二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【リボーン!】運命のソーサリー
- 日時: 2011/01/09 11:04
- 名前: 美菜 (ID: D1ySZU7X)
こんにちわ、または初めまして。
美菜です。
二次小説を書くのは初めてですが、よろしくおねがいします。
−オリキャラ紹介−
名前:黒沢 アリス
コードネーム:シナモン
年齢:不明。でも、14〜15歳くらい。
性格:いつもニコニコしている。頭いい。
何でも信じてしまう。
容姿:黒の髪が、腰まであって、いつも、オレガノ
が色々な髪型にしてくれる。一番多いのは、
ツインテール。いつも、黒っぽい服を着て
いる。
ボイス:「こんにちわー、シナモンです」
「へー日本って、洗濯は川でするんだ」
−注意−
・美菜のことが嫌いな人
・黒かスレなツナありえない!って人
・リボーン嫌いって人
・いきなりタメじゃ嫌って人
・荒らしきたら無視できないって人
・もちろん、荒らしに来た人
は、戻って下さい。
では、スタート!
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- Re: 【リボーン!】運命のソーサリー ( No.462 )
- 日時: 2011/03/01 21:56
- 名前: 桃香 (ID: DDFnv65F)
第八十九話 どうでも良いから、さぁ。
「あら、シナモン。帰ったの?」
「ビアンキさん、・・・ただいま」
素直にそう返すと、ちょっと驚いた様子で言った。
「珍しいわね。貴女が元気ないなんて」
シナモンという少女は、元気いっぱいなのか?
だが、機械的な頭で、すぐに受け答えの言葉を考え出す。
そして、機械的な口で、紡ぎだす。
「ちょっと・・・今日の事で、皆に迷惑掛けちゃったかな・・・って・・・」
シナモンならばそう言うであろう、推測的な言葉を並び立てる。
しかし、ビアンキはちょっと安心して続けた。
「大丈夫よ。誰も貴女を迷惑だなんて思っていないわ」
「ビアンキさん・・・」
「大丈夫だから、もっと元気にしてなさい」
「・・はい!」
上手くいった様ですね。
シナモンのフリ・・・簡単です。
カチカチ・・・カチ・・ッ・・・・・
シナモンは、風呂敷の中から取り出した通信機の様な物をひたすらに弄っている。
バジルと繋がる筈の、通信機を。
・・・しかし、それを起動するには、18桁の暗証番号を打たなくてはならない。
それを今、やっているのである。
お願い、早く・・・早く・・・。
カチッ・・・・・・・ピイィィィ・・・・・ピッ
起動。
少し時間を置いて、凄い音が聞こえる。
シナモンは手探りで音量を調節すると、シナモンにだけ聞こえる様にイヤホンを付けた。
最も、聞こえて来るのはザー、ザーというノイズしか無かった。
・・・地下なのかな?
ガタン・・・ガタガタッ
「ボンゴレ10代目、ですか」
「え・・・だ、誰?!」
ツナは、突然暗闇から出て来た雪蓮に驚く。
雪蓮が何も持っていない事を確認すると、バジルからかっぱらって来た死ぬ気丸を飲むのを止めた。
「行き成りで申し訳御座いまセン。私は、幼き頃、10代目のお父様・・・家光様に助けて頂いたのデス」
「父さんに・・・?」
「デスから、貴方のお頼みとあらば、敵であっても貴方だけを助ける事に躊躇いはありまセン。でも・・・シナモンという女を筆頭にした貴方の守護者達・・・あの者達は・・・貴方に従っている様には見えませんのデスから」
「え・・・どういう事・・・?」
「なのデ、貴方の守護者にはなりたくありまセン」
「へ〜。・・・まぁオレの守護者は間に合ってるしね。今更言ったって、絶対ダメだろうし」
「そうデスね・・・。それでも、私は残るんデス。なので、逃がすコトしか出来まセン」
「大丈夫。それしか期待してない・・・って言うのも、嘘じゃないしね」
「それならば・・・宜しいデス。私に期待などされては・・・絶対に、また、裏切りますカラ・・・」
また・・・?
