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- ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜【完結】
- 日時: 2014/05/06 19:04
- 名前: ランスロット (ID: QNd6qtAW)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=26534
どもです、はじめまして。ランスロットと申します。
この作品は、「ダンガンロンパ」のオリジナルシリーズとなります。
他の作者様方みたいに、「この小説」では超高校級の生徒達は募集いたしません。
この作品と「繋がりのある」シリーズを投稿した際に、募集をかけたいと思います。どうかご了承をお願いいたします。
原作の、スーダン及びゼロのネタバレが出てくるので、ネタバレが嫌な人はブラウザバック推薦です。
なお、原作のキャラは「モノクマ以外は」出てきません。原作キャラを「模したアイテム」は出てくるかもしれません。
ちなみに、作者が好きなキャラは石丸クンと田中クンです。
軽くキャラ紹介を挟み、本編へと参りたいと思います。
小説なんてほとんど書いたことがない初心者なので、文章に矛盾があったり、推理が強引だったり、トリックが雑だったりしますが、温かい目で見てやってください。どうかお願いします。
感想・ご意見などがございましたら、ぜひ書き込んでください。お願いします。
※作者の体調不良が続くため、更新がやや遅くなるかと思われます。ご了承をお願いいたします。
(10/10追記)500参照!!ありがとうございます本当にありがとうございます(土下座)
これからもダンガンロンパFをよろしくお願いします!!
(10/29追記)せ、1,000参照ですか?!ありがとうございます本当にありがとうございます!!
まさか参照数が4桁超えるなんて…。凄すぎますよ本当に!!
これからも、ダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!
(11/22追記)せ、1,500参照突破しましたよ奥さん!こんな駄文に付き合ってくださっている皆様本当にありがとうございます…orz
これからもどうかよろしくお願いします!
(12/7追記)に…2,000突破…。本当にありがとうございます…orz
ここまで来れたのも皆様のおかげです。これからもよろしくお願いします!
(12/26追記)2,500突破おめでとうございます!ありがとうございます!まさかここまで付き合ってくださっている皆様がいるなんて…!本当に感謝したりないです…。
これからもよろしくお願いいたします!
(1/18追記)3,000突破ありがとうございます…。どれもこれも皆様のおかげでございますアブアブアブ…←
これからもどうかよろしくお願いいたします!
(1/29追記)さ、3,500突破ありがとうございます!!これも皆様のおかげでございます…。
物語も終盤に入ってきましたが、どうかお付き合いくださいませ。
これからもどうかよろしくお願いします!
(2/8追記)ぎ、ぎにゃああああああああああ4,000参照突破ですかああああああ?!本当にありがとうございます!!
これからもよろしくお願いいたします!
(2/16追記)4,500突破しました!!ありがとうございます!!これからもダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!!
ま、まさかここまで来れるとはなぁ…。しかも間隔短くなってる気がするから…読んでくださる作者様増えていらっしゃるのですよね?う、うれしい…。
(2/23追記)5,000突破しましたウワアアアアアアアアア(泡吹いて気絶)
ほ、本当にありがとうございます!!これからもどうかよろしくお願い申し上げます!!
(3/6追記)5,500…突破です!!!ありがとうございます!!!
これからもよろしくお願いします!!!
(3/17追記)6,000突破…だと…?!おいどういうことだ説明しろ苗木!!← 冗談ですww
まさかここまで読んでくださっている方がいることに驚きの連続でございますwww 本当にありがとうございます!!
(3/26追記)まさかの6,500突破でございます!!ありがとうございます!!
1章は無事完結いたしました。ポップンロンパ、F神崎を通して2章へと進んでいこうと思います。是非そちらもお願いいたします!!
