複雑・ファジー小説

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*Tarot-Labyrinth*  コメ募集中><
日時: 2011/10/15 15:23
名前: 奏 (ID: mtBKxXTx)

はじめましての方ははじめまして。
二次小説で「悪ノ物語」というものを書かせていただいていた奏(かなで)です^^
そっちが完結したので、今度はオリジナルで書かせていただきます。

ちなみに、複雑・ファジーということなのですが、
80%がコメディ・ライトです。
あまり重い話はないですので、ご安心を´ω`*

■読む前に注意■
・奏のことが嫌いな方は回れ右
・荒らし、中傷目的の方も回れ右
・複雑・ファジーなのに重い展開少ねぇじゃん!ヤダ!って人も回れ右
・更新が休日だけだったりとかが嫌なかたは回れ右
・厨二的なものが受け入れられない方は回れ右
 (↑実は一番重要)


基本金曜・土曜・日曜のいずれかの更新になるかもですが、
気長に待っていただけると嬉しいです。


キャラは多いのでここには書きません^^;

>>1 【主人公級キャラ】
>>2 【敵級キャラ】
>>3 【その他キャラ】

>>6 【用語説明】

Re: *Tarot-Labyrinth*  コメ募集中>< ( No.120 )
日時: 2011/10/28 22:37
名前: ヒトデナシ (ID: j553wc0m)


      初めまして。
   最近ここにきたばかりのヒトデナシと申します。
  なにとぞ、どうぞよろしくお願いします。(固っ!!)


 タイトルかっこいいなぁって思い、読んでみたらすごく面白かったのでコメントしました!!

・・・有斗君すごいなぁ。
12歳でそんな力を・・・。

私は非力なのでその怪力を少し分けてほしいくらいですよ。(有斗君に嫉妬しております。)


  これからも読ませてもらいます!!
  執筆頑張ってください。応援してます。

Re: *Tarot-Labyrinth*  コメ募集中>< ( No.121 )
日時: 2011/10/29 15:59
名前: 奏 (ID: AQHMnU3E)


>>120 ヒトデナシs

初めまして(´ω`*)コメありがとうございます。

読んでいただけて嬉しいです!
結構長いので読むだけで一苦労な小説なんですけど;;

有斗が怪力なことには色々と事情があります(設定的には)
これからちょっとずつ明かしていきますね。
(といっても正直ぶっつけで書いてるので
 細かい設定とか全然考えてないんですけど←)

ありがとうございます、
のんびりと頑張っていきます(><)b

Re: *Tarot-Labyrinth*  コメ募集中>< ( No.122 )
日時: 2011/11/13 12:29
名前: 奏 (ID: dUAhoZvV)

