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ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜【完結】
日時: 2014/05/06 19:04
名前: ランスロット (ID: QNd6qtAW)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=26534

どもです、はじめまして。ランスロットと申します。
この作品は、「ダンガンロンパ」のオリジナルシリーズとなります。
他の作者様方みたいに、「この小説」では超高校級の生徒達は募集いたしません。
この作品と「繋がりのある」シリーズを投稿した際に、募集をかけたいと思います。どうかご了承をお願いいたします。


原作の、スーダン及びゼロのネタバレが出てくるので、ネタバレが嫌な人はブラウザバック推薦です。
なお、原作のキャラは「モノクマ以外は」出てきません。原作キャラを「模したアイテム」は出てくるかもしれません。
ちなみに、作者が好きなキャラは石丸クンと田中クンです。


軽くキャラ紹介を挟み、本編へと参りたいと思います。
小説なんてほとんど書いたことがない初心者なので、文章に矛盾があったり、推理が強引だったり、トリックが雑だったりしますが、温かい目で見てやってください。どうかお願いします。

感想・ご意見などがございましたら、ぜひ書き込んでください。お願いします。

※作者の体調不良が続くため、更新がやや遅くなるかと思われます。ご了承をお願いいたします。


(10/10追記)500参照!!ありがとうございます本当にありがとうございます(土下座)
これからもダンガンロンパFをよろしくお願いします!!

(10/29追記)せ、1,000参照ですか?!ありがとうございます本当にありがとうございます!!
まさか参照数が4桁超えるなんて…。凄すぎますよ本当に!!
これからも、ダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!

(11/22追記)せ、1,500参照突破しましたよ奥さん!こんな駄文に付き合ってくださっている皆様本当にありがとうございます…orz
これからもどうかよろしくお願いします!

(12/7追記)に…2,000突破…。本当にありがとうございます…orz
ここまで来れたのも皆様のおかげです。これからもよろしくお願いします!

(12/26追記)2,500突破おめでとうございます!ありがとうございます!まさかここまで付き合ってくださっている皆様がいるなんて…!本当に感謝したりないです…。
これからもよろしくお願いいたします!

(1/18追記)3,000突破ありがとうございます…。どれもこれも皆様のおかげでございますアブアブアブ…←
これからもどうかよろしくお願いいたします!

(1/29追記)さ、3,500突破ありがとうございます!!これも皆様のおかげでございます…。
物語も終盤に入ってきましたが、どうかお付き合いくださいませ。
これからもどうかよろしくお願いします!

(2/8追記)ぎ、ぎにゃああああああああああ4,000参照突破ですかああああああ?!本当にありがとうございます!!
これからもよろしくお願いいたします!

(2/16追記)4,500突破しました!!ありがとうございます!!これからもダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!!
ま、まさかここまで来れるとはなぁ…。しかも間隔短くなってる気がするから…読んでくださる作者様増えていらっしゃるのですよね?う、うれしい…。

(2/23追記)5,000突破しましたウワアアアアアアアアア(泡吹いて気絶)
ほ、本当にありがとうございます!!これからもどうかよろしくお願い申し上げます!!

(3/6追記)5,500…突破です!!!ありがとうございます!!!
これからもよろしくお願いします!!!

(3/17追記)6,000突破…だと…?!おいどういうことだ説明しろ苗木!!← 冗談ですww
まさかここまで読んでくださっている方がいることに驚きの連続でございますwww 本当にありがとうございます!!

(3/26追記)まさかの6,500突破でございます!!ありがとうございます!!
1章は無事完結いたしました。ポップンロンパ、F神崎を通して2章へと進んでいこうと思います。是非そちらもお願いいたします!!


