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ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜【完結】
日時: 2014/05/06 19:04
名前: ランスロット (ID: QNd6qtAW)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=26534

どもです、はじめまして。ランスロットと申します。
この作品は、「ダンガンロンパ」のオリジナルシリーズとなります。
他の作者様方みたいに、「この小説」では超高校級の生徒達は募集いたしません。
この作品と「繋がりのある」シリーズを投稿した際に、募集をかけたいと思います。どうかご了承をお願いいたします。


原作の、スーダン及びゼロのネタバレが出てくるので、ネタバレが嫌な人はブラウザバック推薦です。
なお、原作のキャラは「モノクマ以外は」出てきません。原作キャラを「模したアイテム」は出てくるかもしれません。
ちなみに、作者が好きなキャラは石丸クンと田中クンです。


軽くキャラ紹介を挟み、本編へと参りたいと思います。
小説なんてほとんど書いたことがない初心者なので、文章に矛盾があったり、推理が強引だったり、トリックが雑だったりしますが、温かい目で見てやってください。どうかお願いします。

感想・ご意見などがございましたら、ぜひ書き込んでください。お願いします。

※作者の体調不良が続くため、更新がやや遅くなるかと思われます。ご了承をお願いいたします。


(10/10追記)500参照!!ありがとうございます本当にありがとうございます(土下座)
これからもダンガンロンパFをよろしくお願いします!!

(10/29追記)せ、1,000参照ですか?!ありがとうございます本当にありがとうございます!!
まさか参照数が4桁超えるなんて…。凄すぎますよ本当に!!
これからも、ダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!

(11/22追記)せ、1,500参照突破しましたよ奥さん!こんな駄文に付き合ってくださっている皆様本当にありがとうございます…orz
これからもどうかよろしくお願いします!

(12/7追記)に…2,000突破…。本当にありがとうございます…orz
ここまで来れたのも皆様のおかげです。これからもよろしくお願いします!

(12/26追記)2,500突破おめでとうございます!ありがとうございます!まさかここまで付き合ってくださっている皆様がいるなんて…!本当に感謝したりないです…。
これからもよろしくお願いいたします!

(1/18追記)3,000突破ありがとうございます…。どれもこれも皆様のおかげでございますアブアブアブ…←
これからもどうかよろしくお願いいたします!

(1/29追記)さ、3,500突破ありがとうございます!!これも皆様のおかげでございます…。
物語も終盤に入ってきましたが、どうかお付き合いくださいませ。
これからもどうかよろしくお願いします!

(2/8追記)ぎ、ぎにゃああああああああああ4,000参照突破ですかああああああ?!本当にありがとうございます!!
これからもよろしくお願いいたします!

(2/16追記)4,500突破しました!!ありがとうございます!!これからもダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!!
ま、まさかここまで来れるとはなぁ…。しかも間隔短くなってる気がするから…読んでくださる作者様増えていらっしゃるのですよね?う、うれしい…。

(2/23追記)5,000突破しましたウワアアアアアアアアア(泡吹いて気絶)
ほ、本当にありがとうございます!!これからもどうかよろしくお願い申し上げます!!

(3/6追記)5,500…突破です!!!ありがとうございます!!!
これからもよろしくお願いします!!!

(3/17追記)6,000突破…だと…?!おいどういうことだ説明しろ苗木!!← 冗談ですww
まさかここまで読んでくださっている方がいることに驚きの連続でございますwww 本当にありがとうございます!!

(3/26追記)まさかの6,500突破でございます!!ありがとうございます!!
1章は無事完結いたしました。ポップンロンパ、F神崎を通して2章へと進んでいこうと思います。是非そちらもお願いいたします!!


