ダーク・ファンタジー小説
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- 白と黒の境界 【CONNECT】
- 日時: 2013/02/16 20:48
- 名前: 和里 (ID: uwZWw1uD)
はじめまして、和里と申します♪
小説書いてみました!
どこーにでもありそうなタイトルであることは承知しております・・・
で、内容も何処にでもありそ(以下略
・・・・・・・。
初心者なので、色々だめなところがあると思うのですが、どうぞよろしくお願いします
なお、更新が遅く、内容が複雑だったりしますがご容赦ください
誤字、脱字あれば教えてください。すぐ直します(多分結構多いと思います(焦))
中傷、荒らしなどは止めてください
あと、私は学生だったりしますので、成績が落ちると更新できなくなる可能性があります!
感想、アドバイスなどのコメントよろしくお願いします!!
最後に・・・・・・・
私なりに頑張っていきたいと思うので、よろしくお願いします♪
- Re: 白と黒の境界 【ANOTHER CONNECT】 ( No.99 )
- 日時: 2012/12/23 15:05
- 名前: 影切十夜 (ID: DnIooX..)
面白かったぜ。
3作品も作ると話がいろいろごっちゃになってきた…。あ、なんか愚痴ってごめんな…。
- 白と黒の境界 ( No.100 )
- 日時: 2012/12/28 08:50
- 名前: 和里 (ID: uwZWw1uD)
—*—*—*—
「はあーー。疲れたぁ」
教室に着くなり机に突っ伏した。先程、浪費が少なかったと記したが、勘違いをしないで欲しいのは、いつもより、が最初に付くことだ。つまり、いつもより体力と時間の浪費が少なかった、だ。とは言っても浪費してしまったのは体力のみなのだが……。俺の隣には長く連なる長机の上に座ったレン。片足を立てて身体へ引き付け、反対足は宙に放されている。
時間が結構早く、7:45。教室には誰もいない。——のは幸いだ。
「あんなんで疲れるたあ、情けねぇな」
イケボさんは悪気はないんだろうが、情けねぇ、は少しこたえるかな……。俺に比べ、イケボさんはまだまだ元気そうだ。
「………情けなくて悪かったな」
俺が少し声のトーンを落として言うと——
「いや、別にそういうつもりじゃねぇんだが——」
——何か、気を使ってくれた……?俺こそそういうつもりじゃなかったんだが……。
だが、そう言う体力も惜しいので、心の中だけに留めておくことにした。
その代わりに他の話題。
「何でアンタはあんな所に居たんだ?」
「ん?ああ……。理由が必要、か………。必要性が皆無とは言えないくらいには」
どうやら心ここにあらず、だったようで、反応が少し遅れていた。こちらを少しも見ることなく独り言のように、呟くように、言った。そして付け加える。
「ゼアルは何故だと思う?」
今度は数秒後とは打って変わって、明るめの声が飛んできた。
「………俺はアンタじゃないから本当の答えは分からないが、俺に何かようがあった、とか?」
「半分正解で、半分不正解だな」
「…………………?」
「つまりは、だな………。オレがゼアルに用があったのは事実。んで、教室で待とうかと思ったんだが、とにかく暇っ。だから、ゼアル君にちょっかいをと思ったってことだ」
何だよ、ちょっかいって!?
「じゃあ俺は、そのちょっかいってやつで助けられたってわけか?」
「ちょっかい出してやるつもりが、もうだされてやがったんだよ」
「なるほど……。気まぐれって奴か………。——それで?用って何だよ」
「ん?用か?大した用でもねぇんだけどな、ちょっと訊いてみたいことがあってよ」
後半の言葉がやや真剣みを帯びた気がした。用って何だよ……?