目次になります。
読みたい話数が分からない際にどうぞ。
chapter00 〜絶望職場体験・スタート〜
>>5 >>6 >>7 >>8-12
>>14-15 >>18-20
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 (非)日常編
>>22 >>23-24 >>26-30
>>31 >>32-33 >>34-35
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 非日常編
>>36-37 >>40 >>44-45 >>46
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 学級裁判編
>>47-48 >>49-50 >>53 >>56(おしおき編)
>>57-58
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 (非)日常編
>>60 >>61-62 >>63 >>67-68
>>69-71 >>72-73 >>74-75
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 非日常編
>>76-78 >>81
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 学級裁判編
>>83-84 >>85-86 >>87 >>91(おしおき編)
>>95-96
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 (非)日常編
>>100 >>103-104 >>105-106 >>108-109
>>110-111 >>112 >>115-117
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 非日常編
>>118-120 >>122 >>124
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 学級裁判編
>>125 >>128-130 >>131 >>135(おしおき編)
>>138-140
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 (非)日常編
>>142 >>147 >>150-151 >>154-155
>>159-162 >>163
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 非日常編
>>164-166 >>169
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 学級裁判編
>>173-174 >>175-176 >>182 >>183(おしおき編)
>>188 >>191
chapter05 〜キオクのウタ〜 (非)日常編
>>193 >>194 >>195-196 >>199-200
>>203-204 >>211 >>213-214 >>215-216
>>217-218
chapter05 〜キオクのウタ〜 非日常編
>>219-221 >>222
chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編
>>224-225 >>226-227 >>228-229 >>232(おしおき編)
>>233-234
chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 非日常編
>>236 >>237-238 >>239-242 >>243-244
>>246-248 >>249
chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 学級裁判編
>>252-255 >>258 >>260-262 >>263-267 >>268
chapter Epilogue 〜サヨナラ、モノクマシティ〜
>>282-283
キャラクター紹介編 〜モノクマの部屋〜
第1回「神谷春子」 >>13
第2回「冥雅雪斗」 >>21
第3回「村上一夜」 >>25
第4回「chapter01被害者」 >>41
第5回「chapter01総評・解説」 >>59
第6回「chapter01クロ・企画お知らせ」 >>64
第7回「chapter02被害者」 >>82
第8回「chapter02総評・解説」 >>99
第9回「chapter02クロ」 >>107
第10回「chapter03被害者その1」 >>121
第11回「chapter03被害者その2・記念企画お知らせ」 >>123
第12回「chapter03総評・解説/予想・人気投票お知らせ」 >>141
第13回「chapter03クロ」 >>156
第14回「chapter04被害者」 >>172
号外「これは凄いことだね!名誉だね!」 >>181
第15回「chapter04総評・解説」 >>192
第16回「chapter04クロ」 >>206
第17回「chapter05被害者」 >>223
第18回「chapter05総評・解説」 >>235
第19回「chapter05クロ」 >>245
第20回「ネタバレ1」 >>256
第21回「chapter06総評・解説」 >>269
第22回「生き残りその1」 >>270
第23回「生き残りその2」 >>271
第24回「生き残りその3」 >>272
第25回「生き残りその4」 >>273
第26回「モニャン/ネタバレ2」 >>274
EXTRA「黒幕」 >>279
第27回「あとがき」 >>284
号外2「超高校級の日常に参加している小説紹介」>>288
※本日より上記URLより外伝小説『僕達委員トリオ!』にジャンプするようになりました。
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- chater03 〜We are so Zetsubou〜 ( No.104 )
- 日時: 2013/11/07 17:56
- 名前: ランスロット (ID: SG2pzqrf)
「せっかくの朝ごはんだけど、ボク登場しちゃうよ〜!!」
…現れると思った。呆れながら声の方向を向いてみると…。
そこには、いつも通りの憎たらしいクマがいた。
「オマエラいい表情してるね!う〜ん、写真に撮っちゃおうかな?」
「お断りよ。…早く要件を言ってちょうだい」
冷たく突き放すと、モノクマは一瞬だけしょぼーん、とした表情をして立ち直った。
…これも、いつも通りの光景。
…いつも通り、になってしまったのだ。これも。
「まったく神谷さんったらせっかちなんだから〜」
「御託はいいわ。早く用件だけ言って消えてちょうだい」
「むむむっ!その言葉は聞き捨てなりませんなぁ!
