複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- *Tarot-Labyrinth* コメ募集中><
- 日時: 2011/10/15 15:23
- 名前: 奏 (ID: mtBKxXTx)
はじめましての方ははじめまして。
二次小説で「悪ノ物語」というものを書かせていただいていた奏(かなで)です^^
そっちが完結したので、今度はオリジナルで書かせていただきます。
ちなみに、複雑・ファジーということなのですが、
80%がコメディ・ライトです。
あまり重い話はないですので、ご安心を´ω`*
■読む前に注意■
・奏のことが嫌いな方は回れ右
・荒らし、中傷目的の方も回れ右
・複雑・ファジーなのに重い展開少ねぇじゃん!ヤダ!って人も回れ右
・更新が休日だけだったりとかが嫌なかたは回れ右
・厨二的なものが受け入れられない方は回れ右
(↑実は一番重要)
基本金曜・土曜・日曜のいずれかの更新になるかもですが、
気長に待っていただけると嬉しいです。
キャラは多いのでここには書きません^^;
>>1 【主人公級キャラ】
>>2 【敵級キャラ】
>>3 【その他キャラ】
>>6 【用語説明】
- Re: *Tarot-Labyrinth* コメ募集中>< ( No.79 )
- 日時: 2011/08/04 14:57
- 名前: 奏 (ID: mjEndXDA)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?685421
都和キャラ絵ー。
見事に合成姿を書き忘れました←
すんません;
リボンの形が違うのは、
「初等部」だから、です。
また、都和は夏以外はだいたい
カーディガンを羽織っています^^;
- Re: *Tarot-Labyrinth* コメ募集中>< ( No.80 )
- 日時: 2011/08/04 16:25
- 名前: 琴月 ◆DUxnh/hEOw (ID: 6ux8t0L6)
こんにちは、琴月と申します♪
とても読みやすくて、好きです!
有花・・・良い子!!
いや、見習いたいですね私も←
更新がんばってください!
- Re: *Tarot-Labyrinth* コメ募集中>< ( No.81 )
- 日時: 2011/08/04 22:00
- 名前: 奏 (ID: mjEndXDA)
>>80 琴月s
厨二小説へようこそ((
ありがとうございます!!
有花はとてつもなく優しいいい子設定ですww
頑張らせていただきます>ω<*
- Re: *Tarot-Labyrinth* コメ募集中>< ( No.82 )
- 日時: 2011/08/04 23:36
- 名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: SLKx/CAW)
あれ…?もしかして私の良く知る奏かな??
間違ってたらごめんなさいぃぃ!!><;
でもキャラ絵的に奏かなと思いm…(((黙
- Re: *Tarot-Labyrinth* コメ募集中>< ( No.83 )
- 日時: 2011/08/04 23:43
- 名前: 奏 (ID: mjEndXDA)
第46話 血縁
* 要side
「・・・う・・・。」
目を開けて、最初に気づいたのは、
手にやわらかいものが触れていることだった。
どうやら、自分の布団に寝かされているようだ。
「・・・要くん・・・起きました?」
「・・・あ、桜・・・。」
部屋の入り口には、洗面器を持ち、心配そうな顔をした桜が立っていた。
「よかった・・・気分悪くないですか?痛いところとかは・・・。」
「大丈夫、どこも痛くないし。」
実際、毒でやられただけだから、
外傷はないのだろう。
それより・・・・・・
「びっくりしました・・・有花ちゃんが帰ってきたと思ったら・・・
要くんがぐったりしてて・・・それに、桐島さんもいて・・・。」
桐島・・・?
「桐島って・・・冬弥・・・?」
「はい、倒れた要くんを有花ちゃん1人で背負ってくるのは無理ですから・・・
通りかかった桐島さんがここまで・・・。」
冬弥か・・・。
あとで礼を言わなくちゃな・・・。
・・・ん?