目次になります。
読みたい話数が分からない際にどうぞ。

chapter00 〜絶望職場体験・スタート〜
>>5 >>6 >>7 >>8-12 
>>14-15 >>18-20

chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 (非)日常編
>>22 >>23-24 >>26-30 
>>31 >>32-33 >>34-35

chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 非日常編
>>36-37 >>40 >>44-45 >>46

chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 学級裁判編
>>47-48 >>49-50 >>53 >>56(おしおき編)
>>57-58

chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 (非)日常編
>>60 >>61-62 >>63 >>67-68
>>69-71 >>72-73 >>74-75

chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 非日常編
>>76-78 >>81

chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 学級裁判編
>>83-84 >>85-86 >>87 >>91(おしおき編)
>>95-96

chapter03 〜We are so Zetsubou〜 (非)日常編
>>100 >>103-104 >>105-106 >>108-109
>>110-111 >>112 >>115-117

chapter03 〜We are so Zetsubou〜 非日常編
>>118-120 >>122 >>124

chapter03 〜We are so Zetsubou〜 学級裁判編
>>125 >>128-130 >>131 >>135(おしおき編)
>>138-140

chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 (非)日常編
>>142 >>147 >>150-151 >>154-155
>>159-162 >>163

chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 非日常編
>>164-166 >>169

chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 学級裁判編
>>173-174 >>175-176 >>182 >>183(おしおき編)
>>188 >>191

chapter05 〜キオクのウタ〜 (非)日常編
>>193 >>194 >>195-196 >>199-200
>>203-204 >>211 >>213-214 >>215-216
>>217-218

chapter05 〜キオクのウタ〜 非日常編
>>219-221 >>222

chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編
>>224-225 >>226-227 >>228-229 >>232(おしおき編)
>>233-234

chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 非日常編
>>236 >>237-238 >>239-242 >>243-244
>>246-248 >>249

chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 学級裁判編
>>252-255 >>258 >>260-262 >>263-267 >>268

chapter Epilogue 〜サヨナラ、モノクマシティ〜
>>282-283

キャラクター紹介編 〜モノクマの部屋〜
第1回「神谷春子」 >>13
第2回「冥雅雪斗」 >>21
第3回「村上一夜」 >>25
第4回「chapter01被害者」 >>41
第5回「chapter01総評・解説」 >>59
第6回「chapter01クロ・企画お知らせ」 >>64
第7回「chapter02被害者」 >>82
第8回「chapter02総評・解説」 >>99
第9回「chapter02クロ」 >>107
第10回「chapter03被害者その1」 >>121
第11回「chapter03被害者その2・記念企画お知らせ」 >>123
第12回「chapter03総評・解説/予想・人気投票お知らせ」 >>141
第13回「chapter03クロ」 >>156
第14回「chapter04被害者」 >>172
号外「これは凄いことだね!名誉だね!」 >>181
第15回「chapter04総評・解説」 >>192
第16回「chapter04クロ」 >>206
第17回「chapter05被害者」 >>223
第18回「chapter05総評・解説」 >>235
第19回「chapter05クロ」 >>245
第20回「ネタバレ1」 >>256
第21回「chapter06総評・解説」 >>269
第22回「生き残りその1」 >>270
第23回「生き残りその2」 >>271
第24回「生き残りその3」 >>272
第25回「生き残りその4」 >>273
第26回「モニャン/ネタバレ2」 >>274
EXTRA「黒幕」 >>279
第27回「あとがき」 >>284
号外2「超高校級の日常に参加している小説紹介」>>288

※本日より上記URLより外伝小説『僕達委員トリオ!』にジャンプするようになりました。
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chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編 ( No.224 )
日時: 2014/02/10 21:32
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: j4zkgG9C)

「まぁこれの説明するのも最後だし、ささっと説明しゃうよ。
 学級裁判の結果は、オマエラの投票により決定されます。
 正しいクロを指摘した場合は、クロだけがおしおき。
 ただし、間違った人物をクロとしてしまった場合は、クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが卒業できるのです」



———これで最後。モノクマは、確かにそう言った。つまり、この裁判が私達とモノクマ、そしてクロとの、最後の戦いになる。
今まで沢山の犠牲を出してきた。だけれど…今回の犠牲で、それが終わる。悲しい現実だけど、目を背けてはいられない。前を…向かなくちゃ。
議論が始まるまでに、とにかく情報の整理を急いだほうがいいわね。







