ダーク・ファンタジー小説

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白と黒の境界 【CONNECT】
日時: 2013/02/16 20:48
名前: 和里 (ID: uwZWw1uD)

はじめまして、和里と申します♪

小説書いてみました!

どこーにでもありそうなタイトルであることは承知しております・・・
で、内容も何処にでもありそ(以下略

 ・・・・・・・。

初心者なので、色々だめなところがあると思うのですが、どうぞよろしくお願いします

なお、更新が遅く、内容が複雑だったりしますがご容赦ください
誤字、脱字あれば教えてください。すぐ直します(多分結構多いと思います(焦))

中傷、荒らしなどは止めてください

あと、私は学生だったりしますので、成績が落ちると更新できなくなる可能性があります!

感想、アドバイスなどのコメントよろしくお願いします!!

最後に・・・・・・・
私なりに頑張っていきたいと思うので、よろしくお願いします♪

奪還 ( No.119 )
日時: 2013/01/20 11:26
名前: 和里 ◆OoRkf/r0Hw (ID: uwZWw1uD)

  【奪還】


  *****


 早朝。
 現状はひっくり返る。

 町がふたつ、襲撃を受け、リオネルに占領された。
 近頃は慌ただしいな…。
 大イベントがない日がない気がする……。

 と言うことで、只今朝4時。
 睡魔と絶賛格闘中。
 現在ミューガに乗って移動中。
 目的地までひたすら揺られれば眠くもなる。
 もう一度言う。只今4時。
 眠くなる俺を責められる奴など居るはずが……

「おい、寝るんじゃねぇぞ!」

 いや、いました。
 皆の憧れレン様でございます。
 この人は、人、なのでしょうか?

 朝の緊急集合が掛かった時間にはもう起きていて、既に教室にいた。しかも、出撃する術徒(1〜3組)分の軽い食事を魔法のように用意して見せた。
 集合がかけられた一時間ほど前から作り始めていたらしい。
 予知能力でもあるのかと疑いたくなる。

 不思議な人です。
 宇宙人……。
 宇宙<人>でも<人>が入ってるから人なのか……………。
 そんなどうでも良いことを眠い頭で考えていると、左耳が、風を切る音以外の音を拾った。

「おい、何だよ。人の顔じーっと見て」

 レンは怪訝そうに訊いてきた。

「なんかついてっか?」

 いや、何かというか……。

「顔見えないし……」

 その後、レンがどんな反応をしたのか、眠すぎて今一よく覚えていない。

白と黒の境界 ( No.120 )
日時: 2013/01/20 11:27
名前: 和里 ◆OoRkf/r0Hw (ID: uwZWw1uD)

  —*—*—*—



 喰い合いである。

 しょうがない。

 喰わなければ喰われる。

 俺の主観的な考えだけど。

 そうやって罪悪感を紛らわせるのにどんな意味があるのかは分からない。

 けど、壊れないために、壊す。

 今壊れてはいけないんだ。

 だって俺は、大切なことを忘れてるんだから。

 とても、大切な記憶を。

 大切な人を。

 大切な誓いを。

 取り戻したいから。

白と黒の境界 ( No.121 )
日時: 2013/01/28 17:56
名前: 和里 ◆OoRkf/r0Hw (ID: uwZWw1uD)

  —*—*—*—


 妙に静かだ。
 ここは街の一角。
 いるのは俺とレン、二人だけ。
 民家は崩れてはいないが所々破損している。残り火が散る様子は状況が状況でなければ見とれていそうな物だったが、今気にすべきはそれではない。
 やはりおかしい。
 俺が感じた違和感。それがこの異様な静けさから来るものだけでは無いような気がするのだ。
 確かな確証はないが。