「有花は?」
それを聞くと、桜は俺に、起き上がってみるように合図した。
俺は起き上がり、掛け布団にもぐったままの足元を見る。
「あ・・・。」
そこにいたのは、布団にもたれかかりながら寝ている有花だった。
・・・ただ、何かが違う。
こいつは・・・
「有花ちゃん、傷だらけで帰ってきたんです。
1つ1つの傷は大したものではないので、大丈夫だったんですが・・・。
それから、要くんのことが心配だからって、ずっとここに・・・。」
「そっか・・・。
それにしても桜、何があったか聞かないんだな。」
「・・・桐島さんに、詮索しないよう言われたんです。」
そう言って、桜はにっこりと微笑んだ。
「とにかく安心しました・・・。
すいませんが、またお買い物行って来てもいいですか?
調味料が切れてしまったんです。」
「あぁ、大丈夫だから。」
俺がそう言うと、桜は部屋を出て行った。
「・・・・・・おに・・・ちゃ・・・。」
パッと有花が目を覚ます。
自分の寝言で目を覚ますのかこいつは。
「おおおお兄ちゃん!!おはようッ!」
「・・・お、おはよう・・・。」
それにしても何故焦っているんだろうか。
寝顔を見られたからか?
「体のほうは大丈夫?」
「あぁ・・・うん。お前こそ傷は・・・?」
「ぜんぜん平気だよ!
・・・それから・・・ごめんなさい。
・・・・・・カード、取られちゃったんだ・・・。」
有花が申し訳なさそうにこちらを見た。
そうか、どうりで何かが違うと思った。
もう太陽の使いではなくなったせいで、気が感じられないのだ。
俺は有花の頭にぽんと手を置いた。
「大丈夫、気にすることないさ。
カードは・・・またいつか取り返せるからさ。」
「・・・・・・・・・あの、お姉さんのことなんだけど・・・。」
「マリア?」
「・・・うん。あのお姉さんね、カード奪うとき、悲しそうだった。
お兄ちゃんの箱、壊してくれたのもあのお姉さんなの。」
真里亞が・・・?
わざわざ敵を守るようなこと・・・
それに、なんであいつ、俺のカード奪わなかったんだ?
「お姉さん、カードを奪ったときね、私に言ったの。
『お兄さんのこと、大事にしなさい』って・・・。
すごく、すごく悲しそうに言ってたの。」
「・・・・・・・・・」
信じられない話ではあるが、
あまり深く関わらないほうがいい気がした。
人には、触れてほしくないことだってある。
「それとね、お兄ちゃん。」
「ん?」
「私、お父さんとお母さんがいなくても、平気だよ。」
「え・・・?」
「桜ちゃんに聞いたんだ。
・・・お兄ちゃん、私のこと気にしてるって・・・。」
桜め・・・。
口の軽いやつだ・・・知ってはいたけど・・・。
「でもね、私は、お兄ちゃんと桜ちゃんのいる、今の生活が大好きなの。
・・・だって、お母さんたちがいた頃は、全然楽しくなんかなかったもん。
だからね、私のこと、気にしなくて大丈夫だよ。」
そう言って、有花は微笑んだ。
「有花・・・。」
「お兄ちゃんとは・・・血が繋がってないけど・・・
でもね、それでもお兄ちゃんは、いつまでも私のお兄ちゃんだからね。」
俺の今までの不安やらなんやらが、
今、一気に解けた気がした。
「・・・ありがとう・・・な。」
こぼれそうな涙を、必死にこらえた。
* 真里亞side
ズルズルと引きずる足が痛む。
素人に時間をかけすぎた。
しかも軽く足を負傷するとは・・・情けないな。
また禾音になんか言われそうだ。
ま、太陽のカードは手に入れたし、今回はチャラになればいいけど。
それにしても、あの使い・・・。
ド素人にもほどがあった。
それなのに、私に歯向かってくるとは・・・
よほど兄・・・法王のことが大事なんだろう。
兄・・・か。
私にもいた。
いつも私を守ってくれていた、優しくて強い“姉”が。
でも、もういない。
この世界のどこにも、もう姉はいない。
すべて、私のせいだったけれど。
何度も後悔した。何度も、謝った。
姉がいなくなったことで、私を守ってくれるものはなくなった。
だから私は傷つき、苦しんだ。
それもすべて、私のせいだけれど。
会いたいよ、お姉。
そして、ごめんなさい。
私は、今の家族の元へ向かった。
引きずる足は、まだ痛む。
そして、あの太陽の使いを見てから・・・
心が・・・ズキズキする。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29