二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 設定集&小話
- 日時: 2014/04/22 23:12
- 名前: MAHOKO ◆lcN4ygzIuM (ID: MHTXF2/b)
作者が取り扱っているキャラ及び世界観の設定集です。一部勝手なオリジナル設定も有ったりします。キャラは勝手に増えたりします。
遊戯王モンスター>>1-5
ポップンキャラ>>6-10
任天堂キャラ>>35-36
パワプロキャラ>>93-94
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- Re: 設定集&小話 ( No.80 )
- 日時: 2014/01/03 20:06
- 名前: グレイディア ◆nNVjvMO/DQ (ID: gfIXAr2y)
ここでは初めてですね、グレイディアです
頼斗「パラレルワールドか……」
私「ぶっちゃけ死者の町に出てる奴は皆、本来の歴史から外れてるんだよね」
グスルグ「原作では俺、死んでるしな」
魔理沙「原作では銃なんて使わないぜ☆」
孝「原作は……まだ完結してないから分からん」
ピアーズ「俺も原作じゃ死んでるッス」
イサラ「私もです」
私「……って感じで、私の世界じゃ別に珍しくなかったりします」
頼斗「作者は『あの時ああすれば』って思った事はあるのか?」
私「ありますよ?でもそれがどうしたって感じに投げ捨てましたが」
頼斗「ばっさり言ったなオイ」
私「まあ過ぎたことですし、気にしてたらキリが無いですからね」
レイ「前向きね……」
私「さて……只今模擬戦ネタを執筆中です!」
頼斗「死者の町は?」
私「そっちも執筆中です!」
レイ「逃走中は?」
私「……詰まってます」
頼斗「駄目じゃねぇか……」
私「何かアイデアがあれば……では次回も楽しみにしてます!」
- Re: 設定集&小話 ( No.81 )
- 日時: 2014/01/05 22:35
- 名前: MAHOKO ◆JnZiCl58gc (ID: YNBvTGT8)
〜コメント返し〜
トーチさん
元ネタはエクシリア2ですけどぶっちゃけ自分もプレーしておらず、動画で見ていただけです。分史世界は確かにもしもの世界が実体化した世界ですからね。
羽清アユカさん
分史世界はおっしゃった通り一言で言えばパラレルワールドです。今のところ分史設定があるのはポップンキャラだけですけど、今後別のジャンルにも設定出来たらと思います。(まだ分かりませんが)
グレイディアさん
あくまで二次創作だから自分なりのオリジナル設定を付けるかは自由ですしね。私もいいネタが浮かばず断念した小説がいくつかあります。
- Re: 設定集&小話 ( No.82 )
- 日時: 2014/04/14 22:05
- 名前: MAHOKO ◆JnZiCl58gc (ID: lQjP23yG)
土曜にようやくカキコに入れたと言う訳で久しぶりの小ネタ
また一つの可能性
それは分史世界の一件から数日経ったある日の事。
若さん「フォースとツーストは夕方まで仕事ですし、今日は私とウーノさん2人きりですね。」
ウーノ「・・・。」
上の空状態のウーノに若さんは気になって声をかける。
若さん「ウーノさん、どうしたんですか?さっきからぼーっとしてますけど・・・。」
ウーノ「あっ、ごめん。分史世界の事を考えてたんだ。」
若さん「分史世界・・・。以前あの 世界のウーノさんが私達のところに来ていましたね・・・。」
ウーノ「私はあの時、時空の狭間で知ったんだ。分史世界は一人一人の可能性の数だけ存在しているという事を。つまり、君達の前に現れた私は1つの可能性にすぎないって事だよ。」
若さん「1つの可能性・・・。」
ウーノ「あれ以来たまに彼の意思が私に伝わって来るんだ。『またあの人達に会いたいのに、あなたがいるからそれが出来なくて複雑ですよ。』って。そう言えば、別れ際に彼は私に『嫌な人』って言ってたな・・・。」
若さん「私も、もっとあちらのウーノさんと話をしてみたかったですね。」
