ダーク・ファンタジー小説
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- 白と黒の境界 【CONNECT】
- 日時: 2013/02/16 20:48
- 名前: 和里 (ID: uwZWw1uD)
はじめまして、和里と申します♪
小説書いてみました!
どこーにでもありそうなタイトルであることは承知しております・・・
で、内容も何処にでもありそ(以下略
・・・・・・・。
初心者なので、色々だめなところがあると思うのですが、どうぞよろしくお願いします
なお、更新が遅く、内容が複雑だったりしますがご容赦ください
誤字、脱字あれば教えてください。すぐ直します(多分結構多いと思います(焦))
中傷、荒らしなどは止めてください
あと、私は学生だったりしますので、成績が落ちると更新できなくなる可能性があります!
感想、アドバイスなどのコメントよろしくお願いします!!
最後に・・・・・・・
私なりに頑張っていきたいと思うので、よろしくお願いします♪
- Re: 白と黒の境界 【ANOTHER CONNECT】 ( No.74 )
- 日時: 2012/11/18 03:56
- 名前: 梓守 白 (ID: cC0Sf9h5)
アナザーコネクト
もう一つのつながり
とかそういう意味じゃないかな?
違ってたらごめんね。
- Re: 白と黒の境界 【ANOTHER CONNECT】 ( No.75 )
- 日時: 2012/11/18 08:41
- 名前: 和里 (ID: uwZWw1uD)
白あってるよー
これじゃ、ちゃんとした英語にはならないんだけどね……
私的には
もうひとつと繋がる(繋がっている)
とかいう意味
あ、因みに辞書で引いたりしてみてないから、あってるって保証はないけど。
- 白と黒の境界 ( No.76 )
- 日時: 2012/11/19 17:28
- 名前: 和里 (ID: uwZWw1uD)
*****
包囲されていた。これはもう逃れようがないだろう。ここには俺を含め6人が互いに背を預け合い、6方向を向いていた。そして各自の眼の前には薄水色の壁、魔法障壁が2重に重ねて設置してある。
ここは、少し開けた広場のような場所だ。ここにまんまとおびき寄せられたと言うわけだ。我ながら本当に見事に罠にはまったと思う。こういう可能性があると言うことが頭から吹っ飛んでいた。
「やられたな」
と、隣でタガーを構えた男子。
「ああ。……一か八か、奴らが一斉攻撃を仕掛けてきたら、こっちも出る」
と、俺。正直自信は無かったが、ここでじっとしているよりもよっぽど生存確率が高い。
「異存ないな?」
ほぼ決めつけるような言葉だったが、生き残るための最善策がそれくらいしかないので、皆は黙って首を縦に振った。気配がした。布が擦れる音がしたから、多分何らかの反応をしたのだろう。肯定か否定かは分からないが。声を発しないところを見ると異存は無いのだろう。
と、唐突に、大砲のような射撃音が聞こえた。防げる、と瞬時に音だけで判断し、場所を探った。
右。
眼だけをそちらへ向け、着弾を待つ。
が、次の瞬時、俺の眼は異様な光景をはっきりと捉えた。1コマ1コマ、止まっているかのようにゆっくりと、はっきりと。
弾が魔法障壁に触れた瞬間、頑丈な障壁が、衝撃を受けた水のように揺らいだのだ。そして、急激に薄くなり、何の音も無く消えた。こんな事態には一度も遭遇したことがなかった。魔法障壁は絶対ではないとはいえ、様々な衝撃を少なくとも30秒は耐えきれるシェルアルの作り出した強力な魔法だ。それを破る兵器が作られたと言うことか。リオネルでは銃器が発展していると聞く。
そんな事を考えていた刹那に2枚目の魔法障壁も破られ、弾が地面に。減り込んだ。
凄まじい爆音と共にその弾が爆発した。
「「——うあぁ!」」
幾つかの悲鳴が折り重なって耳に届き、それと同時に左側に吹っ飛ばされた。身を守ってくれる物は、ない。これでは殺してくれと言っているようなものだ。隊長ならこんな時どうするか。軽く麻痺した頭で必死に考えるが、隊長のような奇天烈な頭はないのでやはり無理だ。なら神頼みか?いや、神など居ない。少なくとも俺の中では。それに今からで何ができる。この状況で。では反撃にでるか?その前に蜂の巣にされるのがオチだ。じゃあどうする。奇跡を期待するか?いや、奇跡なんか起きるもんか。奇跡が起きるとしても、どう起きるというのだ。