ツナは不自然に思ったが、一応スルーしておく。
きっと、また聞ける機会があるだろう。
・・・それに、雪蓮もオレには一応従ってくれるから・・・多分、会いに来た時でも良いんじゃないかな。
「うん、分かった。・・・後、隠し事してない?」
「隠し事、デスか?」
「うん。オレ、超直感があるから分かるんだ。・・・シナモンの事、でしょ?」
「!! はい、そうデス」
「やっぱり。じゃあ、何なのか教えてよ」
随分長く俯いていた為、ツナも「聞けないかな?」と思っていたが、どうやら言う準備が出来た様だ。
「シナモンは、今、アジトの地下に閉じ込められていまス。今、貴方の家に向かったシナモンは偽のアンドロイドなのデス」
「・・・そっか。じゃあ、そのアンドロイドがオレの家族に何かする?するんだったら殴りこんででも止めさせるけど」
決意の炎を目の奥に燃やしながら、表面上は優しく、ツナは訊ねた。
しかし、雪蓮に発せられた殺気の恐ろしさを雪蓮は感じ取り、思わずビクリと体を震わせる。
それでも、何とか沈黙を貫き通した雪蓮は、ゆっくりと息を吸ってその言葉を繋いだ。
「・・・・・・・はい。アンドロイドのプログラムには・・・1時間後に暴れだす様に設定してあり、最終兵器として爆弾が搭載していマス。・・・それと、本当のシナモンの鎌を持っていマス」
そう言うと、ツナは急いでアジトの入り口に走る。
雪蓮が全く気付かない程、素早く走った。
「待って下サイ!綱吉様!!・・・止める方法は・・・・」
そう言った雪蓮の言葉を、ツナは聞かずに去って行った。
「バジル!!バジル、返事して!!」
シナモンがやっと数字を入力し終えたのは、雨の争奪戦の始まる頃だった。
シナモンは、やっと繋がった通信機に僅かな期待を込めながら叫んだ。
バジルや、ツナの名を。
- Re: 【リボーン!】運命のソーサリー ( No.463 )
- 日時: 2011/03/01 21:57
- 名前: 桃香 (ID: DDFnv65F)
最近、更新出来なくてすいませんでした・・・。
でも、これからは多分殆ど毎日出来ると思われます。
でわ♪
- Re: 【リボーン!】運命のソーサリー ( No.464 )
- 日時: 2011/03/05 13:18
- 名前: 桃香 (ID: MRwb6zkQ)
第九十話 気色悪い?貴女の方がよっぽどよ。
「綱吉様は、一体何を急いでいらっシャルの・・・?」
誰も居なくなった部屋で、雪蓮は呟く。
その声は、闇に包まれた部屋の中に響いた。
「私は、また、裏切ってしまいそう・・・デス」
コツコツと足音を響かせながら、それでも尚、呟き続ける。
悲しみながら、時に声を震わせながら。
「私は・・・もう・・・駄目デス・・・。白蘭様・・・お願い、デス」
彼女は、か弱い声で呟いた。
誰も居ない空間に囁いている様で、何故か何処か遠くに居る人に話しかけている様な・・・。
何処か、虚ろな瞳で呟いていた。
「もう、私に、どんな存在意義が・・・あるのでショウか・・・?」
つらつらと、機械の様に言葉を並べる私ニ・・・、と雪蓮は付け足した。
どれだけ歩き続けても、光が見えて来ない。
・・・それは、雪蓮が奥へ奥へと歩いて行っているからだ。
その奥にある物は・・・・・・雪蓮が指揮する、抹殺場と牢獄があった。
裏切った味方や、拷問をする際に用いる場所だ。
今、確か、牢獄へ捕らえられている者は居ない。
シナモンは、ボス専用の牢獄へ入れられている筈だ。
だが、それでも、雪蓮は歩き続けた。
「皆・・・無事で居て・・・」
ツナは、10分位掛かってようやく家へ辿り着いた。
100メートルを20秒で走るツナにしては、凄い速さだ。
それだけ、ツナは守りたいがあった。
それだけ、守りたい者が居た、という事だ。
ガチャガチャッ
