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†執事ゲーム†
日時: 2010/04/04 12:12
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

シリアスなのかギャクなのかパロディなのかコメディなのか分からないけど、多分・・・・全部。

<登場人物>

音葉サク──15歳 見た目は少年だが少女 まりあ家の守護者として契約された 『日本刀』

真白ノエル──16歳 根は優しい 幼い頃からまりあ家に仕える 『炎』

園崎ちの──15歳 負けず嫌いで頑固 誰に対しても敬語 『花』

菅野ナトリ──19歳 物静かで穏やか 執事の中では最年長 『水』

野沢ヒロヤ──16歳 自信家でナルシスト つっぱしっては失敗する 『風』

まりあナデハ──15歳 まりあ家次期当主 無口で淡々と喋る 

イルベーヌ──外見は十代半ば。 アプサの女王で全ての災厄の元凶。

アプサメンバー>>87  用語説明>>102

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Re: †執事ゲーム† ( No.115 )
日時: 2010/03/27 09:58
名前: アキラ (ID: BLbMqcR3)

どうもです(^v^)ノ
イルベーヌが復活したみたいですね…。
どうなるんでしょうか!?

Re: †執事ゲーム† ( No.116 )
日時: 2010/03/28 19:57
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

復活しました。
ていうより起きました((汗

Re: †執事ゲーム† ( No.117 )
日時: 2010/03/28 20:15
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

        第14話
      いっしょに行こう



久しぶりにタキシードではなく、普通の女の子らしい私服を着たサクは、それなりに可愛らしい成り立ちではあった。
思わず、ちのが頬を染めて目を背ける。

「さ、サクさん……。 に、似合ってます」
「ありがとう、ちの。 久しぶりだなぁ。 こうして私服着るのって」
「僕もです」

ちのや、他のメンバーもタキシードではなく、普通の私服だった。
サクにとっては全員が初の私服なので、少し緊張する。

「髪、伸びましたね」  ナトリにそう言われ、サクは肩に先端が着いている髪をいじる。
「はい。 切ろうかなって思ってます。 邪魔だし」
「似合ってますよ」

眼鏡の奥で優しげな瞳がサクを見つめる。

「サク。 お前も少しは女らしくなったんじゃねぇの?」
「ヒロヤさん。 どんだけ私を男みたいに思ってるんですか」

──ヒロヤさんは……中学生に見えます。

脳内でヒロヤに対しての感想を呟く。
今ナデハと執事メンバーは空港で飛行機を待っている。

「そろそろ、案内人が来ると思うんですが」
「お前、英語はできるか?」
「はい?」

真顔でナデハに言い寄られ、ナトリが思わず聞き返す。

「英国から来るのだから、英語だろう? 万国共通語なのだから。 私は無理だ。 お前はどうだ?」
「……私も無理ですが」

内心、ナデハはハーフだろうと突っ込みを入れながら、ナトリが答えた。

「通訳を雇えばよかったか……」
「彼らの中にできるものは?」

ナトリに言われ、ナデハが他の執事を見る。

「私は女です。 男じゃありません」
「そ、そうですよっ。 サクさんに対して失礼ですっ」
「俺は素直だから、思ったままの事しか言わねぇんだ」
「ま、俺も最初は男だって思ってたけどな」
「ノエルまでそんな事言う!」

しばらくしてナデハが、

「いや。 無理だな」

諦めたように溜息をついた。

Re: †執事ゲーム† ( No.118 )
日時: 2010/03/28 20:38
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

しばらくして、飛行機に乗り込む時。

「まりあ家の方々ですか?」
「そうだが」

ナデハ達に声をかけたのは、一人のキレイな女性だった。
スラリとした長身に、茶色の長髪を垂らし、妖艶な笑みを浮かべている。

代表してナデハが肯定すると、女性は微笑み、

「お会いできて光栄です。 私、メリッサといいます。 あ、これは本名ではないので。 コードネームのようなものです」

日本語でスラスラと自己紹介した。




          †




メリッサの話を聞き、彼女はまりあ家のスポンサーの一人であり、紅の惨劇で先代が残した莫大な遺産を管理していた、信用できる人間だと分かった。

また、まりあ家ではないが、ヨーテ開発の研究に関わったスポンサーの血筋でもあり、自らもヨーテ撲滅の為、ヨーテ化した人間を戻すワクチンを開発しているという。

「これは国家企業機密として研究を行っているんです。 ワクチンの開発にはまだまだ掛かりそうですけど」

飛行機内でそんな会話を個室でしながら、ナデハが興味深そうに話を聞く。

「あなた方の話も聞かせて下さい。 守護者の事はこちらにも耳に入っていますが………。 あなたが、妖刀なのですか?」

急に話を振られ、サクがハッとしてメリッサを見る。
キレイな瞳が自分を見ている事に気づき、

「あ、はい。 妖刀です」

変な返しになってしまった。
ちのとナトリが心配そうな顔でサクを見る。

「そう。 あなたが意思を持った刀、サクね」
「……私の事、御存じなんですか?」

その質問に、少し肩を竦めながら、

「実は、全然知らなかったの。 ナデハ様から聞いて知ったぐらい。 ああ、サクが在る事は知ってたのよ。 だけどまさか、まりあ家の地下牢にあったなんて知りもしないわ」
「先代が隠し持っていた。 幼い頃、それを教えられ、サクの存在を知っただけ」

ナデハがコーヒーを飲み、チラとノエルを見る。
特に表情を変えずに、ノエルはクラッカーを食べていた。

「サク……、意思を持った刀……」
「私は、ヨーテを倒す為に創られたただの刀だったんですよね」

メリッサが頷く。

「しかし、何故か意思を持つようになり、やがては擬人化できるようになった……。 そう記されているわ」
「………おい、サク」

ヒロヤが何かに気づいて軽く手を上げる。

「そうならお前、男でも女でもねぇから、別に女らしくなくてもいいんじゃねぇの?」
「……ヒロヤさん、鼻へし折りますよ」

Re: †執事ゲーム† ( No.119 )
日時: 2010/03/29 10:15
名前: アキラ (ID: BLbMqcR3)

ヒロヤさん……失礼です(‐‐)
まあこういう光景も微笑ましいものですが(^▽^)


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