複雑・ファジー小説
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- *Tarot-Labyrinth* コメ募集中><
- 日時: 2011/10/15 15:23
- 名前: 奏 (ID: mtBKxXTx)
はじめましての方ははじめまして。
二次小説で「悪ノ物語」というものを書かせていただいていた奏(かなで)です^^
そっちが完結したので、今度はオリジナルで書かせていただきます。
ちなみに、複雑・ファジーということなのですが、
80%がコメディ・ライトです。
あまり重い話はないですので、ご安心を´ω`*
■読む前に注意■
・奏のことが嫌いな方は回れ右
・荒らし、中傷目的の方も回れ右
・複雑・ファジーなのに重い展開少ねぇじゃん!ヤダ!って人も回れ右
・更新が休日だけだったりとかが嫌なかたは回れ右
・厨二的なものが受け入れられない方は回れ右
(↑実は一番重要)
基本金曜・土曜・日曜のいずれかの更新になるかもですが、
気長に待っていただけると嬉しいです。
キャラは多いのでここには書きません^^;
>>1 【主人公級キャラ】
>>2 【敵級キャラ】
>>3 【その他キャラ】
>>6 【用語説明】
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.8 )
- 日時: 2011/04/25 21:45
- 名前: 奏 (ID: j69UoPP8)
>>7 夏茱萸 s
おぉww
ありがとうございます!!
マジですかww
1話目の時点でそう言っていただけるとはww
はい!
学校もあるので更新は減りますが、
のんびりまったり頑張ります!w
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.9 )
- 日時: 2011/04/25 23:39
- 名前: 奏 (ID: j69UoPP8)
第2話 平凡な日常ぶっこわし。
怜菜side
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ぐあぁあぁっ!」
「うるさい。」
私の声にかぶせるように、ちとせの冷たい声が放たれる。
場所は、水名月家。
学校から帰った私たちは、予習復習という名の、面倒なものに追われていた。
正直これ、強制的じゃないんだけど、
ちとせの真面目な性格が・・・うん・・・この状況を生み出している・・・。
「めんどくさーい・・・わざわざやらなくたっていいじゃーん!」
私は手で上半身を支えながら言った。
「だーめ。怜菜、あんまり成績よくないんでしょう?
テストでいい点採らなくちゃ、楓藍でやっていけないからね?」
ちとせはシャーペンの後ろ側を机に叩きつけながら答えた。
口をとがらせながら、机に広げられたままのノートとにらめっこしていると、
向かい側に座っているちとせは、いきなり後ろを振り向いた。
「・・・どしたの?」
ゆっくり私の方を向きなおったちとせは、
黒縁メガネをかけ直しながら、ちょっと困ったように答えた。
「いや・・・なんか音しなかった?ゴトンて。」
「音?・・・うーん・・・?聞こえなかったと思うけど・・・。」
「そっか。気のせいかな・・・。」
そうつぶやいたあとも、ちとせは音が気になるようで、
何度も後ろを振り向いていた。
「あ。」
いきなりちとせが声をあげた。
「え、何?」
「あの部屋、なんだっけ?」
ちとせはそう言い、1枚の扉を指差した。
そこは、私自身もほとんど入ったことのない部屋。
立ち入るのはほとんど父さんだけだから、元々ここに住んでる私も、
小さいころにここに来たちとせも、あの部屋がなんなのか、知らなくても別に不思議じゃない。
「あそこから音がするの?」
私は尋ねた。
「・・・私には、あそこから聞こえるんだけど。」
ちとせは、シャーペンを机に置き、扉の前に立った。
私もその後ろにつく。
微かにきしむような音をたてながら、扉を開いた。
そこは、薄暗い部屋。
見た感じ、あまり広くはなさそうだった。
いや、広いのかもしれないけど、綺麗に、
そして大量に並べられた、大小様々な本のせいで、狭く見えてしまう。
「ここ、電気ないの?」
「え・・・どうだったかな。なかったかも。」
「そう・・・。」
ちとせは短くそう答えると、本棚の間を進んでいった。
そして、いきなり足を止めた。
「・・・ちとせ?」
ちとせは何も答えず、とある1冊の分厚い本を取り出した。
音なんて全く聞こえない。
それでもちとせは、黙ったまま本を見つめ、ページをめくろうとした。
・・・かと思ったら、
何かに気づいたようで、私に本を差し出した。
「この本、なんか開かないんだけど。」
それだけを私に告げて。
私は、首をかしげながらその本を受け取った。
ちとせと同じようにページをめくろうとする。
すると、普通の本同様、ページはあっさりとめくれた。
ちとせは・・・一体どうしたというのか・・・。
私は、ちとせに顔を向け、言った。
「ちとせ、この本、普通に開———・・・」
そこまで言いかけたとき、本の上に、何か光るものが現れ、
そのまま本から飛び出て、私の顔の前で浮いていた。
なにがなんなのか、さっぱり分かっていない。
こういうとき、いつでも冷静に対処するちとせでさえ、
目を丸くして「それ」を見つめていた。
私は、反射的にその光るものを手に取った。
すると、光は消え、周りは元の薄暗い部屋へと戻った。
ただ1つ変わったことといえば、私の手にカードが1枚。
それは、水に囲まれた、美しい女性の絵が描かれていた。
よく見ると、なにかグラスのようなもので、水を操っているようにも見える。
これが、私と、「節制」との出会いだった。
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.10 )
- 日時: 2011/04/25 23:10
- 名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)
さっそくカードが現れましたか〜♪
続きが気になります!