「こんな朝早くに聞かなきゃいけないことか?」
レンの視線が俺に向けられる。そして、俺の顔をのぞき込むように(レンの顔はフードに隠れているから錯覚の可能性もあるが)見たあと、——。
「まあ、な………。よしっ。——オマエって、好きな奴いるか?」
「………………——はぁぁ!?」
余りの衝撃に思考が一瞬ついて行かなくなった。
「——なっ………なん」
「——と言うのは冗談な訳だが……」
「——おいっ!」
「ん?もしかして答えてくれようとした、?聞いてやろうじゃねぇか」
「………いねーよ。……………居たような気もするんだけどな…………」
前半は拗ねた子供のように、後半は消え入るように。
居たような、と言うのは、思い出せない記憶の中の話だ。俺の記憶はどこかの大海に航海に出ているらしく、いっこうに戻ってくる様子がない。いったい何処に行っているのだか………。俺だけタイムスリップしたような感じさえする。
「…ふぅん」
然も興味なさそうに一言だけレンは反応した。それから少しあけ、言葉を続ける。
「それはさっきもいったが、本題じゃなくてだな、でも本題なんだよ。ちがくないくらいには」
相変わらずよくわからん。ちがくないってことは、違わないってことか……。言ってて(思ってて)訳解らん。
「——ゼアル君、君は生まれ故郷を覚えているか?」
「生まれ、故郷?」
そんなこと考えたことも思ったこともなかった。だが、生まれ故郷。浮かぶものといえば——。
「…………………」
「覚えてない、か」
やはりな、小さく加え、レンは机から降りた。そしてそのままゆっくりとすぐそばの壁の方へと歩き、その壁に背を預ける。布同士がすれる音が誰もいない教室に響いた。
俺は否定も肯定も出来なかった。
「…………………アイツは何がしたいんだ?」
腕を組み、そう小さく呟くのが聞こえた。俺はかたく口を閉ざした。
5年前ならいざ知らず、もっと前の記憶すらないとは、どういうことなんだ?本当に俺は、人間か?などと変な方向に考えてしまう俺の頭は、おかしいのか?いや、きくまでもなく、おかしい。思いだそうとすればするほど遠くへ離れ、掴もうとすればするほど雲のようにすり抜けていく。触れることも叶わない。
いや、だ………。解らないのは、怖い。解らないのはっ——。
生まれ故郷。思い出せない。思い出せっ。家族、親戚、友達っ?母さん、父さん、兄貴っ、………ッ?!それから?それからそれからそれからっ!?わからない、わからないわからないっ!じゃあ俺は——
「——おいっ!……大丈夫か?」
気づけば俺はレンに揺さぶられていたようだ。
「………あ、ああ。何でもない」
口ではそう応えたものの、精神状態は何でもないではなく、何でもある、だ。必死に気持ちを落ち着けさせる。
「何で、急にそんなこと………?」
「ん?……そりゃあ——」
『——伝達いたします。今日の実技試験および階級決定は予定通り行いますので、術徒は時間内に闘技場へ集合してくださいますよう、よろしくお願いいたします。………繰り返します』
レンの声は突如入った放送によってかき消されてしまった。
「マズい!今日実技試験だったか!」
俺は思わず勢いよく立ち上がってしまい、椅子が後ろに倒れてしまったが、優しいレンさんがなおしてくれた。
精神的動揺とショックは今の放送で主をほっぽらかして旅にでたらしい。だが今は幸いの至りだ。
しかし、一昨日の今日(そんな言葉が有るのかどうかは知らないが)だ。リオネルからの進軍などは平気なのだろうか?
「多分それは大丈夫だろ。軍がいる」
「え?………俺もしかして口に出してたか?」
「ん?出してねぇよ?何か気になってそうだったからよ」
レンは人の心を読む力でも在るんじゃ無いのか?と、そんなことを思わせる一言。
「——で、実技試験ってなんだ?——楽しいのか?難しいのか?」
「そうだな……。楽しくなくもなくもなくて、難しくなくもなくもない、かな」
「その言い方、頭が混乱するぜ…?」
レンはそう言って右手で軽く頭を抑えた。
- Re: 白と黒の境界 【ANOTHER CONNECT】 ( No.101 )
- 日時: 2012/12/28 08:52
- 名前: 和里 (ID: uwZWw1uD)
十夜、分かるよ、それ!
これってどっちのネタだっけ?ってなる、、、
で、進まなくなって破棄、とかよくある←w
- Re: 白と黒の境界 【ANOTHER CONNECT】 ( No.102 )
- 日時: 2012/12/29 16:03
- 名前: 和里 ◆OoRkf/r0Hw (ID: uwZWw1uD)
—*—*—*—
闘技場:1組待機場所
「シオン、やけに眠そうだな」
「うん。昨日ちょっとね……。——ふあぁ」
俺が訊くと、シオンはかなり眠そうに目をこすりながら応えた。その隣にはほんわりとした表情のシアンがくっついていた。こちらも眠そうだ。どうやら、シアンの体格に合う制服のサイズが無かった(SSでも無理)らしく、(身体に対して)大きめの制服に身を包んでいる。袖から手がでず、幽霊のようになっているが、それはそれで可愛らしい。
で、心配なのはシオンだ。
「今日の試験、支障ないだろうな?」
「んー。大丈夫だと思うよ」
やっぱり眠そうに応えるシオン。
「シオンっ。おはよー!シオン、可愛い顔が台無しじゃねぇか…。昨日早く寝ろっつったろ?」
と、レン。
昨日?帰ったあとの話か?
「あ、………おはよ」
「で、昨日の話、考えといてくれたのか?」
「え、……昨日?何だっけ………」
心ここにあらずな感じだ。眼ではレンを見ているが、脳に反映されているのは夢の国か……?