何時もならば直ぐに開けてくれる筈なのに・・・。
何時もならばそもそも鍵が掛かっていない時もあるのに・・・。
ツナは、心の中で溜め息をついた。
「母さん!ビアンキ!!開けて!!」
ドンドン、と戸口を叩く。
しかし、中から音が一切しない。
まさか・・・もう、1時間経ったんじゃ・・・。
ツナは、心中でそんな事を思いながらも、まだだと思い直す。
絶対に、絶対に大丈夫だ。
ガチャリ・・・
鍵が開いた。
ツナは、一回深呼吸した後、ドアを開けた。
そこに立っていたのは・・・シナモンのフリをしたアンドロイドと、傍を倒れているレイピアだった。
- Re: 【リボーン!】運命のソーサリー ( No.465 )
- 日時: 2011/03/12 01:09
- 名前: 桃香 (ID: XBWZ.1Hx)
第九十一話 終末観を楽しんで。
「レイ、ピア…?」
「あれ?ツナ?」
そのアンドロイドは、シナモンその物の様に振舞う。
…ビアンキが騙された理由も、これで解ったな。
しかし、ツナの目は誤魔化せない。
何故なら、超直感を持っているからだ。
「シナモン…じゃなくって、シナモンのフリしたロボットさん」
「!! 何を、…言ってるの?ツナ」
「騙さなくって良いよ。…本物のシナモンなら知ってる筈だよね、オレの…超直感を」
「!!! …忘れていました。計算外、です」
「計算外、か。なかなかロボットらしい事を言うね、キミ。…まぁロボットなのは知ってるけどね。雪蓮が言ってくれたからさ」
「雪蓮が、裏切った…?!」
「そ、そーゆー事。…つまり、貴女の計画は無意味だよ」
その瞬間、シナモンの形をしたロボットの野望は打ち砕かれた。
ツナと、雪蓮の手によって。
「計算、もっとちゃんとしておけば良かったのにね」
笑顔で、ツナは続ける。
でも、目は全く笑っていなくて。
「残念だったね、ロボットさん」
ツナは、ロボットの心を、精神を、プログラムを。
根本的に、握りつぶしていく。
信じる物も違うと言い、諦められない物を諦めろと言い、そして……。
ロボットの上司である人物の事も、否定した。
それには、流石のロボットも、黙っていなくて。
でも、ロボット単体では、何も出来なくて。
だけど、ロボットには、守るべき主人が居て。
そして、それを今、ツナの手によって否定されようとしていて。
主人が、否定されるのを見ていられなくて。
主人の為なら、命まで投げ出しても良いとまで思って。
プログラムが、作動した。
爆弾の、スイッチが入った。
1時間経ち、更に精神的なショックでプログラムの進行が早まって。
つまり、…………爆発する時間が、早くなるという事。
「ロボットさん?お〜い、ロボットさん〜?」
ツナが、無邪気に話しかける。
しかし、ロボットにはそれに答える力も、術も、残っていなかった。
「聞こえてる〜?というか、聞いてる〜?」
無邪気に笑うその笑顔が、どうしようもなく悪意に塗れていると。
ロボットは、そう感じた。
もっとも、ツナはそんな事、微塵も思っていなかった。
ただ、ただ単に……仲間を守る為なら、何だってしてみせる。という覚悟…。
その覚悟だけが、ツナをここまで導いてきた。
だから、ツナは変わってしまったかも知れない。
だから、ツナは変わらざるを得なかったのかも知れない。
全ては、血塗られたマフィアであるが為に。
全ては、…ツナの周りの物全てに。
責任が、責任が。
罰が、罪が。
全てが、無が。
混沌が、無地が。
全てが、変えてしまったのかも知れない。
そう、全て————————————————……………。
- Re: 【リボーン!】運命のソーサリー ( No.466 )
- 日時: 2011/03/23 18:08
- 名前: 桃香 (ID: S9m9GTYE)
第九十二話 無駄口を…わざわざ叩く奴など。
……ここ、は?