だけど、ボクは海よりも心が広いので許してあげます!というわけで、2回目の学級裁判を乗り越えたオマエラに、ロック解除のお知らせに来たというわけだよ」
「柱の解除と、ホテルのロックの解除か…」
「今回も好きに調べちゃっていいので、どうぞご自由に歩いてみてね!それじゃあ、またね〜!!」
…その言葉と同時に、テーブルの上から煙がモクモクと湧き上がる。その煙はすぐに消えたが、そこにいたはずのモノクマは跡形もなく消えていた。
消え方を変えてきたか…。飽きたのかしら。
…いやいや、そんなことを考えている暇はない。
今回も、グループに分かれて捜索する必要性がありそうだ。
「…佐藤ちゃんはどうするの…?」
安西さんの不安そうな声が、食堂にこだまする。
彼女がここにいれば、率先してくじを配り捜索に出発していた。しかし、彼女は……。
今はそういうことをできる状況ではない。
「佐藤は、しばらく一人にしておいたほうがいいんじゃないか?」
「でも、いつ何を起こしてくるか分からないよ…」
「そこはホテル組が監視と捜索を一緒にすればいい問題じャねェか?」
「…それしかありませんね。今回は、近くにいる人とグループを作り、捜索しましょう」
近くにいる人…。私が周りを見回してみると、2人の近づいてくる影が見えた。
「……神谷……俺……頑張る……」
「神谷さん。何としても、脱出口を、見つけましょう」
今回一緒になったのは、秦野くんと長月さんね。大人しい人達が多くそろったわね…。
…他のグループも、何とか分かれることが出来たみたいだ。
冥雅くん、豊島くん、安西さん。
神崎くん、羽柴くん、白戸さん。
シオンくん、花岸さん、星野くん。
今回も、うまく捜索できそうなバランスのとれたグループだ。
「捜索割り振りはどうするんだよ?」
「今回わたくし達はホテル内を捜索します。神谷さん達は新たな街の東、冥雅さん達は西、神崎さん達は北を捜索してください」
「分かった」
「それでは、皆さんいい成果を出せるように頑張りましょう」
その言葉を皮切りに、それぞれのグループは捜索に向かう。
しばらくして、食堂には私達3人だけが残っていた。
「……佐藤……大丈夫……かな……」
「佐藤さんのことは…今は、花岸さん達に任せておきましょう。私たちは、今できることをするのよ」
「えぇ。どんな街並みが広がっているか分からない。心してかかりましょう」
私達は互いを見て頷き、ホテルを後にして新たな街へ出発した。
- chater03 〜We are so Zetsubou〜 ( No.105 )
- 日時: 2013/11/10 17:25
- 名前: ランスロット (ID: 9BxfvGUD)
しばらく歩いていると、街の風景が変わる感触を感じた。…時間的にも、そろそろ新しい街についた頃だろう。
辺りを見回してみると、落ち着いた風貌の街並みが見て感じ取れた。
一言で表すなら…そう、「秋」。まるで、山の紅葉を見ているかのような街の風景だった。
相変わらず、モノクマオブジェが大量に存在しているのは場違いなのだが。
「…ついたみたいね。さて、どこから調べましょうか」
「……適当に……見つけたものを……調べる……それでいい……と思う」
「それじゃあ、早速歩いてみましょう」
探索方法も、結局前回と同じ。私達は、のんびりと街を歩き始めた。
しばらく道なりに進んでいると、ドーム状の建物が見えた。
「何かの競技場かしら」
「入ってみましょうか?」
「……うん……」
入ってみると、観客席とホールが見えた。どうやら、何かを演技する会場のように感じた。
ステージの方には幕がかけられるようになっており、幕を上げ下げするボタンは、別に見つけた個室の中にあった。
「演劇をする場所…なのかな」
「他の部屋も一通り調べてみたけれど、ダンスをするような道具がたくさん揃えられてあったわ。ここは踊りをする場所のようね」
「……豊島に……ぴったり……」
「それじゃあ、帰ったら豊島くんに教えてあげましょう」
私達は劇場を後にし、再び捜索を始めた。
次に目についたのは、神社のような建物。奥に小さく見えたので、それなりの敷地内にあるのだろう。
「神社…かしら」
「……でも……なんで神社が……」
「…ここに住んでいた高校生の中に『超高校級の巫女』がいたりしてね」
「そうかもね…」
神社を調べていると、秦野くんが一点を集中して何かを見つめているのを見つけた。