「ん?覚えてねぇの……。なんかショックッ……」
「えっ!?えっとえーと………」
「付き合わねぇかっつったろ?」
あの話ってマジだったのか……。ルキアが来たら面倒なことになりそうだ。
「あぁ。それ……。半分半分…」
「もっと真面目に考えてくれよな。自分の心に誠実にな、っと」
そこでレンは一旦シオンに背を向け——
「おれと話しててもちゃんとめがさめない君にちょっとしたプレゼントを贈ってやろう。ま、本当に貰われたら困るんだがな。困らないくらいには困るな」
——何事かし終わり、またシオンに向き直る。
相変わらずレンの言ってることは分からない。
そして案の定シオンの頭の上には疑問符がふわふわと浮かんでいる。
「手ぇ、出して見ろ」
レンに促され、訝しみながらもレンの方へ手を差し出すシオン。
レンはその上に自分の手を覆い被せる。
「わっ!」
声をあげたのはシオンだった。しっかりと覚醒した様子で、その顔を驚きで飾っている。
勿論注目するところはシオンが差し出した手の中身だろう。
「フィーアって言うんだ。……おれのペットだ」
そう優しく言い、レンはシオンの手を覆っていた手を外した。そこからは子栗鼠のような動物が。
アレには見覚えがあった。確かリオネルが攻めてきたときの…。
「かわいいっ!」
シオンの表情が驚きから歓喜に変わった。両手にフィーアなる子栗鼠を乗せ、空に向けてゆっくりあげて眺めたあと、頬ずりしたり、肩の上に乗っけたりと、さっきまでの眠い雰囲気を微塵も感じさせない嬉々としている。
シオンは小動物が好きなようだ。大抵の女子はそうだろうが。女子は可愛い物には眼がないらしいから。
「——り……じゃない。レンっ!この子もうちょっと貸して!」
「いいぜ。遊んでやってくれ」
シオンとレンがそんなやりとりをしているさなか、俺は背後に若干殺気を感じ素早く振り返った。
振り返った方向はクラス待機場所の入り口付近。椅子が連なり、その延長線上に出入り口。この闘技場はスタジアムのような形状のため、このような配置になる。
そして、感じた殺気の訳とは……。
出入り口付近でこちらを睨んでいるルキア、通称バカでした。あとは女子の皆様。
「おはようございます、みーちゃん。早速なのですが、彼処に溜まっている女子の皆様、どうにかして貰えませんか?」
いつの間にか接近していた隊長に声をかけられ、少なからず驚く俺。
「いやいや、隊長。俺に死んでこいと言ってるんですか?」
「いえいえまさか。ですが、彼女らが<ゼアル様&レン様ファンクラブ>だとか言っていたものですから。いいですね、若いのは」
朝のか!朝のなのか!?それに若いのはってなんだよ!
あの野郎!あとで相手をするとか勝手なこと言いやがって!
「隊長。それならレンにお願いします」
「レイランさんですか……」
レイラン?レンのことか?それにみーちゃんとか、そういうあだ名も付けてないみたいだし。
隊長は少し考える仕草を見せ、レンの方に眼をやった。
「レイランさんは彼女と忙しそうですので……」
……………。
『おい、レン!お前言ってこいよ!』
『ん?何のことだ?』
『全部聞こえてたろ?』
『しょーがねぇなぁ……』
「キサラギ、オレが行ってくる」
レンは振り向かないまま声だけを隊長に向けた。
隊長はほんの少し驚きと戸惑いを見せた気がしたが、いつもの笑顔は崩れていない。
「それではお願いしましょうか」
「よしっ!じゃあ行ってくらぁ」
- Re: 白と黒の境界 【ANOTHER CONNECT】 ( No.103 )
- 日時: 2012/12/30 12:42
- 名前: 和里 ◆OoRkf/r0Hw (ID: uwZWw1uD)
—*—*—*—
実技試験兼クラス替えは、一組3試合行う。
第1試合目は魔法のみの技術戦。
第2試合目は自分の肉体、武器のみでの肉弾戦。
第3試合目は魔法、武器での総力戦。
その3試合で終了。
1ブロック24人の15ブロックでトーナメントだ。そして、その上位2人が1組になる。勿論俺は一位で通過するつもりだ。
そしてその後。皆が一番楽しみにしているもの。1組による総当たりでの番号決め。所謂ランキングをつける試合。予選では見られない、高レベルな、磨かれた技での勝負。見て盗む、の意味でもあるのだろう。前回は5位だったが、今回は3位くらいを狙おうか。
さて、<奪>い合いの始まりだ。
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