分史世界について話すうちに急にウーノは深刻な表情を浮かべ始める。
ウーノ「実は・・・時空の狭間に閉じ込められていた間、色んな分史世界を見ていた訳だけどその中で気になった世界があったんだ。」
若さん「気になった世界・・・?」
そう、分史世界とは一言で言うなら可能性の世界。つまり、誰かの可能性の数だけ無数に存在していると言っても過言ではないのだ。その中でウーノが気になる世界があるらしく、彼は話を進める。
ウーノ「数ある分史世界の中に、私が死んでいた世界があったんだ。」
ウーノの一言で若さんは愕然とした表情を浮かべる。
若さん「ウーノさんが死んでいる世界!?」
可能性の数だけ存在する分史世界の中には既に自分が死んでいる世界がある事もある。驚く若さんをよそにウーノは自分が気になった分史世界の状況を話す。その世界ではある人物が研究室のような施設に閉じこもっていた。
ヴィルヘルム(分史)「なぜ・・・あの時お前は私をかばったのだ・・・?人間であるお前が受ければ、死んでしまうかもしれないと分かっていたのに・・・。」
その人物は分史世界のヴィルヘルム。彼は透明な棺の中で死んでいる分史ウーノを切なげな表情で見つめている。本来遺体は時間が経てば腐敗するはずだが、彼の魔術によって変化する事なく安置されていた。
ヴィルヘルム(分史)「待っていろ・・・。いずれ必ずお前を生き返らせるからな・・・。」
ウーノが気になった分史世界でのヴィルヘルムは既に亡くなっている分史ウーノを生き返らせる研究をしているようだった。
若さん「死んだ人を生き返らせるってあの世界のヴィルヘルムさんは恐ろしい事を感がえているんですね・・・。」
ウーノ「それほどあの世界のヴィルにとってあの世界の私の影響は強かったのかな・・・!?」
(ビュン)
突然若さんの目の前でウーノの姿が消える。
若さん「ウーノさんが消えてしまいました・・・。まさか・・・時空の狭間に・・・?」
ウーノ「ここは・・・時空の狭間!?」
若さんの読み通りウーノは時空の狭間に飛ばされていた。そんな彼の前に自分と同じ姿をした男性が現れる。
ウーノ(分史)「来てくれてんだね。」
ウーノ「以前会ったもう1人の私と違う・・・。」
目の前に現れたもう1人の自分が以前現れた分史ウーノと違う分史ウーノだと一目で見抜く。今回現れた分史ウーノはなぜか全身が透けていた。彼は早速その理由を尋ねる。
ウーノ「どうして君はどうして体が透けているの?」
ウーノ(分史)「肉体がないからだよ。 君も気づいているんでしょ?僕が既に死んだ存在だという事に。」
分史ウーノの一言で目の前にいるもう1人の自分が彼が気になっていた世界の自分であると断定した。
ウーノ「ねえ、教えて。一体君に何があったの?」
ウーノ(分史)「ヴィルには彼の事が好きな女性がいたんだ。彼女は表向きは好意的に接してくれたけど、本当は自分以外の人がヴィルのそばにいるのが許せなくて、内心では僕の存在が気に入らなかったんだ・・・。」
分史ウーノは重い表情を浮かべながらも自分の記憶を正史ウーノに伝える。その世界のヴィルヘルムは彼を一途に想っている女性がいた。彼女の名はヴェラ。分史ヴィルヘルムと同じ魔界出身だ。
ヴェラ「ヴィルヘルム?いるかしら?」
ヴィルヘルム(分史)「ヴェラ。」
ウーノ(分史)「こんにちは。」
ヴェラ「ヴィルヘルム・・・この人は・・・。」
ヴィルヘルム(分史)「ウーノだ。私が人間界を訪れた際友人になった。」
ウーノ(分史)「ヴェラさん・・・ヴィルの友達なんだね。よろしく。」
ヴェラ「こちらこそ、よろしくね。(何?この坊や?ただの人間じゃない。それに、ヴィルヘルムの事を気安くヴィルって呼んで生意気ね。人間風情が。私のヴィルヘルムと馴れ馴れしくしないでくれるかしら?)」
分史ウーノとヴェラが始めて出会ったのは分史ヴィルヘルムの私室。分史ウーノ自身はヴェラと親友になれるかと期待に胸を膨らませていたが、ヴェラは分史ヴィルヘルムに近づく厄介者としか見ていなかった。
(区切ります)
- Re: 設定集&小話 ( No.83 )
- 日時: 2014/04/14 23:40