レイピアは、ゆっくりと目を開き、自分の置かれた状況を見る。
自分は、どうやら倒れていた様だ。
沢田綱吉…と、誰……?
しかし、その思考は、完全に止まる事となる。
ツナの、ボスらしい堂々とした気迫によって。
それと、見せた事のない振る舞い、笑み。
自分の目の前に居る少年は、完全に違う人なのかも知れないという錯覚までも起こしてしまう。
「誰…?」
ボソッと、呟いてしまう。
「あ、レイピア、起きたんだ」
ニッコリと、大空の様な笑顔を浮かべるツナ。
先程の様なボスらしき気迫は何処にもなく、先程の事が夢の様な気がしてきていた。
「誰かがシナモンを閉じ込めて、ロボットを送って来たんだよね〜。だから……」
「だか、ら?」
ゾクリ、と背中に汗が流れる。
その汗が一瞬で乾き、また新たな汗が流れる。
「その集団を、潰して来よう…って思ってさ」
笑いながら言うツナ。
でも、その目は笑っていない。
「あぁ、レイピアは休んでて!オレのファミリーだけで良いし、お前、元々ヴァリアーだろ?」
「でも、……さっきのは…」
さり気なく、先程の事を言ってみる。
しかし、見事にスルーされてしまう。…わざとなのだろう。
「ね?休んでて?」
笑いながらも有無を言わさぬ目。
その目に、レイピアは怯んでしまった。
クテン、と身体を倒されてしまうレイピア。
コソッと、「寝ててね?」って声が聞こえた気がした。
しかし、その声の主も解らないまま…意識を闇に沈めてしまった。
「バジル!!ねぇ、バジル!!」
小一時間程叫んでいただろうか。
無線機からは、相変わらず機械的なピピッ、ピーという音が聞こえている。
しかし、その目には確かな希望が宿っていた。
信頼と誇りと尊敬。
バジルへの、これまでの戦いで学んだ事や記憶。それから、これまでに一緒にくぐり抜けてきた数々の修羅場。
それと、こんなに強い仲間と一緒に居た事の誇り。
それと、こんなに強い仲間に出会えた事と、尊敬に値する強き心。
バジルだったら、助けに来てくれる。
確かな希望を持ちながら、シナモンは呼び続ける。
丁度その時…雨の守護者戦にて……スクアーロが、水槽の中へ落ちた。
コツン…
広い部屋に、雪蓮の足音が響き渡った。
その音に、雪蓮の部下や兵が出て来る。
そして、自分よりも幼い雪蓮に、膝を折って頭を下げる。
「どうなさいました?」
恭しくお辞儀をしながらも、決して雪蓮から目を背ける事がない部下。
その部下を一目見、そして呟く。
「貴方は、私を絶対に裏切らないデスか…?」
その問いを聞いた者は全員、こう答える。
「当たり前です。我々はボスではなく雪蓮様に仕かえているのですから」
言った者、全員と目を合わせながら、その言葉に嘘がないか調べる。
…こんな自分に似合わない程、澄んだ瞳をしているのね。
コツリ————————
雪蓮は、一歩前に踏み出しながら言った。
「だとしまシタら、これから私はボンゴレ・沢田綱吉側に味方しマス。文句や反論の在る者が居たら聞きまショう」
雪蓮は、皆に言った後に剣を地面に向かって突き刺した。
…幻覚等ではなく、本物の剣だ。
「よって…私は、革命を起こし、ボンゴレへと捧げマス」
…家光様と、その息子…綱吉様へと。
9代目に捧げる気も、少しだけならあるけれど。
10代目の、未来と、将来の可能性に賭ける。
その為に。
私達は、戦う。
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