続き

* 要side

翌日、俺は桜の代わりに買い物に来ていた。

本来なら有花が行くところなんだが、どうやら遊びに行ってしまったらしい。

この間の「有斗」とかなーとか思ったりしたんだが、どうやら違うらしい。

だってその有斗は、今俺の目の前にいるのだから。

俺のことには気づいていないらしかった・・・が、なんだか以前と様子が違う。

『使い』の気配がはっきりする、カードを持ってるんだと思う。

今日の俺は少々こいつに用事があるから、たとえ嫌だったとしても関わらなくてはならない。

「有斗。」

俺が呼び止めると、肘辺りまでの長い髪を揺らしながら有斗は振り向いた。

今日はツインテールじゃないんだな・・・とか考えたけどどうでもいい。

「あ・・・あぁ・・・有花ちゃんのお兄さん・・・。」

「ちょっと話があるんだけど、いいか?」

「・・・・・・」

有斗は躊躇するように俺から目を逸らしたが、

しばらくして小さく頷いた。

そういうわけで、俺たちは公園のベンチに並んで座った。

傍から見たら有斗は完全に女子だろう。

・・・なんか嫌な気分だが、それも今は気にしていられない。

「・・・なんですか?」

「変なことを聞くが、お前は自分と有花の関係を分かっているのか?」

「・・・関係って・・・友達ですけど。」

「そうじゃなくて、親も含めた関係だよ。」

俺がそう言うと、有斗は一瞬ビクッと肩を震わせ、押し黙ったかと思うとため息をついた。

「すごいですね、気づいたんですか?」

「大体はな。」

「・・・絶対気づかれないと思ったのに・・・。えぇ、分かってますよ。」

有斗は自分のこれまでのことをゆっくり話し始めた。

それをまとめるとこんな感じだ。


有斗の母は、有斗が幼い頃に家を出て行き、そして再婚した。

有斗がほんの少し大人になって、再婚したことと再婚相手との間に子供が生まれたことを噂で聞いた。

その頃に残された父親から暴力にも似た酷い扱いを受けていた有斗は、

大まかな住所と子供の名前を偶然にも知ることができ、

相手にされないことを考えながらも、会いに行こうと考えた。

だが、いざ家を出てその住所に近づくにつれて、『会ったとしても話しかけないほうがいい』と思うようになった。

『今は別の家庭を持っているのだから、その幸せを壊したくない』

そう思った有斗は、とあるきっかけで住処を見つけ、その後、目的の家を訪れようと

聞き込みをしては彷徨っていた。

そんなとき、偶然近くにいた子が落とした財布を拾い、その子に届けると、

それは、自分が探していた母親と再婚相手との間に生まれた子供だった。


・・・というわけだ。


「それが有花だった、と。」

「・・・はい。自分でもびっくりしました。」

「目当ての母親はいなかっただろ?」

「・・・そうみたいですね、有花ちゃんに聞きました。」

「有花にこのこと言ったのか?」

俺がそう尋ねると、有斗は少しだけ怒ったように俺と目を合わせた。

「言うわけないじゃないですか。

 母親が一緒ってだけで、そんなこと伝える気はありません。

 僕は、母さんと有花ちゃんが幸せにしてるならそれでよかったんだから・・・。」

その母親もここにはいない。

幸せかどうかなんて、そんなもの・・・。

「・・・とにかく、僕が有花ちゃんの“友達”ってことに変わりはないです。

 もう、長谷川と清野の家がどうとか、そんなことなんだっていいんです。」

「・・・タロットカード関係に、アイツを巻き込んだりするなよ。」

有斗はボソリとそれも知ってるんだ、というと、パーカーのポケットに手を突っ込んだ。

「・・・でも・・・。」

「ん?」

「有花ちゃんは、もうカードとの関わりがないじゃないですか。」

「・・・?」

なぜかその発言に違和感を感じる俺。

有花はもう使いじゃないから、こいつの気を感じることはできない。

なのにこいつにカードのことを話したってことか?

いや、そんなはずない。

カードについては話さないようにって、前に言った覚えがある。

怜菜たちの誰かが・・・

それも考えにくいな、冬弥の家で、俺たちはずっと一緒にいた。

そこでカードの話題が出たことはない。

出たとしても、都和がこいつを気絶させたあのときくらいだ。

もしかしてこいつ・・・

「お前、真里亞たちの仲間か?」

「・・・・・・。」

「答えろ。」

「違う。」

命令口調で言うと、有斗は即答した。

その即答が、逆に俺の疑念を増させる。

「・・・じゃあ、僕はここで。」

有斗が立ち上がり、公園を後にしようとするそのとき、

俺はようやく、

パーカーから出された左手に、

銀色の逆十字のモチーフが入れられたブレスレットがはめられていることに気づいたのだった。


Re: *Tarot-Labyrinth*  コメ募集中>< ( No.123 )
日時: 2011/10/31 22:23
名前: 奏 (ID: hfVure16)

■番外編■

〜バスケ少年と舞踏少女〜

・・1・・

*怜菜side

「こんにちはー!」

「こんに・・・あれ?舞姫ちゃんと・・・えっと、たしか水名月さん、でしたっけ。」

要の家を訪れた私と舞姫は、洗濯籠を抱えた桜さんに迎えられた。

「なんで私の名前・・・。」

「要くんから話は聞いてますし、それに、昔何度か会ってますから。」

桜さんはそう言ってにっこり微笑むと、続けて自己紹介した。

「改めて、ここのお手伝いをしてる、要くんの従姉の清野桜です。」

「あ、水名月怜菜です。」

私たちが軽く会釈しあうと、舞姫はすかさず桜さんに尋ねた。

「桜ちゃん、要は?」

「え?まだ寝てると思いますよ。休日だから起こさないでおこうと思って・・・。

 どうかしたんですか?」

「今日皆で遊びに行く予定だったんだけど、要が妙に遅いから

 怜菜ちゃんと2人で迎えに来てみたんだよ。」

舞姫がそう言うと、桜さんは洗濯籠を落とすように床に置き

慌てふためくように手をわたわたと動かした。

「ご、ごめんなさい!要くん何も言ってくれないから・・・。

 すぐ起こしてきますね!!」

桜さんが2階に上がろうとしたそのとき、

「あ、待って桜ちゃん!」

「え?」

「私が行って起こしてくるよ。桜ちゃん忙しいでしょ?