- 名前: MAHOKO ◆JnZiCl58gc (ID: 7WA3pLQ0)
続き
〜ある日〜
ヴィルヘルム(分史)「ヴェラ。ちょうどよかった。これからウーノがお勧めするカフェに出かけるのだが一緒にどうだ?」
ヴェラ「いいわよ。(何よ、2人っきりじゃないの?)」
〜またある日〜
ヴィルヘルム(分史)「ウーノ、今日はヴェラの誕生日だが、どんな物をあげればよいのだろうか?」
ウーノ(分史)「ヴィルが選んだ物ならなんでも喜ぶんじゃないかな?あっ、これなんて女の人喜びそうなんじゃない?」
ヴェラ「私へのプレゼントをどうしてあの坊やと選んでいるの・・・?」
〜またある日〜
ヴェラ「ねえ、ヴィルヘルム?暖かくなってきたしいつか海にでも行って見ない?」
ヴィルヘルム(分史)「いいな。せっかく行くならウーノも誘いたい。ウーノは海に沈む夕日を見るのが好きだからな。」
分史ヴィルヘルムとしてはヴェラが分史ウーノと仲良くなれればと考えていた行動だったが、ヴェラは常に分史ヴィルヘルムの傍にいる分史ウーノを疎ましく思っていた。そんなある日の事。その日も分史ヴィルヘルムの部屋には分史ウーノとヴェラの3人がお茶会をしに集まっていた。
ウーノ(分史)「ちょっとトイレ借りていいかな?」
ヴィルヘルム(分史)「ああ。構わないぞ。」
分史ウーノがトイレに行っている間ヴェラはようやく訪れた2人きりの空間に期待が高まった。そんな時、彼女はある事を尋ねる。
ヴェラ「ねえ、ヴィルヘルム。私の事、どう思ってる?」
ヴィルヘルム(分史)「もちろん大切に思っているぞ。」
大切に思っている。その事を聞き、ほっとしたヴェラはまた尋ねる。
ヴェラ「じゃあ、私とウーノ、どっちが好き?」
ヴィルヘルム(分史)「ヴェラもウーノも私の大切な友人だ。どちらかなんて決められる訳がないだろ。」
ヴェラ「(ただの友人ですって・・・?)」
友人として見ている。その言葉にヴェラは怒りの感情が込み上がっていた。そんな時分史ウーノが部屋に戻ってくる。
ウーノ(分史)「ヴィル、ありがと・・・!?」
(ドカン)
分史ウーノが分史ヴィルヘルムの部屋に入った直後、突然ヴェラの魔法弾が飛んできた。間一髪でこれを避けると分史ウーノは彼女の方を向く。
ウーノ(分史)「ヴェラさん!?」
ヴェラ「あんた生意気なのよ・・・。人間のくせに私のヴィルヘルムといちゃついて、正直むかつくのよ!ようやく訪れた2人きりの時間をめちゃくちゃにした罪を償ってもらうわよ。」
どうしても分史ウーノをお邪魔虫としか見ていないヴェラ。耐えられなくなった分史ヴィルヘルムは声を上げる。
ヴィルヘルム(分史)「待て!私をどうしようが好きにするがいい!だがウーノには手をだすな!」
ヴェラ「あくまでその坊やの事も大事だって言うのね・・・。そうだわ。あの坊やを生かしたままで私とヴィルヘルムが共にあの世に行くっていうのはどうかしら?これならあの坊やは死ななくていいし、私とヴィルヘルム、2人きりの時間を永遠に過ごせるわ。ねえ・・・これって・・・いいアイデアだと思わない・・・?」
そう言うとヴェラは鬼の様な人相で自分とヴィルヘルムの足元に魔法陣を展開する。
ヴィルヘルム(分史)「これは・・・道連れ魔法!?」
ウーノ(分史)「ヴィル!駄目だー!」
ヴェラが放とうとしている魔術はなんと自分と対象者を道連れにするものだった。このままでは分史ヴィルヘルムが死んでしまう。分史ウーノはとっさに彼を魔法陣の外に突き飛ばした。次の瞬間・・・。
(ドカーン)
巨大な爆発が起こり、使用者のヴェラは溶ける様に消滅する。間一髪のところで助かった分史ヴィルヘルムが辺りを見渡すと、部屋が無残に散らかっていた。そして彼の目の前には分史ウーノがぐったりとした様子で倒れている。
ヴィルヘルム(分史)「ウーノ!しっかりしろ!」
ウーノ(分史)「よかった・・・。ヴィルが・・・無事で・・・。」
ヴィルヘルム(分史)「無理して喋るな!すぐに回復して・・・。」
弱り切った体で分史ウーノは分史ヴィルヘルムの頬にそっと手を触れる。
ウーノ(分史)「そんな顔しないで・・・。」