…何を見つけたのだろうか。声をかけてみるか…。
「…どうしたの?何か見つけたの?」
「……これ……」
秦野くんは細々と喋り、目の前の何かを指差す。彼が指差した先には…………。
「…赤い、文字?」
「……触ってみた……けど……乾いていた……。多分……昔についた……もの……」
「…かすれていてあまり読めないわね」
「どうしたの?」
話している私達に気付いたのか、長月さんが話しかけてきた。
長月さんに文字のことを話すと、彼女はそれをまじまじと見つめた。
「…読めるかもしれない」
「本当?!」
「えっと…『しらとりこうすけ ころす かこと みらいの はてに いもうとと ともに やみに おちる』…かしら」
「…凄いわね。流石長月さん」
「いえ、古い文献の中にはかすれてる文字もあるから。こういうのは慣れているの」
彼女の方を向いてみると、長月さんは照れていた。
…案外、かわいいところもあるのね。
「…それにしても、どういう意味なのかしら。この文字の意味」
「『白取幸輔』…。前に見た書類に、この名前が書いてあったわ。あの書類に書いてあったことは、本当だったのね…」
「……その『白取幸輔』……は……何者かに……狙われていた……のか……?」
普通に考えると、その結論に至るだろう。…恐らく、その『白取幸輔』が狙われていたのは『黒幕』。私達をここに閉じ込め、殺し合いを強要した犯人と同一人物なのかは分からないが…。
まだ、調べてみる必要がありそうだ。
「…それ以外にはなにもなさそうね。そろそろ出る?神谷さん」
「そうね。この赤い文字についても…もう少しみんなで話し合ってみる必要がありそうだし、この場は引きましょう」
「……次……行く……」
私達は神社を出て、街を再び歩き始める。
…神社を出た瞬間に、誰かの視線を感じたんだけど…。気のせいだと思っておこう。
…今は、そう、思っておこう。
- chater03 〜We are so Zetsubou〜 ( No.106 )
- 日時: 2013/11/11 18:37
- 名前: ランスロット (ID: F1B4nr3O)
次に目についたのは、派手な外装の建物だった。
中からうるさく音が漏れ出しているところから、ゲームセンターだろうか。
「…随分と賑やかな音がするわね。誰か入っているのかしら」
「いえ、これはゲームのBGMだと思うわ。多分…ゲームセンターね」
「……入る……」
私達が建物の中へ入ると、そこには新旧様々なアーケードゲームが揃っていた。
デパートのゲームコーナーでよく見るエアホッケーのような筐体から、神崎くんが楽曲提供をしているという音楽ゲームのような筐体まで、色々ある。
長月さんはこういうのには慣れてなさそうだが、秦野くんはある程度把握してそう。まぁ、さすがの私でも詳しくは知らないけどね…。
中を調べて回っていると、とある筐体の前で秦野くんが立ち止まった。
「……これ……『beatun maniax』……」
「あぁ、神崎くんが楽曲提供をしているっていうゲームね。秦野くんはよく遊ぶの?」
「……人のいない時間帯……狙ってよくやる……」
「へぇー。見てみたいな、秦野くんの腕前」
…単純に気になったので彼にやるように言ってみる。すると、彼は急にフードを深くかぶり長月さんの後ろに隠れてしまった。
…どうやら、人前でゲームをするのは恥ずかしくて出来ないらしい…。
ちょっと、残念だと思った。
「…無理にやれとは言ってないから、深くかぶらなくてもいいわよ…」
「……ごめん……」
「ここには何も手掛かりはなさそうね…」
そろそろ帰ろうか、という話になったその時だった。
長月さんが「あ…」と、ある一点を指さしてその方向へ歩き始めた。…その方向に、いったい何があるのかしら…。
彼女について行くと、店の奥にちょこんと、古びたパソコンが置いてあった。
「パソコンね。随分と古びてるようだけど」
「…もし何かデータが入っていたとしたら…。これは重要な手掛かりになりそうだわ。でも、直せないんじゃ使えないわね…」
パソコンは所々が錆びれており、使えるという代物ではない。…もし情報が入っていたとしても、取り出せない。
…諦めかけていたその時、秦野くんがふとこう口にした。
「……直せるかもしれない……」
「本当?!」
「……外面……錆びれてるだけだから……中身は……まだ……動かせる……」
