複雑・ファジー小説

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コドクビワ、キミイゾン。【完結】
日時: 2013/01/06 17:00
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)

+目次+
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参照100記念>>27  あ  コメント100記念>>100
参照200記念>>40  り  あとがき>>137
参照300記念>>52  が  桐への愛情度:低>>139
参照400記念>>62  と  孤独への愛情度:低>>141
参照500記念>>71  う  卓巳への愛情度:高>>142
参照600記念>>77  !
参照700記念>>88  
参照800記念>>103  
参照900記念>>113
参照1000記念>>126
参照1100記念>>131
参照1200記念>>138
参照1300記念>>140

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.38 )
日時: 2012/06/17 11:22
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)


羽月リリさん
おぉ!コメントありがとうございます!
桐は一応ヒロインですからね!萌えキャラじゃないですけど!
複雑で自分でも何が何だかわからないですw
応援ありがとうございます!こんなのでよかったらまた遊びに来てくださいね!


いりこさん
はい、昨日は楽しかったです、ありがとうございました
お時間ありましたらじゃんじゃん話しかけてくれていいですよ!全然暇ですし!
気が付きましたねーいつ激突するんでしょうねー(無責任
痛いですねーこのままいくと桐が傷だらけになりそうで怖いですw
コメントありがとうございました!

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.39 )
日時: 2012/06/18 21:40
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)



+20+


「……誰だと思う?」

私は卓を見下ろしながら、吐きだした。飽き飽きしたのだ。何かに。何かは、分からないけど。でも、何かに懲り懲りした。疲れてしまった。帰って、眠りたい。
卓かな。卓に、疲れてしまったのかな。
それとも、私自身に?

「っ、桐はボクのことからかってるの?」

私の手を握る手の力が緩んだので、振り払う。そうすると、不快そうに卓は唇噛む。でも、再び掴もうとはしなかった。
諦めがいい。

「違うよ。ただ、関係あるのかなって思って」

「……は?」

赤く色を変えている手首を一瞥し、その手で卓の髪を撫でる。こんなことをしたのは初めてかもしれない。行為の時に、無意識に卓の髪を掴んでしまっていたことはあったが、普通に生活しているときは触ろうなんて思わなかったから。
なんで、撫でたのだろう。
多分、孤独が居るから。孤独は頭を撫でてやると、すごく喜ぶ。だから、ご機嫌取りのために、撫でたのだろう。卓には通じないだろうけど。それでも、気休めに。

「もし、これが私の彼氏の物だとして、それが卓巳に関係あるの?」

ねぇ、無いよね。
最初から、無いんだよ。
だから、さぁ、私を拒んで。

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.40 )
日時: 2012/06/20 18:12
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)



+参照200+


「せんぱーい、おじゃましまーす……あれ?」

夜になり、バイトを終えた俺は、いつも通り先輩の家にやって来た。
俺の脱ぎ棄てた靴を不機嫌そうに見つめる先輩を見て、体が硬直してしまう。
そんな俺にため息をつきながら、先輩が俺を通りすぎ、靴を揃える。

「何突っ立てるの、邪魔」

俺の頭を軽く小突く先輩の顔を、じっと見つめる。
先輩、俺が見詰めても照れないんだよなぁ、学校の女子と違って。そんなクールでつれないところも、好き。
言うこと聞かないと怒られるので、台所に立つ先輩の背中を見ながら、部屋に入る。
クッションの上に膝を抱えて座ると、先輩がお茶を出しながら目の前に座る。

「何見てるの」

頬杖を突きながら、自分のお茶を啜る先輩。

「いや、そ、それ、なんすか……」

俺は身を乗り出して、先輩の顔を指さした。
先輩はその手を嫌そうに払う。

「あぁ……メガネ?」

先輩は、自分の鼻にかかっているメガネを外した。
そして、俺に差し出してきてくれたので、遠慮なく手に取って眺めてみる。

「疲れたから、コンタクト外しただけ」

コンタクトしているのは知っていたけど、メガネを持っていたのは初耳だった。
眼鏡をした姿は、大人っぽくて綺麗だ。でも、俺は先輩の目がちゃんと見られるコンタクトの方が好きだな。
そう思いながら、興味本位でメガネをかけてみた。

「うっわ、何コレ」

一度だけ、クラスメイトの眼鏡を奪ってかけてみたことがある。だから多少慣れていたつもりだったが、そのメガネよりも度が強いようで、目が早速疲れてきた。
目をしばしばさせる俺の姿を見て、コップの奥の先輩の口角が少し上がった。
あ、笑ってくれた。ちょっと、いやかなり、嬉しい。

「孤独メガネ似合うね」

その言葉にいい気になった俺は、メガネを指で押し上げて見せた。
そうすると、先輩はクスリと声を出して笑ってくれた。
嬉しい。すっげぇ、嬉しい。

「やっぱ似合わない。かっこつけない方が孤独らしいよ」

掌返した先輩の言葉に唇をとがらせて、メガネを外す。
いつの間にか先輩のお茶が無くなっている。
俺も一口だけ飲み込んで、首を傾げる。
変わった味のお茶だな。

「そういえば、どれくらい見えてるんすか?」

眼鏡を取ろうとしている先輩の手が止まる。
左上くらいに視線を向けて、考える素振りを見せた。

「んー、私結構、目悪いよ」

苦しかったけど、お茶を全て飲み込み、先輩の目の前で手を振ってみる。
すると先輩の目が呆れたように細まった。
あ、怒ったのかな。なんて思って手を止めると、先輩は俺を鼻で笑う。

「目を細めないとよく見えないの」

何だ、そういうことか。安心して再び手を振ると、先輩は笑ってくれる。
嬉しい。なんか、今日幸せ。やばい。頭がフワフワして、よく考えられない。
ん?
頭が、フワフワ?

「孤独、ごめん」

心なしか、先輩の顔も赤い。
あれ、照れてる?そんな馬鹿な。
今の状態で、照れる要素がどこに?

「今の、お茶じゃなくて」

先輩は机の下から、茶色の瓶を取り出して、若干湿っている瞳を細めて、笑った。

「お酒」

あぁ、なるほど、良く笑うわけだよな。
そんなことを思って、重くなってくる瞼に従い、俺は意識を手放した。


+おわり+


今回はちゃんと話を決めて、た、はずなんですけど。
参照200ありがとうございました!
死にそうになりながら頑張っているので、応援よろしくです!

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.41 )
日時: 2012/06/20 18:28
名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: CMSJHimU)

こんにちは!
また遊びに来てくださいね、と言われたのでやってきました、羽月です。

参照200突破、おめでとうございます!
小説も読みました。
桐ちゃんはコンタクトだったんですね。
メガネをかける孤独くんを想像して、うはうはしました。
孤独くん、可愛いです。


では、失礼しました。

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.42 )
日時: 2012/06/20 20:35
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)


羽月リリさん

おぉ!!いらっしゃいませ!
参照200は本当に感激です!
がんばって書いている作品なので、みんなに読んでもらっていただけるのはとてもうれしいですね〜(`・ω・´)
桐はコンタクトのイメージが自分の中ではずっとありましたw
眼鏡は私の趣味です!ははっ!

コメント、ありがとうございました!!


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