〜神谷の手帳〜





被害者:「超高校級の科学部」羽柴陸斗
死因:不明
死亡時刻:不明
死体発見場所:イチノマチ内ホテル「食堂」内
備考:ロープで身体を縛られている。





コトダマ
『モノクマファイル5』いつもより情報が少ない。モノクマが今回の事件に関わっている可能性がある。
『自爆装置』モニャンにつけられていたもの。彼が爆発した理由はこの自爆装置によるもの、らしい。
『スペアの存在』モニャンにはスペアがない可能性がある。
『秦野の証言』昨日、秦野はずっと更衣室にいた。途中でモノクマが来たが、愚痴をこぼして去って行った。
       眠るために自室に戻った以外は別の場所に行っていない。
『水たまり』不自然にたまった水たまり。恐らく、犯人は厨房で羽柴を濡らしたのだろう。
『神谷の検死結果1』死体が微妙に温かかった。恐らく死んでから時間がたっていないものと思われる。
『神谷の検死結果2』羽柴の後頭部に何かで殴られた跡があった。羽柴の部屋にあった目覚まし時計で襲われた可能性が高い。
『神谷の検死結果3』羽柴の死体が濡れていた。
『焦げたロープ』羽柴を縛っていたロープ。切れ端が焦げている。
『死体の出現時間』羽柴の死体は、神谷達が厨房に様子を見に行っている間に用意された?
『羽柴の部屋の状況』ベッドの近くの床に血痕があった。恐らく、羽柴は部屋で襲われた。




<事件前日(夜)のアリバイ>

神谷:冥雅と一緒に行動していた。
冥雅:神谷と一緒に行動していた。
神崎:ロビーでモノクマと話していた。
白戸:自室で安西と話をしていた。
秦野:更衣室でアルターエゴの強化をしていた。
安西:白戸の部屋で白戸と話をしていた。
星野:自室の掃除をしていた。




「…うん、これでいいかしら」
「それでは行きますよー!!議論、スタートっ!!!」




〜学級裁判 開廷〜






星野「それじゃあ…今回のモノクマファイルの読み上げは僕がやるね。今回の被害者は【羽柴陸斗】くん。死因、死亡時刻共に【不明】で、ホテル内の【食堂】で殺されちゃったんだ」