「じゃあ、ホテルに持って帰りましょう!」
「……俺が持つ……」
パソコンが直るかもしれない、と彼は言ってくれた。…確かに、彼は『超高校級のハッカー』だ。コンピュータの直し方などはお茶の子さいさいなのかもしれない。
可能性。それを、小さく生まれた希望というのかもしれない。
パソコンは秦野くんに預け、私達はゲームセンターを後にした。
「他には目星のつく場所はなさそうね」
「結構手掛かりが見つかったわね。赤い文字、それから古びたパソコン…」
「赤い文字…誰が書いたのかしら。気になるわ」
「……直したら……神谷に……教える……。……俺の部屋まで……来てくれると……嬉しい……」
「分かったわ」
「それじゃ、ホテルに帰りましょう」
その後、私達は他愛のない話をしながらホテルへと戻った。
…ゲームセンターで見つけた古いパソコン。これが、後に私達の大きな武器に進化するとは、今は誰も思っていなかった。
- 緊急開催! 〜モノクマの部屋〜 第9回 ( No.107 )
- 日時: 2013/11/12 18:22
- 名前: ランスロット (ID: ORcIy8rh)
モノクマ「オマエラどうも、モノクマですよ〜!!あ、あのゲーム?ちゃんと全面クリアしたよ〜?ボクがお気に入りの鈴時さんが殺されちゃったことは腑に落ちないけど、なかなかの良作だったとボクは思います!」
モニャン「勝手に物語を終わらせないでください」
モノクマ「まぁ、オマエラは結末を待っている状態だから、ゲーム(という名の小説)を楽しみに待ってるんじゃないかな」
モニャン「これからの展開をお楽しみに、というわけですね」
モノクマ「そうそう!というわけで、『ダンガンロンパ 思い出を歌に乗せて』も、ぜひ見てくださいね!先行登場の瀬川クンが大活躍していますので!!」
モニャン「さりげなくネタバレをしないでください」
モノクマ「それでは本題に入りましょう。今回のゲストは、『超高校級の着ぐるみ職人』雨宮くるみさんで〜す!!」
ガチャ
雨宮「ここは…?…くるみ、生きてるのか…?」
モノクマ「ようこそ雨宮さんっ。キミ、この小説内で凄く人気を博してるみたいだね〜」
雨宮「そ、そうなのか?くるみはあんまり実感ないのだ…」
モノクマ「人気者の宿命、ってやつだね〜。うらやしいなぁ、もう。それじゃあ、モニャン!いつものお願いしま〜す」
【雨宮 くるみ】(アマミヤ クルミ)
身長:137cm
体重:38kg
胸囲:70cm
性別:女
血液型:B
誕生日:11月3日
好きなもの:ファンのみんな、アニメやゲーム
嫌いなもの:梅干し
能力:超高校級の着ぐるみ職人
CVイメージ:釘宮理恵(神楽/銀魂
三千院ナギ/ハヤテのごとく!)
モノクマ「く、くぎゅうううううう」
雨宮「黙れ!」
モノクマ「つ、つい声優さんで興奮してしまいました…。はぁ、はぁ。というわけで、雨宮さんが産まれた経緯を教えてください!」
雨宮「みんなも分かっていると思うが、くるみは『マスコット枠』として生み出されたキャラクターなのだ。原作でいう『不二咲千尋』、『西園寺日寄子』のようなポジションだな。
最初は最後まで残していたらしいが、前回の部屋でも行った通り、話を書き直した際にクロになることが決まったのだ」
モノクマ「まぁ、原作でもマスコット枠は死んでるしね…。作者、そこだけは原作に寄せる癖があるから」
モノクマ「肩書、すごい個性的だよね?なんでこの肩書になったのさ?」
雨宮「最初は『コスプレイヤー』か、『ファッションデザイナー』にするつもりだったのだ。作者は。ただ、ありきたりになってしまうのもあれなので、色物枠として『着ぐるみ職人』という名称でくるみを作ったそうだぞ」
モノクマ「へぇ〜」
モノクマ「じゃあこれが最後ね。口調とかもかなり特徴的だよね。誰かがモデルだったりするの?」
雨宮「作者の高校生時代を思い出して、口調を決めたらしいぞ」
モノクマ「えっ…。ということは、雨宮さんのモデルは…」
雨宮「『過去の作者』だぞ!」
モノクマ「そうなんだ。…過去の作者に何があったのか、気になるなぁ…」
モノクマ「というわけで、雨宮さんの回は終わりでーす!」
雨宮「う、薄くなってるぞ?!」
モノクマ「だってキミはおしおきされて死んだんだもん」
雨宮「そ、そうか…。そうだ、な…。
