複雑・ファジー小説

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*Tarot-Labyrinth*  コメ募集中><
日時: 2011/10/15 15:23
名前: 奏 (ID: mtBKxXTx)

はじめましての方ははじめまして。
二次小説で「悪ノ物語」というものを書かせていただいていた奏(かなで)です^^
そっちが完結したので、今度はオリジナルで書かせていただきます。

ちなみに、複雑・ファジーということなのですが、
80%がコメディ・ライトです。
あまり重い話はないですので、ご安心を´ω`*

■読む前に注意■
・奏のことが嫌いな方は回れ右
・荒らし、中傷目的の方も回れ右
・複雑・ファジーなのに重い展開少ねぇじゃん!ヤダ!って人も回れ右
・更新が休日だけだったりとかが嫌なかたは回れ右
・厨二的なものが受け入れられない方は回れ右
 (↑実は一番重要)


基本金曜・土曜・日曜のいずれかの更新になるかもですが、
気長に待っていただけると嬉しいです。


キャラは多いのでここには書きません^^;

>>1 【主人公級キャラ】
>>2 【敵級キャラ】
>>3 【その他キャラ】

>>6 【用語説明】

Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.13 )
日時: 2011/04/27 22:32
名前: 奏 (ID: j69UoPP8)


第4話 真実を知る存在。


* 怜菜side

翌日の朝。

私の家の前には都和だけが立っていた。

蘭と一緒に来たのだが、蘭は用事があるので先に学校に行ってしまったらしい。

蘭の用事か・・・クラスが違うから分からないけど、

きっと週番か何かだろう。

今は、それよりもっと重要なことがある。

昨日のタロットカードのことを、ちとせの提案どおりに

都和に相談してみなくちゃ・・・。

そんなことを考えていると、都和はいきなり大きな丸い目を細め、

私とちとせの方を不思議そうな・・・というか、

人を疑うときのような顔で見つめた。

「・・・と、都和・・・?何か私の顔についてる?」

都和は特に慌てもせず、表情を変えないまま

「・・・・・・・・・いや・・・何でもないです・・・。」

とだけ呟いた。

私の横のちとせは、それに対抗するように、都和を不思議そうに見ていたが、

私はそれらを無視し、通学路を歩きながら、鞄から昨日のカードを取り出すと、

都和の前に差し出し、昨日あったことを細かいところまで全て話した。

最後まで一言も声を漏らさず、静かに聞き終えた都和は、

本当に突然、足を止めた。

私やちとせよりも、頭1個分以上小さなその少女は、

長い綺麗な髪を揺らしながら私を見上げた。

その表情は、いつもの可愛らしい都和ではなく、ほんの少し大人びた・・・極たまに見せる、

ミステリアスなあの表情だった。

その表情を崩さないまま、都和は言った。

「・・・怜菜・・・それは、本当ですよね・・・?嘘、1つもついてませんよね・・・?」

「え・・・う、うん。全部本当のことだよ。ね?ちとせ。」

「そうだね。あまり信じたくはないけど、この目で見ちゃったことだし。」

ちとせも、ぶっきらぼうながらそう答えた。

それを聞いた都和が続ける。

「・・・あの・・・水が降ってくる前、何をしていましたか?」

降ってくる・・・前・・・?

「え、英語の課題してたけど・・・?」

「カードはどこに置いていましたか?」

「・・・えっと・・・引き出しから出して・・・ノートの脇・・・かな・・・。」

私は、気づけば都和の質問に答えることしかしていなかった。

都和は、更に真剣な表情で続けた。

「・・・水が降る直前・・・何か・・・言いましたか・・・?

 ・・・・・・英語で。」

英語で・・・?

何か言ったっけ・・・?

たしか、何かのスペルを間違えて、それで、いつもの癖でブツブツ呟いてたような・・・。

なんだっけ・・・。

プラク・・・ティス・・・?

