二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜   
日時: 2016/05/10 22:19
名前: ウルワルス (ID: LF8j4K3p)

〜第一部〜  目次

主要登場人物紹介 >>01

第1章  初めての友達 >>02 >>03 >>04

第2章  組分け >>05 >>06 >>07 >>08 >>09

第3章  魔法史と いも虫 >>10 >>11

第4章  ハグリッドの小屋にて >>12 >>13

第5章  飛翔 >>15 >>16 >>18

第6章  クィディッチ >>19 >>20 >>21

第7章  クリスマス休暇 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29

第8章  蛇と蠍 >>30 >>31 >>32 >>33 >>34

第9章  禁じられた森 >>35 >>36 >>37

第10章  序曲終了 >>38

あとがき >>39


第二部 >>40


第三部 >>153


訂正>>132 >>135 >>136 >>145

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Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜    ( No.152 )
日時: 2019/01/20 16:25
名前: ウルワルス (ID: gf8XCp7W)

Intermezzo







Side:リリー・ポッター 


 




「これ、読んでみて。」
 ロンドン市内の とある初等学校の校庭の片隅に、リリーは、黒髪の少年と向き合って座り込んでいる。昼休みだった。リリーは、近くに誰もいないことを確かめてから、日刊予言者新聞を少年、アレクサンダー・スネイプ(短縮形レクス)に渡した。
「うわっ! 写真が動いた!」
 レクスは驚いた。
「魔法界の新聞なの。」 リリーは言った。
「この新聞、もらってもいいかな!?」 新聞に掲載されている写真をしげしげと見つめてから、レクスが言った。
「どういう原理で写真が動くのか、研究してみたいんだ。」
「それは困るわ。こうして見せるだけでも、本当はいけないことなの。家族に内緒で、こっそり持ってきたんだから…」

 リリーは、一目見た時からレクスのことが好きだった。レクスはマグルだそうだが、リリーは彼と仲良くなってから、誰にも口外しないよう頼み、家族にも黙って魔女だということを明かしていた。彼にだけは隠し事をしたくなかったからだ。
「そうか。無理は言わないよ…
『史上最年少 12歳の少年が勲一等マーリン勲章受章』か…。」
 レクスが、記事を読み始めた。

「このスコーピウス・マルフォイって子、アル兄さんの友達なの。すごいでしょ!」
 兄のアルも、ホグワーツに入学するまでこの初等学校に通っており、レクスとも面識があった。
 スクは、何者かに操られていたヌンドゥを独力で鎮め、ホグワーツから駆逐した功績により、ホグワーツ特別功労賞ばかりか勲一等マーリン勲章を受章することになったのだ。

「僕も負けてられないな!」 
 読み終わると、レクスは言った。 
「中等学校在学中にノーベル賞を取れるよう、頑張らないと!
 リリーは魔法学校に行くんだよな。寂しくなるな…」
 それを聞いて、リリーは嬉しくなった。
「レクスと一緒にホグワーツに行けたらいいのに…」
 頭の良いレクスは最難関校への進学が決定していた。
 リリーは受験勉強する気にならなかったし、ホグワーツで魔法を勉強する方が、このまま続けて英語や数学を学ぶより楽しそうだった。
「手紙はどうやって魔法学校に送ればいいかな?」 レクスが言った。
「フクロウで送るわけにはいかないだろう? 僕が魔法界のフクロウを使えば、君にとって困ったことになる。君が僕に、魔法界の存在をばらしたことが明るみに出てしまうから。」
「確かにそうね…
 それに、レクスが私の家に手紙を送り、それを私の家族がホグワーツに送ることもできないわ。私の家は魔法でマグルの目から隠されているから、郵便屋さんに配達してもらえないし。」 リリーが言った。
「僕が君の家に直接 手紙を持っていくこともできない。魔法で隠されている家に僕が手紙を持っていけば、君が僕に魔法の存在を明かしたことを君の家族が突き止めるだろうね。」
 レクスからの手紙を受け取る方法は無さそうだった。
「私がレクスに手紙を出すことはできるわ。」 リリーが言った。
「まず私の家に貴方あての手紙を送り、それを郵便で貴方の家に送ってもらうから。
 それにしても不便ね。文通も満足にできないなんて。」
「国際機密保持法はもう撤廃されてもいいと思うんだけどね。」 レクスが言った。
「魔法の実在が明かされても、昔みたいに非魔法族が魔法族を迫害することはないんじゃないかな。僕みたいに、魔法を研究してみたいと思う人は出てくるだろうけど。」
「魔法界とマグル界が1つになればいいのに…」 リリーは言った。

Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜    ( No.153 )
日時: 2020/06/29 17:52
名前: ウルワルス (ID: 3Mpht8EV)

〜第3部〜 目次

第1章  テロと陰謀と >>154 >>155 >>156 >>157

第2章  ディメンター >>158 >>159 >>160 >>161 >>162 >>163 >>164

第3章  >>165 >>166

Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜    ( No.154 )
日時: 2016/05/10 23:45
名前: ウルワルス (ID: LF8j4K3p)

第1章  



 


 ハーマイオニー・ウィーズリーは、足取りも軽く、勤め先である魔法省から自宅への道程をたどっていた。

 今日は、良いことがあった。昇進したのだ。
 仕事を終えて帰ろうとしていた時、魔法省大臣コーマック・マクラーゲンに呼び出され、ハーマイオニーを魔法法執行部部長に任命したと告げられた。
 これで、オーガスティン・レストレンジに対して優位に立てる…。
 レストレンジは熱烈な純血主義者で、ハーマイオニーと同じ魔法法執行部に所属している。彼は、純血支持諸法を復活させようと努めていた。純血支持諸法を撲滅したハーマイオニーとは犬猿の仲であり、マグルに「服従の呪文」をかけてハーマイオニーを殺させようとしたこともある。証拠がなかったので、レストレンジをアズカバン送りにすることはできなかったが…。ちなみにオーガスティン・レストレンジは、ハーマイオニーの娘ローズに想いを寄せているヴァレンティン・レストレンジの父親でもある。
 普段はフル—パウダーを使って帰宅するのだが、昇進を告げられて良い気分になっていたハーマイオニーは、歩いて帰り、道中の景色を楽しむことにしたのだった。

 不意に、ハーマイオニーは何かが近づいてくる気配を感じた。とっさに杖を抜き、気配に体を向けたが、遅かった。ハーマイオニーに向かって飛んできていた、黒い小さな金属製の物体が光を放った。
『爆弾…!』
 ハーマイオニーは爆発から逃れるため「姿くらまし」しようとしたが、爆発音が聞こえる方が早かった。一瞬にして沸き起こった煙で視界を覆われ、左半身に痛みが走り、何も分からなくなった。
 




 





 







 

Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜    ( No.155 )
日時: 2020/06/20 17:29
名前: ウルワルス (ID: 3Mpht8EV)

Side:サウロス・マルフォイ






「それにしても、スコーピウスはどうやってヌンドゥを駆逐できたんだ!?」
 8月末、トード・マルフォイ邸における純血主義者達の会合にて、サウロスは息巻いていた。
「そればかりだな、サウロス…」
 サウロスの父・トードが言った。
 サウロスの再従兄弟に当たるスコーピウス・マルフォイは、先学期ホグワーツ校内を徘徊し、とある女生徒に取り憑いていたヌンドゥという怪物と、禁じられた森にて闘った。ヌンドゥを倒すには1人前の魔法使い100人が必要だというのに、スコーピウスはたった1人でヌンドゥに打ち勝ち、女生徒を解放させた。そして、力を使い果たしたスコーピウスが気を失っている間に、ヌンドゥはホグワーツの校門に向かって走り去った。スコーピウスの作り話かもしれないが、ヌンドゥが逃げていくところは、スコーピウスの祖父であるルシウスも目撃している。ホグワーツにおけるヌンドゥによる襲撃事件も跡を絶った。

Re: 『ハリー・ポッター』二次小説〜騎士王の末裔〜    ( No.156 )
日時: 2020/06/20 17:35
名前: ウルワルス (ID: 3Mpht8EV)

「なんでこの僕よりスコーピウスの方が、ホグワーツで目立てるんだ!?」
 サウロスは悔しかった。同じマルフォイ家の息子なのに、スコーピウスだけが皆からもてはやされている…。
「これ以上あいつに才能を示してほしくないな。」 サウロスは言った。
 先学期、サウロスはクィディッチでもスコーピウスに完敗した。決闘クラブでも恥をかかされた。
「スコーピウスのやつ、今学期は何をしでかすんだろうな。」 マヌイル・ノットが言った。
「スコーピウスがそこまですごい魔法使いとは思わなかったわね。」
 サウロスと同学年で同じスリザリン生であるユーフェミア・キャピュレットが言った。「あいつには、もう学校に来てほしくないんだけどな…」 サウロスは言った。
「スコーピウスにこれ以上負けて、不快な気分に浸るのはごめんだ。」
 その時バチンと音がして、屋敷僕妖精のザバンが、サウロス達がいる居間に姿現しした。
「オーガスティン・レストレンジ様御一家が、御到着しました。」
 ザバンが言った。


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