ヴィルヘルム(分史)「すまない・・・。私がヴェラを止められなかったせいで・・・。だが・・・お前も大切な友人だ!もしお前までいなくなってしまったら・・・。」
ウーノ(分史)「・・・。」
分史ヴィルヘルムを悲しませまいと分史ウーノは最後の力を振り絞って口をゆっくり動かすが、肝心の声が出ない。そして安らかな表情を浮かべ、息を引き取った。
(ガクン)
ヴィルヘルム(分史)「ウーノー!」
その後彼の遺体と魂は分史ヴィルヘルムによって回収され、あの日以来分史ヴィルヘルムは研究室に閉じこもって、分史ウーノを生き返らせるための研究をしていたのだった。
ウーノ「これが君の記憶・・・。」
分史ウーノの体験を聞いて正史ウーノは悲しみの感情で一杯になった。
ウーノ(分史)「お願い・・・。ヴィルに僕を生き返らせるのを諦めるように伝えて・・・。人の命は一度失ったら2度と戻らない・・・。だけど、ヴィルはどうしてもそれをやめようとしないんだ。」
分史ウーノは既に死んだ存在であるため何も出来ない自分の代わりに自身の蘇生を諦めるよう頼む。彼の表情を見て、正史ウーノは分史ウーノの願いを聞く事にした。
ウーノ「分かったよ。けど、その前に1つ聞いていいかな?君は最期、ヴィルに何を伝えようとしていたの?」
ウーノ(分史)「(ゴニョゴニョ)」
すると、分史ウーノは最期に伝えたかった言葉を正史ウーノの耳元でそっと言う。その内容に複雑な気持ちになりながら正史ウーノは分史ウーノが存在していた分史世界に入った。
(区切ります)
- Re: 設定集&小話 ( No.84 )
- 日時: 2014/04/14 23:47
- 名前: MAHOKO ◆JnZiCl58gc (ID: 06in9.NX)
続き
ヴィルヘルム(分史)「くっ・・・!この方法でも駄目だと言うのか!」
(バシン)
何度やっても蘇生がうまくいかず分史ヴィルヘルムは怒りのあまり床を思いっきり殴る。分史ウーノの本当の願いを聞かされた正史ウーノは複雑な心境になりながら彼に声をかけた。
ウーノ「ヴィル・・・?」
ヴィルヘルム(分史)「ウーノ・・・?本当に・・・ウーノなのか・・・!?」
分史ヴィルヘルムが自分を分史ウーノだと思っている事に心を痛める正史ウーノ。それでも自分は彼の意思を伝えなければならない。その思いで正史ウーノは話を始める。
ウーノ「ヴィルさんが持っているウーノの魂が言ってる。『僕を生き返らせるのをやめて欲しい。』って。」
ヴィルヘルム(分史)「・・・!?お前・・・ウーノではないな・・・。ウーノがそんな事を願うはずがない・・・。お前はウーノの姿をした化け物だな!」
目の前にいるウーノが自分の知るウーノではないと見抜いた分史ヴィルヘルムは手に手榴弾を構える。その時、もしかしたら殺されるかもしれないと言う恐怖心がと正史ウーノの胸をよぎった。すると、突如分史ウーノの魂がゆっくりと分史ヴィルヘルムの体に触れる。
ウーノ(分史)「お願い・・・彼の言葉を聞いて・・・。」
声は届かなくても、思いは彼に伝わり、分史ヴィルヘルムは落ち着きを取り戻した。それを見計らい、正史ウーノは改めて話を始める。
ウーノ「人はヴィルさん達魔界の住人みたいに長い時間を生きられない。もし、ヴィルさんがウーノを生き返らせたとしても、いずれウーノはまたヴィルさんより先に死んでしまう。つまりヴィルさんは同じ悲しみを2度も背負う事になってしまうんだよ!それでもいいの!?」
ヴィルヘルム(分史)「そしたらまた生き返らせればいい。私程の力を持っていれば何度でも・・・。」
ウーノ「それじゃ駄目なんだよ!大切な人が死ぬのは悲しい事だけど、それを受け入れて、自分がこれからをまっすぐに生きていく。それが大切なんじゃないかな?」
ヴィルヘルム(分史)「だが・・・誰かが死ぬと言うのは、もう2度と会えないと言う事なのだろう?だから私は・・・。」
(サッ)
震える分史ヴィルヘルムに正史ウーノは彼の手を握りしめる。
ウーノ「例えウーノはその場にいなくても、ヴィルさんとすごしてきた記憶はヴィルさんが忘れない限りヴィルさんの中にあり続ける。ウーノはヴィルさんの記憶の中で生き続けるんだよ。」