「そうだ、プラクティ・・・」

スを言い終える前に、都和からストップの合図が出た。

「言わないでいいです。というか、言わないほうがいいです。

 きっと、ここでびしょぬれになってしまいますから。」

彼女はそう言った。

そして、私やちとせの反応を待たないまま、話を続けた。

「そのカード、とっても、とっても大事なものなんです。

 だから絶対になくしたり捨てたりなんてしないでくださいね。

 英語の授業の時なんかはロッカーに入れてても大丈夫ですけど・・・

 それ以外のときは、なるべく自分の近くに置いておいてください。」

その長台詞を、彼女は表情1つ崩すことなく私に告げた。

私は戸惑いながらも

「・・・う、うん・・・分かった・・・。

 都和、これがなんなのか知ってるの・・・?」

という質問の言葉を投げかけた。

都和はこくんと小さくうなずき、続けた。

「知っています。ですが、説明するには時間が少々足らないので、またあとで。

 ボク、ちょっと用事を思い出したので、ちょっと学校まで走りますね。」

都和は私たちから逃げるように背を向けると、10mほど離れたところまで小走りで駆けていき、

再び止まって、私たちの方を、髪をなびかせながら振り向いた。

「それからそのカード。

 絶対に他の人に見せたり、渡したりしちゃ駄目ですからね。

 これだけは本当に・・・お願いします。」

そう言うと、都和は通学路を駆け出した。

私たちはそれを、何も言わずに見送ることしかできなかった。

こんなにもあっさり、理解してくれる人物がいるなんて。

信じられなかった。

ただ、これで全てが解決すると思ったら、大きな間違いだった。

なにも解決なんてしていない。

ましてや、終わってなんかいない。

ここからが、全ての始まりだったのだ。



Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.14 )
日時: 2011/04/28 19:00
名前: 奏 (ID: j69UoPP8)


第5話 悪魔少女


* 怜菜side

「・・・あ、ごめん。何か今日週番の仕事多くてさ・・・一緒に帰れそうにないや。」

一緒に帰ろうと迎えにきた私に、蘭はそう伝えた。

やはり、朝の用事ってのは週番のことだったみたい。

放課後まで仕事があるなんて・・・大変だなぁ・・・。

私は、じゃあまた明日、とだけ告げると、蘭の教室を出て昇降口へ向かった。

ちなみに要は、バスケ部に顔出しに行ってて(正式部員ではないけれど)

