二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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レッドレイヴン 〜Cat End〜
日時: 2012/03/29 16:53
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 初めまして!黒簾香菜と申します。


 ちゃんと書けるかは分かりませんが、頑張ってみます。



 注意

・荒らしはしないでください。
・キャラ崩壊するかもしれません。
・もしも気に入ってくれましたら、感想を貰えると有難いです

  以上です!

 この他にも、「小説家になろう」という所で小説を書いています。そちらも見ていただけると嬉しいです。

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Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.132 )
日時: 2012/08/01 06:07
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

大きめのドアだった。
木彫りに漆の付いた、シンプルでいてどこか品のある外観。手入れの行き届いた新品に近いドアノブにそっと触れた。冷たい感触が、走って火照った体に刺激を与える。

 ギイッ

 軽く軋みをあげて、それは開いた。窓からの明りが眩しい室内に、思わず目を細める。


「・・・嗚呼、来たか」


 聞き覚えのある、柔らかな声が聞こえた。
逆光の中、慣れた目を凝らして猫は目の前の人物を睨む。

 前髪の下にある消失した右目は、逆光のせいか深い陰影が付いている。武器を一切持っていないラフな格好で、ポニーテールに縛った癖の無い艶やかな黒髪を陶器のような白い肌に滑らせていた。
ところどころ傷があるが、それでも美しさを保ったその肌を惜しみなく露出させた白いタンクトップに、スタイルに合わせた黒いズボン。耳元のピアスが微かに揺れる。
精悍な顔つきと細身の体型は若い少年を思わせるが、意外なほどに発達した胸部が彼女が女性であることを必死に主張していた。

 そうは見えないが、彼女がクレギターファミリーのボス。ヴィーナ・クレギターだ。

「どうした?入って来い」

 手招きをする彼女に誘われるように、ゆっくりと一歩。


 どこか懐かしさを感じる室内に、猫は入って行った。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.133 )
日時: 2012/08/02 05:36
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

「止め」

 低い、よく響き渡る声が皆を制した。それにより、ぴたりと攻撃が止む。

「「・・・?」」

 ギロチンを振り被ろうと構えたアンディと、銃弾を棺桶で防いでいたウォルターの手も止まる。
二人を攻撃していた者達が間を開け、一人の男性を通していく。彼は、まだ比較的若い。しかし、どこか落ち着いた老人を思わせる不思議な印象を抱かせる男だった。

「我々の役目はここまでだ。不毛な争いはやめよう」

 どうやら彼が、ここでの中心人物のようだ。

「“猫”を通したよね。もしかして、それが目的?」

 アンディのその言葉に、彼は頷く。

「色々と話す前に、我々には確認すべきことがあります。あなた方が刑を執行する相手は、ここのボスであるヴィーナ・クレギターのみで間違いありませんね?」

 今度はアンディ達が頷く番だ。それを確認し、満足そうに頷くと彼らは武器を仕舞った。
警戒しながらも、アンディ達も武器を収める。どうやら彼らには、何か話すことがあるようだ。

「あなた方に危害を加えるつもりはありません。ボスからの命ですから」

 そう言って彼は、少し寂しげな笑みを浮かべた。

「何から話しましょうか・・・・そうですね、まずは“猫”について話した方が分かりやすいでしょう」

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.134 )
日時: 2012/08/02 17:42
名前: 黒猫 (ID: okEdKXH3)

 ついに…ついに、猫の過去が明かされるのでしょうか!?
 続きが楽しみです!

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.135 )
日時: 2012/08/03 09:28
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

 はい!これから明かしていきますよ♪
続き、頑張ります。

Re: レッドレイヴン 〜Cat End〜 ( No.136 )
日時: 2012/08/03 09:29
名前: 黒簾香菜 (ID: xJuDA4mk)

「お座りください」

 そう言って示された場所は、庭園の端にあるテーブルだった。紅茶までは置かれていないが、品のある白い椅子とテーブルはまるでおとぎ話の中から出てきたかのよう。
そこに二人が腰かけると、目の前に男性が座った。

「我々は、ボスの命・・・・最期に“猫”と二人きりで話がしたいという望みを叶えるため、あなた方を攻撃いたしました」

「何故、“猫”と?」

 先程から気になっていた。彼らの不自然な態度と、ボスであるヴィーナの猫に対する視線。

「何?もしかして、知り合いとか?」

 その場にそぐわない軽いノリでウォルターが茶々を入れる。その雰囲気を軽く流して、男性は彼の言葉に頷いた。

「はい。“猫”は——————いえ、本名ティアラ・クレギターは」



















 「ヴィーナ・クレギターの一人娘です」


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