目次になります。
読みたい話数が分からない際にどうぞ。

chapter00 〜絶望職場体験・スタート〜
>>5 >>6 >>7 >>8-12 
>>14-15 >>18-20

chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 (非)日常編
>>22 >>23-24 >>26-30 
>>31 >>32-33 >>34-35

chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 非日常編
>>36-37 >>40 >>44-45 >>46

chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 学級裁判編
>>47-48 >>49-50 >>53 >>56(おしおき編)
>>57-58

chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 (非)日常編
>>60 >>61-62 >>63 >>67-68
>>69-71 >>72-73 >>74-75

chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 非日常編
>>76-78 >>81

chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 学級裁判編
>>83-84 >>85-86 >>87 >>91(おしおき編)
>>95-96

chapter03 〜We are so Zetsubou〜 (非)日常編
>>100 >>103-104 >>105-106 >>108-109
>>110-111 >>112 >>115-117

chapter03 〜We are so Zetsubou〜 非日常編
>>118-120 >>122 >>124

chapter03 〜We are so Zetsubou〜 学級裁判編
>>125 >>128-130 >>131 >>135(おしおき編)
>>138-140

chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 (非)日常編
>>142 >>147 >>150-151 >>154-155
>>159-162 >>163

chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 非日常編
>>164-166 >>169

chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 学級裁判編
>>173-174 >>175-176 >>182 >>183(おしおき編)
>>188 >>191

chapter05 〜キオクのウタ〜 (非)日常編
>>193 >>194 >>195-196 >>199-200
>>203-204 >>211 >>213-214 >>215-216
>>217-218

chapter05 〜キオクのウタ〜 非日常編
>>219-221 >>222

chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編
>>224-225 >>226-227 >>228-229 >>232(おしおき編)
>>233-234

chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 非日常編
>>236 >>237-238 >>239-242 >>243-244
>>246-248 >>249

chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 学級裁判編
>>252-255 >>258 >>260-262 >>263-267 >>268

chapter Epilogue 〜サヨナラ、モノクマシティ〜
>>282-283

キャラクター紹介編 〜モノクマの部屋〜
第1回「神谷春子」 >>13
第2回「冥雅雪斗」 >>21
第3回「村上一夜」 >>25
第4回「chapter01被害者」 >>41
第5回「chapter01総評・解説」 >>59
第6回「chapter01クロ・企画お知らせ」 >>64
第7回「chapter02被害者」 >>82
第8回「chapter02総評・解説」 >>99
第9回「chapter02クロ」 >>107
第10回「chapter03被害者その1」 >>121
第11回「chapter03被害者その2・記念企画お知らせ」 >>123
第12回「chapter03総評・解説/予想・人気投票お知らせ」 >>141
第13回「chapter03クロ」 >>156
第14回「chapter04被害者」 >>172
号外「これは凄いことだね!名誉だね!」 >>181
第15回「chapter04総評・解説」 >>192
第16回「chapter04クロ」 >>206
第17回「chapter05被害者」 >>223
第18回「chapter05総評・解説」 >>235
第19回「chapter05クロ」 >>245
第20回「ネタバレ1」 >>256
第21回「chapter06総評・解説」 >>269
第22回「生き残りその1」 >>270
第23回「生き残りその2」 >>271
第24回「生き残りその3」 >>272
第25回「生き残りその4」 >>273
第26回「モニャン/ネタバレ2」 >>274
EXTRA「黒幕」 >>279
第27回「あとがき」 >>284
号外2「超高校級の日常に参加している小説紹介」>>288

※本日より上記URLより外伝小説『僕達委員トリオ!』にジャンプするようになりました。
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Re: ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜 ( No.84 )
日時: 2013/10/27 18:57
名前: ランスロット (ID: /08hIsKD)

