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- †執事ゲーム†
- 日時: 2010/04/04 12:12
- 名前: 朝倉疾風 (ID: BLbMqcR3)
シリアスなのかギャクなのかパロディなのかコメディなのか分からないけど、多分・・・・全部。
<登場人物>
音葉サク──15歳 見た目は少年だが少女 まりあ家の守護者として契約された 『日本刀』
真白ノエル──16歳 根は優しい 幼い頃からまりあ家に仕える 『炎』
園崎ちの──15歳 負けず嫌いで頑固 誰に対しても敬語 『花』
菅野ナトリ──19歳 物静かで穏やか 執事の中では最年長 『水』
野沢ヒロヤ──16歳 自信家でナルシスト つっぱしっては失敗する 『風』
まりあナデハ──15歳 まりあ家次期当主 無口で淡々と喋る
イルベーヌ──外見は十代半ば。 アプサの女王で全ての災厄の元凶。
アプサメンバー>>87 用語説明>>102
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- Re: †執事ゲーム† ( No.1 )
- 日時: 2010/02/28 13:22
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0N93rCdO)
†
都会から離れた田舎町。
その田舎町にどんと聳え立つ屋敷 『まりあ』。
山に囲まれた景色には場違いだと突っ込みをいれられそうな外観の屋敷。
そこには一人の 『姫』 と、4人の 『執事』 がいる。
- Re: †執事ゲーム† ( No.2 )
- 日時: 2010/02/28 14:02
- 名前: 嵐猫 (ID: cKfO32ZA)
うおお、なんかすッッッごく面白そう!笑
頑張って下さい!!
- Re: †執事ゲーム† ( No.3 )
- 日時: 2010/02/28 14:22
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0N93rCdO)
がんばります
- Re: †執事ゲーム† ( No.4 )
- 日時: 2010/02/28 15:28
- 名前: 朝倉疾風 (ID: 0N93rCdO)
第一話
女の子って執事じゃなくてメイドじゃん
事故だった。
葬式も済ませ、一人暮らしになってしまった古アパートで、音葉サクはため息をついた。
義理とはいえ、自分を15年間育ててくれた両親が、衝突事故で亡くなってから、サクは心の中にポッカリと穴が開いたようだった。
いつも賑やかだった家の中が、しんとしている。
「・・・・・・・・なんだか落ち着かないなぁ」
悲しいというより、寂しい。
バッサリ切り、短くなった髪を撫でながら、育ての親を思い浮かべる。
自分を生んでくれた親の記憶は一切無いが、もうタヒんだと聞かされた。
「・・・・・・・・・なんだかなぁ」
立ち上がり、カーテンを開ける。
朝日が零れ、部屋の中が明るくなる。
「・・・・・・・・今日もいい天気だ。 ・・・・あ?」
目を細める。 眩しくてよく見えないが、何かいる。
こっちに向かって来ている。
「は?」
視力のいいサクが捕らえたものは、
「・・・・ヘリ?」
けたたましいプロペラ音が鳴り響く。
「これぇ、サクちゃん! 何この音っ!」
「あ、大家さん! な、なんか・・・ヘリがっ」
ヘリコプターが徐々にベランダに近づいて来る。
「あんれまあ!」
大家さんが腰を抜かした。
耳を塞ぎながら、サクは呆然と立ちすくむ。
「・・・・・・・・・え、ドッキリ?」
その割には手の込みすぎているドッキリに、サクも混乱する。
ベランダに近づいたヘリコプターから、梯子がたれた。
そこから一人の青年が身軽に降りてくる。
赤の入った黒髪に、キレイな顔立ち。 そして何故か
執事が着ているようなタキシード。
華麗に優雅にベランダに降り立ち、サクの目の前に現れた。
「音葉サクか?」 「・・・・・違います」 「あ、そーなんだ。 悪ぃ、間違えた」
青年は軽く謝って、ヘリにまた乗り込む。
しばらくして、
「テメ、嘘つきやがっただろ!」
青年がまたヘリで現れた。
「嘘つくってどーなんだよっ! テメざけんなっ」
「あ、あなたこそなんなんですか! ここ、私の家なんですけど!」
「お前を捜してたんだよっ! 音葉サク。 初っ端から何さらすんだっ!」
ヘリから飛び降り、部屋に入ろうとするサクを捕まえる。
「い、意味分からないです。 何で私を捜すんですか!」
「説明メンドい。 早く乗れ」
「はぁ?」
「乗れっつってんだ」
サクが絶句。
「は? 意味分かりません。 いやです! 不審者」
「ゴタゴタうっせー。 乗れっ!」
腰に手をあてられ、 「え?」 身軽にヘリに乗せられる。
「ゆ、誘拐っ」 「あんれサクちゃん、お嫁かね」
「ち、違います! てか・・・誘拐っっ!!」
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