複雑・ファジー小説

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コドクビワ、キミイゾン。【完結】
日時: 2013/01/06 17:00
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)

+目次+
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参照100記念>>27  あ  コメント100記念>>100
参照200記念>>40  り  あとがき>>137
参照300記念>>52  が  桐への愛情度:低>>139
参照400記念>>62  と  孤独への愛情度:低>>141
参照500記念>>71  う  卓巳への愛情度:高>>142
参照600記念>>77  !
参照700記念>>88  
参照800記念>>103  
参照900記念>>113
参照1000記念>>126
参照1100記念>>131
参照1200記念>>138
参照1300記念>>140

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.58 )
日時: 2012/07/07 16:12
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)



+33+


「た、つ、お、み」

一文字ずつ区切られた俺の名前。俺は顔を上げた。見ると、傘を差した築が入口に立っていた。

「築、何してるんだよ。傘閉じろ」

図書室の入り口で傘を差すなんておかしい。室内だし。築は俺に従ってその淡いピンクの傘を閉じた。
外を見ると、雨が土砂降りだった。傘、忘れれば良かった。そんなことを思っている俺は、相当変態だ。だって、築の傘に一緒に入りたいとか、思っているわけで。
俺、キモ過ぎて引いた。でも、築って可愛いし。なんだかんだでいつもなんか俺に構ってくれるし。

「雨ですねー、雨です、辰臣」

意味が分からない。いつもより子供っぽい口調の築が、俺に近づいて来た。どことなく、そわそわしている。なんだろう。それを問おうとしたときに、外が光った。それとほぼ同時に、雨脚が強くなる。窓を叩きつける様な音。激しいな。

「あー、雷まで……」

俺が窓を見つめていると、ゴロゴロと遠くで音がする。
遠いな。なら全然怖くない。雷って、妙にわくわくするんだよな。
あ、また光った。

「っ!!」

は?と思わず言いそうになった。背中に温かいものを感じる。腰に腕が巻き付いている。築が、抱き着いているんだ。なんで。
小刻みに震える、指先。
え。まさか。

「怖い、のか」

「、うるさい辰臣。大人しくしていろ、辰臣」

震えている声に、俺はただ頷いた。
なんだか、頼られているような気がして嬉しくて、同時に、恥ずかしい。顔が熱い。多分、築も一緒だ。俺に抱き着くってさ。
もう、期待して良いのか。

これが、築の苦手なものを知った話。

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.59 )
日時: 2012/07/07 20:52
名前: いりこの頭の部分 ◆l9KMyKcLrg (ID: in0tr.0M)

お久しぶりです、いりこの人です。

うわあああ本当に苗字使ってくださったんですね!ありがとうございます!
嬉しくて叫びました。叫び過ぎて喉が痛いです(・ω・)げふげふ


29話の「先輩の物である内に」の台詞で、更に孤独君が好きになりました。なんだか切なくなります。
そしてその次の話の卓巳さんが…!卓巳さんの、卓巳さんのラストの台詞が…!!
ちくしょう!卓巳さんを好きになり始めている僕ちくしょう…!!


築ちゃんと辰臣さんいい雰囲気ですね。雷苦手に見えない子の雷苦手属性が素敵すぎて何かに目覚めそうです。



くっそう好きなものの感想ほどどうしても長文になってしまう俺の属性が…!
スペースお借りしました。次の更新も楽しみです。

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.60 )
日時: 2012/07/08 21:07
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)



いりこさん
使わせていただきましたwありがとうございましたw
喉w大丈夫ですかw
ふふふ
みなさんが孤独派なのか卓巳派なのか気になる今日この頃
セリフ気に入ってくれると嬉しいですw

あの2人には癒し要素をがんばってもらっています。がんばれ

全然大丈夫です!ありがとうございましたw

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.61 )
日時: 2012/07/08 21:24
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)



+34+


面白いものが好きでさ。
つまらないより、面白い物の方が、いいだろ。
だから、なんでも良かったんだよ。面白ければ、ボクの興味がそそられる物なら何でも。

「捨てないで、お願い、何でもするから」

そう縋り付く彼女を、あっさりと捨ててやる。こっちの方が面白いから。いや、面白そうだから。
彼女の首にかかる首輪を、そっと外してやると、目がきゅっとなった。うわ、面白い。気味悪いね。ねぇ、そんなにボクに捨てられるのが、怖い?
そうやって盲目的にボクを追っている君が、すごく面白くてたまらない。

「だーめ。今日で終わり。分かった?」

喉の奥で笑いを噛み殺す。真剣で冷たい顔をしていた方が、君を傷つけるから。離れていても、君は今日のことを思い出して、傷つき続ける。それボクの中でベストだよ。分かってるんだよ。お前のことは全部、分かっているんだよ。だってボクは君の飼い主様だから。
でも、それも今日で終わり。
君の楽園はここで終わり。そして、ボクの物語は始まる。

そして、誰かの幻想の始まり。

それを知らないのは、君だけだよ、桐。

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.62 )
日時: 2012/07/11 17:50
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)



+参照400+


〜プロフィール2〜
忌屋 卓巳(いみや たくみ)♂ 7月22日生まれ A型
身長:171 体重:62 平均
酒は付き合いなら飲む、たばこは吸わない
好きな物:甘い食べ物 面白い物
嫌いな物:つまらない、思い通りにならな物 家事 騒音
成績:優秀だった。ただ、英語が少し苦手で、今でも思い出すだけで忌々しい。
趣味:ボードゲーム 音楽鑑賞
名称:自分→ボク 茅菜→桐
+作者のイメージ+
文中では孤独が『猫』と言っているけれど、こっちが本命。こっちの方が猫。懐きにくくて我儘。頭は良いけれど、状況を理解したりするのは下手そう。仕事はできる男。イケメン。所詮イケメン。意外に甘い物が好きそう。嫌いな物は無い。うるさいのが嫌いだから、スポーツ観戦、ライブなどには全く興味無し。


+おわり+


苗字と名前が出た順に書いていくかと。
ありがとうございました!!


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