佐藤「でもさぁ、とーやくんは【どうやって、この中の誰かを殺そうとしていたんだろう】ねぇ?それを明らかにしないと、犯人も明らかにできないよねぇ?」

神谷「(…影浦くんが誰を、どうやって殺そうとしていたのか。これで、明らかになるわ)」




物品及び証拠提供
【どうやって、この中の誰かを殺そうとしていたんだろう】←『殺人計画のメモ』




神谷「…みんな、これを見て。これは、影浦くんの部屋を捜査していた時に見つけたメモよ」

豊島「…何か、メモが書いてあるな」

冥雅「これに書かれているのは…『影浦がやろうとしていた殺人計画』だよ」

白戸「殺人計画…?!やっぱり、影浦くんは殺人を…」

安西「で、で、誰を殺そうとしていたの…?」

神谷「(影浦くんが殺そうとしていたのは……)」



怪しい人物指名
→【カミヤ ハルコ】



神谷「…私よ」

秦野「……何故……神谷は自分だと……思うんだ……?」

神谷「メモに、やたらと私の文字が書いてあったのよ。そこから察して、影浦くんは私を狙おうとしていた」

神崎「…影浦の殺人計画を話すぞ。まず、影浦は『前日に俺の帽子と冥雅の私物、それから雨宮の着ぐるみを盗み、マルチショップにサバイバルナイフを取りに行き、自室に立てこもった』。これは、俺、冥雅、雨宮、豊島、安西がそれぞれ分かっていると思う」

雨宮「おう」

神崎「そして、『翌朝影浦は盗んだ着ぐるみを着て、俺の帽子を被り、冥雅の私物を身に着けて、神谷が起きてくるのを待った。神谷が自室から出たところをナイフで襲い、殺害するために』」

神谷「…もしかして、私が自室から出てきた時に感じた違和感はそれだったのかしら…」

神崎「…だろう、な。そして、『神谷を殺した影浦は遺体のそばに俺の帽子と冥雅の私物を置き、俺達を犯人に仕向けるように証拠隠滅を図り、自室へと戻った』。これが、あいつの計画していた、殺人計画の全貌さ」

長月「…神谷さんを殺してしまえば、自分に裁判が有利になるとでも思ったのかしら。神谷さんは、犯人を暴くために鋭く指摘をするものね」

神崎「それだけじゃない。…恐らく、影浦は、神谷に何か恨みがあったんだ」

神谷「…うら、み…?」

神崎「…動機提示の日、あったろ?神谷が影浦を止めた時、微かにだが影浦の表情が変わるのを感じた。…その時からだろう。影浦が、神谷をターゲットにしたのは」

神谷「神崎くん…」

花岸「…それでは、影浦さんは神谷さんを殺す瞬間に、【誰かに妨害された】ということですか…?」

神谷「(…それしか、考えられない!!)」



『それに賛成するわ!!』
【誰かに妨害された】←『争った跡』


  同    意



神谷「影浦くんの部屋に、争った跡があったわ。私を殺す瞬間に、『誰かが影浦くんを彼の部屋に押し込めば』、その状況に繋げることができる」

星野「え?何でさ?」

神谷「…これは推測なんだけど、恐らく自室に押し戻された影浦くんは『パニック状態』になっていたのよ。それで、押し戻した人物を殺そうと動いてしまった」

神崎「それに、現場には2本のサバイバルナイフがあったそうだな。恐らく、刺さっていた方のサバイバルナイフで、そいつは応戦した。そして…」

冥雅「…刺して、殺してしまった。そういうわけだね」

長月「…悲しく、残酷ね…」

Re: ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜 ( No.85 )
日時: 2013/10/27 19:27
名前: ランスロット (ID: /08hIsKD)

白戸「じゃあ、影浦くんを部屋へ押し戻した人が、今回の事件の犯人、なんだね?」

神谷「ええ」

シオン「では、一体誰が影浦くんを彼の自室へと押し込んだのでしょう?可能性として考えるなら、【神谷さんが起きてくる前】にスタンバイをしておかないといけませんよね」



『それは違うわ!!』
【神谷さんが起きてくる前】←『殺された時刻』



B R E A K ! !



