複雑・ファジー小説
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- コドクビワ、キミイゾン。【完結】
- 日時: 2013/01/06 17:00
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)
+目次+
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参照100記念>>27 あ コメント100記念>>100
参照200記念>>40 り あとがき>>137
参照300記念>>52 が 桐への愛情度:低>>139
参照400記念>>62 と 孤独への愛情度:低>>141
参照500記念>>71 う 卓巳への愛情度:高>>142
参照600記念>>77 !
参照700記念>>88
参照800記念>>103
参照900記念>>113
参照1000記念>>126
参照1100記念>>131
参照1200記念>>138
参照1300記念>>140
- Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.13 )
- 日時: 2012/06/06 19:34
- 名前: いりこの頭の部分 ◆l9KMyKcLrg (ID: in0tr.0M)
コメント返信ありがとうございました!「あ」と「う」と「え」の列がそれぞれ何故かかまぼこに見えて仕方がないです!
いりこの頭の(以下略)です。覚えていて下さったなんて感激ですよ!こんにちは。
8話と9話、更新お疲れ様です。
激しく相手に依存する孤独くんいいですね羨ましいです。ちょっとその場所替わってくれないだろうかヒロインちゃん。
全力で相手のことを欲しているのが見ているとなんだか切なくて切なくて。
少し前の自分を思い出しました。あの子にいっそ歯形でも首輪でもつけてやればよかったのかなーうあー寂しいなー
(´・ω;`)ほろり
タイトル、決まったんですね!ちらちら!
コドクビワ、キミイゾン。ですか!コドクの部分見て孤独くんが頭よぎりました。あああ孤独くん美味しいなもぐもぐ!
アドバイス、ですか。
そうだね、まずは服を脱いでみようか。話はそれからd……はい、ごめんなさい調子に乗りました蹴散らさないで!
長々と失礼しました。
次の更新も楽しみですなんて言ったらエンガチョされちゃうかなぁ…
- Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.14 )
- 日時: 2012/06/07 21:32
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)
コメントあざます!
孤独はさびしがり屋だと思いますね。自分の中で全然イメージが浮かばないんですよ。黒髪……?
ぶっちゃけるとヒロインの名前も決まってないです!全然決まってなくて不安定な小説なのですよ。
おぉ!ほろさんも恋愛談が!!
歯形を付けるのは病んでる証拠ですよ!もっと健全な恋愛をしましょう(真顔)
タイトル決まりましたがいつか変えるかもです。ちらちら。
言葉遊びですよーw
よし、じゃあ服脱がせm……たいけれども!
いや、いつかしましょう
うぉぉふ……期待されると嬉しいけれどプレッシャーがw
いや、でも大丈夫です!がんばります!
- Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.15 )
- 日時: 2012/06/07 21:56
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)
+10+
温い水を浴びながら、私は目を閉じた。
今日の出来事を、思い出していく。
シャワーを浴びているときは暇だから。
孤独が店にやって来た。あの後、本当はテスト期間だったから午前中で学校が終わるので、私に会いに来たということだと分かった。
つまり孤独は悪くなかった。本当に殴ったのを反省している。可哀想なことをした。
そういえば今度は私が休みだ。
明日は休みだって、孤独に伝えないとな。
大騒ぎしそうだ。
面倒だな。これだったらバイトのほうが面倒じゃない。
何でご機嫌を取ろうか。今度デートでもしてやるかな。体を洗ってやる方がいいかな。
って、なんで私がこんなこと思わなきゃいけないんだ。孤独に考えさせよう。面倒なのは却下。
孤独とは、何の関係でもない。
ただ、少しだけ仲のいい、先輩と後輩。
だった、はず。でもいつの間にか首輪がついて。孤独も私を盲目的に追いかけるようになって。私も孤独のことを少しだけでも考えるようになった。
私は変になった。頭がおかしい。ときどき何もかもが嫌になって、何も見えなくなる。
そこに孤独がやってきて、私を引っ張ってくれる。
私、孤独を利用しているだけだ。私が壊れないための、ストッパーにしてるだけ。
「嫌、なのかな……」
自問自答の言葉は、水滴とともに床を濡らした。
- Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.16 )
- 日時: 2012/06/10 13:24
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)
+11+
風呂から出て、私が作ってあげたご飯をむさぼる孤独を眺める。孤独は私に見つめられているのを、少し気にしながら、箸を動かしていた。
「孤独、」
私が明日休みだということを言おうと、口を開いた時、テーブルの端に置いてあった私の携帯が鳴った。孤独は私の言葉を遮った携帯を、不機嫌そうに睨み付ける。
休みなんて話、いつでもできるから、携帯を開いて通話ボタンを押した。
「もしもし」
そう言っても向こう側から何も聞こえない。不思議に思ったが、気配はするので、切らないで置くと、携帯の奥から弱弱しい声が聞こえた。
『桐』
携帯を落としそうになった。声で誰か分かったからだ。その声は泣きそうで、壊れそうなほど、脆いもの。
呼吸が一瞬乱れる。この人のアドレスは、ずっと前に消した。ずっと、前。
「っ、卓巳」
卓。
涙が溢れそうになる。心臓がうるさい。昔の記憶がよみがえってくる。
卓。卓。
『……元気?』
口元を手で覆う。なんなんだ、コレ。こうしないと、生きていけないような気がする。周りが真っ暗になって、手の中の携帯だけが、確かなものに見える。
「卓巳、」
情けないくらいに、声が震えて。ついには涙が溢れる。
もう忘れたつもりだった。つもりだけだった。心の奥底に、卓は居たんだ。もう消えないくらい、濃い色で私の心を染めていたんだ。
『ねぇ、桐。明日、会えるかな?』
卓の温もりを感じていたくて、私はただ必死に頷いた。
だから、孤独なんて見えていなかった。
- Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.17 )
- 日時: 2012/06/10 20:20
- 名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)
+12+
「桐なら、休みだよ」
眼鏡が似合う店長の言葉を、信じたくなかった。
いつもなら、レジで不機嫌そうに立っている先輩が見えなかったから、辺りを見回したり、ロッカールームを覗いたみたりしていたら、店長が笑いながら声をかけてきたのだ。
え。先輩が、休み? なんで? 確かに昨日はちょっと様子が変だった。電話の後は、なんだかボーっとしていたし。心配だったから、理由を聞こうと思ったけど、やっと喋ったと思ったら、
「帰って」
だし。
もちろん抵抗したけど、舌打ちされて睨まれた。怖かったし、これでもしもこれから家に入れてくれなかったり、先輩に嫌われたりしたら嫌だったから、渋々先輩と別れた。
何か、あったのかな。
「店長、俺用事あるんで帰りますわ」
とにかく先輩に会いたくて、顔が見たくて、出口に向かう俺の服を店長が後ろから引っ張った。
「どんな?」
振り返ると、店長がニコニコしながら『帰るなよ』と圧力をかけてきた。
うわ。先輩といい、店長といい、大人って怖ぇー。俺ずっと高校生で居たい。
「別に恋はしてもいいけど、仕事を怠るのは良くないな」
恋、だよな。一方的な片思いだよな。そんなことは分かってるんだよ。先輩の眼中に俺は居ないってことなんか、痛いほど知っているんだよ。
唾を飲み込むと、首の歯形が少し痛んだ。
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