白戸「でも…今回のは前のより変だよね…。分かってないことが多すぎて…」

冥雅「捜査する度に訳が分からなくなっていくんだよね、今回の事件…。犯人、そうとうやり手みたいだけど…」

安西「なにか手がかりとかあればいいんだけどなぁ…」

神崎「それじゃ、まずは【絶対に犯行が無理な人間】から炙り出していくか」

秦野「……死因も分かってないのに……犯人を捜すのか……?」

神崎「違うよ。あらぬ疑いでクロを当て損ねるのを防ぐため。…とにかく、まずは【絶対に犯行が無理な人間】を決め打ちしていこう」

神谷「(犯行が無理な人間…。あの人は食堂にいなかったんだから犯行は可能そうだけど、『あれ』が証人になっているはずだから犯行は無理ね)」







物品及び証拠提供
【絶対に犯行が無理な人間】←『秦野の証言』







神谷「秦野くんには犯行は無理ね」

白戸「でも…あの時間帯に食堂にいなかったのは、秦野くんだけだよね…?どうしてそう言い切れるの…?」

神谷「秦野くんは今朝も『あれ』の強化をしていたからよ。今回も本人がきっと証人になってくれるはずだわ」

モノクマ「ねぇねぇ、前の裁判でも言ってたけど『あれ』ってなーにー?」

星野「それなら僕と安西さんで証言を聞いたから大丈夫だよ。秦野くんは犯人じゃない。これは絶対だね」

安西「あぁ、あれだね!それならわたしも聞いたよ!」

冥雅「犯人の候補は減ったけど、ほかに何も手がかりがないんじゃ何も見えないよなぁ…」

神谷「分からないことが多すぎて解決に導ける気がしないわ…」

秦野「……どうすれば……いいんだろう……」

神崎「そうだな。だったら…【昨日の羽柴の行動】を推測していくところから始めないか?この事件…今日だけで済ませた気がしないから、さ」

神谷「…うーん。神崎くん、何か心当たりあるの?」

神崎「あるっちゃあるかな。とにかく、昨日、【羽柴に何が起こったのか】。それを考えていこう」

モノクマ「ちょっと、ボクは総無視ですかー?!」

chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編 ( No.225 )
日時: 2014/02/11 13:44
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: tdVIpBZU)

神崎「羽柴の死体に、【羽柴の身に何が起こったのか】わかるものは何かないのか?」

冥雅「羽柴の身に何が起こったのか、かぁ…」

白戸「んー…。でも…、何かあったとしても羽柴くんは頭から血を流してるんだよ…?手がかりなんて【何もない】んじゃないのかなぁ…」





『それは違うわ!!』
【何もない】←『神谷の検死結果2』






B R E A K ! !






白戸「わ、私何か間違ったこと言ったかなぁ…?ご、ごめんなさぁい…」

神谷「謝ることじゃない…けど、とりあえず意見を聞いてもらえないかしら?
   羽柴くんの死体を検死してみたんだけど、後頭部に殴られた跡があったわ」

冥雅「それに、羽柴の部屋に『血痕が残っていた』よな!じゃあ羽柴は『部屋で襲われた』ってことになるのかな…」

星野「えぇ?!それじゃあ、全員に犯行は出来るじゃないか!」

安西「でも、昨日のアリバイはみんなにあるよね?」

神谷「そうね。私と冥雅くんは昨日ずっと一緒にいたし…」

安西「白戸ちゃんとわたしは部屋でおしゃべりしてたんだよ!」

秦野「……俺は……更衣室にいた……」

冥雅「…星野が掃除をしていたところはオレが見てるし…。神崎も、モノクマと話をしてたんだよな?」

神崎「あぁ。気は進まないけど、そこの白黒パンダが証人になってくれるはずだ」

モノクマ「白黒パンダってなんだよ!でも神崎クンとお話していたことは本当だよ?うぷぷぷ、二人の関係をバラしたのも神崎クンが最初だしね!」

冥雅「全員にアリバイがあるじゃないか…!!」

神崎「……いや、違うな」

神谷「どういうこと…?」

神崎「今回の事件、関わっているのは俺達『ここにいる人間だけじゃない』って可能性だよ」

白戸「私たちの他にも…まだ人がいるの…?!」

神谷「ん…?他の人…?」

星野「でも、いたかなぁ…。僕達の他に、ここにいる人間……」

神谷「(何か、閃きそう、なんだけど…………)」







【言葉を導き出せ】

『 く ろ ま く 』



『これだわ!!』







神谷「……『黒幕』……。神崎くんは、私達の他に、その存在がいる可能性を提示しているのよね?」

神崎「あぁ。俺達全員にアリバイがあるなら、もうそいつしか考えられないだろ…」

冥雅「確かに、黒幕ならみんなに気付かれずに羽柴くんを襲うことだって出来たはず、だね!」

星野「待ってよ!だったら…この事件の犯人も、『黒幕』ってことになるよね?でも…黒幕を指し示すには、どうすればいいの?」

安西「そうだよ!黒幕がやったって可能性は高いけど、それが『誰か』については全然分かってないんだから!」

秦野「……違う……黒幕は……羽柴は殺してない……のかも……」

安西「秦野くん?!まさか黒幕が羽柴くんを殺してないとでもいうの?でも、襲ったのは黒幕だよね?」

秦野「……もしかしたら……【今回の事件を用意した人と、羽柴を殺したクロは違う人間】なんじゃないかって…」






『それに賛成するわ!!』
【今回の事件を用意した人と、羽柴を殺したクロは違う人間】←『焦げたロープ』



  同    意







神谷「……そうだ、ロープよ!」

星野「ロープ?」

神谷「羽柴くんを発見した時、彼はロープで縛られていたでしょ?でも、そのロープ切れ端が『焦げていた』のよ…。もしかしたら、なんだけど…『羽柴くんは私達が食堂に来た時から、ずっといた』んじゃないかしら…」

