複雑・ファジー小説

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コドクビワ、キミイゾン。【完結】
日時: 2013/01/06 17:00
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: w1J4g9Hd)

+目次+
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参照100記念>>27  あ  コメント100記念>>100
参照200記念>>40  り  あとがき>>137
参照300記念>>52  が  桐への愛情度:低>>139
参照400記念>>62  と  孤独への愛情度:低>>141
参照500記念>>71  う  卓巳への愛情度:高>>142
参照600記念>>77  !
参照700記念>>88  
参照800記念>>103  
参照900記念>>113
参照1000記念>>126
参照1100記念>>131
参照1200記念>>138
参照1300記念>>140

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.48 )
日時: 2012/06/28 21:09
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)



+26+


私は指に力を込めた。
自分が何をしているのか、分からない。何をしていいのか、分からない。どうしよう。孤独の涙は止まらない。どうしよう。
もっと、強く?もっと強く。
孤独は私にされるがままだ。止めたいの、止めたいの。どうしたいの。このままじゃあ、孤独が。
孤独が、死んじゃう。止めてよ。
孤独、私を突き放して。お願い。

「孤独、孤独、」

涙を流す孤独の首を、思い切り絞める。
孤独の顔に、私の汗がぽたぽたと垂れる。焦点が合わない。膜が掛かったように、耳が上手く聞こえない。
だから、それに気が付かなかった。
瞬間、何かに体を突き飛ばされた。驚いたが、それだけ。私は床に倒れたまま、呆気に取られて何も動けなくなってしまった。
汗が止まらない。でも、平気。もう焦点は合うし、耳も聞こえる。

「桐っ! おいバカ! 何してんだ!」

私に駆け寄る人の後ろで、孤独が私の部屋を出ていくのが見えた。
どうして、逃げちゃうの。私が、悪いんだよね。卓と会ったから。孤独のことを、少し忘れてしまったから。私が、悪いんだよね。
良かった。私から、逃げてくれて。

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.49 )
日時: 2012/06/28 21:32
名前: いりこの頭の部分 ◆l9KMyKcLrg (ID: in0tr.0M)

参照300突破おめでとうございます
よっしゃああ突破後1コメゲットだぜーん!

こんばんは、いりこです。参照増えるの速いなぁ。それだけ読者様が多くおられるのですね、なんとめでたい。


孤独くんがまさか逃げるとは思いませんでした。まずそこに驚きです。
泣き出した辺りからかなり予想外でしたが、離されても傍に居るものだとばかり。
桐ちゃんを引き留めた方も気になるところですね。口調からして卓巳さんだとは思えませんし…

続きが気になるところです。


長々と失礼しましたー
次の更新も楽しみです!

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.50 )
日時: 2012/06/29 20:26
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)

いらっしゃいませ!
いやいや300本当に驚きです……嬉しい限りです……
みんな、間違えたんじゃないかな……

つに桐に孤独の首を絞めてもらいましたー(*´ω`*)
孤独には逃げてもらわないと、死んじゃうので!ふふふ
驚いていましたねーwリアルタイムで読んでもらえるのは嬉しかったですよーw
助けてくれたのは、あの人ですよ!

ありがとうございました!!!

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.51 )
日時: 2012/06/29 20:44
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)



+27+


私の肩を掴んで、必死に意識を確認する彼。
そんな彼に、声を掛けた。

「……ぁ、ぅ」

筈なんだけど。ダメだ。やっぱり上手く喋れない。
私、混乱してるんだ。孤独に否定されたから。私は悪くないって、そう言って欲しかったのに。これで、終わりだろうか。孤独は私のことを、嫌いになったのだろうか。

彼は、心配そうに顔を歪めて、私を起き上がらせて壁に凭れ掛からせてくれた。大分、楽だ。
そして、コップに水を汲んで私の口に持ってくる。私はそんな気分じゃなかったから、首を振った。

「……桐、俺が誰か、分かるか?」

多分、私の意識が朦朧として居るのを、相当気にかけているようだ。全く、お節介な人だ。私の心が壊れて、精神が不安定になっても、クビにしないでくれた。この人にはとても感謝している。

「……てん、ちょー」

私が店長のメガネに指を押しつけながら呻く。
店長は私の手を優しく包んだ。メガネを外して、私の指紋を拭きながら安心したように笑う。
あぁ、この人の笑顔、なんか安心するんだよなぁ。自然で、すごく落ち着く。

「そ、君等の店長、小片辰臣。君の味方だから、大丈夫だよ」

Re: コドクビワ、キミイゾン。 ( No.52 )
日時: 2012/07/01 12:57
名前: 揶揄菟唖 ◆bTJCy2BVLc (ID: ae8EVJ5z)



+参照300+


揶揄「どうしようか、何も思いつかない」
↓ということで↓

〜プロフィール〜
桐 茅菜(きり かやな)♀ 3月13日生まれ A型
身長:159 体重:50 平均より少し高め&軽め
酒は飲むけど、たばこは吸わない(未成年の飲酒はダメですよ)
好きな物:さっぱりした食べ物 自分を必要としてくれる人
苦手な物:油っこい食べ物 孤独 卓巳
成績:普通だったが、どちらかというと文系
趣味:読書 料理
名称:自分→私 孤独→孤独 卓巳→卓、卓巳 辰臣→店長
+作者のイメージ+
ちょっと不機嫌そうなお姉さん。変なものに好かれそう。
何気にきっと動物が好きそう。好きなだけで、世話が面倒なので飼わない。幼少期はカメとか飼っていたと思う。名前は付けずに、暇なときに見つめているだけだった。そんな感じ。好奇心が壊滅的。


+おわり+


今回はこんな感じです。参照300ありがとうございました!
他に、質問とかありましたら、ジャンジャンくださいな。


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