゃいけない状態になるまで飲むなし。」

そうは言いつつも、きちんとおせちと餅と粥を用意する昴。

「おせちー!! おせちー!!」
「みんなして箸トントンしながら待つな行儀悪い! しかも無駄にリズミカルなのがムカつく! 騒ぐなら自分で用意してもらうぞ!」
「おー、世知辛い…。」

これには全員しょんぼりとなり、大人しくなった。
が、

「昴さん、僕にはおせちとお餅両方で!」
「いつ来たジェイド!?」

いつの間にかすんなりとジェイドが鏡の隣でおせちをスタンバイしているので、昴は思わず突っ込んだ。朝から突っ込みすぎである。

「え、つか鍵は?」
「開いてたよ? 全く不用心だね。」

そう言いながら、くすすと笑うジェイド。

「まぁ、不用心は否定しないが…朝からさらっと混ざるな。それにお前、ジェダイトの飯食えよ。」
「いいじゃんいいじゃん、ここに初詣に来たついでだもん。」
「普通の神社に行けよ。つか、初詣に来たついでにその神様からご飯貰うって図々しくないかお前。」
「固いこと気にしない気にしない。あ、鏡。テレビのチャンネル変えていい?」
「うん、いいよー!」

神様の家だと言うのに、のんびりとくつろぐジェイドに、昴はもう突っ込みを放棄した。

「まぁ、いいや。ほら、雑煮もできたから食え。」
「わーい、いっただっきまーす!」

こんな形で、ちょっと変わった朝食が始まったとか。











『初詣』


「ロア、ロア、初詣いかないか?」

遠い宇宙にある、イオとロアの家。イオはロアにそう提案をした。

「初詣か…。混むから正直遠慮したい。今年も、あの神のところで済ますか。」
「えー、あのめんどくさい神様んとこに行ってもつまんねーし、つかあいつの前に行く事自体めんどくさいし、もちっと別の場所にいかねーか?」
「別の場所か…。しかし混むのは嫌だから…。」

だが、ロアの言う混まない神社などは正直まれだ。
しばらく二人で思案していると、同時にポンと手を打った。

「そうだ! 昴様の所に行こうぜ!」
「ああ、それを考えていた。あそこなら混まないし、何よりあのめんどくさい神と顔を合わせずに済むからな。」
「よし決まり! んじゃ行こうぜ、ロア!」

銀河を翔る天使の二人は、そう考えて昴のいる神殿に向かったとか。
ちなみにそう考えたのは、イオロアの二人だけではなかったとか。

「完二、初詣どうする?」

BEMANI学園寮、陽介と完二の部屋。ここではクマを交えて三人で初詣について話し合っていた。

「んー、みここんとこ行ってもいいが、今から行っても混んでるッスよねぇ…。」
「昨日の今日だから、さっと行ってさっと帰ってこられるところがいいクマ。でもそんな場所なんてそうそうないクマよ?」

んー、と悩む三人。が、すぐに陽介がいい場所を思い付く。

「あ、そだ。昴さんちは?」
「え、あの人カミサマだったっけ?」
「カンジ、忘れちゃダメクマ。スーチャンはカミサマ(?)クマよ。」
「お前ら、いっぺん昴さんに殴られてこい。いや、確かに俺もたまに忘れるけどさ…。」

まったくもって神らしくない、むしろ人間の普通のお母さん的な感覚がするのでたまに忘れるが、昴は正真正銘この世界の神様である。恐らく彼女を知る大抵の人間はたまに忘れるだろうが。

「まぁ、そんな感じであの人ん家にはあんまり人が集まってないだろうし、挨拶がてら初詣に行こうぜ。」
「花村センパイ、さっき昴さんのことカミサマっつったのに、今、人っつてるッスよ。いや、オレとしても正直あのカミサマっつー呼び方に違和感を感じるッスけど。」
「ま、まぁ、細かいことは置いといて! とっとと行って帰ってこようぜ! ついでにお年玉でも催促しに行くか?」
「賛成ー!」

そんなこんなで、陽介達は神殿に向かったとさ。


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