二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- レッドレイヴン 〜Cat End〜
- 日時: 2012/03/29 16:53
- 名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)
初めまして!黒簾香菜と申します。
ちゃんと書けるかは分かりませんが、頑張ってみます。
注意
・荒らしはしないでください。
・キャラ崩壊するかもしれません。
・もしも気に入ってくれましたら、感想を貰えると有難いです
以上です!
この他にも、「小説家になろう」という所で小説を書いています。そちらも見ていただけると嬉しいです。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42
- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.102 )
- 日時: 2012/06/17 18:19
- 名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)
鬼、というより策略はミハエルがよくやってますね。彼にとっては趣味みたいなものですから。
でも、鬼も結構好きかな?
よく分かりません。(作者なのに・・・)
これからやっとバジルvs鬼の始まりです!
- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.103 )
- 日時: 2012/06/19 05:06
- 名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)
ロナヴィニの後を追い、何とかアンディは目的地に辿り着いた。車が何台も入りそうなほど大きい倉庫の中、ファシンダのボス・ケインは逃げ出す準備を済ませて車に乗り込もうとしている所だった。
「ちっ・・・・追いつかれたか。だが、“猫”を含めた他の仲間はどうやら来れなかったようだな」
猫とウォルターが怪我をして来れなくなったのだろうと予想して彼は笑うが、残念ながら正解ではない。
「その武器、“どこで”“どうやって”“誰から”手に入れたの?」
ケインの言葉を無視して、アンディはそう質問した。しかし、“誰から”の答えはバジルと会った時点で分かっている。
鬼ならばおそらく彼を逃がしはしないだろうと分かっているからこそ、アンディは大人しくここへ来たのだ。
「そんなことを訊いている暇があるのか?」
自信たっぷりにアンディを見据える彼。その手には少し大きいマシンガンが握られていた。
勿論、そのマシンガンにはスキャッグスのマーク。あそこまで自信たっぷりの状態でいる所を見ると恐らく・・・
「スキャッグスNo,223」
ポツリと呟き、彼の手の中にあるそれをアンディに向けて撃つ。かろうじてアンディが避けると、その玉は床に当たって大きな火柱を上げた。
ぱちぱちと音を立てて、火の粉が倉庫中に飛び回る。幸い発火しそうな物は無いので火事になることは無い。
「スキャッグスのナンバー付だ。当たったが最後、巨大な火柱に呑みこまれて黒こげになる。・・・当たらなくて良かったな」
ケインは嘲笑し、再びそれをアンディへと向けた。大きめの銃弾が、勢いよく放たれる。
その弾が触れた瞬間炎で焼かれてしまうため、弾を弾き返す事も出来ない。至近距離に近づけられれば何とかなるが、連続して撃たれているのでそばに寄る事さえも出来なくなっている。
「ちっ・・・・」
恐らくこの武器を使う事を想定されていたのだろうこの場所は大きく出入り口が開け放たれていた。
弾を避けながら一歩一歩確実に出口へとアンディは足を進める。ギロチンで火花を避けて、ようやく出口へと辿り着き、外へ出て身を隠す。
「どこへ行くつもりだ!?」
アンディが逃げているので、余裕の表情でケインはマシンガンを構えたまま出口に近づいた。倉庫から外へ出て、アンディの居場所を確認しようとした時。
いつの間にか倉庫の屋根へ上っていたアンディが、彼の背後へ着地した。急いでマシンガンを向けるが、一瞬引き金を引くのを躊躇う。
あまりにも大きい火柱が出来る為、至近距離ではその武器は使えないのだ。
思い切ってマシンガンを捨て、他の武器を手にしようとすると
ガシャンッ・・・ べしゃり
彼の懐へ入り込んだアンディはギロチンを振り被る。あっけなくマシンガンは崩れ、それと共に彼の手も切断された。
「・・・・・えっ?」
呆けたような声を出し、切断された腕から血が噴き出る直前にその体は火柱に包まれる。黒炭になる体を一瞥して素早く火の粉を避け、攻撃してくるファシンダの部下達をあっという間に気絶させた。
全員が倒れたことを確認して、アンディがウォルターや猫の所へと足を進めようとした時だ。
ヒュンッ
アンディの耳たぶが一部、切れた。鮮血が飛び、地に赤い模様を付ける。
「・・・動くな」
気配など無かった。
気が付けば、アンディの背後には黒塗りの車と数人の人々。
低く、殺気の籠った声が倉庫中に響き渡った。
- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.104 )
- 日時: 2012/06/20 05:13
