二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン 〜Cat End〜
日時: 2012/03/29 16:53
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 初めまして!黒簾香菜と申します。


 ちゃんと書けるかは分かりませんが、頑張ってみます。



 注意

・荒らしはしないでください。
・キャラ崩壊するかもしれません。
・もしも気に入ってくれましたら、感想を貰えると有難いです

  以上です!

 この他にも、「小説家になろう」という所で小説を書いています。そちらも見ていただけると嬉しいです。

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Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.167 )
日時: 2012/10/16 19:00
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 黒猫さん、有難うございます♪
最近不調続きなので、前編が終わったら続きを新規で書いて気持ちを一新させようかと思ってる所です。

 でも、そしたら閑話として書こうと思っていた番外編を今の方で書くか新しい方で書くか悩みますね。
どうしましょう・・・

 とりあえず前編を終わらせるのを目標に、頑張ります!

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.168 )
日時: 2012/10/18 05:14
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

「排除?へ〜・・・・何で?」

 首を傾げ、素直に質問する彼に銃口を向けて男は言葉を紡ぐ。

「ティアラ嬢さんに執着するからだ。貴様は前と変わっていないな・・・・・必要以上に他人に干渉し、意地でも我が物にしようと蠢く。シグマの時もそうだった———————次は、嬢さんか?いい加減にしろ!!」

 その言葉に賛同するように、銃弾がヘヴンに向かって飛んで来る。またもそれを避け、ヘヴンは肩をすくめて溜息をついた。腕が使えたら、ジェスチャーまでするかもしれない。

「ここまで深手を負ったんじゃ、いくらボクでも無理かな?キミらみたいなちっぽけな虫でも、獣であるボクに一服盛ることは可能だし。対等に殺り合える獣も、いるみたいだしね♪」

 そう言ってちらりとアンディやティアラの事を見ると、ヘヴンは素早い動きで窓へと走って行く。


「また、迎えに来るよ。それまで待っててね!!」


 それだけを叫ぶと、使えない腕を揺らしながら彼は逃げて行った。
そんな彼を外から見張っていたクレギターの部下が追うが、追いつけなかったのか諦めたように首を振って戻って来た。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.169 )
日時: 2012/10/23 05:58
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

台風の目のような存在が去った後。
地に伏せたままの鬼は、頭の中に響く悲痛な声を聴いていた。一つ一つの言葉が突き刺さり彼女を苛めるが、これしか方法は無かったのだ。

「悪い・・・ティアラ。本当に、ごめん」

 自分の存在が知られないようにしているため、どれだけ謝罪の言葉を口にしても届かない。
暗く悲しい思考に飲まれ、輝かしかった過去の記憶が何度も反芻される。今にも壊れそうなティアラを繋ぎ止めるのに、鬼は必死だ。

「鬼・・・?どうかしたの?」

 一段落ついたためか、アンディが心配そうに話しかけてくる。
しかし、それに答える気力は無い。ヘヴンが逃げてしまったことも、彼女にはどうでもよかった。

 ただ、母親を失ったティアラに掛ける言葉が欲しかった。
けれど、鬼には母親はいない。

「ティアラが・・・崩壊しかけている。怒りによって力を上げて何とか抑えつけていたが、それも限界だ」

 自分に出来ることはない。
先程の戦闘で電気もほとんど使ってしまったために、鬼の意識が薄れていく。

「三番目・・・ティアラを————“猫”を」

 完全に意識を失う寸前。
鬼ははっきりとその言葉を口にした。前に、自分が殺してしまった男へティアラが言った言葉を。


       「助けて」









             前編 完

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.170 )
日時: 2012/10/26 06:17
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

番外編






 終わってしまった話をしよう。

それは、幸せを失った女の話。

それは、幸せを守ろうとした男の話。

それは、幸せのために壊し続けた彼の話。







 視点を一つにまとめ上げて、過去の全てを語り上げよう。

死者は何も語れないのだから————————




Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.171 )
日時: 2012/10/27 15:49
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 嬉しくて発狂しそうなほどだった。
あれ程会いたかった娘が、今目の前にいる。

 スキャッグスの所で何があったのか。

 どうやってあそこから逃げ出したのか。

 親しい、頼れる者はいるのか。

 抱きしめて、触れて、目を合わせて訊きたい。しかし、あの子のこちらに向けられた瞳が、それを言うことを止めてくれた。


 あたしはもう母親ではない。

 あの子の親として振る舞う資格などないのだ。

 今は、クレギターファミリーのボスとしてレッドレイヴンとして私と相対している彼女と、話をしなければいけない。
心を鬼にして、自分の意志とは真逆の冷たい言葉を吐く。

  たとえあの子をスキャッグスに売ったことが、本心でなかったとしても・・・・・


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