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- ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜【完結】
- 日時: 2014/05/06 19:04
- 名前: ランスロット (ID: QNd6qtAW)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=26534
どもです、はじめまして。ランスロットと申します。
この作品は、「ダンガンロンパ」のオリジナルシリーズとなります。
他の作者様方みたいに、「この小説」では超高校級の生徒達は募集いたしません。
この作品と「繋がりのある」シリーズを投稿した際に、募集をかけたいと思います。どうかご了承をお願いいたします。
原作の、スーダン及びゼロのネタバレが出てくるので、ネタバレが嫌な人はブラウザバック推薦です。
なお、原作のキャラは「モノクマ以外は」出てきません。原作キャラを「模したアイテム」は出てくるかもしれません。
ちなみに、作者が好きなキャラは石丸クンと田中クンです。
軽くキャラ紹介を挟み、本編へと参りたいと思います。
小説なんてほとんど書いたことがない初心者なので、文章に矛盾があったり、推理が強引だったり、トリックが雑だったりしますが、温かい目で見てやってください。どうかお願いします。
感想・ご意見などがございましたら、ぜひ書き込んでください。お願いします。
※作者の体調不良が続くため、更新がやや遅くなるかと思われます。ご了承をお願いいたします。
(10/10追記)500参照!!ありがとうございます本当にありがとうございます(土下座)
これからもダンガンロンパFをよろしくお願いします!!
(10/29追記)せ、1,000参照ですか?!ありがとうございます本当にありがとうございます!!
まさか参照数が4桁超えるなんて…。凄すぎますよ本当に!!
これからも、ダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!
(11/22追記)せ、1,500参照突破しましたよ奥さん!こんな駄文に付き合ってくださっている皆様本当にありがとうございます…orz
これからもどうかよろしくお願いします!
(12/7追記)に…2,000突破…。本当にありがとうございます…orz
ここまで来れたのも皆様のおかげです。これからもよろしくお願いします!
(12/26追記)2,500突破おめでとうございます!ありがとうございます!まさかここまで付き合ってくださっている皆様がいるなんて…!本当に感謝したりないです…。
これからもよろしくお願いいたします!
(1/18追記)3,000突破ありがとうございます…。どれもこれも皆様のおかげでございますアブアブアブ…←
これからもどうかよろしくお願いいたします!
(1/29追記)さ、3,500突破ありがとうございます!!これも皆様のおかげでございます…。
物語も終盤に入ってきましたが、どうかお付き合いくださいませ。
これからもどうかよろしくお願いします!
(2/8追記)ぎ、ぎにゃああああああああああ4,000参照突破ですかああああああ?!本当にありがとうございます!!
これからもよろしくお願いいたします!
(2/16追記)4,500突破しました!!ありがとうございます!!これからもダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!!
ま、まさかここまで来れるとはなぁ…。しかも間隔短くなってる気がするから…読んでくださる作者様増えていらっしゃるのですよね?う、うれしい…。
(2/23追記)5,000突破しましたウワアアアアアアアアア(泡吹いて気絶)
ほ、本当にありがとうございます!!これからもどうかよろしくお願い申し上げます!!
(3/6追記)5,500…突破です!!!ありがとうございます!!!
これからもよろしくお願いします!!!
(3/17追記)6,000突破…だと…?!おいどういうことだ説明しろ苗木!!← 冗談ですww
まさかここまで読んでくださっている方がいることに驚きの連続でございますwww 本当にありがとうございます!!
(3/26追記)まさかの6,500突破でございます!!ありがとうございます!!
1章は無事完結いたしました。ポップンロンパ、F神崎を通して2章へと進んでいこうと思います。是非そちらもお願いいたします!!
