二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン 〜Cat End〜
日時: 2012/03/29 16:53
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 初めまして!黒簾香菜と申します。


 ちゃんと書けるかは分かりませんが、頑張ってみます。



 注意

・荒らしはしないでください。
・キャラ崩壊するかもしれません。
・もしも気に入ってくれましたら、感想を貰えると有難いです

  以上です!

 この他にも、「小説家になろう」という所で小説を書いています。そちらも見ていただけると嬉しいです。

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Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.152 )
日時: 2012/09/12 16:59
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 まぁ、そんなことはどうでもいいんだ、と彼は言った。
その後まるで酔ったかのような足取りで一瞬だけふらつくと、その場から彼は居なくなっていた。

 アンディやウォルターでさえ視認不能な動き。
気が付くとヘヴンは、紳士のように優しくティアラの手を取り、その顔を彼女の頬に寄せていた。

「キミ達にね、ボクは訊きたいことがあるんだよ」

 獣を思わせる黄金の瞳が輝く。幽鬼的な肌と真っ白な髪を持つモノクロな外見の中、その色だけが一際目立つ。

「ボクがこの子をさらって行ったら、キミ達はボクの事を追いかけて来るのかな?」

 無邪気な仕草で彼は言った。その行動と急な発言に、ティアラはまともに判断できていない。
そんな中、呆れたようにウォルターが呟いた。

「は・・・?何言ってんの?」

「ボクはね、ずうっと前からこの子が欲しかったんだ♪シグマさんの血を受け継ぐ子。待ってたんだよ。ずっとずっと、この子がここに戻って来るのを。だって、母親がいる場所だし、ここはスキャッグスと関係を持つ場所だもん。戻って来ると確信して、ずっと見張って、待ってたんだよ」

 あっけからんと、答えのようで答えでないことを彼は語った。
先程までのただただ気楽な雰囲気とは違い、今はその体から殺気が溢れている。

 その笑顔は、どこか恐ろしい。

   『ばっ・・・・馬鹿な事を言うな!何で猫が・・・』

「キミは黙っててくれないかな?ボク、さっき言ったよね。“否定なんかいらない”って」

 ティアラに低い声でそう囁くと、ヘヴンはアンディ達に向き直った。

「キミ達がね、追って来たりしたら色々と厄介じゃない?だから、それを確認したいんだよね。——————大丈夫!ちゃんと愛してあげるから。毎日愛しんで、傍に置いて大事にしてあげる」

 本当にここから連れ去る気らしい。右手をティアラの腰の位置に持って来ているので、今すぐにでも抱き抱えて逃げられそうだ。
危険を察知したのか、鬼が彼女を守るためにそうしたのか、電撃がヘヴンに向かって放たれる。しかし、彼はそれを漆黒の手袋で跳ね返した。

「全く、危ないなぁ。ゴム製の手袋で、ほんと良かったよ」

 ゴムは電気を通しにくい。彼の素早い動きさえあれば、両手の手袋だけで完璧に電撃を防ぎきれるだろう。
武器である斧を手にしていない彼女は、電撃さえ防げればただの少女でしかないのだ。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.153 )
日時: 2012/09/13 17:53
名前: 黒猫 (ID: okEdKXH3)

 お久しぶりです!最近時間がなかったので、来れませんでした。
 小説、相変わらず面白いです!これからもがんばってください!!

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.154 )
日時: 2012/09/14 20:05
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 有難うございます!
私も今日までずっとテストがあったので、なかなか更新が進まなかったんですよね・・・

 黒猫さんも、頑張って下さいね♪

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.155 )
日時: 2012/09/22 15:53
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 助けを求めるように、ティアラは視線をアンディ達に向けた。しかし、彼らにはどうしたらいいのか分からない。
ただ、彼女を助け出すしかなさそうだ。

「・・・おい、アンディ」

「何?」

「何か話で聞いてないのかよ。スキャッグスのナンバー付ってことは、何かあるんだろ?」

「ああ、それは—————」

 「スピード、だよ?」

 こそこそと話していた二人に、ヘヴンはにっこりと笑いかけるとわざわざ自分から語ってくれた。

「ボクへの研究内容は、“人間はどれだけ早く動けるか”。人間のスピードを最高値にまで上げ、それについて行ける肉体を持たせる・・・・簡単に言うと、そんなところかな♪」

 ボクのスピードについて行ける人間なんて、まずいないよ。

 自信たっぷりにそう言われたその内容はまぎれもない真実だ。その言葉に、アンディは小さく頷いた。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.156 )
日時: 2012/09/24 19:34
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 ルートナンバー028。ヘヴン。
その最速スピードは戦闘経験に慣れきった者でさえ視認不能。飄々とした言動で相手を惑わし、隙をついて攻撃することを好む。武器は彼のスピードに耐えるのが難しいためほとんど使われない。しかし、素手でありながら音速を超えるスピードで放たれる攻撃は破壊力抜群。
性格は我が儘でいて残忍。同じルートナンバーにさえ化け物呼ばわりされるほど。
ルートナンバーで唯一リバースナンバーとまともに戦闘できる為、不必要となったルートナンバーを処分する者として選ばれた。しかし、自分以外のルートナンバー全てを処分終了後逃走。逃走先は不明。
最近は“漆黒の通り魔”と噂されているらしい。

 ふと研究所にいた時に知ったその情報を思い出し、ティアラはその情報をアンディ達に送る。
しかし、それで事態が変わるわけでは無い。

 こんなに厄介な相手に出会った事などない。対応の仕方も分からずにティアラが混乱していると。

   (・・・・猫)

 柔らかな優しい声が聞こえ、誰かが頭を撫でた気がした。
それと同時に、その誰かが微笑んだ気配がする。

   『ミハエル・・・?』

 ふと、懐かしい彼を思い出して呼んでみる。
その言葉に返事は無く、そのまま彼女の意識は闇にまぎれて消えていった。


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