シオン「何故ですか?影浦くんの殺人を阻止するには、彼の殺人計画を知り、事前に準備しなければならない。神谷さんが起きてくる前に起きている方でないと、阻止するのは無理だと思われます」

神谷「…いいえ、逆よ。犯人は、『私より後に起きた人』よ」

シオン「理由を聞かせてもらえますか?」

神谷「モノクマファイルの殺害時刻を確認してみて。私が起きて食堂へ来たのは、大体6時40分。殺人が起こったのは、『6時50分』。それに、私が部屋から出た瞬間に襲ったならば、私より早く起きて、食堂に来ている人物が影浦くんをわざわざ止めに行くなんて、考えられないもの」

シオン「…そうですか。納得できました。しかし、神谷さんよりも後に起きてきた人物…。この中に本当に犯人がいるのでしょうか…?」

冥雅「とにかくさぁ、神谷よりも後に起きてきた人を明らかにしておこうよ」

神谷「えぇ。私が食堂に来た時にいなかったのは…。シオンくん、星野くん、雨宮さん、長月さん、白戸さん。この5人ね」

長月「…つまり、神谷さんは私達5人の中に、影浦くんを殺した犯人がいる、と言いたいのね?」

神谷「そうね。信じたく、ないんだけど…」

長月「いいのよ。私が神谷さんよりも後に起きてきたのは事実なんだし、疑われたって仕方ないわ」

花岸「しかし、長月さんは絶対に殺人は犯しませんよ!」

雨宮「だが…。くるみ達の中で、影浦の犯行を知っていた奴なんているのか?」

神谷「(…そう。そこなのよね…)」

神崎「いるじゃないか。5人の中で、1人だけ」

神谷「え?」

神崎「神谷、影浦のメモの内容を思い出してみろよ。影浦は、殺人の前日に『数人の』持ち物を盗んだんだぞ?1人は俺、1人は冥雅。俺達は神谷が起きてくる前に食堂にいたから、影浦を殺すのは無理だ。そう考えていくと…。
   …ここまで言えば分かるよな?神谷。条件に合う奴が、1人だけいるってことがさ」

神谷「(…そうか、あの人なら、自分の持ち物が無くなっていることを知っている…。それに、あの人は、『そのこと』についてかなりの愛情を持っている…。自分の持ち物がどこにあるのか、調べないわけがない…!!)」



怪しい人物指定



神谷「…分かったわ。私より遅く起きてきて、影浦くんの犯行を、知っていた人物」

豊島「誰だよ?!」




→【アマミヤ クルミ】



神谷「…キミ、ね?『雨宮くるみ』さん」

佐藤「え、えっ…?ねぇはるちゃん、くるみん、うそ、だよね…?」

雨宮「………」

chater02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 学級裁判編 ( No.86 )
日時: 2013/10/28 21:18
名前: ランスロット (ID: UVjUraNP)

神谷「『影浦くんに私物を盗まれ』、かつ『私より遅く起きてきた人物』…。それの条件に合うのは…、雨宮さん。キミしか、いないの」

雨宮「……」

神崎「それに、雨宮と影浦の自室は『向かい同士』。神谷を殺そうとしていた影浦を部屋に押し戻すには、ベストな立ち位置だったはずだ」

雨宮「……」

豊島「どうなんだよ、雨宮!!」

佐藤「ま、待ってよ!!どうしてくるみんが殺したって決めつけられるの?!
   くるみんは昨日あたしとずっと一緒にいたんだよ?!」

安西「だって、この中で影浦の殺人計画を知っていて、影浦くんに私物を盗まれたのって、雨宮ちゃんしかいないんだもん…」

佐藤「それだけでくるみんを犯人扱いするなんて、酷すぎるよ!!もし間違えてたら、くるみんも、みんなも、死んじゃうんだよ!!」

シオン「…では、佐藤さんに問いますけれど…。佐藤さんは、誰が犯人だと思われるのですか?」

佐藤「…誰、かは分からないけど…。【くるみんじゃない】ってことは本当だもん!!あたしが証明するもん!!!くるみんは、人殺しなんてしてないもん!!!」

神谷「(…佐藤さんは雨宮さんと仲が良かった…。でも、それじゃ裁判は終わらせられない。彼女にも、納得できる説明をしないと…!!)」




『それは違うわ!!』
【くるみんじゃない】←『影浦の殺人予告』




B R E A K ! !