冬弥は先に帰ってしまったようだ。

「蘭は?」

昇降口で待っていたちとせが、私をみるなり尋ねてきた。

「週番の仕事があるから帰れないってさ。」

「そっか。」

私たちは、2人だけで学園の門を抜けた。

「そういえば怜菜、カードはどうしてるの?」

「・・・朝、都和が言ってた通り、英語の授業以外はちゃんと持ってる。

 今も鞄の外ポケットに入ってるよ。」

私は外ポケットの外側を指でなぞりながら答えた。

ほんの少しだけ狭い路地に入ったとき、

目の前に1人の女の子が立っていた。

短めのサイドポニーの少女。

背丈や顔つきからして、小学3、4年くらいかな。

その少女は、無表情、無言のまま、私の目をじっと見ていた。

「なんだろう・・・怜菜がどうかしたのかな・・・。」

ちとせが、少女に聞こえない程度の声で私にささやいた。

私は、さぁ・・・?とだけ返すと、少女を見た。

無表情だったその少女は、何も言わないまま口だけにやりと笑うと、

「き・・・きしっ・・・きしし・・・」

と、あきらかに怪しい感じで笑った。

「・・・見つけましたわ・・・これが、『節制』・・・。」

そうつぶやいて、私に向かってもう1度笑うと、

腰につけている小さな袋からカードを取り出し、昨日の私のように

「Practice」と呟いた。



すると、一瞬光ったあとに



目の前の少女は、その背丈に不釣合いな、とてつもなく大きなフォークのようなものを持ち、

背中に羽を生やして浮いていた。

その羽は、よく見る真っ白な天使の羽なんかではなく、

黒や灰色や紫なんかが交じり合った、悪魔の羽だった。

何がなんだか分からなくなって口をぽかんと開けていると、少女は言った。

「残念ですけれど貴女には・・・」

フォークの先を、右斜め後ろに向け、

「消えてもらいますわッ!!」

そのまま、思い切り真横に振り切った。


「怜菜!!」



恐る恐る目を開けると、私はしりもちをついて倒れ、

そして、私の上にはちとせが覆いかぶさっていた。

「ち、ちとせ!ちとせ!」

ちとせはゆっくり目を開けた。

「・・・もう・・・ボーっとしてちゃ駄目!ちゃんと避けな!」

怒られた。いつものちとせだ。

ちとせの腕の下から、すぐ隣の地面を見ると、

そこは、まるで小さな隕石が落ちてきたかのように、無残な姿になっていた。

「大丈夫。そこの、メガネのあなたは、端から傷つける気なんてありませんわ。」

少女はちとせを指しながら言った。

「ですけれど・・・あまり手段を選んでもいられませんので・・・」

そして再び、フォークを斜め後ろに向け、

「まとめて殺っちゃっても、よろしいですわよね?」

振り切った。

フォークの先からは、紫色の、刃のような光が何本も発射され、

私たちめがけて飛んできた。

立って避ける時間の余裕さえなかった。

私とちとせは、1歩も動かないまま、ただただそれが私たちを殺すことを

待つしかなかったのだ。

目をぎゅっと瞑り、

何も、考えなくなった。





「Practice!」





ふいに声が聞こえた。

それは、先ほどの少女とは違う声。

とてもとても、聞き慣れた声だった。

電気が走るような、バチッという音がして、

私もちとせも目をうっすらと開け、少女がいた場所を見た。


そこにいたのは少女・・・だけではなく、

先ほどの声の主だった。

長い髪を揺らしながら、左手に分厚い本を持ち、

右手を前に出した少女。

その右手の先には、大きな光の魔方陣のようなものと、

それに激しくぶつかる、紫色の刃。

悪魔の羽を生やした少女は、攻撃の手を止め、自分を邪魔した者の姿を見た。

「・・・マリア、この人は使いじゃないのですよ。」

「・・・貴女・・・この方の知り合いでしたのね・・・まったく、とんだ邪魔が入りましたわね。」

マリアと呼ばれた悪魔の少女は、私をチラっと見ると、邪魔した少女をにらんだ。

「どちみち、使いだろうと使いじゃなかろうと、

 カードは奪うしかありませんことよ?」

「そんなこと、ボクがさせないのです。」

髪の長い少女は怯むことなく、悪魔の少女に立ち向かった。

悪魔の少女は、フォークをその少女のほうへ向けると、

怪しい微笑みを浮かべながら、冷たく言い放った。

「やはり、貴女は生かしておくわけには行かないようですね。

 簡単にはいかないでしょうけれど、消して差し上げますわ。 柏葉、都和・・・。」


そう、

私たちを助けたその小柄で髪の長い少女は、

私もよく知る、

「あの」柏葉都和だった。




Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.15 )
日時: 2011/04/30 00:30
名前: 奏 (ID: j69UoPP8)


第6話 魔術少女と覚醒


* 怜菜side

なんで、都和がここに・・・?

いや、それよりも、何が起きてるの?

現実とかけ離れたような光景が、今私の前に広がっている。

隣を見ると、ちとせも沈黙のままその光景をぽかんと見つめていた。

あの悪魔少女、都和の呼んだとおりだとすると、マリア・・・だっけ?