目次になります。
読みたい話数が分からない際にどうぞ。
chapter00 〜絶望職場体験・スタート〜
>>5 >>6 >>7 >>8-12
>>14-15 >>18-20
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 (非)日常編
>>22 >>23-24 >>26-30
>>31 >>32-33 >>34-35
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 非日常編
>>36-37 >>40 >>44-45 >>46
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 学級裁判編
>>47-48 >>49-50 >>53 >>56(おしおき編)
>>57-58
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 (非)日常編
>>60 >>61-62 >>63 >>67-68
>>69-71 >>72-73 >>74-75
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 非日常編
>>76-78 >>81
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 学級裁判編
>>83-84 >>85-86 >>87 >>91(おしおき編)
>>95-96
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 (非)日常編
>>100 >>103-104 >>105-106 >>108-109
>>110-111 >>112 >>115-117
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 非日常編
>>118-120 >>122 >>124
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 学級裁判編
>>125 >>128-130 >>131 >>135(おしおき編)
>>138-140
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 (非)日常編
>>142 >>147 >>150-151 >>154-155
>>159-162 >>163
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 非日常編
>>164-166 >>169
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 学級裁判編
>>173-174 >>175-176 >>182 >>183(おしおき編)
>>188 >>191
chapter05 〜キオクのウタ〜 (非)日常編
>>193 >>194 >>195-196 >>199-200
>>203-204 >>211 >>213-214 >>215-216
>>217-218
chapter05 〜キオクのウタ〜 非日常編
>>219-221 >>222
chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編
>>224-225 >>226-227 >>228-229 >>232(おしおき編)
>>233-234
chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 非日常編
>>236 >>237-238 >>239-242 >>243-244
>>246-248 >>249
chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 学級裁判編
>>252-255 >>258 >>260-262 >>263-267 >>268
chapter Epilogue 〜サヨナラ、モノクマシティ〜
>>282-283
キャラクター紹介編 〜モノクマの部屋〜
第1回「神谷春子」 >>13
第2回「冥雅雪斗」 >>21
第3回「村上一夜」 >>25
第4回「chapter01被害者」 >>41
第5回「chapter01総評・解説」 >>59
第6回「chapter01クロ・企画お知らせ」 >>64
第7回「chapter02被害者」 >>82
第8回「chapter02総評・解説」 >>99
第9回「chapter02クロ」 >>107
第10回「chapter03被害者その1」 >>121
第11回「chapter03被害者その2・記念企画お知らせ」 >>123
第12回「chapter03総評・解説/予想・人気投票お知らせ」 >>141
第13回「chapter03クロ」 >>156
第14回「chapter04被害者」 >>172
号外「これは凄いことだね!名誉だね!」 >>181
第15回「chapter04総評・解説」 >>192
第16回「chapter04クロ」 >>206
第17回「chapter05被害者」 >>223
第18回「chapter05総評・解説」 >>235
第19回「chapter05クロ」 >>245
第20回「ネタバレ1」 >>256
第21回「chapter06総評・解説」 >>269
第22回「生き残りその1」 >>270
第23回「生き残りその2」 >>271
第24回「生き残りその3」 >>272
第25回「生き残りその4」 >>273
第26回「モニャン/ネタバレ2」 >>274
EXTRA「黒幕」 >>279
第27回「あとがき」 >>284
号外2「超高校級の日常に参加している小説紹介」>>288
※本日より上記URLより外伝小説『僕達委員トリオ!』にジャンプするようになりました。
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- chater00 〜絶望職場体験・スタート〜 ( No.9 )
- 日時: 2013/09/21 09:43
- 名前: ランスロット (ID: UbyZEBNe)
次に、私は黒ずくめの向こうを向いている男子の方に顔を向けた。
「…何だ」
「いや、名前を聞こうと思って。分からないと何て呼べばいいか分からないでしょ?」
「…影浦凍耶だ」
影浦凍耶。日本中、いや世界中で人気を博している歌舞伎界のプリンス。つまり、『超高校級の女形』だ。
特に、彼の女形は、まるで本物の女性が演じているようだ、とすごく高評価を得ているという。
「お前と話すことは何もない。さっさとどこへでも行ってしまえ」
「そういう言い方はないんじゃないの?」
「俺はお前らとつるむつもりはさらさらないからな。これからも一人で行動させてもらう」
そういうと、影浦くんはスタスタとどこかに歩き去ってしまった。ちょっと性格に難ありの子ね…。
私が立ち尽くしていると、冥雅くんが話しかけてきた。
「ごめんね、影浦あんまり人と話すのが好きじゃないみたいなんだ。他の人が話しても同じような態度だったから、あんまり気にしないで」
「えぇ。冥雅くんも、私のこと気にしてくれてありがとう」
冥雅くんは人を気遣える優しい人なんだ。それも、素敵な才能だと思った。
次に、エメラルドグリーンのパーカーを被った青年の方に顔を向けた。
…あれ、もしかしてこっちに気づいてないのかしら?
