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†執事ゲーム†
日時: 2010/04/04 12:12
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

シリアスなのかギャクなのかパロディなのかコメディなのか分からないけど、多分・・・・全部。

<登場人物>

音葉サク──15歳 見た目は少年だが少女 まりあ家の守護者として契約された 『日本刀』

真白ノエル──16歳 根は優しい 幼い頃からまりあ家に仕える 『炎』

園崎ちの──15歳 負けず嫌いで頑固 誰に対しても敬語 『花』

菅野ナトリ──19歳 物静かで穏やか 執事の中では最年長 『水』

野沢ヒロヤ──16歳 自信家でナルシスト つっぱしっては失敗する 『風』

まりあナデハ──15歳 まりあ家次期当主 無口で淡々と喋る 

イルベーヌ──外見は十代半ば。 アプサの女王で全ての災厄の元凶。

アプサメンバー>>87  用語説明>>102

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Re: †執事ゲーム† ( No.130 )
日時: 2010/04/02 15:25
名前: アキラ (ID: BLbMqcR3)

メリッサさんが、まさかジャネスだったなんて。
サクさん、格好いいです(#^.^#)

Re: †執事ゲーム† ( No.131 )
日時: 2010/04/03 18:50
名前: 羽鳥 (ID: BlQGlUWP)

まさかの展開でした。 驚きです!
サクさんカッコイイ!
ちのさん素敵!←

Re: †執事ゲーム† ( No.132 )
日時: 2010/04/04 11:13
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

メリッサという人間はいないんです。
ジャネスがメリッサという人間に
なってたんです。
>アキラs


まさかまさかの展開。
私も驚いています((汗
>羽鳥s

Re: †執事ゲーム† ( No.133 )
日時: 2010/04/04 11:28
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

          †




白く細い指で薔薇に触れると、薔薇は枯れてしまった。
それをムスッとした表情でイルベーヌが見る。

「ジャネスはどこ?」 
「多分、今頃着いたんじゃないかなぁ」

ジフがのんびりと答える。

「つまんない」 イルベーヌは吐き捨てるようにそう言って、キレイな冷酷な目でノイズを見た。
ノイズが一気に緊張に包まれる。

自分らの味方でボスとは言え、相手はアプサの女王。
機嫌を損ねると何をされるか分からない。

「セルビア家の長男ね」
「はい。 ノイズ・セルビアです」
「ふふふ。 あなたに会ったのは何年前かしら。 まだ小さい赤ん坊だったのに、こんなにキレイになって」

そっと頬を撫でられ、ノイズはその冷たさに驚く。
優雅に微笑み、イルベーヌが軽く頬にキスをした。
その意図が分からず、ノイズが首を傾げる。

「気に行ったわ。 ジフ姉さまっ」

呼ばれてジフが顔を上げる。

「私、この子をフィアンセにするっ」
「…………………わーお」

困ったように苦笑するジフを無視し、イルベーヌがノイズの腕に絡みつく。

「家柄も容姿も申し分ない美青年だもの。 いいでしょう? ジフ姉さまっ」
「僕じゃなくて、ノイズに聞きなよぉ」
「ノイズ、いいでしょう? 私と交わるのは嫌?」

ノイズは特に何の反応もなく、

「いいですよ、イルベーヌ。 それをあなたが望むなら、俺はどこでも着いて行きます」

そう告げた。
イルベーヌが嬉しそうに笑い、

「あとは………妖刀が欲しいわ」

呟いた。

Re: †執事ゲーム† ( No.134 )
日時: 2010/04/04 11:44
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

          †


「ぐあっ!」 「ヒロヤっ」

ノエルがヒロヤの体を支え、宙に炎を灯す。

「消え去れっ!」 「無駄っつってんじゃん」

ニヤリと笑い、炎を交わすジャネス。
サクが後ろから斬りかかるが、軽くあしらわれてしまう。
とても片腕を失うというハンデを持っているとは思えない。

勝てない。

誰もがそう思った時。


──委ねなさい。


「?」 サクの脳裏に声が響く。
驚いてサクの動きが止まる。

──誰?

     ──意識を……委ねて……


それは、サクの本能の声だった。
人間ではなく、妖刀のサクの本能。

妖刀として、戦いの武器としての。

「…………やだ。 やだ」

それに従えば、サクは自分自身を無くしてしまいそうで怖かった。
どうすればいいのか。 本能に委ねてしまっていいのか。

怖い。 
とてつもなく、怖い。

だけど。

「うん……。 分かった」

目を閉じる。 
どうすればいいのかは、分かっていた。


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