マリアは、再びカードを取り出すと、違う言葉を放った。

「Composition!」

すると、またもや驚く暇さえ与えず、マリアの服装が変わり、

黒い悪魔の角や、尾を生やした。

姿が先ほどよりも悪魔らしくなった。

「所詮、合成が出来ない貴女なんか大したことないんですのよ。」

マリアはにやりと笑い、フォークを地面に思い切り突き刺した。

瞬間、紫色の強風が発生した。



耐え続け、目を開けると、そこに都和はいなかった。

私たちのちょっと後ろまで、飛ばされていたのだ。

「・・・・・・。」

都和は、傷ついたと見られる膝を押さえながら、無言で立ち上がった。

マリアも私もちとせも、その光景を黙って見つめる。

マリアはさも滑稽そうに笑うと、私たちの方に近づいてきた。

「ねぇ、柏葉都和。」

「・・・なんですか。」

「そこまでして、実際は他人のこの方たちを守るのですか?」

「・・・怜菜たちは友達ですから。それに、ボクが守りたいものは、それだけじゃない。」

都和は頬に付いた土を、制服の袖でぬぐった。

「そう。残念ですわね。

 貴女がこちら側の人間でしたら、きっと貴女の願いは簡単に叶ったでしょうに。」

「・・・・・・ボクの願いは、ボクが叶えますから。

 それに、誰もマリアたちの仲間になんてなりたくありません。」

「・・・ふん・・・」

マリアは鼻で笑うと、悪魔の尾を犬のしっぽのように振ると、さらに続けた。

「さっきから貴女、自分から攻撃仕掛けないけれど、

 こっちから仕掛けてもよろしいってことですわよね?」

そう言うと、都和からの返答を待つ前に、フォークを都和に向けて振った。

バチッ

また音がした。

気づけば、都和は焦りも見せずにそれを魔方陣で防いでいた。

ただ、今回はマリアもすぐには退かないようだった。

浮いたままフォークを都和に突き刺そうとするような体勢をとっていた。

「流石・・・魔方陣を発動するのは素早いですわね。」

「・・・伊達にマリアの攻撃、受けてませんからね。」

「・・・ですけど・・・!」

マリアはさらに、腕に力を込めた。

都和は一瞬肩をびくっと震わせると、魔方陣を支える右手に、左手も添えた。

足が、土にめり込み、後ろにズズズと音を立てながら下がっていく。

そうか・・・都和・・・押されてるんだ・・・。

混乱している頭でも、それだけは理解することができた。

「・・・・・・ぐ・・・・・・」

「きし・・・ッ・・・ほらほら、どうされましたの?押されてますわよ!」

都和は歯をくいしばってマリアを睨んだあと、

防御の手を止めないまま、私の方をちらりと見た。

「・・・怜菜!」

いきなり都和が叫んだ。

「・・・な、何?」

「鞄からタロットカードを出してください!」

私は、言われるがままに外ポケットからカードを出し、立ち上がった。

辛そうな都和の顔をみると、そうする以外、何も出来なかったのだ。

マリアが小さく舌打ちする音が聞こえた。

「強く願ってください、そのカードを、みんなを護ると。

 そして、願ったあとは、ボクの言うことを真似してください!」

「え・・・えと、」

「早く!!」


な、何がなんだか分からなかった・・・。

けど、あのまま都和を放っておくわけにもいかないし、

それに、大事なちとせのことを巻き込むわけにもいかない・・・。

護る・・・


護る・・・


そうだ、私は・・・護らなくちゃいけないんだ。


都和は私がそう願ったのを確認すると、

視線をマリアに向けたまま、私に言った。

「『私、水名月怜菜は、タロットカード節制の使いになることを、ここに誓う』いいですね?」

「・・・わ、私、水名月怜菜は、た・・・タロットカード節制の使いになることを・・・

 ここに・・・誓う・・・!」

ぎこちないながらも、言い切った。

何か起こるかと一瞬待つと、

カードがほのかに光を放った。

かと思うと次の瞬間。

「Composition!」

私は、勝手に喋っていた。





次に目をあけた時には・・・



私は、『節制』になっていた。





Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.16 )
日時: 2011/05/01 22:31
名前: 奏 (ID: WjKDVeep)


