複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- *Tarot-Labyrinth* コメ募集中><
- 日時: 2011/10/15 15:23
- 名前: 奏 (ID: mtBKxXTx)
はじめましての方ははじめまして。
二次小説で「悪ノ物語」というものを書かせていただいていた奏(かなで)です^^
そっちが完結したので、今度はオリジナルで書かせていただきます。
ちなみに、複雑・ファジーということなのですが、
80%がコメディ・ライトです。
あまり重い話はないですので、ご安心を´ω`*
■読む前に注意■
・奏のことが嫌いな方は回れ右
・荒らし、中傷目的の方も回れ右
・複雑・ファジーなのに重い展開少ねぇじゃん!ヤダ!って人も回れ右
・更新が休日だけだったりとかが嫌なかたは回れ右
・厨二的なものが受け入れられない方は回れ右
(↑実は一番重要)
基本金曜・土曜・日曜のいずれかの更新になるかもですが、
気長に待っていただけると嬉しいです。
キャラは多いのでここには書きません^^;
>>1 【主人公級キャラ】
>>2 【敵級キャラ】
>>3 【その他キャラ】
>>6 【用語説明】
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.49 )
- 日時: 2011/06/06 20:52
- 名前: 奏 (ID: 0Flu7nov)
第30話 侵入者
* 都和side
「都和ちゃんお疲れ様!
じゃあコレ、お給料ね。あ、後これも。」
私が手渡されたのは、茶封筒と、
ラップのされた一枚の皿だった。
「煮物なんだけどね、作りすぎちゃったからお裾分け。」
神主さんの奥さんは、そう言って微笑んだ。
「あ、ありがとうございますです・・・。」
「お皿は、明日のバイトの時にでも持ってきてくれればいいからね。
じゃあ、気をつけて帰ってね。」
「はい、さようならですー。」
私は、すっかり薄暗くなっている道を、封筒と皿を持って歩いた。
給料袋・・・待ちに待っていたものだ。
これと、神主さんたちの助けがなければ、
私は生活できていないだろうな・・・。
私服すら買えてないわけなんだけど・・・まぁいいか。
買い物と、カード探しにしか出かけないし。
それにしても、そろそろお米尽きる頃だったっけ。
買いに行かなくちゃ。
無言のまま、自宅の玄関の扉の前に立ったとき、
ふと、複数の気を感じた。
「・・・・・・来た。」
* 要side
コンビニ帰りにガムを膨らませながら歩いている俺。
月の綺麗な夜空を見上げたとき、
何か光るものが流れたことに気づいた。
いや、流れたというか、飛んだ、に近いかな。
よく目を凝らすと、それは人間だった。
俺は、そんなことができる人間を知っている。
真里亞たちだ。
「・・・まずい・・・あっちの方向は・・・蘭の家だ・・・。」
俺は、真里亞たちを見失わないようにしながら、走り出した。
* 蘭side
炊飯器のふたを開けながら、私はとあることを考えていた。
「都和はあぁ言ったけど・・・
私、まだあんまり気とか分からないんだよねー・・・。」
この家には、私しかいない。
たまに帰ってくるお母さんも、仕事の関係上すぐに戻ってしまう。
・・・そうそう、仕事っていうのは女優。
結構有名なんだけどね。
その娘が私だということは、知らない人もたくさんいる。
まぁ、大勢にバレたら私が大変なんだろうけどね。
「あ、しまった。
カード2階に置きっぱなしだった・・・。」
大丈夫だとは思うけど、都和にはずっと持っておけって言われたし、
一応取りに行こうっと。
私は2階へ上がり、自分の部屋の戸を開けた。
「え゛。」
開けたときの第一声はコレだった。
私の部屋には、真里亞の後姿、そして、
なぜか開いている窓からは、見慣れない少女が顔を覗かせていた。
「うー?」
「あらら、やっぱり見つかってしまいましたわね。」
「・・・最初から言ったじゃないですか・・・。
全く・・・よく考えないからこういうことになるんですよ・・・?」
ワンテンポ遅れて、窓越しに、私のよく知る人物が姿を現した。
それは、綺麗な白髪の、禾音くんだった。
「ま、別にいいですわ。見つかったところでどうってことありませんもの。」
気づけば、私の体は痺れて動かなくなっていた。
「・・・これ・・・ッ・・・前に怜菜と要がされてた・・・。」
真里亞が、私のカードに触れる。
「うーん、まさかこんなにあっさり行くと思いませんでしたわね。」
「でもマリア、これじゃリゥの出る場面がありませんよ。」
「なのー!」
真里亞は、腕組をして少しだけ悩んだように俯くと、
突然私を指差した。
「じゃあ、あの方、やっちゃってくださいませ。」
「攻撃、していいのー?」
「まぁ、無駄な攻撃ではありますけれど、
やらないよりマシだと思いますわね。」
頭が混乱している中だが、
それなりに冷静でいられることが不思議だった。
私は、これからこの見慣れない少女に攻撃されてしまう。
しかも、痺れの攻撃をまともに食らってしまったため、
全く動くことができない。
見たことのない、小さな少女は、
手を開き、腕を私に向けて伸ばしてきた。
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.50 )
- 日時: 2011/06/07 20:20
- 名前: 夏茱萸 (ID: ncyYlurw)
マジぶっつけっスか!?