怜菜ちゃん面白いww
好きです、この性格。
はい、更新は気長に待ち続けますんで、
頑張ってください☆
でゎ♪
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.11 )
- 日時: 2011/04/26 21:58
- 名前: 奏 (ID: j69UoPP8)
>>10 夏茱萸s
はいw
もうカード出しておかないと話の進みがめちゃめちゃ
遅くなってしまうのでww
怜菜は基本アホキャラですww
主人公級キャラの中でも、一番sideは多いんですけどね、たぶんw
好きになっていただけて嬉しいです^^*
他の個性的なキャラもよろしk(ry
ありがとうございました!
■奏の戯言■
いつかキャラ絵描きますね^^;
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.12 )
- 日時: 2011/04/26 22:37
- 名前: 奏 (ID: j69UoPP8)
第3話 いきなりの覚醒。
* 怜菜side
カードを見つけてから数時間後。
すっかり外は真っ暗になった。
私は自室にこもって、英語の課題・・・という名の悪魔に襲われていた。
ちなみに、ちとせとは別室のため、課題は自力である。
そして、あのカードはというと・・・
私はそっと机の引き出しを開けた。
そこにあるのは、美しい女性と水が描かれた1枚のカード。
ちとせが言うには、これはタロットカードらしい。
「節制」の意を持つカード。
私はタロットカードなんて何がなにやらって感じだから、全然分からないんだけどね。
「・・・にしても・・・どうしよ、これ・・・。」
あんなに変な現れ方をしたコレを、このまま持ってていいものなのか・・・。
そんなことを考えながら、私はカードをノートの横に置き、引き出しを閉めた。
気のせいかもしれないけど、さっきから、妙に勉強に集中できてる・・・ような気がした。
正解率は・・・きっと低いんだろうけど・・・。
もしかしたら、このカードのおかげかな・・・?
なんて、まさかね。
「あ。」
なんやかんや考えてたらスペル間違えた。
『プラクティス』って、スペルなんだったっけ?
私は消しゴムで、書き間違えた部分だけを消し、教科書をめくった。
「プラクティス・・・プラクティス・・・っと・・・。」
ぶつぶつとそう呟きながら。
よくちとせからも指摘されるんだけど、私、独り言多いらしいんだ。
「プラクティス・・・」
「Practice」
そう最後に呟いた瞬間隣から、いや、正確にはノートの横から、
光が放たれ、
そして私は・・・
「きゃあああ!」
叫んだ。
* ちとせside
うーん・・・
全く分からない。
さっきのアレはなんだったんだろう。
よく現実的って言われるけど、その分さっきのことが信じられない。
まるで漫画やアニメじゃない。
あぁぁ、集中できない。
あの本、たしかに私には開けなかった。
怜菜にしか・・・開けないようなものだったの?
それにあのカード・・・。
タロットはなんとなく知っている。
アレは節制。
水が描かれているから、きっとそうだったんだろう。
怜菜、大丈夫かな。
あの子、ドジで目が離せないから、こういうときは何かやらかしそうで心配。
突然、
隣の部屋から悲鳴が聞こえた。
言わずともわかるだろうけど、怜菜の悲鳴。
なんの音もしなかったし、不審者ではないだろうけど・・・
一応心配だから見に行こっと・・・。
私は、怜菜の部屋の扉を開けながら、
「怜菜、大丈夫?」
と、軽い心配の言葉を投げかけ、怜菜を見た。
そこには、床に寝・・・じゃない、倒れこんでいる、水でびしょぬれの怜菜がいた。
怜菜は、私の姿に気づくと
「ぢーどーぜぇぇええぇ・・・!」
と唸ってきた。
それが私を呼んでいる言葉だと気づくのに、どれくらいの時間がかかっただろう。
怜菜は言った。
『いきなり水が降ってきた。』と。
まさかとは思うけど、確かにそれ以外の理由がない。
雨漏り・・・にしては明らかに量がおかしいし、自分でかぶった・・・
いや、さすがにそこまで馬鹿じゃないか・・・。
バケツも見当たらないし。
私は軽くため息をはくと、
「私には分からないから、明日、都和に聞こう。」
と言った。
怜菜はびしょぬれの服をしぼりながら、うなずいた。
ちなみに、なぜ都和に聞くのか、ということについてだけど、
都和が神社の巫女(バイトらしいけど)であるからだ。
霊的なものにも詳しそうだし。
それだけだったんだけど・・・
このあと、私も怜菜も、
人選があまりにも良かったことに気づくのだった。
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