冥雅「ど、どういうこと?!」

神崎「ロープの焦げ跡が繋がっていた先に、羽柴はいた…そう、考えられないかな。
   確かに、ロープは俺達が食堂に集まった時には見えなかった。だけど…、【俺達の考え付かないところに、羽柴がいた】としたらどうだ?」

星野「え?どういうこと?」

神崎「俺達が集まった時間帯…羽柴は『天井』に吊るされていたんだよ」

冥雅「天井…?!」

神崎「犯人が羽柴を天井にぶら下げ、俺達の到着を待つ。そして、爆発騒ぎで俺達が厨房に行っている間に…」

神谷「天井から犯人が羽柴くんを落下させて殺した…となれば、羽柴くんが急に現れた理由もしっくりくるわね。頭から飛び出た血も説明がつくわ!」

白戸「ね、ねぇ…。でも…。それは分かったけど、落下させたのも黒幕なんじゃないかなぁ…。だって…落下させるものなんて、厨房にはなかったわけだし…」

神谷「(白戸さんの言う通り、黒幕、なのかしら…。でも、何か引っかかる…。黒幕の一言で、片づけてはいけない気がする…)」

神崎「…黒幕が自分で羽柴を殺しに向かったんだったら、もっと隠蔽工作をしっかりすると思う。…恐らく、羽柴を殺したのは黒幕じゃないと思うよ。それに…黒幕だったとしても俺達には対峙する術もないしな」

神谷「(考えないと…何か、考えないと!)」

chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編 ( No.226 )
日時: 2014/02/11 17:41
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: mwHMOji8)

白戸「羽柴くんを落下させたのも…黒幕なんでしょ…?」

冥雅「うーん、ほかの可能性も見えてこないしそれでいいんじゃないのかな?」

秦野「……でも……何か違う……気がする……」

星野「秦野くんは考えすぎなんだって!【犯人は黒幕】、それで決まりなんだって!」







『それは違うわ!!』
【犯人は黒幕】←『神谷の検死結果3』





B R E A K ! !






神谷「……もしかして、羽柴くんの死因は『転落死』じゃなくて『感電死』なのかも…」

安西「どういうこと?!」

神谷「これも羽柴くんの死体を調べて分かったことなんだけど、羽柴くんの死体が『濡れていた』のよ。しかも、厨房には不自然な『水たまり』があるのを冥雅くんが見つけてくれたわ。ここからわかることは…」

冥雅「『犯人が冥雅を厨房で濡らした』ってことだよね?」

白戸「で…でも…それも黒幕がやったんでしょ…?昨日、全員にはちゃんとアリバイがあるんだし…」

神谷「えぇ。だけど…とどめは、黒幕が刺しているわけじゃなさそう…」

秦野「……何か……分かったのか……?」

星野「…あ!もしかして、『停電』のこと?!」

神崎「そう。黒幕が用意したのは、恐らく羽柴を殴って気絶させ、厨房で羽柴を濡らし、天井にぶら下げた。そして翌日、モニャンを爆発させて『停電』を引き起こした———。そこまで、だな」

安西「ど、どうして羽柴くんが殴られた時に気絶させられたって決め打ち出来るの?!【殴られた時に殺された】って可能性もあると思うよ!!」







『それは違うわ!!』
【殴られた時に殺された】←『神谷の検死結果1』





B R E A K ! !