- 名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)
斧が激しい音を立てて窓ガラスを破壊した。
その破片で頬が一部切れるが、すぐに傷を修復する。バジルが怯んだ隙を見て、彼女は腕を振るう。
バチリ
電撃が放たれる音と共に、バジルの一歩手前で火花が散った。
「電気によって空気中の酸素に火をつけるんだ・・・・面白いだろう?」
ご丁寧に解説しながらも、その腕は止まらない。斧の柄を解体し、部品の一つ一つの尖った箇所と斧の本体をバジルへと投げる。
彼がそれを武器で弾き、攻撃を仕掛けようとした時にはもう彼女はそれの射程距離から遠ざかっていた。
バジルの能力は、触れていなければ使えない。その事をよく分かっているのだろう。しかし武器を一切持たず、無防備になった彼女にバジルの能力を避ける術はない。
「・・・甘いな」
くすりと鬼は嘲笑した。嫌な予感に駆られ、彼女へと向けていた足を横にずらす。体勢を崩して壁に肩をぶつけてしまうが、それで正解だった。
さっきまで彼がいた場所に、遠くへ弾き飛ばされたはずの斧の本体が飛んで来たのだから。
「なっ・・・!?」
驚いて声を上げるバジル。軽口でも叩きながら彼女を牽制して立ち去ろうと思っていたが、そんな余裕はない。
次々と斧の部品が彼女の元へと集い、また組み立てられる。
「・・・・凄いだろう?“先導の手”を手本にしてみたんだ」
ぺたり、と足音が響く。戦っている内に布が外れてしまったので、彼女はすでに裸足だ。それでもガラスの欠片を躊躇なく踏みしめてやって来る。その笑みは、圧倒的な自信に満ち溢れていた。
「金属に負の電気を流し、正の電気を体にまとう。後は物がこちらに引かれてくるのを待てば・・・・」
鬼は、やはり丁寧に解説しながら斧を構える。
「この通りだ」
何とか体勢を立て直し、彼女の攻撃を迎え撃とうとするバジル。それに答えるように、鬼は大きく地を蹴り上げた。
- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.105 )
- 日時: 2012/06/22 20:50
- 名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)
ファシンダの幹部であろう男達は、なかなか強かった。ウォルターを相手にして一人になっても戦おうとしたのだから。
おかげで、余計な時間をくってしまっていた。
「あ〜、ダリィ」
もうファシンダのボスは倒されただろう。そう予想して、のんびりと彼らが倒したと思われる人々が気絶している廊下を歩き、突き当りを曲がると。
「邪魔だ!」
猫がすごい勢いでふき飛ばされてきた。
「なっ!?」
何が起こっているのかもわからず、とりあえず小柄な体を抱きかかえる。衝撃で転びそうになるが、背負っている棺桶を支えにして何とか持ちこたえた。
「お前、何してんだ?ここで」
思わずそう聞きながら、彼女を顔を覗き込むと
あ れ ?
何かが違うことに気が付いた。その表情、そして先程のセリフ。違和感がウォルターの胸を刺す。
「ちっ・・・」
舌打ちがしたので、そちらを振り向いてみるとそこには
「白いマフィア、か・・・」
全身猫にやられたのか、傷だらけのバジルがそこにいた。一部黒こげになった白いスーツを見て嫌そうな顔をする。どうせ早く帰って着替えたいとでも思っているのだろう。
「あ?誰だお前」
ウォルターの言葉は一蹴された。一応前に戦ったことがあるはずなのだが。
まぁ、軽く予想はしていたので気にしない。猫に加勢してさっさとアンディの所へと行こうと思い、釘の様な形をした武器を取り出した時だ。
「・・・借りるぞ」
ぼそりと、ウォルターに抱きかかえられていた猫がそう呟いた。それと同時にウォルターの武器を二つ奪い、バジルの腕へと投げつける。
隙をつかれた彼は反応することも出来ずに、その武器で壁に打付けられた。しかし、彼の腐食の力ですぐに腕を自由にしようとする。
その前に、彼女は動いていた。
両掌に電撃を纏わせ、壁についたバジルの頭を抱きかかえる。それと同時に無理矢理口内へ舌を這わせた。
ウォルターにも、バジルが驚いた様に目を見開いたのが分かる。
一瞬、激しい光が目を焼き、彼女はバジルから身を引いた。
彼は目を見開いたまま動かない。力によってやっと解放された片腕がだらりと力無くぶら下がる。
「何を・・・・した?」
信じられないというような顔をして自由になった腕で目元を触る彼に、鬼は残酷な事実を突き出した。
「視力を奪ってやった。・・・どうだ、何も見えないだろう?」
- Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.106 )
- 日時: 2012/06/22 22:37
- 名前: 東洋の帽子屋 (ID: FMSqraAH)
- 参照: http://
大分遅れてしまいました。すみません。
返信100回おめでとうございます。心からお祝い申しあげます。
黒簾様の書かれる小説、大好きです。美しい背景描写に憧れます。
これからも応援しています!
それでは失礼します。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42
この掲示板は過去ログ化されています。