 それに桜ちゃんの起こし方は優しいから、要は起きないよ。」

「お、お手柔らかにお願いしますね。」

「大丈夫大丈夫!!」

舞姫はそう告げてにこっと微笑むと

家に上がりこんで2階へ続く階段を駆け上がっていった。

「・・・あ、水名月さんもどうぞ上がってください。」

「え、でも・・・。」

「要くんなかなか起きませんし、準備もあまり早くはないので。」

私は言われるがままに茶の間へと通された。

そういえば要の家に来たのは初めてだな・・・。

そんなことを考えながら畳を指でなぞっていると、近くにあった本棚に目が行った。

ほとんど要の本のように見える。

少なくとも、有花ちゃんの読むような本は見当たらなかった。

その中にあった、一際目を引くオレンジ色の大きめの本。

「どうかしました?」

突然、お茶を持ってきた桜さんが畳に腰を下ろす。

「どうぞ。」

「あ、ありがとうございます。」

どうやら桜さんは私の視線の先に何があるか気づいたようで、微笑みながら言った。

「あ、そのオレンジの本、気になりました?」

「え?あ、はい。ちょっと目立つなーって思って。」

「あれはアルバムなんです。専ら中身は要くんたちの写真ですけど。見てみますか?」

「いいんですか?」

「見つかればちょっと怒られるでしょうけど、今は絶対見つかりませんから。」

桜さんは口に人差し指を当て、悪戯っぽくウィンクした。




開いたページには、幼い頃の要。

この要には、今の面影が全くない。

私たちと出会うずっと前の要が、その写真の中にいた。

でもその要は、いつも不機嫌そうで、寂しそうで。

年相応の子供の表情とは思えなかった。

「そういえば要って・・・私たちと出会ったときも引っ込み思案で

 どことなく無愛想だったっけ・・・。」

私が何気なくそう呟くと、桜ちゃんは目を細めて小さく微笑み、さらにページを捲った。

「あれ?」

そこにいたのは、要ともう1人の男の子だった。

その男の子は、無表情な要の横で、にこやかに笑っている。

「この子は・・・。」

「その子が、要くんを明るくしてくれたんですよ。

 その子がいたから、今の要くんは友達が作れるし、私とも有花ちゃんとも

 ちゃんとした“家族”でいられるんです。」

私はもう1度アルバムに目を移した。

確かに、初めの頃と比べると少しだけ表情は穏やかだ。

さらによく見ると、にこやかに笑っていた男の子は、バスケットボールを持っている。

「要君にバスケを教えてくれたのも、その子なんです。

 ・・・でもこの子、水名月さんもよく知っている人ですよ。」

「え?」

「次のページに行けば、分かるかもしれませんね。」

桜さんはクスクスと笑いながらページを捲り、

1枚の写真を指差した。

「あ・・・これ、もしかして・・・。」

さっきまで男の子がいたポジションには、

バスケットボールを持った、幼い頃の舞姫がいた。

「ふふ、分かりましたか?

 さっきのは、男装した舞姫ちゃんなんです。」

「・・・どうやって出会ったんですか?この2人。」

うーんという風に桜ちゃんが頬杖をつき、

笑顔を崩さないままゆっくりと昔のことを語り始めた。



Re: *Tarot-Labyrinth*  コメ募集中>< ( No.124 )
日時: 2011/10/31 22:44
名前: 瑚雲 ◆6leuycUnLw (ID: DxRBq1FF)

久しぶりっ←


半分くらい読んだーっw
早く読みたいのに…す、睡魔が……っ!!((黙



最強次元師の方でねー、ファンちゃん登場しますたっ
もう可愛くて可愛くて扱いのが凄く楽しいというw



では、また今度読みにくるねー。






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