「…あのー」
「あっ……えっと……その……」
「名前を教えてもらえるかしら?」
「……秦野……吟也……」
秦野吟也。幼い頃からパソコンをいじり、小学生の時に世界の闇企業が立ち上げている闇サイトに楽々ハッキングし、その組織を壊滅させたという逸話がある『超高校級のハッカー』だ。
現在に至るまでに彼のパソコン一つで潰した闇企業は数えきれないほどある。
「…………」
「もしかして、他人と話すのが嫌なの?」
「……いや……そういうわけじゃない……。単に話すのが苦手なだけ……変な勘違いさせてゴメン……」
「そう、それなら良かったわ。影浦くんみたいに嫌われたらどうしようかと思った…」
秦野くんはペコペコと私に謝ってきた。その様子を見て私はちょっとほっとした。私のこと、信じてくれているみたいだから…。
そう思っていると、秦野くんが誰かとぶつかった。声からして星野くんあたりだろうか。
「あっ、ごめん秦野くん!!」
「……あ」
ぶつかった衝撃でパーカーのフードが脱げた。そして、私は見てしまった。秦野くんの素顔を。…あれ、この中で一番の美形なんじゃ…。
マジマジと見つめている私に気付いたのか、秦野くんはフードを即座に被りなおして顔を両手で覆ってしまった。
「……神谷……。今のは……忘れて……」
「え?でも秦野くんすごく綺麗な顔つきしてる…」
「……お願い……忘れて……」
「…うん」
秦野くんの言葉に私は黙って頷いてしまった。
…もしかして、素顔を見られるのが嫌だったのかしら…?
私は「ごめんね」と一言謝り、秦野くんとの会話を終えた。
次は、中央に群がっているグループに話しかけてみよう。
私はコック帽を可愛く被った三つ編みの女の子の方に近づいた。
「やっほー神谷ちゃん!私は、安西桃花っていうんだ。よろしくね!」
安西桃花。両親が有名なお菓子作りの達人で、彼女も幼い頃から手伝ってきたためお菓子作りは両親の腕と互角、もしくは上とも言われている『超高校級のパティシエール』だ。
彼女の制作するお菓子は、予約がすでに埋まっており、今頼むとしたら数年は待つ覚悟をしなければならないほどの人気だ。
女子とスイーツの話で盛り上がっているところを見ると、彼女はこの中で一番「女の子」らしいと感じた。
「神谷ちゃん、お菓子は好き?」
「えぇ。特に好きなのはケーキの類ね。キミのお店のケーキも食べたことがあるけど、そのケーキ以上の味は今までには見つからなかったわ」
「えっ、あたしの店のケーキ食べてくれてたんだ!」
「とても美味しかったわ。まるで楽園にでもいるかのように」
「神谷ちゃん大げさすぎ〜!もしよかったら、明日にでもケーキ、作ってあげよっか?シオンくんにでも頼んで飲み物を用意してもらってさ!」
「ええ。いいわね」
完全に女子会ムードだ。でも、悪くないわね。
安西さんは「ケーキだけじゃなくてタルトも得意なんだよ」と言っていた。安西さんの作るデザート、今から楽しみになってきた。
- chater00 〜絶望職場体験・スタート〜 ( No.10 )
- 日時: 2013/09/21 11:36
- 名前: ランスロット (ID: 7XXeC3xS)