神谷「…お願い佐藤さん。正直に答えてちょうだい。影浦くんの殺人計画を知っていたのは…『雨宮さん』だけじゃ、ないのよね?」

佐藤「…え…?」

神谷「佐藤さん。キミも、『知っていた』のよね?」

秦野「……それは……本当なのか……?!」

佐藤「そ…そんなわけ…ないじゃん…」

神谷「…でも、さっきキミは『昨日は雨宮さんと一緒にいた』って言っていたわよね?これは私の推測なんだけど…雨宮さん、きっと着ぐるみが無くなったことを、キミに話していたんじゃないかしら。『親友』と呼べるほど、仲良くなった『キミ』に」

神崎「そして、着ぐるみを探している途中で影浦の殺人計画を知ってしまった二人は、さっき言った対策を考えて、明日実行することにしたんだ。だけど、雨宮はそれを一人で実行した」

佐藤「ちょっと…まってよ…ちょっと…まってってば…」

冥雅「雨宮は、恐らく影浦が刃物を持っている、ってことに気付いていたんだろうね。だから、佐藤を巻き込みたくなかったんだ」

羽柴「…そして、雨宮は影浦が部屋から出てきたところを一人で部屋に押し戻し、一人で戦って、殺してしまッた…ッて、ところだなァ…」

佐藤「…どうして?どうしてみんなはくるみんを犯人にするの?あたし、絶対に信じないよ…」

神谷「佐藤さん…」

佐藤「あたしは影浦の殺人計画なんか知らないし、くるみんの着ぐるみが無くなったことなんて知らないもん!!!
   みんな、はるちゃんの考えた推測にすぎないもん!!!」

神谷「(どうにかして、佐藤さんを止めないと!!)」





佐藤「くるみんは犯人じゃない!!!あたしはそう思わない!!!」
神谷「でも、証拠や情報をまとめて事件を振り返ると、犯人は雨宮さんしかいないの!!お願い、納得してよ!!」

佐藤「だってだって、昨日はくるみんとあたしは一緒にいたんだよ!!!影浦の部屋になんか行ってないし、無くなった着ぐるみなんて見てないもん!!!」
神谷「…その言葉、一緒に部屋に確認しに行ったと捉えてもいいのね…!!」

佐藤「違う!!!違う!!!くるみんは犯人じゃないよ!!!犯人だったら、証拠を見せてよ!!!」
雨宮「やめろ!!!!佐藤!!!!」




神谷「…雨宮、さん…?」

雨宮「佐藤、もういい…。くるみは、もう苦しむ佐藤を見たくないぞ!!」

佐藤「…え…?」

雨宮「くるみだ…。影浦を殺したのは、この、『雨宮くるみ』だ!!!」

佐藤「ねぇ…嘘だよね…?嘘って言ってよ。うそ…うそ…うそだよね…?ねぇ、くるみん!!」

雨宮「嘘じゃない!!!確かに、くるみは影浦を殺した!!!証拠だって、ここにあるぞ!!!」



バサッ



花岸「雨宮さん?!女の子なのにお腹を見せるなんて…。…『その傷』は…?」

雨宮「影浦の刃物がくるみの腹をかすめたのだ…。これが、影浦とやり合った証拠。くるみが、殺人を犯した証拠だ」

佐藤「くるみん…いやだよ…あたしを…おいて行かないで…嘘だって言ってよ…くるみいいいいいいいいいいいいいいん!!!!!!!!」

神谷「…今回の事件を、まとめ、るわよ……!!」


Act.1
「犯人は昨日の夕方、自分の着ぐるみが無くなっていることに気付いたわ。そりゃあ、『超高校級の着ぐるみ職人』なんだから、自分の大切なものが一つ無くなっていることには、すぐに気付くはずよ。
 不思議に思った犯人は、親友である佐藤さんを呼んで、この悩みを打ち明けた。佐藤さんは『着ぐるみを探そう』と、着ぐるみを探すことを快く了解してくれたわ。」