神谷「それは違うわよ、安西さん」

安西「どうして?!羽柴くんは襲われたときに殺されたかもしれないんだよ?!」

神谷「羽柴くんの死体、私が調べた時には…まだ微妙に温かかったの。だから…羽柴くんが昨日殺されたって可能性は低いわ」

安西「じゃ…じゃあ誰が殺したの?!」

神崎「……『停電』の時の話に戻っていいかな」

冥雅「う、うん」

神崎「神谷の言う通り羽柴の死因は『感電死』で間違いないと思う。そうでないと、死体が濡れていたことの説明がつかないもんな。それで…モニャンが爆発して、俺達は厨房に行き、そして停電が起こった。そして、ブレーカーを上げたことで停電は解除された。……多分、犯行はその付近で起こったんじゃないかな。」

星野「ブレーカーを黒幕がいじっていたとか?」

秦野「……それは……ない……。……調べてみたけど……どこもいじられてなかった……。……停電は……外部からの仕業っぽい……」

神崎「…神谷。羽柴の死因と、停電があった付近の出来事を思い出してほしい。
   羽柴は『感電死』、停電が直ったのは『誰かがブレーカーを上げたから』。……ブレーカーを上げた奴、思い出せるか」

神谷「え?」

冥雅「…な、なぁ。ま、まさか…ううん、そんなわけないよな!!」

神谷「(神崎くん…何を言っているの?!どうして…どうして…)」

神崎「ちゃんと自分達の納得できる答えを探すんだ、神谷。頼む…ちゃんと答えてくれ。
   『ブレーカーを上げた』奴は、誰なんだ?」

神谷「(ブレーカーを…………上げた…………人…………)」










——————



「俺、ブレーカー探してくる」
「気を付けてねー」
「えっと……あった。これだ」




——————











怪しい人物指定





→【カンザキ ミツキ】







神谷「神崎くん…。キミ、よね……?」

神崎「そうだ。ブレーカーを上げたのは、俺だよ」

秦野「……犯人は……神崎……?!」

chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編 ( No.227 )
日時: 2014/02/11 18:21
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: mwHMOji8)

冥雅「…………」

白戸「…………」

星野「…………」

神崎「…何だよ。鳩が豆鉄砲喰らったみたいな顔しやがって。ほら、犯人も分かったんだし、早く投票を…」

冥雅「認めない…神崎が人殺しするわけないんだ!!!」

安西「そうだよ!!今までだって…今回だって、神崎くんの力がなけりゃ真実までたどり着けなかったんだよ?!そんな神崎くんが…羽柴くんを殺した、だなんて…!!」

神谷「…………」

秦野「……俺も……信じたくない……。……だけど……」

星野「ぼ、僕も信じないよ!!だって……信じちゃったら…今までの神崎は…どうなんだって話…なんだよ?!」

神崎「…………」

白戸「…ねぇ、もう一度最初から話し合ってみない…?神崎くんが犯人だなんて、私信じたくないからさ…。きっと、真実がわかるはずだよ!」

神谷「……無理よ……」

白戸「ど、どうして…?!」

神谷「何度話し合ったって…何度議論を重ねたって…たどり着く答えは…同じ…。もう…結論は…出てしまってる…」

冥雅「そんなんで…そんなんで諦めるのかよ!!神谷は…神崎を犯人にして嬉しいのか?!」

神谷「私だって信じたくない!だけど……真実が、それを本当にしてしまっているのよ…!!」

冥雅「認めない…絶対に認めない…!!」












冥雅『それはっ、違うよ!!!』





【反論ショーダウン】 〜ver.冥雅〜



神谷「め、冥雅くん…?!」

冥雅「話し合った結論がどんなに同じでも、信じていい!はずがないんだよ!!」

神谷「でも、真実から目を背けて逃げちゃだめなの!!」







反論ショーダウン START



冥雅「神崎が犯人だって…?!そんなの、オレは認めない!!


   だって…神崎は今までだって沢山オレ達を助けてくれたんだ!!!


   だから……神崎が犯人な訳ないんだ!!!」


神谷「現実から目を背けないでよ……。


   私だって、本当は信じたくないもの!!!」



冥雅「だって…だって…だって…!!神崎がやったなんて証拠、どこにもないじゃないかっ!!!