次に、長い金髪を後ろでまとめている白衣の男子の方に顔を向けた。
「羽柴陸斗だ。ま、これからよろしくなァ」
羽柴陸斗。小学生の時に「不治の病」とまで言われた難病を治す薬を開発し、最年少でノーベル化学賞を受賞した『超高校級の科学部』だ。
その後も難病に効く薬品を開発し続け、医療の発展に基づいたとして「科学の最先端を行く男」として噂になっているらしい。
「…どうしたァ?俺の顔に何かついてるか?」
「いや、科学者って言ってたからもっと陰湿で陰険な人かと思ってて…」
「まぁ、しょーがねェわな。科学者ッたって、口ばかりで大して研究してないクズ野郎も世の中にはわんさかいるんだ。オマエがそう思うのも普通だと思うぜェ」
科学者って割には、まともな考えを持っていると感じたけど…ちょっと失礼なことをしてしまったかしら。
でも、羽柴くんは全然気にしてないと答えてくれた。それを聞いて安心した。
羽柴くんの薬品トークを聞いた後、私は黒髪で紺色のセーラー服を着ている少女の方に顔を向けた。
「長月舞子よ。これからよろしくね、神谷さん」
長月舞子。彼女が元々通っていた高校で図書委員を務めて、学校の全校生徒を読書好きにしてしまったという逸話がある『超高校級の図書委員』だ。
本をこよなく愛し、物語から登場人物の心境を読み取り、筆者が書きたかったことを確実に読み取ってしまう能力もあるという。
「それにしても、ここに集まった生徒は凄いわね。みんな第一線で活躍している器の大きな人達ばかりだもの」
「長月さんの才能も凄いと思う。だって、全校生徒を読書好きにしてしまったんでしょ?それって、並大抵では出来ないことよ」
「買い被りすぎよ。私は本嫌いなクラスメイトに『少し本を薦めた』だけなんだから。本が好きになるかは本人次第。私の力じゃないわ」
長月さんはこう言ってるけど、やっぱり『超高校級の図書委員』の名は伊達ではないと感じた。
お互いに好きな本の話をしている時の長月さんは、凄く楽しそうだったから。
次に、ウエイターのような服を着ている青年の方に顔を向けた。
「シオン・スカーレットと申します。皆さん、どうかよろしくお願いします」
シオン・スカーレット。「真実の探究者」という異名を持ち、数々のギャンブラーの賭けを公平に裁いてきた『超高校級のディーラー』だ。
一番得意なのはルーレットで、狙った場所に球を入れるのは朝飯前らしい。
「神谷さんは、カジノにはご興味はありますか?」
「カジノか…。トランプなら友達とやったことはあるけれど、本格的なのはやったことないわね」
「トランプですか。では、後日僕とトランプゲームで勝負していただけませんか?」
「え?でも私実力はあまりないから、勝負になるかどうか…」
「勝負とは時の運なのです。冥雅さんみたいにとんでもない幸運の持ち主はともかく、勝負に勝つか負けるかは時に委ねられているのです。そこに僕の技術を少し捻じ込んで、カジノのゲームをより面白くしているのですよ。…すみません、話がずれてしまいましたね」
「時の運か…。シオンくん、その勝負、やってみるわ」
「お互いに時間ができたらやりましょう。僕も楽しみにしております」
トランプの勝負、ノリで引き受けちゃったけど大丈夫かしら?