そうとは思えないくらい上手いです><
何を妄想しているかって?
それは私のこ汚い脳で((
はい、更新頑張ってください♪
楽しみにしてますね☆
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.51 )
- 日時: 2011/06/10 17:06
- 名前: 奏 (ID: lV5SbBSQ)
>>50 夏茱萸 s
そうですねー、
キャラ以外(つまり物語)は
99%ぶっつけですねwww
結局何を妄想しているかは教えてくれないんですn((
いや、汚くなんかないでしょう。
毎日毎日妄想しかしてない奏の脳はもう腐ってます←
頑張ります^^
ちょっとテストとか学校での行事があったりするので、
更新の回数がどうなるか分かりませんが、
気長に待ってくださいねww
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.52 )
- 日時: 2011/06/10 19:22
- 名前: 奏 (ID: ncbR.D/v)
第31話 爆弾
* 蘭side
見たことのないその少女は私をみつめ、
私は、その瞳に縛り付けられたように、目を逸らせなくなった。
その少女の伸ばした手の周りに、
曲芸で使うようなカラフルなボールが集まってきた。
そうか、この子は、都和の言っていた「道化」・・・。
たしかに服装もピエロのような感じだ。
その少女が、ソレを私に放とうとする直前。
「ストップ。」
それを制したのは、禾音くんだった。
それにあわせたように、その道化は手を下ろした。
「うー?」
「なんですの?カノン。」
禾音くんは、無言のまま窓の外を指差した。
身動きの取れない私からじゃ、外の様子は確認できないけれど、
なんとなくなら分かっていた。
真里亞がニヤっと笑い呟く。
「・・・いい練習台になりそうですわね。」
* 都和side
間に合ったようだ。
今、蘭の家の前に到着したばかりの私・・・そして、要。
要が目を細め、何かを確認したかと思うと、尋ねてきた。
「あれが、道化か?」
「・・・たぶん。」
「・・・なんつーか・・・ちびっ子が多いよな・・・。」
「そのちびっ子に負けてしまえば、恥ずかしいことになりますですよ。」
要が、分かっているとでも言いたげに顔を背けた。
「怜菜たち、呼ばなくていいのか?」
「・・・構いません。」
正直、足手まといになるだけだ。
この場は、私と要で十分だろう。
「・・・要、蘭のところに行ってください。
今なら蘭が狙われることはないでしょうし、カードが最優先です。」
「・・・おう、お前は大丈夫なのか?」
「平気ですよ。だから早く。」
そういうと、要は蘭の家の玄関へ向かった。
すると、真里亞が私を見下ろし、笑いながら言う。
「柏葉都和、幸運に思いなさい!
貴女には、この子の練習台となってもらいますわ!」
隣に立つ道化は、きょとんとしたような表情でこちらを眺めていた。
いいさ、どうせこの状況から逃れることなんてできない。
カードを奪い取られないようにすることが最優先事項。
私が何も返事を返さないうちに、
道化の少女は私向けてカラフルなボールを放ってきた。
間一髪よける。
しかし、私のすぐ横の地面は大きくへこみ、土ぼこりで見えにくくなっていた。
これは・・・爆弾か何かか・・・?
とにかく、破壊力はそれなりにあるようだ。
私は空に魔方陣を映し出し、
自分でも何なのか分からないような攻撃を道化たちに放った。
「なのっ!!」
あっさりかわされたが、特に問題ない。
あれは蘭に向けて放ったものだ。
あれに上手いこと当たれば痺れもなくなるだろう。
「じゃあ・・・もう一発、行きますですよ!!」
正直、コレ打ったら倒れるかもしれないけど・・・
そのときは要がどうにかしてくれるだろう。
私は再び攻撃を飛ばした。
道化の顔面を狙って。
「!!」
自分の攻撃でよく見えなかったが、
どうやら死神・・・禾音が道化の腕を引いて攻撃を避けさせようとしたらしい。
ふと、なにかが落ちるのが見えた。
・・・髪の毛?
けして少なくはない髪の毛が、落ちた。
私の攻撃が当たったからか・・・?
ということは、あの道化の・・・?
* 真里亞side
璃雨の、横で束ねていた髪は、
バッサリと切れて、ベランダに落ちた。
途端に璃雨は、禾音に引かれていた手を横に振りきり、
禾音の手を振り払った。
「・・・・・・・・リゥ・・・?」
「・・・・・・・・・う・・・う・・・ぁ・・・。」
俯いたまま、璃雨はガタガタと震えだし、
そして、まるで呼吸が出来ないかのように、嗚咽を漏らした。
「う・・・あっ・・・ぅ・・・・・・。」
そして・・・
「うあぁああぁああぁあぁぁああぁああぁぁぁあぁあッッ!!!」
綺麗な月の夜に不釣合いな、
そんな璃雨の悲痛な叫びが、響き渡った。
- Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.53 )
- 日時: 2011/06/10 21:56
- 名前: 奏 (ID: V12Zkaox)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?657259
怜菜キャラ絵です。
10分クオリティwww
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29