「なあレン」

 前を歩くレンに確かめようとして声をかけた。だが、レンはその声を認識するのと同時に素早く口元に人差し指をたてた右手を持って行った。

「シッ——」

 そう鋭く発した。

『な、何だよ』

『これも止めろ』

 何が悪いのかわからず、足を止める。後ろを振り返る。

「おい、何してる」

 レンが低く押し殺した声で言う。
 何って……。

「足を止めるな」

 何なんだよ。

「………分からないのか?」

 だから、何が。

「…今——」

 ————ガタッ

「「!?」」

 多分右斜め後ろから。
 何か、硬い物が、擦れるよう…な……。

「——ッ!」

 レンは前方に向かって一気に加速した。俺は反射的に後を追う。
 そう言うことか。
 今更ながら、かなりの視線を感じる。
 最初に考えておくべきだったことだ。
 囲まれていた。だからアイツは喋るなと……。
 出来る限り加速する。
 しかしその先を、左右の路地から走り出た青い軍服を着た者達によって遮られた。
 いきなりのことに多少の焦りを感じる俺だったが、レンは何事もないかのように平然としている。
 だが、その口から出された言葉に、俺は戸惑いを感じた。

「ゼアル、君は早く逃げろ」

 極力小さく、だがぎりぎり聞こえるくらいの声でレンは言った。
 逃げろ、とはらしくない。尤も、レンと過ごした時間は長くないため何とも言えない部分も無いことはないのだが、そこは無視だ。

「馬鹿言うなよ。やるなら一緒にやるよ」

「いや、ここ一帯は——」

 細かいことはいいからとっととやってしまおうとおもい、拡散系の魔法を放った。
 筈なのだが、手から淡い光が一瞬放出されただけで、何も起こらない。

「——なッ!」

「だから、人の話を最後まで聞けってんだ………」

 レンが呆れた風に言うのを聞き流し、どういう事かと問う。だがその答えはすぐには返ってこない。なぜなら。
 大量の銃声。
 一瞬のことで頭が回らず、防護行為がとれなかった。
 こんな20メートルも離れていない近距離からの集中射撃。運良く外れる可能性は極めて低い。何度目になるか分からない死との直面。
 だが、

「ッとあぶね」

 目の前に黒いものが飛び出した。その黒いものの前に水色の、何か。
 レンの前に、ウォール。

「この辺一帯に魔法を封じる何かが張られてんだ」

「そ、それは……」

「だから早く行けってつってんだよ。大丈夫だって、おれ様つえぇから」

 レンはそうおどけて見せたが、こんな所に仲間を置いて逃げるなんて、頭が無意識に拒否する。
 と、その時、大気を揺るがす重低音が響き、ウォールが崩れる音が鼓膜を細かく振動させる。
 再び全方向(前後左右)からの一斉射撃。当たり前ながら、逃げる暇など与えてはくれない。
 今ので多少は分かった。
 俺がいても足手まといだって。
 しかし逃げる暇も場所もない。
 そして、今身を守るすべも俺にはない。レン次第だ。
 そのレンは、指先を開いた両手を両脇に突き出し、素早く身体と垂直になるように前に持って行った。そして、開いていた指同士の間を消滅させる。

 ——ピンッ

 まるで時間が止まったかのように、銃弾全てがその場所で静止した。
 そのことに驚いた青達の動きが一瞬止まった。

「行けッ」

 レンが言ったときにはすでに地を蹴っていた。
 何故か、レンも同様に地を蹴り、俺と共に青の脇を通過する。
 そのことで我に返った青は思い出したようにこちらに銃口を向ける。だが、そのことを確認すらせずに俺は走った。
 レンの無事を祈りながら。


 レンがいつも目深く被っているフードを外し、その顔を敵の眼に晒したことを俺は知らなかった。

白と黒の境界 ( No.122 )
日時: 2013/01/28 18:00
名前: 和里 ◆OoRkf/r0Hw (ID: uwZWw1uD)

  *****



 躊躇してはいけないと言われはした。
 頭では解ってる。そう、頭では。でも、道徳心が、邪魔をする。こんな状況で道徳も何も、無いことは判っている。
 こういう世界にいるんだから仕方ないとは思う。
 でも、割り切れない。