何せ、シオンくんは過去に「超高校級のギャンブラー」とと言われた女子高生と戦って、引き分けている実力の持ち主。
…勝てるかどうか心配になってきたわ。
次に、袴を着た礼儀正しそうな女性の方に顔を向けた。
「花岸美那子と申します。以後、お見知りおきを」
花岸美那子。全国の数々の弓道大会の記録を塗り替え、弓道におけるギネス記録も持っていて、次期オリンピックのアーチェリー競技での優勝候補としても期待されている『超高校級の弓道部』だ。
家は室町時代から続く伝統のある家系らしい。
「神谷さん、これからよろしくお願いしますね」
「えぇ、こちらこそよろしく」
「…それにしても、皆さんには緊迫感が足りないと思いませんか?こんな得体のしれない所に閉じ込められて…。何が起こるか分からないというのに」
「それはそうかもしれないけど、まだ何も起こってないんだし、変に緊張感を持たなくてもいいんじゃないかしら」
「まぁ、それもそうですね。…うふふ、神谷さんが言うとなんだか説得力がありますね」
私に説得力がある?いやいや、と私は必死に首を振った。ご謙遜なさらずに、と花岸さんはくすくす笑った。
まさに日本女子、というような佇まいの大和撫子だった。
- chater00 〜絶望職場体験・スタート〜 ( No.11 )
- 日時: 2013/09/22 17:59
- 名前: ランスロット (ID: 2GxelfGo)
最後に、右に群がっているグループに話しかけてみよう。
私は、小さなシルクハットを可愛くかぶった少女の方に顔を向けた。
「はろ〜、あたし佐藤かがみ!よろしくね、はるちゃん!」
佐藤かがみ。世界的に超有名なサーカス団の看板娘で、マジック・イリュージョン担当である『超高校級のマジシャン』だ。
彼女の行うマジックは、まるで「魔法使いの魔術のようだ」と老若男女から大反響を読んでいるらしい。
「は〜るちゃん、右手見てみてよ」
「え?」
佐藤さんに言われ、私は握っていた右手を開く。
その中には、可愛らしい包装紙に包まれたキャンディーがあった。
「いつのまに?!」
「ながっちと話してる時あたりにあたしがマジックを仕掛けたのです!はるちゃんあたしに気付かないから仕掛けやすかったよ☆」
長月さんと話してる時…結構前ね。彼女の気配に気づかなかったわ…。
私の表情を見て、佐藤さんは無邪気に喜んでいた。
次に、動きやすそうな服装をした青年の方に顔を向けた。
「豊島未来っていうんだ。これからよろしくな!」
豊島未来。世界で開催されているダンス大会で、毎年優勝していたダンサーを打ち破って頂点に君臨した『超高校級のダンサー』だ。
彼、実は幼い頃からダンスをしていたわけではなく、趣味で踊り始めたのが半年前らしい。半年で世界に認めさせる技術を身に着けたのだ。
「なぁ神谷、お前ダンスは好きか?」
「うーん…好きっていうわけでもないし、でも嫌いっていうわけでもないわね」
「そっか…。せっかくだからクラスメイトで創作ダンスでも踊ろうかと思ってたんだけどなぁ…」
豊島くんは私と話す前にも、他の生徒たちに話しかけているのを見掛けていた。
きっと前いた学校でも積極的に他人と関わっていたんだよね…。多分。
次に、ボーダーのワンピースを着た少女の方に顔を向けた。
「立花実貴よ。よろしく、神谷さん」
立花実貴。務めたアルバイト先の売上をうなぎ登りにさせたとんでもない逸話の持ち主である『超高校級のバイトマスター』だ。
夜間学校に出身であり、年齢の壁を越えて他人と話すことができる才能の持ち主でもあるという。
「立花さん、凄いわね。バイト先の売上をうなぎ登りにしちゃうなんて」
「いえ、私はただ必死だっただけよ。家族に少しでも楽させてあげたいからね」
「家族思いなのね」
「え…えぇ…ありがとう」
最後の反応が少し気になったけど、私が突っ込むべきことではないと判断し、黙っていた。
でも、仕事が出来る女性って、かっこいいなぁ。
- chater00 〜絶望職場体験・スタート〜 ( No.12 )
- 日時: 2013/09/22 18:30
- 名前: ランスロット (ID: 2GxelfGo)
次に、ゴーグルをかけたつんつん頭の青年の方に顔を向けた。
「俺は東条健悟!よろしくな、神谷ちゃん!」