Act.2
「影浦くんの部屋の前を通りかかった犯人と佐藤さんは、扉の窓から何か、身に覚えのあるものを見つけた。それこそが、彼女の探していた『着ぐるみ』だったのよ。
 でも、それと一緒に、影浦くんが殺人を計画しているということも知ったの。
 二人は翌朝、影浦くんを止める対策を練って、そのまま別れて寝たわ。」


Act.3
「でも翌朝、影浦くんが私を襲うのを止め、自室に押し戻したのは…、二人ではなく、犯人一人だったの。きっと、刃物を使うことを知っていたのは犯人だけ。佐藤さんに、嫌な思いをしてほしくなかったのね…。
 そして、押し戻された影浦くんはパニックになって、犯人と争った。
 その際に、犯人のお腹に切り傷がついたみたいね…。」


Act.4
「争った結果、犯人は影浦くんを刺し殺してしまった。
 犯人は素早く自室に戻り、自分の切れた服を自分の部屋に隠し、切れたお腹の傷の治療をした。
 そして、新しい服を着て、朝食会に現れたのよ。」



神谷「これが、今回の事件の真相…。そうよね?……雨宮くるみさん」

雨宮「あぁ。全部合っている。くるみが…影浦を殺したんだぞ」

chater02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 学級裁判編 ( No.87 )
日時: 2013/10/28 21:48
名前: ランスロット (ID: UVjUraNP)

「おやおや、議論の結論が出たみたいなので、投票タイムと参りたいと思いまーす!
 お前らは、いつも通りお手元のスイッチで『犯人だと思う人物』に投票してくださいね!!」
「……ッ」


…事件は解決した。でも…。
こんなに辛い思いになる学級裁判になるとは、誰も思っていなかった。
沈黙は続き、裁判場には明るくはしゃぐモノクマの声だけが響いていた。


「さてさて、投票の結果、クロとなるのはいったい誰なのでしょうか!!!
 その答えは、正解か、不正解かーーーーーーーーーーー?!」


前回と同じように、モノクマの席の真下で、カジノのスロットのようなものが回り始める。
……スロットは、雨宮くるみさんの顔で、全て、止まった。
それと同時に、スロットのファンファーレが鳴り響き、紙吹雪がスロットに舞う。
こんなに派手な演出なのに、私の胸は喪失感でいっぱいだった。


「大正解だよーーーーーー!!!『超高校級の女形』影浦凍耶クンを殺したのは、雨宮くるみさんでしたーーーーーーーーーー!!!
 今回も、よく出来ました!!!」
「…なんで、なの…。二人で約束したよね?『二人でとーやくんを止める』って。どうして約束を破ったの?!」


佐藤さんはありったけの声を上げて雨宮さんに詰め寄る。
それもそうだ。彼女は雨宮さんを最後まで信じていた。犯人ではないと。
私達がいくら説得しても、首を縦に振ることはなかった彼女なのだ。そんな彼女が、親友である雨宮さんに、約束を破られた。怒るしかないだろう。


「…佐藤に、殺しをしてほしくなかったのだ」
「二人なら、とーやくんを殺さずに止められたかもしれないじゃん!!」
「ダメだ。着ぐるみを見た時…佐藤は見てなかったと思うが、影浦の表情は…絶望に満ちていたのだ。信じていたものに裏切られる、そういう表情だった」
「…だから、あたしを…?!」
「それに、刃物を持っている限りどっちかが傷つく。だけど、行かなかったら神谷が殺される。くるみは…。神谷も、佐藤にも、怪我をして…その手を汚してほしくなかったのだ」
「…くるみ、ん…!!」