 だから。

「ひぃっ!こ、殺さないでくれっ!」

 その声を認識すると同時にシオンの腕は急ブレーキをかけた。目の前の男の……リオネルの軍服を着た男の喉元に突き付けた刃。
 その先が細かく震える。
 続かない。その先が。

 この男は少数で行動していただけあって、そこそこ手強かったが、さほど苦労することなく、<倒す>ことは出来た。しかし、問題はそこから。

 カタカタと小刻みに震える剣先。
 あと数センチ。
 下におろせば。終わるんだ。
 呆気なく。沢山の物が。
 その沢山の物というのが、自分で思っているよりも多いのか、はたまた少ないのかは定かではない。しかし、失う物があるのは事実。
 シオンの剣は小刻みに震えながら徐々に上の方へあがっていく。その顔は驚くほど青ざめている。
 そんなシオンの様子を吉とみたのか、青の兵は突きつけられた剣をシオンごと払いのけ近くに転がっていた軍刀の柄を掴んだ。
 シオンは振り払われた拍子に背中を強く打ち、軽く噎せた。
 青の兵はシオンに対して馬乗りになり、その切っ先を勢いよく振り下ろす。

「——ッ!!」

 シオンは咄嗟に顔を左に動かした。
 だが、完全に避けるには至らず、右頬を掠める。その刃の切っ先は深く地面を抉っており、相当力を入れていることが伺える。
 身動きがとれない。次、あれが振り下ろされたら、終わりだ。
 クソ、とあの時躊躇してしまった自分を恨む。だが今更そんな事……後の祭だ。
 刃が冷たく光った。
 思わず目を瞑った、その時。

 銃声。

 それと共に、何かが倒れる音。
 無意識に銃声がした方に顔を向ける。
 そこには、銃を構えるキサラギの姿があった。その銃口からは僅かに灰色の煙があがっている。あまりの安堵感に思わず溜め息を零しそうになったシオンだが、キサラギの表情に気づき、顔をかたくした。
 いつも笑顔のキサラギの表情が驚くほど冷たくて冷酷で……それが怖くて……。

「大丈夫ですか?おーちゃん」

 しかし、いつものキサラギはすぐに笑顔に戻ると、シオンに歩み寄った。

「あ、ありがとうございます……」

 だが、その声はひどく掠れており、キサラギの耳に届いたかは分からない。
 シオンはキサラギ差し出した手を掴み、身体を起こす。が、シオンと入れ替わるようにしてキサラギが沈み、地に片膝をついた。

「あまり無理はなさらないで下さい。貴女様は術徒である前に前王の御息女なのですから……」

 キサラギは視線を落としているため、表情は見えないが、口調は普段からは想像できないほど真剣だった。

「わかってるよ……」

 シオンが拗ねたように小さく返すと、キサラギは顔を上げ、いつもの口調でいった。

「まぁ今は大した怪我もないようですし、大目に見ましょうか。でも、アレが出来ないようでは、こちらに留めておく事は出来ませんからねぇ。まあ、せいぜい頑張って下さいよ」

 今のキサラギの調子を見ていると先程の言動が嘘のように思えてくる。

「ええ、頑張りますよ」

 シオンも笑みで返した。キサラギは満足したように、くるりと後ろを向いてシオンから遠ざかって行く。
 だが、何かを思い出したように振り返った。

「あぁ、そうだ。悩んでることがあるなら、レイラン様に聞いてみると良いですよー」

 そう言い残し、今度こそ視界から消えた。
 シオンは制服の汚れを手で軽く払い、合流地点までの道筋を急いだ。

Re: 白と黒の境界 【CONNECT】 ( No.123 )
日時: 2013/01/30 22:01
名前: 影切十夜 ◆X6Jw10QLZU (ID: qTh1yy9a)

 和里、俺しばらく小説更新できない。ごめん。


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