   【証拠もないのに】神崎を犯人扱いして……



   嫌だよ!!!オレ、絶対に認めないから!!!」




『その言葉、斬らせてもらうわ!!!』
【証拠もないのに】←『焦げたロープ』






冥雅「ろ…ロープ…?」

神谷「見たでしょ?羽柴くんを縛っていたロープ…。恐らく、あの焦げ跡の正体は…。『電気で焼切られた跡』なのよ。
   そうでもなきゃ、あの焦げ跡の説明がつかないわ…」

星野「じゃ、じゃあ本当に…?!」

白戸「ね、ねぇ!でも、まだ分からないことがあるよ…」

神谷「何?白戸さん」

白戸「神崎くんが犯人なら…どうして今回の事件も…自分が犯人だって分かってたのに…自分を追い詰めるようなことしたのかな、って思って…。
   だって…自分が殺したってことは、みんなが敵になるんだよ…?それなのに、自分が不利になる方向に議論を…ちゃんとした答えに議論を導いて…どうしてそんなことしたのかなって…」

神崎「…この殺人は…多分、『黒幕が意図的に起こしたもの』だ」

神谷「……え?」

神崎「…恐らく…黒幕は…この殺人を通して『俺を殺そうとしてた』のかもしれないな。……あいつの言ってた『罠』の意味、今さら分かった気がする…」

神谷「……もう、終わりにしましょう……。こんな事件を…最初からまとめて……」








Act.1
「今回の事件は、私達全員の知らないところで始まりを告げた。
 部屋で過ごしていた羽柴くんを、私達ではない誰か…つまり、今回私達をここに閉じ込めた『黒幕』が襲ったの。
 黒幕は羽柴くんを部屋にあった目覚まし時計で襲い、気絶させてから食堂へと向かったわ。」






Act.2
「食堂へ向かった黒幕は、まず厨房へ向かい羽柴くんの身体と服に水をかけて、羽柴くんの身体を濡らした。そう、今回のトリック…『私達の誰かに感電死させる』殺人を引き起こすためにね。
 十分に身体を濡らした犯人は、マルチショップから持ってきたであろうロープを利用して、羽柴くんを天井まで吊り上げたわ。」






Act.3
「翌朝、私達が食堂へ集まった時には、既に黒幕の罠は終焉を迎えそうになっていた。
 私達全員が食堂に集まったタイミングを見計らって、黒幕はモニャンを爆発させた。私達を『ブレーカーのある』厨房へおびき寄せるためにね———。
 まんまと厨房に入り、モニャンの亡骸を見た私達を確認した黒幕は、『罠の最後の段階』に入った。外部から停電を起こすことで、私達の誰かを殺す…ということをね。」






Act.4
「そして、今回の犯人…図らずもクロとなってしまった犯人がブレーカーを上げて、停電は直った。
 でも、それと同時に羽柴くんは感電死してしまい、吊るしていたロープが焼き切られ、食堂へ落下してしまった…。
 黒幕の目的は『今回のクロを処刑すること』。それが、成功を迎えた瞬間だとも知らずにね……」





神谷「これが……事件の真相。そうなんでしょ?神崎満月くん」

神崎「さすが、だな。罠にかかったのが俺で…本当に良かったよ」

chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編 ( No.228 )
日時: 2014/02/12 19:33
名前: ランスロット ◆/.5aaSlLPY (ID: gG5ipZbC)

「議論の結果が出たみたいですね。では投票ターイム!!
 前回と同じようにお手元のスイッチで『犯人だと思う人物』に投票してくださいねーっ!!
 あれ、これで投票タイムも見納め?あらあら、残念だなぁ…」
「…………」


……分からない。どうして彼が羽柴くんの殺害を認めたのか。今回は黒幕が殺人を用意したんでしょ?神崎くんはそれに乗っかってしまっただけ。
———彼がおしおきされる理由なんて、どこにもない。でも、聞かなくちゃ。彼が『どうして』認めたのかを。