東条健悟。スキー種目の大会で数々の記録を更新し、次期冬季オリンピックのスキー競技の候補生にも選ばれている『超高校級のスキーヤー』だ。
彼のスキーのテクニックに、全世界からファンが詰め寄せるほどの人気らしい。
「なぁ、神谷ちゃん。後で俺とデートしねぇ?」
「…は?」
「いやぁ、この場所もきっと学園長が俺達の恋路のために用意してくれた…」
「えっと…あの…」
「ちょっと東条!!神谷さんが困ってるでしょ?!」
急なデートの誘いに戸惑っていると、立花さんが東条くんの耳を引っ張って彼を叱り始めた。
「ごめんなさいね神谷さん、東条すぐに女の子をナンパする癖があって」
「うん…ありがとう」
そういうと、じゃあ後でね、と立花さんは東条くんの耳を引っ張ったまま私から離れていった。東条くんの「神谷ちゃん!!俺は諦めねぇからなー!!」という言葉が聞こえた気がしたけど…気のせいだと思っておこう。
次に、ベレー帽を被った三つ編みの少女の方に顔を向けた。
「白戸佳織です。なにどぞよろしくお願いします…」
白戸佳織。史上最年少で数々のアカデミー賞を総なめにしてきた『超高校級の映画監督』だ。
彼女の容姿も相まって、一定の層の熱狂的なファンが後を絶たないらしい。確かに…この容姿なら大きいお友達が興奮しそうだわ。
「神谷さんはどんな映画を見るの?」
「映画?そうね…ミステリーものなんかはよく見るかな。」
「そうなんだ…。ミステリーものの作品なら私のカバンの中にあったはずだから、後で一緒に見る?」
「いいの?」
「うん。見てもらって他の人達から意見をもらうことも大事なことだから…」
そう言って彼女は優しく微笑んだ。…一瞬彼女の笑顔にときめいてしまったのは気のせいだろう。うん、気のせいよ。
これ以上彼女の笑顔による被害を受けるわけにはいかないので、見る約束をして白戸さんから離れた。
次に、帽子をかぶった茶髪の少年の方に顔を向けた。
「神崎満月。まぁ、これからよろしくな」
神崎満月。大人気音楽ゲームシリーズに楽曲を提供し、世界でも注目を浴びている『超高校級のDJ』だ。
私も前に彼が楽曲を提供している「beatun maniax」ってゲームで彼の音楽を聴いたことがあるんだけど、なんていうか…音が生き物のように動いている感じがした記憶がある。
「…どうした?神谷」
「いや、随分派手な格好をしているのに、やけに落ち着いてると思って」
「ははは、俺の所属してるレーベルの仲間にもよく言われるよ。「なんでお前は派手な格好してるのに落ち着いてるんだよ!」って。でも、DJだからといってチャラい必要性はないだろ?」
「確かにそうね」
そう言って神崎くんは苦笑した。私のイメージしていたDJと全然違ったので、私はまだ驚きを隠せないでいた。
「神谷は俺がチャラい方がいいのか?だったらそれらしく振舞うけど」と言ってきたので、とりあえず「神崎くんらしいままでいいんじゃないかな?」と返しておいた。
神崎くんは「そっか」とだけ呟いて自動販売機の方に歩いて行った。
…不思議な人だなぁ。
これで全員と話し終えたかな?
私が辺りを見回していると、隣に冥雅くんがやってきた。
「全員と話できた?」
「えぇ、お陰様で。個性的な人達が沢山いるわね」
打ち解けられるかしら、とつい本音を漏らす。冥雅くんは皆の方を向いて、「神谷らしくいれば大丈夫だよ」と励ましてくれた。
…倒れた時に出会ったのが、冥雅くんで本当に良かったかもしれない。
- 緊急開催! 〜モノクマの部屋〜 第1回 ( No.13 )
- 日時: 2013/09/22 19:06
- 名前: ランスロット (ID: 2GxelfGo)
????「レディース アーンド ジェントルメーン!オマエラ、大変お待たせいたしました!これより、『モノクマの部屋』を開催したいと思います!」
モニャン「…モノクマ様。本編でもまだ出てきていらっしゃらないのに、こんな番組をのこのこ制作してよろしいのでしょうか」
モノクマ「もう、モニャンはノリが悪いなぁ。視聴者のみんなから『神谷さんの話だけじゃ分からないから詳細を教えろ!』ってクレームが立て続けに起こって、急遽番組を開始することになったんだからね!」
モニャン「その前に、クレームも何もないと思うのですが」
モノクマ「細かいことはいいの!!じゃあ、オマエラにこの番組の簡単な概要を教えておくね」
〜モノクマの部屋〜 とは?