吹っ飛ばされて、地面と接触した衝撃を感じ、全身の傷による痛覚の刺激が脳に伝わるまでの間、約0.3秒の間に上の現状打開策が高速で前頭葉を駆け巡った。その結果、導き出される答えはひとつ——
「THE END....」
思わず呟きが漏れる。
立とうとするも身体に力が入らない。まだ身体を打ち付けたときのショックから回復していないらしい。
次の瞬間、ひとつの銃声を合図に、耳をつんざくような騒音が辺りに響き渡った。
あーあ。短かったな…。俺の人生。
しかし、衝撃はいつまで経っても訪れなかった。
全身を打ち付けたときの衝撃から回復したらしい身体を動かした。眼に入ったのは砂埃、そして俺の前に立ちふさがる黒い影。そしてその影の前には赤色に光る何か。
「無事か?」
黒い影は背を向けたまま言葉を発した。低めで滑らかだが、非常に中性的な声だった。
黒いローブ、黒い靴。顔はフードに隠れてしまっていて見ることが出来ない。
急いで体勢を立て、片膝を付いた。まではよかったのだが、それ以上力が入らずそのままの状態で止まってしまった。
起きあがることによって黒い影の前の赤色に光っていたの物の正体が明らかになった。正体、と言っても何だか分かったわけではない。
赤色の物は一枚で7人全員を一気に丸く囲っている。よく見るとそれは水のように波打っているようにも見える。その向こうには砂埃に紛れて包囲網を縮めながら武器を手に迫ってくる。
「無事か?」
もう一度聞かれた。一度目より少し強く。
- Re: 白と黒の境界 【ANOTHER CONNECT】 ( No.77 )
- 日時: 2012/11/25 15:59
- 名前: 御砂垣 赤 (ID: j35pedrU)
ねーかず、目次とかの作り方ってどーやるの?
- 白と黒の境界 ( No.78 )
- 日時: 2012/11/30 18:04
- 名前: 和里 (ID: uwZWw1uD)
「あ、ああ」
「なら、いい」
振り向くことなく呟くと身体に垂直に上げていた手を下ろした。その途端、赤色の壁は消え去り、俺たちはまた無防備になった。しかし黒いローブの人物は無造作に地を蹴り青の山へ突っ込んだ。それと同時に後ろの方で轟音が。そして前の方でもガラスが割れるような音。それと共に一瞬奪われた俺の視界。
——何だ?
眼の前では、黒いローブの人物が漆黒の刀身を振るっていた。その周囲には合計100本になろうかというほどの武器。全て傷つけあうための道具。それが青たちを取り囲んでいた。こんな魔法、<見たことがなかった>。
後ろ。そこにも目を見張るものが。
馬。今はすでに絶滅してしまっていて、本でしか見たことが無かったが、それに似ているような気がした。全身をプラチナで固めたような容貌に、下弦型の角のような物がついて、黄金に輝いている。思い出した。これもほんで見ただけだが、確か軌龍と同じたぐいの生物。幻獣とかいったはずだ。
その足下には青の兵が円形に大量に突っ伏していた。しかし攻撃(実際に見てはいないが)が届いた範囲外の兵は無傷。再び馬のような物を銃弾が襲う。当然の如く、無防備な俺達を狙う奴も居るわけで半分くらいの弾丸はこちらへ飛んで来た。とっさに意識のあるクラスメートと一緒に眼の前に魔法障壁を創った。幻獣が前足で地面を打ち鳴らし、嘶いた。
だが、青は全員がフルオートにしているのか、銃弾の雨は止まない。
その間にも、魔法障壁に亀裂が走り、何度か作り替えた。3回ほど繰り返したかと思われた頃、耳が聞き慣れた雑音を耳にした。大砲の音。遠くからだが、包囲され、最初に食らった、魔法障壁を消す弾丸を吐き出した奴であろうことは想像が付いた。
まずい。これは。とても。
しかし為すすべがない。
次の瞬間、魔法障壁は消え去り、地面が抉られ、弾け飛んだ。衝撃でまたもや吹っ飛ばされ、銃弾の雨が。
「——くそっ!」
最初に助けてくれた黒いローブの人物は、湧き出るような兵士の世話が忙しいらしく、此方にはこれない。
——ビリッ
電気?