「さてさて、投票の結果、クロとなるのはいったい誰なのでしょうか!!!
 その答えは、正解か、不正解かーーーーーーーーーーー?!」


モノクマの席の真下で、カジノのスロットのようなものが回り始める。…これも、最後。最後、なのよね…。
……スロットは、神崎満月くんの顔で、全て、止まった。
それと同時に、スロットのファンファーレが鳴り響き、紙吹雪がスロットに舞う。
何故だろう。スロットに自分の顔が映っているのに、彼は表情を何一つ変えていなかった。これから、死ぬというのに。


「今回も大正解!!ボクは優秀な生徒を持って幸せだよ!!
 『超高校級の科学部』羽柴陸斗クンを殺したのは、神崎満月クンなのでしたーーーーーーー!!!!!!
 言っておくけど、ボクは『とどめを刺しては』ないからね?」
「やっぱり…神崎くんの推測は本当だったのね…!!」


———今回の事件に『黒幕』が関わっているという可能性。最初にそれを提示して、謎を真実へと導いていった神崎くん。モノクマが自らそれを言ったため、それはただの推測ではなく『真実』へと姿を変えた。
……でも、どうしてモノクマは羽柴くんを襲ったりなんか…。私がそう考えていると、神崎くんは軽く深呼吸をして、ゆっくり話し始めた。


「…さっき、『黒幕は俺を殺そうとしてた』って言ったよな」
「そう…だね。今モノクマが自分から告げてくれたから、それは本当なんだよな。でも…どうしてモノクマは神崎を殺そうとしたんだよ?…羽柴を、利用して」
「そんなの決まってんじゃ〜ん!!」


冥雅くんが俯きつつそう言うと、台座に座った白黒パンダのような生命体は、けらけらと笑い滑稽にこう言い放った。


「『邪魔だから』。まぁ、羽柴クンはボクのルールの『タブー』を犯してたからターゲットにしたんだけどね〜」
「邪魔って…!!」
「だってさぁ?神谷春子、冥雅雪斗、神崎満月。この3人がいるから、オマエラは恐怖に屈せずに頑張っているんだろ?不安にも『仲間がいる』なんて下らない言葉で立ち向かってるんだろ?そんなの………


 恐ろしいほどに反吐が出るんだよ!!!


 『希望』だの『絆』だの『友情』だの、そんな甘っちょろい言葉で繋がりやがって…。だからさ、これはボクからのささやかなプレゼントだよ。大事な『仲間』を黒幕に奪われるっていう、『絶望』なんだよ!!!」
「…そんな下らないことのために、お前さんは『ルール違反』を犯したんだ?」
「ルール、違反…?」


彼の発した『ルール』という言葉に、私は一瞬だが考える意識を取り戻した。
……神崎くんの言う『ルール』って、校則のことよね。確か、影浦くんの事件が起こる前に『1人のクロが殺せるのは2人まで』って校則が追加されたはずだけど…。


「る、ルール違反?な、何の事さ?」
「俺達の知らない間に、お前さんは新しい校則を一つ、追加していったんだ。『教師は生徒に危害は加えない』っていう校則をな。
 多分追加されたのは…雨宮が処刑されてから、すぐだったと思う。だけど、みんないろいろありすぎて校則のことについてなんか見てなかった。
 …だけど、モノクマは今回『それを破った』。どういうことだか、分かるか?神谷」
「…羽柴くんを黒幕が襲ったこと…!!」
「う、うぐぅ!!気付いてないと思ってたのに!!!」
「黒幕だって所詮は俺達と同じ土俵に立っている奴らなんだ。だから…校則は守らなきゃだめだよ、なぁ…?」


そう言って、自信満々にモノクマを睨み付ける神崎くん。そ、そうだ。今回の事件もモノクマもとい黒幕がでっち上げたこと。神崎くんがおしおきされる権利はないはずだ。


…そうだ、神崎くんがおしおきされる理由なんて、どこにもないんだ。


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