モノクマが超高校級の生徒を部屋に呼び出し、様々な裏話を根掘り葉掘り聞き出すキャラクター紹介番組。作者のくっだらない構想がわんさか出てきますので、見たくない方は飛ばしてしまってもかまいません。
ちなみに、なぜ生徒達がそのことを知っているのかは、企業秘密でお願いいたします。
モノクマ「分かった?要はボクが生徒達をここに呼び出して、色んなことをインタビューする番組なんだ。たま〜に作者のくだらない設定秘話なんかも飛び出すかもね」
モニャン「モノクマ様、ゲストが到着いたしました」
モノクマ「では始めるとしましょう。今回のゲストは…この物語の主人公である『神谷春子』さんで〜す!」
ガチャ
神谷「ホテル内の放送で呼ばれてきたけど…ってキミは誰なのよ!!」
モノクマ「まぁまぁ追々わかるから。今はプリティーなクマのマスコットとして記憶しておいてよ」
神谷「私を呼び出して何をするつもり?」
モノクマ「別にー。神谷さんのことを聞きたいなーと思って」
神谷「…そう。」
モノクマ「神谷さんもノリが悪いなー全く。じゃあ、神谷さんの基本情報を掲載するね」
【神谷 春子】(カミヤ ハルコ)
身長:165cm
体重:49kg
胸囲:80cm
性別:女
血液型:AB
誕生日:4月24日
好きなもの:雨の音
嫌いなもの:しそ
能力:超高校級の知識
CVイメージ:今井麻美(ぷよぷよシリーズ/あんどうりんご
THE IDOLM@STERシリーズ/如月千早)
モノクマ「情報に不備はないー?」
神谷「ないわよ。…っていうか、私のことを知ってどうするつもりなの?」
モノクマ「別に大したことはしないよ〜。ただボクがキミのことを知りたいだけ」
モノクマ「そういえば、作者はこの話を書く前も何回かダンガンロンパのオリジナルシリーズを作ろうとして断念してるんだよね。その中には、双子が主人公だったり、今まで通り『幸運』が主人公だったり。でも、何で今回女性主人公になったのさ?」
神谷「そうね…。作者、男性主人公だと「ありきたりだしキャラ付けがほかの作者様のキャラと被るのが怖い」と思っていたみたいね。だから、双子が主人公の時の設定資料を漁って、私を作った。そうすれば、大抵の場合は被ることは無いしキャラ付けもしやすい。ただ、何の超高校級にするかは最後まで悩んでいたみたいね…」
モノクマ「怖がりでチキンなんだね〜作者」
モノクマ「次に、性格を霧切さん寄りにしたのは何で?」
神谷「見た目を霧切響子寄りにし過ぎたのと、それでイメージが固まったしまったからね。後で色々なキャラの要素を入れて微調整はしたみたいだけど」
モノクマ「じゃあこれが最後ね。超高校級の才能を「知識」ってつけたみたいだけど、これはどういう経緯でついたの?」
神谷「作者は私の見た目が完成した際に『頭のいい主人公』を想像した。そして、色々な候補を出したみたいね。「幸運」が私になる可能性もあったみたいだわ」
モノクマ「で、その他の候補ってなんなのさ?」
神谷「作者、忘れちゃってるわ」
モノクマ「役立たずだなあ〜もう!」
モノクマ「というわけで、この番組は終了します。好評だったら次回以降も続けようと思うから、意見があったらよろしくね〜!!」
神谷「…結局なんだったのかしら」
その後…
冥雅「神谷!ここにいたのか、大丈夫?」
神谷「…あれ、冥雅くん…?私ここで何をしてたのかしら…?」
彼女はモノクマの部屋に来た前後の記憶を奪われていた…。
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