正史ウーノの願いに分史ヴィルヘルムはようやく決心がついた。
ヴィルヘルム(分史)「分かった・・・。だが、1つ頼みがある。ウーノを葬るのを手伝って欲しい・・・。」
ウーノ「もちろんだよ。」
分史ヴィルヘルムと正史ウーノは分史ウーノのためにお墓を作ってやった。お墓にはこう書かれている。
『親愛なる友よ、安らかに。』
ウーノ(分史)「ありがとう。」
お墓は無事に完成し2人はそれの前で祈りを捧げると、分史ウーノの魂は本来あるべき場所へ昇っていった。
ヴィルヘルム(分史)「お前を見ているとまるでウーノが本当に生き返ったみたいだ。その肌の温もりもあいつのまま・・・。お前は一体何者なんだ?」
ウーノ「私は・・・ヴィルさんのウーノが死ななかった場合のウーノだよ。」
ヴィルヘルム(分史)「もし、あいつの代わりに私が死んでいたら私も今頃はあの場所にいるのだろうか?」
ウーノ「そうだね。でも、ウーノだったらヴィルさんのような選択はしないはずだよ。」
ヴィルヘルム(分史)「なぜお前はそんなにウーノの意思が分かるんだ?」
ウーノ「同じ存在だからさ。ヴィルさんのウーノも私も人間性は違うけど、結局は同じ存在。私がいる世界にもヴィルさんと同じ人がいるけど、やっぱり中身は違う。本当は私もウーノと同じようにヴィルさんの事をヴィルって呼ぶよ。でも、あくまでヴィルさんは分史世界の中にいる別の存在。だから、私はヴィルさんって呼んでいるんだよ。」
ヴィルヘルム(分史)「お前がどこにいるウーノかは知らないが、お前も私の大切な友人だ。」
ウーノ「ありがとう。」
楽しく会話が進む中、正史ウーノの体が突然透け始めた。これは正史世界に戻ってしまう合図。
ウーノ「もう、時間みたいだ。」
ヴィルヘルム(分史)「どういう事だ?」
ウーノ「言ったでしょ?私は違う世界のウーノだって。私は、本来私がいるべき世界に帰らないといけないんだ。」
ヴィルヘルム(分史)「お前までも行ってしまうのか・・・。さみしくなるな・・・。 こんなに楽しい会話が出来たのは久しぶりだったと言うのに・・・。」
ウーノ「『また会えるよ。』これはウーノがヴィルさんに最期に伝えたかった言葉なんだ。」
ヴィルヘルム(分史)「(あいつはあの時ああ言っていたのか・・・。)だが、お前は・・・。」
(スッ)
ウーノ「また会えるよ。」
(キラーン)
正史ウーノは指先を分史ヴィルヘルムの口に近づけると、史ウーノが死に際に放った言葉と同じ言葉を放ち正史世界に戻った。
(ビュン)
若さん「わあ!ウーノさん!いきなり消えたと思ったら今度は急に現れてびっくりしましたよ!」
ウーノ「ごめん。さっき、気になってるって言ってた分史世界に行って来たんだよ。」
若さん「(自分が死んでいる分史世界にわざわざ・・・?)」
ウーノが今回訪れた分史世界がどんなところだったのか気になる若さん。ふとソファーの向かい方を見るとなぜか正史ヴィルヘルムが座っていた。
ウーノ「あれ?ヴィル、なんでここに?」
ヴィルヘルム「いや、ウーノに会いに行こうと思っていたら若からウーノが時空の狭間に飛ばされたと聞いたのでな。戻って来るまでここで待っていた。」
自分がいるべき正史世界のヴィルヘルムの姿を見て今回訪れた分史世界の出来事を思い出すウーノ。そこでウーノはヴィルヘルムにある事を聞く。
ウーノ「ねえ、ヴィル。もし私が死んだらどうする?」
若さん「ウーノさん!なんでいきなりそんな物騒な事を聞くんですか!?」
ヴィルヘルム「うーん・・・。何が何でも生き返らせるだろうなー。」
ウーノ「(ヴィルもヴィルさんと同じ道をたどる選択をするんだね・・・。)」
若さん「(一体・・・どんな分史世界に行ってきたのでしょうか・・・?)」
もしも自分が分史世界の自分と同じ運命を辿った場合も、自分の知るヴィルヘルムは分史世界のヴィルヘルムと同じ選択をすると言う答えにウーノは複雑な表情を浮かべた。
(END)
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