電気の音、それに気配も感じた。持っている属性が雷なために、そういう所は鋭敏なのだろう。
そんな事よりも、まず眼の前に広がる光景に絶句した。
黄色く、細い線のようなもの。雷、光の筋が俺達の周りを不規則な模様を描き、包んでいる。よく見ると、それは適当に張ってあるのではなく、銃弾から銃弾へと繋がり、白く発光していた。電気で弾の進行を妨げているのだろうか。
今がチャンスだ。
ひとりでに脳が俺の全身に信号を走らせた。
「やってやるよ———!」
ホルスターからセミオートの拳銃を1つ、瞬時に取り出し、更に地面に転がったままのそれ(拳銃)にも手を伸ばし、拾い上げた。そしてからだと垂直に構える。その途端拳銃を黄色い電気の筋を帯びた。
——ダンダンッ
2つ同時に引き金を引いた。多少の時間差を伴い、銃弾は弾き出された。まず、俺たちに銃を向ける正面の兵2人の額にそれをぶち込む。電気を纏わせ、速度を倍にしてあるので、勢いは兵ひとり分では殺せず、後ろにいた不運な兵にもめり込む。そして、左の銃は回りで銃を構える兵の急所を正確につき、倒していく。その間にも発射される弾丸は耳を頼りにかわす。右の銃と眼はというと。大砲を探していた。音がした方を頼りに場所を探る。
——見つけた!
少し高めの塔の上。影が見える。よくあんな所まで運んだもんだ。
右の銃をその視線の延長上に持ち上げる。そして狙いを定め。
「………死ね——」
——ッパァン
破裂音じみた乾いた音が当たりに響いた。その音はすぐに他の音達に呑まれたが、音の先、つまり銃弾は、影にしっかり当たったらしく影が倒れて消えた。今までの倍以上の威力で打ち出したのだ。たとえ掠っただけでも感電死だ。
「よしッ!」
周囲を見回し、青の残りの戦力を確認した。約20人ほどだろうか。だいぶ減らしたな。俺の手柄はほんの少しだが……。
再び銃を構える。
——ダンッ、キィィン
——ドサっ
銃声。耳を引っ掻く金属の摩擦音。不規則な物音。
立っているのは
「………礼を言う。助かったよ」
最初に声を発したのは俺。幻獣がこちらに向かってきた。クラスメートは、まだ状況が読み込めないのか、相当消耗したのか、座り込んでしまっている。
「——ごめんね……」
不意に後ろから声がした。振り返ると、黒いローブの人物の身体が傾いた。
「あっ」
と、思わず声帯が空気を振動させたときには、ローブの人物の体勢は安定していた。と言うには少し違うが。
「……謝るなら無理やりやるなよ。結構キツいんだよ。ったく、自分の感覚で飛ばしやがって……」
小さな呟きが漏れ聞こえた。体勢を支えている人への礼もなしに続ける。
何で誰に謝って、誰に文句言ってんだ?
先程、体勢を崩しかけたローブの人物を、突然現れたかのように思われた麗容な青年が支えたのだ。
薄く艶やかな金色の髪。鋭利な灰色の瞳。民族衣装のような神秘的な衣装。
どこか、人外のものを思わせる不思議な雰囲気を持っている。
「大丈夫か?」
その青年はローブの人物に声を掛けた。
「ああ、すまないな……」
ローブの人物は青年から身体を離した。そして、眼を閉じて顔の半分を隠すように顔に触れた。
——キィィイィィィ
頭に直接何かが直接響いた。耳を塞ぎたくなる音だ。しかし、これは耳を塞いでも無駄なので、視線を伏せ、終わるのを待った。耳障りな音がやんだ。
視線をあげると、ローブの人物が驚くほど距離を詰めていた。
「!」
「……やっぱり、似てるな」
「!!?」
俺が、いきなりのことにたじろいでいると、何処からか物音がし、辺りに響いた。その物音と一緒に控えめの声も聞こえてきた。
「来たようだな」
「レン…。レン……。あ、いた」
ローブの人物の背後の民家と民家の間から、何かが出てきた。
またしても目を見張る光景が。
猫をそのまま大きくしたような動物。その色は白。その上に、人が座っている。としは10歳前後だろうか。まだ幼く、あどけない顔に、若干違和感を覚える大きな瞳。違和感の正体は左右で違う眼の色だろうか。右目は澄んだ碧。左目は朱い。そして、俺を驚かせた一番の要因。少女の髪が、水色だ、と言うこと。そして、その少女がここにいるという事実。
「あ、レン、いた。………?ゼアルも……」
「シ、シアンなのか?」
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