二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン 〜Cat End〜
日時: 2012/03/29 16:53
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 初めまして!黒簾香菜と申します。


 ちゃんと書けるかは分かりませんが、頑張ってみます。



 注意

・荒らしはしないでください。
・キャラ崩壊するかもしれません。
・もしも気に入ってくれましたら、感想を貰えると有難いです

  以上です!

 この他にも、「小説家になろう」という所で小説を書いています。そちらも見ていただけると嬉しいです。

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Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.72 )
日時: 2012/05/22 20:10
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 成程、黒猫さんってこういうキャラが好きなんですね!
続き、頑張ります♪

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.73 )
日時: 2012/05/22 20:12
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

   『 ということで、レッドレイヴンになるから 』

 朝起きて開口一番、猫はそう断言した。寝ている間に何か心境の変化でもあったのだろうか。
恐らくは昨夜の鬼が何か仕掛けていたのだろう。

「知ってるよ」

 鬼はきっとこうしてくると考え、アンディは先手を打っておいた。つまりは

「もうすぐ来るかな?」

 すでに本部に連絡しておいたのだ。
窓の外を見つめ、何かを待っている。ウォルターはそれを知っているので何も言わない。ただ、ファシンダファミリーの処刑のための準備を進めていた。

 しばらくすると、何処かに行っていたシャルルが窓から部屋に入って来た。その足には、血のように赤い服が握られている。
レッドレイヴンの印が付いた服だ。

「あ〜、疲れた」

「これが“猫”の分だから」

 そう言ってシャルルから服を奪い取り、猫に渡す。いつの間にサイズを測ったのか、羽織ってみるとぴったりだ。

   『 その鴉はどこに行ってたんだ? 』

「本部にその服を取りに行ってたんだよ!アンディに夜中に起こされて!」

 シャルルは寝不足でイライラしながら叫んだ。だが、イライラの原因はそれだけでは無いようだ。

「ちくしょう・・・あんな奴・・・」

 暗い空気を背負って、疲れ切った様子で猫が寝ていたベッドに突っ伏す。その背骨が真逆に曲がってしまうほど勢いよく、窓から一羽の鴉がシャルルの上に飛び降りてきた。

「こんの!ポンコツがぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!」

 それは、シャルルより一回り大きい。

「私達をおいて行くなんて、一体どういうつもり!?このポンコツ!役立たず!スクラップ!」

 散々暴言を吐きながらポンポンとトランポリンの様に飛び跳ねる鴉。その下に敷かれているシャルルは、ギシギシと危い音と悲鳴を鳴らしている。
やっと鴉が満足した頃には、シャルルはピクリとも動けなかった。

「格上の者には敬意と尊敬の念を与えるべきよ!私はアンタみたいなポンコツと違って性能はうんと上なんだから!“猫”の電気でバグが起こらないように防電対策もしたし、アンタなんかより何倍も重たい物だって運べるわ!」

 声高らかに宣言する鴉に、ダルそうなウォルターが一言。

「何、コレ・・・?」

 その答えは、シャルル以外には分からなかった。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.74 )
日時: 2012/05/25 16:58
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 昨日は誕生日でした。
十何年も生きていると忘れてしまうものですね。(私だけかな・・?)家族に言われるまで全く気づきませんでしたよ!

 おかげで同日誕生日の友達にメールし忘れる所でした。危ない危ない・・・
最近は自分の記憶力に疑問を感じる日々だったり。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.75 )
日時: 2012/05/25 17:00
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 ウォルターの声を聴いてやっと周りが見えてきたのか、その鴉はアンディとウォルターに恭しく一礼した。

「お初にお目にかかります。私、“猫”の監視係に作成されました、ロナヴィニと申します。お二人はレッドレイヴンの二番目と四番目。ウォルターとアンディでお間違い無くって?」

 二人が頷くと、ロナヴィニはくるりと猫の方を向いた。

「あなたが、“猫”さん?」

   『 うん 』

 そう伝えるが、ロナヴィニは返事が無いかのように首を傾げたままだ。そういえば防電がしてあると言っていたので、そのために猫の言葉が通じないのだろう。

 困った猫は、何か思いついたのか電話を持ち出した。

「これで、せーふとれんらくとれ」

 そう促すので、ロナヴィニは電話の上に乗った。よく分からないままアンディが受話器を持つ。
しばらくすると、電話がここから政府に繋がる。それを確認して、猫は勝手に電話を切ってしまった。

「一体何なんです!?」

 猫の訳が分からない行動に、ロナヴィニが叫ぶ。それに、猫が答えた。

   『 会話を成立させる為に、それが必要だったんだ 』

 ロナヴィニにその言葉が伝わる。何をどうしたのか、そこで彼女(?)はやっと理解したようだ。
つまりは、政府との通信装置を逆探知し、それを記憶していつでも会話が出来るようにしたわけだ。

「情報網への干渉までするんですの?」

 ロナヴィニはあきれ返っている。猫は満足そうにうなずく。

   『 そういえば、私達って言ってたけど・・・ 』

「ああ、すっかり忘れてましたわ」

 妙に人間らしい動きでロナヴィニは窓の外を見た。晴れた空の下に、真っ黒な塊が一つ浮かんでいる。よく見てみると、それは大量の鴉の群れだ。

「何あれ・・・」

 アンディの質問に、ロナヴィニは勢いよく答えた。


「“猫”の武器ですわ!!」

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.76 )
日時: 2012/05/26 16:52
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 大量の鴉の群れが窓から部屋に降り立つ。羽ばたいた時に落ちた羽が、真っ白なベッドを黒く染め上げる。
鴉達が皆で持っていたのは、アンディの物とよく似たケースだ。しかし、アンディの物より一回り大きく薄い。

「これが、“猫”の武器」

 窓から出て行った鴉の群れを見送り、ロナヴィニは器用にケースの蓋を開けた。それは、やはりアンディの武器と似た刃だけの武器にみえる。が、取り出してみると違った。

   『 斧・・・? 』

 大きな斧だ。柄の部分は折り畳み式になっており、それでいて刃の部分から外せるようになっている。すべてをきちんと装着すると、全長は猫の身長よりも大きい。

「そう。ギロチンが開発される以前に処刑で使用されていた斧ですわ。斧が全盛期の頃は重量を利用して首を落とすのが主流でしたのだけれど、これは女の子でも持てるように刃を出来るだけ薄くし、軽量化を図ったたようです。“猫”の能力も上手く使用できるように、電気が通るように銀を使用しておりますの♪」

 事細かく丁寧に説明してくれた。初めて持つ武器に、三人とも興味津々だ。

「でけぇ・・・」

 ウォルターよりも少し大きいので、猫やアンディからは見上げなければ先端が見えない。

「こんなに大きいの扱える?」

   『 ちょっと大きすぎ・・? 』

「サイズは調節可能です♪」

 言われた通りに調節すると、アンディよりも長くウォルターよりも短くなった。ケースにしまうときは分解しなければいけないので、すぐに組み立てられるように猫は調整を済ませた斧を持って少しだけ素早く組み立てる練習を積んだ。


「それでは、準備が整ったところで」

 真っ赤なコートを着て、ぶかぶかだった服を動きやすく紐で縛った猫の肩に止まり、ロナヴィニは高らかに号令をかける。


「ファシンダファミリーの処刑に、出発しましょう!」










「シャルルは?」

「あんな役立たずは放置するのが一番ですわ♪」


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