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†執事ゲーム†
日時: 2010/04/04 12:12
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

シリアスなのかギャクなのかパロディなのかコメディなのか分からないけど、多分・・・・全部。

<登場人物>

音葉サク──15歳 見た目は少年だが少女 まりあ家の守護者として契約された 『日本刀』

真白ノエル──16歳 根は優しい 幼い頃からまりあ家に仕える 『炎』

園崎ちの──15歳 負けず嫌いで頑固 誰に対しても敬語 『花』

菅野ナトリ──19歳 物静かで穏やか 執事の中では最年長 『水』

野沢ヒロヤ──16歳 自信家でナルシスト つっぱしっては失敗する 『風』

まりあナデハ──15歳 まりあ家次期当主 無口で淡々と喋る 

イルベーヌ──外見は十代半ば。 アプサの女王で全ての災厄の元凶。

アプサメンバー>>87  用語説明>>102

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Re: †執事ゲーム† ( No.120 )
日時: 2010/03/29 10:22
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

またくです。
サクはレディだというのに!

Re: †執事ゲーム† ( No.121 )
日時: 2010/03/29 14:14
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

           †


「きゃっははははははははっ」
「おい、こら! 笑うなジフっ」
「笑わなきゃダメじゃーんっ。 超おっかしー」

ソファに座り、足をバタつかせながらジフが爆笑している。
ノイズが呆れながらジフを止めるが、全く効かない。

その目の前には、ざっと十人はある人間の死体だった。
そして、

「本能には逆らえないよねぇ」

その人間の死体を食らっているのは、イルベーヌだった。
口の周りを血に染めながら、青く目を光らせてイルベーヌが真っ青になった人間を捨てる。

「見てよ、見てよあれ! 人間ドミノじゃんっ」
「……ジフ、お前悪趣味だぞ」
「あっはははははっ」

ジフの笑い声が響く中、イルベーヌは次の人間へと手を伸ばす。
その表情は恍惚で、満ち溢れていた。

その荒れ果てた惨状に、ノイズが顔をしかめる。

「アンタもさぁ、喉渇いてんじゃねぇのぉ?」
「黙れって。 俺はアプサになって早いんだ。 今更人間なんて食えるか。 気持ち悪い」
「ふふふ。 でもさぁ、不思議だよねぇ」

ジフがのんびりとイルベーヌを見つめて微笑む。

「僕らも人間だったのにさぁ、何で同族食ってんだろ」

ボキッという嫌な音が響き、アプサの女王が人間の腕を肉体から引き千切る。
肉片が床に落ち、大理石を汚す。 臓物が弾け、蛆虫のような臓器がこぼれる。

「人間は嫌いだよ。 何年も何年も暗い部屋に閉じ込めて……。 友達と殺し合わせて……。 そして自分たちが得たものに恐れを成してるなんて……愉快だね」

イルベーヌが血を飲み、人間をまた捨てる。
人間の血を飲む事で、どんどん人間離れしていく肉体にももう慣れた。

「まりあ家はまだ絶やしていませんよね?」
「うん。 ごめんねぇ。 妖刀まで出てきてさぁ」
「いや、それがいいわ。 ジフ姉さま」

黒髪を棚引かせ、ジフに抱きつく。

「ジフ姉さまったら。 なんて可愛いお姿なの? まるで子供みたいだわ」
「うっさいなぁ。 気にしてんだから黙れー」

戯れる姉妹のような二人を横目で見ながら、ノイズが溜息をつく。

「これ、どう片づけるんですか?」
「そういうのは、ヨーテ達に食わせればいいわ」
「血の跡とか残りますよ」
「飢えたヨーテなら床の血も舐めるわよ」

イルベーヌが笑い、

「あらら。 ……そう、英国に来たのね」

Re: †執事ゲーム† ( No.122 )
日時: 2010/03/29 14:47
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

          †



「ここが……英国か……」

初めて異国の地に足を踏み入れ、その空気の違いに驚く。
ナデハは特別興味も無いように、ホテルまでの道のりはほぼ無言だった。

「すっげー。 金髪がいるぜーっ」
「ヒロヤさん、ナデハさんだって金髪じゃないですか」
「えぇっ!? 染めてんじゃねぇの!?」
「まんま顔立ちも英国人ですよ。 ハーフでしょ。 目も青色じゃないですか」
「うっそー。 あ、でも本当だ。 黒髪のナデハって想像つかねぇ」

隣で頭を悩ませるヒロヤを横目に、サクも考える。

──確かに、黒髪のナデハさんって……どんなだ。





「おい。 バカかお前は」
「バカとは聞き捨てありませんね。 何か問題でも?」
「問題………、だと?」

ヒロヤが怒りに震えながらびしっとメンバーを指指す。

「この部屋分割は何だゴルラァァァっ!!」
「……???」

メリッサが指定した部屋割り。

ナデハとメリッサ。 ナトリとちの。 ノエルとサク。 そして、ヒロヤが一人。

「なんっで俺が一人なんだっ」
「あなたみたいな五月蠅い人と一緒に寝れる方なんていないと思います」
「ああ……分かるぜ」 「ノエルっ、お前黙れっ」

サクが少しだけ考えて、

「なんで私はノエルとなんですか?」
「サクちゃん、ノエル君と仲良しかなーって思って」
「………はあ」
「俺は一人じゃ嫌だぁぁぁぁあぁぁぁあっっ」 

Re: †執事ゲーム† ( No.123 )
日時: 2010/03/29 21:21
名前: 羽鳥 (ID: w/bUrDOd)

ヒロヤくんが一人ですか…笑
一人部屋って、嫌ですよね!!

Re: †執事ゲーム† ( No.124 )
日時: 2010/03/31 10:05
名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)

ヒロヤは………怖がりなんだと思います。


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