二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン 〜Cat End〜
日時: 2012/03/29 16:53
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 初めまして!黒簾香菜と申します。


 ちゃんと書けるかは分かりませんが、頑張ってみます。



 注意

・荒らしはしないでください。
・キャラ崩壊するかもしれません。
・もしも気に入ってくれましたら、感想を貰えると有難いです

  以上です!

 この他にも、「小説家になろう」という所で小説を書いています。そちらも見ていただけると嬉しいです。

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Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.162 )
日時: 2012/10/03 05:44
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 互いに睨みながら相対していた中、初めに動いたのはヘヴンの方だった。
右手の拳を握りしめ、思いっきり振り被る。

 ・・・・・自分の顔に向かって

「えっ?」

 それは、誰が言った言葉だろうか。不可思議な行動を見ていたアンディ達か、あるいはヘヴン本人か。
そんな中、鬼はこっそり行ったいたずらが成功したかのような笑みを浮かべている。

 驚いた顔をしていたヘヴンは右拳をさらりと避けて、なおも自分の顔を殴り飛ばそうとする腕を左手で押さえつけた。

「・・・えっと〜。これは、何のマネかな?」

 殺気の籠った笑みを浮かべながら、鬼に尋ねるヘヴン。
もう何が何だか分からないウォルターは、呆れたような顔をしているアンディに質問した。

「・・・あれ、どうなってんだ?」

「“鬼”は電気を使って人間の神経を支配するんだよ。一番得意な戦法だったんだけど、ミハエルに禁止されたって言ってた」

「その通り!自分自身に殴られるというおかしなシチュエーションで吹っ飛べ!!そしてボロボロになった貴様を妾が殺す!」


Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.163 )
日時: 2012/10/06 04:52
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)




 滅茶苦茶な事を言いながらも、何気にヘヴンから距離を取っている鬼。初めて苦しそうな顔をしながら、ヘヴンは音速で彼女に近づき、蹴りを一発。
それを見越していた鬼は上手く彼の足を取って放り投げる。一瞬だけ右手を解放し、開いた左手で着地をして彼は体制を整えた。その間に迫って来た自分の右拳を受け止め、また左手で押さえる。

「しつこいな。さっさと殴られろ!自分に!」

 今度は左手も殴りかかる。右と左から繰り出される拳を上手く避け続けるヘヴンだが、これ以上は打つ手がない。
これで勝ちだ・・・!と、鬼が思った瞬間。

  ぐしゃりっ

 不吉な音がした。




Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.164 )
日時: 2012/10/08 15:48
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 そこには、信じられない光景が広がっていた。
今までのやりとりも理解できないが、それをさらに上回る。

 ヘヴンは、自分の足で自分の両腕を蹴りつけたのだ。

 素早い動きで放たれた蹴りは確実に彼の両腕に当たり、骨まで折ってしまっていた。右から左へ動いたために痛々しく両腕は左に折れ曲がり、その骨が皮膚を裂いたのか袖口からは血が流れ出ている。

「ふぅっ・・・・これで、もう腕は使えないね」

「貴様・・・腕を!?」

 かなりの激痛がするだろうに表情を変えず、ヘヴンはニヤニヤと笑みを浮かべる。

「その子が手に入るなら、腕の一本や二本折れたってかまわないさ♪」


    狂っている


 その部屋にいたヘヴン以外全員がそう思った。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.165 )
日時: 2012/10/14 16:08
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)


「腕がだめなら足を操ってやる!何処かへ行ってしまえ!!」

 今度は足が操られたのだろう。ひょこひょこと変な歩き方でドアの方へと向かって行く。
その動きに合わせて折れた腕が不安定に揺れる。激痛が伴うだろうが、それでもヘヴンは表情を変えない。ニヤニヤと不気味な笑い方をしたまま、彼が口を開こうとした時だ。

「伏せろ!!」

 ドアの向こうから、叫ぶ声がした。
慌てて、アンディとウォルター、シャルルとロナヴィニが伏せる。ヘヴンを操っていたために鬼の反応は微かに遅れたが、ドアや窓から放たれた銃弾は確実に彼女を避けていた。 

 狙いは、ヘヴン。

 一斉に放たれた銃弾が彼に襲いかかる。それを、ヘヴンは素早い動きで的確に避けた。
しかし、避けきれなかったのだろう。頬には銃が掠った跡があった。

「ティアラ嬢さん!無事ですか!?」

 入って来たのは、クレギターファミリーの幹部の男。先程、シャルルからヘヴンについての話を聞いた者だった。

「そこの鴉から話を聞いて来てみましたが・・・・随分と久しぶりですね。ヘヴン」

 彼は、忌々しそうにヘヴンを睨む。それに対して彼は

「あれっ?誰だっけキミ・・・嗚呼、思い出した!あの妙に感が良いヤツだ!ははっ!!老けたね♪」

実に楽しそうに笑顔を浮かべた。

「まだ生きていましたか・・・・シグマを殺した後、復讐しようとどれだけ探し求めたかしれませんよ」

「そんなこと言わずに、素直に再会を喜んでもいいんじゃないかなぁ?」

 相変わらずニコニコと笑うヘヴン。
そんな彼をきッと睨み付け、男は断言した。

「そんな暇はない・・・即刻貴様を排除する!」

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.166 )
日時: 2012/10/15 12:03
名前: 黒猫 ◆9fw1ZntG8Y (ID: bUOIFFcu)

 鬼すごい!でも、ヘヴンもある意味すごい!
 話がとても面白いです。続きが気になります!


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