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†執事ゲーム†
日時: 2010/04/04 12:12
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

シリアスなのかギャクなのかパロディなのかコメディなのか分からないけど、多分・・・・全部。

<登場人物>

音葉サク──15歳 見た目は少年だが少女 まりあ家の守護者として契約された 『日本刀』

真白ノエル──16歳 根は優しい 幼い頃からまりあ家に仕える 『炎』

園崎ちの──15歳 負けず嫌いで頑固 誰に対しても敬語 『花』

菅野ナトリ──19歳 物静かで穏やか 執事の中では最年長 『水』

野沢ヒロヤ──16歳 自信家でナルシスト つっぱしっては失敗する 『風』

まりあナデハ──15歳 まりあ家次期当主 無口で淡々と喋る 

イルベーヌ──外見は十代半ば。 アプサの女王で全ての災厄の元凶。

アプサメンバー>>87  用語説明>>102

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Re: †執事ゲーム† ( No.70 )
日時: 2010/03/17 19:17
名前: 羽鳥 (ID: CsDex7TB)

やっぱり、個人的にちのさん好きです。
誰に呼ばれたんだろう・・・。

Re: †執事ゲーム† ( No.71 )
日時: 2010/03/18 13:51
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

私もちのが一番好きかもですww
可愛いし。

Re: †執事ゲーム† ( No.72 )
日時: 2010/03/18 14:01
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

「消えた……」  サクは小さく呟くと、刀をそっと自らの体に向ける。 小さく息を吸い込んで、ズブズブと刀を体内に戻す。

本能のまま、行動する。

赤く光っていた目も元に戻り、いつものサクになる。
「ちの、傷は……」 「大丈夫です。 守護者である僕たちは、傷の治りが早いんです」

血が染みているものの、確かに止血はしているようだ。

「ごめんなさい……」 「どうしてサクさんが謝るんですか。 何も悪くない」 「………思い出したんだ」

サクの言葉に、ちのが微かに顔を曇らせた。

「私は、人間じゃなくて……刀、なんだね」
「………僕は、刀であった時のサクさんにお会いした事はありませんが………、そのように聞いております」
「そっか」

自分が刀だと言う事は思い出せた。
あとは、自分がどうして音葉家に育てられたのか。

「雨、止みませんけど……どうしますか? 家に、帰りますか? それとも」  「ううん。 もういい。 もういいんだよ。 私は屋敷に残る」

凛とした顔で言いきる。
その変化に、ちのは少し驚いて、そして微笑んだ。

「はいっ」

Re: †執事ゲーム† ( No.73 )
日時: 2010/03/18 14:17
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

         第7話
       晴れるといいな



「ったく馬鹿が二人もいるとこっちは困るぜ」
「す、すみません……」 「馬鹿ってなんですかっ!」

雨がいよいよ豪雨になっている。
屋敷に突然戻ってきたびしょぬれのサクとちのを見て、ヒロヤが溜息をついた。

「こんな雨に外に出るなんて、風邪ひいたらどうすんだ? 俺様の仕事が増えるだけだ」
「ヒロヤさんて、ナルシストですよねー」
「あ? この美貌にこの知性、自慢したくなるに決まってんだろ」

──仲、いいなぁ。

タオルで髪を拭いていたちのが茫然とする。
言い合ってるヒロヤとサクを交互に見ながら、そんな事を思う。

「おらっ、ちゃんと拭け」 「わわっ」

サクの頭をぐいっと寄せ、ガシガシと拭き始める。

「わ、ちょっと! 犬じゃないんですからっ」
「黙って俺に拭かれてろ。 ワンコロ」
「誰がワンコロだっ! ってそんなにしたらぼさぼさになるじゃないですか」
「お前髪短いんだから。 諦めろって」

ワシャワシャと髪を乱暴に拭き終わると、見事にボサボサになっている。

「あっははははははははははははは」
「わ、笑わないでくださいよっ!!」
「サクさん、服の予備がありますから、着替えてきてもらっていいですよ」

苦笑しながらちのが衣裳部屋の鍵を渡す。
サクが衣裳部屋に行っている間、ヒロヤはタオルを畳みながら、

「あいつ……もう気づいてんだろ?」 「え」 「顔つきが、なんかしっかりしてるっつーか……なんとなくだけど」 「………自分が刀という事は、思い出したみたいです」

ちのの言葉に、ヒロヤが頭をかく。

「だってさ、ノエル」 「うっせー」

ノエルの声がしたかと思うと、洗濯機からノエルが現れた。
ちのがギョッとしながら、

「ど、どこに隠れてるんですか」 「ひぁー狭かった狭かった」

うーんと伸びをしながら、首をコキッと鳴らす。

「サク坊、思ったより元気じゃねーか」
「たぶんあれは……、無理やり元気だな」
「あ?」
「アイツはアイツなりに考える事もあると思うし。 今はそっとしとこうや」

ノエルの言葉に、ホッとちのが安心する。

「良かったです」 「何がだ?」 「ノエルさん、サクさんに厳しいから。 ちゃんとサクさんの事考えてくれてて、良かった」
「………ばっか」

ノエルが呟く。

「仲間なんだから、考えるだろ。 フツー」

Re: †執事ゲーム† ( No.74 )
日時: 2010/03/20 13:06
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

上げ


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