二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン 〜Cat End〜
日時: 2012/03/29 16:53
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 初めまして!黒簾香菜と申します。


 ちゃんと書けるかは分かりませんが、頑張ってみます。



 注意

・荒らしはしないでください。
・キャラ崩壊するかもしれません。
・もしも気に入ってくれましたら、感想を貰えると有難いです

  以上です!

 この他にも、「小説家になろう」という所で小説を書いています。そちらも見ていただけると嬉しいです。

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Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.22 )
日時: 2012/04/03 18:20
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 場所を変えても現状は変わらなかった。

「はぁっ・・・・・はぁっ・・・・」

 激しく乱れた呼吸を繰り返しながら、猫は屋根を疾走する。
足を狙って撃たれた銃弾を意図的に撃ち落し、相手の武器を遠距離から破壊。敵が混乱している隙をついていったん路上に降り立ち、通行人の袋からパンを一つかすめとった。

 ・・・・どこに行っても現状は変わらないのか

 少しだけ残念に思いながら、パンを口に咥えて屋根によじ登る。混乱から立ち直った奴らが銃を撃って来るが、微かに掠っただけで動きに支障はない。
大きめのコートを翻し、一瞬だけ敵の姿を確認した。


 ・・・・ヤバい!

 猫に向けられた銃口が恐怖心を掻きたてる。目の前が真っ赤になった瞬間

  バチリッ———

 激しい音がして、十人以上いた敵が皆地に倒れ伏していた。

「にゃぁ」

 後ろを振り向いてしまったことを後悔しながらも、猫は鳴いてその場を後にした。

 ・・・・誰も死んでいませんように


 願ったところで現状は変わらないけれど


 そう思えずにはいられなかった。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.23 )
日時: 2012/04/04 11:42
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 アンディが言っていた通り、どうやら抗争は四番区で起こるらしい。
スキャッグスを持っていた男達を倒していると、どうやら五番区から来たクレギターファミリーの一員の様だった。これで確定へと変更され、クレギターファミリーへの刑を執行することになった。

 もう片方のマフィアについてはまだ分かっていないが、この区に来ているらしいのでこれから調べる必要がありそうだ。

「アンディの読みが当たっていたな・・・」

 その事実にシャルルは驚きを隠せない様子。

「これってマジでアンディが言ってた“猫”のせいなのか?」

 ウォルターは少し半信半疑といったところ。

「“猫”はマフィアにとっては手に入れたい存在だからね。“猫”さえ手に入れば抗争で勝つ可能性が百パーセント膨らむよ」

 と、アンディは本気で嘘みたいな事を言っている。

「「・・・結局、“猫”って一体・・・?」」

 シャルルとウォルターの疑問は膨らむばかりだ。そんな二人に、アンディは少しだけ説明した。

「“猫”はね、僕と同じスキャッグスを体に入れられた者だよ。“猫”の能力なんて、思い出したくないんだけど・・・」

 と渋い顔をする彼の耳に、銃声が飛び込んだ。一つや二つではない。連続して放たれているらしい複数の銃声。

「抗争か!?」

 とうとう抗争が起こったのかと思い、アンディ、ウォルター、シャルルは急いで銃声の発生源へと走って行った。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.24 )
日時: 2012/04/05 07:20
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

「子猫ちゃん」

 懐かしい声が猫の耳に届いた。
少しだけオレンジがかった赤い目を開いて、声の主の元へと猫が走って行く。すると猫の前にひょろりとした痩せた姿が現れた。

 彼は白衣からおもむろにキャンディーを取り出すと、猫に見せてくれる。
猫の瞳と同じ、赤い色。

「口開けて」

 言われた通りにすると、彼は猫の口にキャンディーを放り込む。
甘さが口いっぱいに広がり、猫はしばらくそれを舐めると掌の上に吐き出した。唾液と共に出てきたキャンディーの赤色は濡れ、口に入れた時よりも澄んでいる。

「うにゃ?」

 色の変化に驚いて目を丸くする猫に彼は含み笑いをして、濡れたキャンディーをもう一度猫の口の中に入れた。
キャンディーを頬に入れて膨らませ、まるでハムスターのようになる猫の頭を彼は撫でてくれた。

「これは食べ物。玩具じゃない・・・・甘いだろう?」

 うんうんと、猫は頷く。

「この味は甘さ。エネルギーになって、子猫ちゃんの体を動かしてくれるんだ。覚えておくといいよ」


 キャンディーの味は甘さ。

 だんだんと溶けていつかは無くなってしまう幸せの味。

 もう二度と味わうことのできない味・・・・


 ・・・・ちゃんと覚えてたよ

 ・・・・ちゃんと

「にゃ?」

 そこで、猫は目を覚ました。銃弾が掠った傷跡が化膿してじくじくと痛む。

 ・・・・痛い

 いつの間にか屋根の上で眠っていたらしい。一つ欠伸をして、猫は伸びをする。

「にゃぁ」

 空を見上げると、雲の切れ間から青空と太陽が微かに覗けた。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.25 )
日時: 2012/04/06 16:17
名前: 霜月 (ID: yIVvsUU5)

お久しぶりです!

なかなか面白い展開になってきましたね♪
さすが、香菜さんだ☆
これからもがんばってください(^O^)/

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.26 )
日時: 2012/04/07 07:55
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 霜月さん、有難うございます♪
続き、頑張ります!


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