神谷…。みんな…。せっかく、『みんなで出よう』って決めたのに…。守れなくて、ごめんな。だけど、くるみは信じているぞ。神谷らが、必ずこの街から脱出してくれることを。だから、神谷も自分を信じて戦い抜くのだぞ!!」
そう言葉を残して、雨宮の姿は完全に消え去った…。
モノクマ「最後の最後まで熱いやつだったね〜。それでは、次回もお楽しみに〜!!」
- chapter03 〜We are so Zetsubou〜 ( No.108 )
- 日時: 2013/11/14 19:01
- 名前: ランスロット (ID: VnmAEQod)
「お帰りなさい、探索お疲れ様でした」
「いつもありがとうね、花岸さん」
「いえ、わたくしは人として最低限の礼儀をまかなっているだけですので」
もはや恒例となった花岸さんとのあいさつも終わり、私は食堂の椅子へと座る。
今回はかなり重要な情報が手に入った。ただ、それが信頼性のあるものかどうかは分からないが…。
とにかく話してみるほかない。
「皆さん集まってようですね。それでは、定例の報告会を始めたいと思います。まずは、冥雅さんのグループから報告をお願いします」
「分かったよ」
今回も1番目は冥雅くんなんだ。…こういっちゃ悪いけど、冥雅くん、殺人が起きるたびになんだかたくましくなっている。
他の人との交流を得て、精神的に成長したのかしら…。
え、えーっと…。違うんだから、冥雅くんにそんな気持ちなんて持ってないんだから!って、何を言ってるのかしら私…。
「西方面には…。まず、交番があったな」
「交番…ですか?」
「うん。恐らくこの街でも悪いことをする奴らがいるから、それを守るために建てたんじゃないかなぁ」
「この街に住んでいた奴の中に『超高校級の警察官』って肩書の奴がいた可能性もあるな」
「後は、ペットショップとコンビニがあったぜ。中に入ってみたんだけど、まぁ当たり前なんだけど人はいなくて、ペットの死骸だけが残されていたんだ」
「死骸?!」
「ここから人がいなくなって、随分と経っているのを物語っているようね」
「動物たち、可哀そうだった」
ペットショップの中に動物の死骸…か。確かに、長月さんの言う通り、『住人がいなくなってから随分と時が経っている』と考えた方が納得できる。…ということは、ここが無人になったのは少なくとも『近いうちの出来事』ではない、ということになるわね…。
「他は、特に何もなかったよ」
「ありがとうございました。それでは、神崎さんのグループの報告をお願いします」
「分かった」
「北方面は西方面とは違って、建物と言えるものがほとんどなかったんだ。あるのは、一面の草原と、草原の真ん中に作られた大きい噴水」
「噴水?そんなもの作って何の意味があるのかしら…」
「それ、俺達も考えたんだがよォ、結局納得できる答えは見つからなかったぜェ」
「単にモノクマの趣味で置いた、ってのもありそうだけどね…」
…北方面には、あまり情報になりそうなものはなかった。というわけね。
「では、わたくし達ホテル版の報告を始めます」
「待ってました!」
「ホテルの3階のシャッターが上がってたんだ。恐らく、2回学級裁判を起こして、僕たちがそれを乗り越えたからモノクマなりの『ご褒美』なんだろうね…」
「まず、3階にはシアタールーム、道場、図書室が開いていました。今まで行ける1階や2階も捜索しましたが、ロックのかかっている場所はありませんでしたね」
「ただ、図書室の書物には何やら脱出の手掛かりになりそうなものはありました。後日、わたくしは調べてみるつもりです」
…3階の解放、か…。本当、モノクマは何を考えているのか分からない。私達をもてあそんで、何が楽しいんだろうか。…いや、私達がこうして焦っているのを楽しんでいるんだろうか。だとしたら…本当に性質の悪い冗談だわ。
それにしても、図書室の開放は大きいわね。私も時間がある時に寄ってみましょう。
「報告は以上です。では、神谷さん。報告をお願いします」
「分かった。今回、私達は重要な情報を手に入れたわ。過去にここに住んでいた可能性のある人物の、所持品らしきものを持って来たの」
「それは凄いな…」
そう言って、私はいつも通りに深く深呼吸をする。
秦野くんが古いパソコンの包みを開けると同時に、私はこの目で見たものを話し始めた。
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