第7話 節制


* 怜菜side


私はたしかに、楓藍のワンピース型の制服を着ていたはずなんだけど、

気づけば、それは、薄水色のすねあたりまであるワンピースに変わっていた。

そして、手に持っているのは2つの小さな銀色のグラスのようなもの。

絵の中の節制が持っていたものと同じものだった。

馬鹿な私でもはっきりわかる。

私は、あの悪魔少女・・・マリアと同じように、「節制」そのものになったんだと・・・。

都和は、魔方陣を押さえながらこちらを見て、

私が節制になったのを確認したような素振りを見せると、

マリアに向き直り、魔方陣を支える右手を真横に思い切り振り切った。

瞬間、魔方陣ははじけて消え、マリアもその反動で数メートルはじき飛ばされた。

「怜菜!・・・あとは、お願いしますね。

 そのカードが全部、なんとかしてくれると思いますから・・・。」

都和はそういうと、膝から崩れ落ち、眠るように地に横たわった。

「え・・・ちょ・・・!都和ッ!?」

マリアは、その都和を見下すと、私の顔を見た。

「あまり、素人相手に戦うのは好みじゃありませんけれど・・・

 こんなチャンス、滅多にありませんものね・・・。」

目の前の少女は不敵な笑みを浮かべた。

「・・・と、都和に何をしたの!?」

「・・・はぁ?・・・何もしてませんわよ?

 柏葉都和、力は相当なんですけれど、なぜかいつも倒れてしまいますのよね。」

マリアは呆れたようにそう言った。

「さ、行きますわよ。」

フォークを再び私に向けて構える。

都和はどうにかなるって言ったけど・・・正直、どうにもならないような気がした。

だって、何にも起こらないもの・・・。

なんで私は、こんなことになってるんだろう、

さっきまで、ごく普通の中学生だったのに・・・。



そんなことを考えて固まっていると、マリアは私に向けてフォークを横に振った。



目の前が、真っ白になった。



「・・・レイナ。」


「・・・・・・・・・だれ・・・・・・?」





もとの景色を目にしたとき、私は攻撃を受けてはいなかった。

その代わり、私のすぐ真ん前に、

先ほどの都和の魔方陣くらいの大きさはあろう、水の壁ができていた。

それをぽかんと見つめているうちに、

それはあっというまにはじけ、雫となって消えた。

向こう側のマリアも、私と同じく唖然としている。

「・・・く・・・このッ!!」

再びマリアは身構えた。



「・・・レイナ。私の言うことを繰り返して。」

白い世界と同じ声が頭の中に広がる。

そして私は———・・・



「WaterDisk!」



頭の声が言うとおりに叫んだ。

すると、持っていた銀色のグラスから竜巻のように水が発生し、

かと思うと、それは円盤状になって、マリアめがけて猛スピードで飛んで行った。

「!?」

マリアは避けることも防ぐこともできないまま、

その水円盤を、悪魔の羽に直撃させた。

悪魔の羽は、全部とまではいかなかったが破け、

そして羽を失ったマリアは地に足をつけた。


「・・・はぁ・・・。」

少女は1つ深いため息をつくと、

もとの姿に戻り、私を一度ギロリと睨むと、細い路地を駆けて行った。



「・・・は・・・はぁあぁ〜〜・・・」

へなへなと地面に座り込む。

我ながら情けないけど・・・でも今はこれ以外に何もできそうになかった。

気づけば、私の姿も

楓藍の制服に戻っており、

手にはあの、1枚のタロットカードが握られていた。




Re: *Tarot-Labyrinth* ( No.17 )
日時: 2011/05/02 22:45
名前: 夏茱萸 (ID: wJNgr93.)

お久しぶりです♪

結構更新されていてびっくりしましたよ〜><
面白いことになってきましたね!
続きがすごく楽しみです!

都和ちゃんやマリアちゃんが何者なのか気になるところです。

でゎ☆
更新頑張ってください♪

また来ますね〜!


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