佐藤さんはひたすらごめんなさい、ごめんなさいと雨宮さんに謝り続ける。
そんなタイミングを見越して、モノクマは彼女らをさらに追い詰める。


「でもさぁ、雨宮さんは佐藤さんを裏切ったんだよね?理由なんて関係ないさ、だって二人は『約束』したんだもんねぇ?
 もし、二人で止めたとして、どっちかが、いやどっちもか!!殺されていたら、二人で計画を立てた意味ないもんねぇ?
 結局、雨宮さんは佐藤さんを裏切って人を殺した『最低の人殺し』なんだよ!!」
「やめなさいよ!!」
「部外者は黙っててよ、安西さん。ボクは今雨宮さんと話してるの!!」


…もう黙っていられない。私は、いつの間にか思いのたけをモノクマにぶつけていた。


「…その言葉を撤回しなさい、モノクマ」
「はにゃ?」
「雨宮さんは『最低の人殺し』なんかじゃない」
「えー?その言葉が一番似合うでしょ?」
「…雨宮さんは。私の、佐藤さんの」




『命の、恩人なんだから!!!!!!』




ありったけの声を荒げて、そう、モノクマにぶつけた。


「神谷…」
「また無駄な正義感なの〜?確かに神谷さんは雨宮さんに助けられたね。ぷひゃひゃ、こんな嫌な気持ちになるんだったら、影浦クンが神谷さんを殺してくれたほうが良かったよ」
「なんてこといいやがるんだよ!!神谷はみんなを生還に導いてくれたんだぞ!!」
「でも、犠牲は出たよね?『雨宮くるみ』って犠牲をさ」
「…そう。私は、私達は。『人殺し』になってしまっているのよ」


自分のやったことは、事件を解決する行為。そして、雨宮さんを殺す行為。
…でも、その言葉を制止する声が聞こえた。


「…神谷。悪いが、くるみはそんなことは思ってないぞ」


…私が死の道へと導いた、雨宮さん本人だった。


「くるみは、神谷のことを信じてる。だから、今回の殺人も、ちゃんと真実を暴いてくれると思っていたのだ。
 …くるみは、感謝しているぞ。くるみの大切な…『私』の大切な…『かがみ』を守ってくれた『春子』にな」
「雨宮、さん…」
「くるみとはここでお別れだ。だが、くるみはみんなを信じている。もう、殺し合いなんてしちゃダメだからな」
「お前が…いうなよ…!!」
「はぁ〜あ、ここまで友情ごっこ続けられるとボクも色々と辛いんだけどな〜。
 それじゃ、『超高校級の着ぐるみ職人』である、雨宮くるみさんのスペシャルなおしおきと行きましょうか!!
 では早速参りましょう!!おっしおっきターイム!!」


モノクマは上機嫌で赤いスイッチをハンマーを叩く。
モニターには、ドット絵の雨宮さんがモノクマに引きずられている映像が映った。



『アマミヤさんが クロに きまりました。 おしおきを かいしします。』



最期に彼女は私の方を向いて、真剣な表情をし、こう言った。


「神谷…」


「かがみを、頼んだぞ」


そう言って鎖に引きずられていく雨宮さんの表情は、凛として、堂々としていた。
…絶望になど、屈してはいなかった。

Re: ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜 ( No.88 )
日時: 2013/10/29 07:21
名前: 菜葉 ◆x6qC3rNp8w (ID: NSuGMJPT)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=12051

くるみちゃんが犯人だったの!

うわー!くるみちゃんしなないで!

でも、くるみちゃんは最後までいつものくるみちゃんだった!

くるみちゃん、ありがとー!



と、くるみが犯人だったことに衝撃を受けている菜葉です。

おしおきは軽めで・・・(無理です)

続きを楽しみにしてます。


(無視していいです)追伸

新しい小説を書き始めました。
見に来てください!


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