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- ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜【完結】
- 日時: 2014/05/06 19:04
- 名前: ランスロット (ID: QNd6qtAW)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=26534
どもです、はじめまして。ランスロットと申します。
この作品は、「ダンガンロンパ」のオリジナルシリーズとなります。
他の作者様方みたいに、「この小説」では超高校級の生徒達は募集いたしません。
この作品と「繋がりのある」シリーズを投稿した際に、募集をかけたいと思います。どうかご了承をお願いいたします。
原作の、スーダン及びゼロのネタバレが出てくるので、ネタバレが嫌な人はブラウザバック推薦です。
なお、原作のキャラは「モノクマ以外は」出てきません。原作キャラを「模したアイテム」は出てくるかもしれません。
ちなみに、作者が好きなキャラは石丸クンと田中クンです。
軽くキャラ紹介を挟み、本編へと参りたいと思います。
小説なんてほとんど書いたことがない初心者なので、文章に矛盾があったり、推理が強引だったり、トリックが雑だったりしますが、温かい目で見てやってください。どうかお願いします。
感想・ご意見などがございましたら、ぜひ書き込んでください。お願いします。
※作者の体調不良が続くため、更新がやや遅くなるかと思われます。ご了承をお願いいたします。
(10/10追記)500参照!!ありがとうございます本当にありがとうございます(土下座)
これからもダンガンロンパFをよろしくお願いします!!
(10/29追記)せ、1,000参照ですか?!ありがとうございます本当にありがとうございます!!
まさか参照数が4桁超えるなんて…。凄すぎますよ本当に!!
これからも、ダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!
(11/22追記)せ、1,500参照突破しましたよ奥さん!こんな駄文に付き合ってくださっている皆様本当にありがとうございます…orz
これからもどうかよろしくお願いします!
(12/7追記)に…2,000突破…。本当にありがとうございます…orz
ここまで来れたのも皆様のおかげです。これからもよろしくお願いします!
(12/26追記)2,500突破おめでとうございます!ありがとうございます!まさかここまで付き合ってくださっている皆様がいるなんて…!本当に感謝したりないです…。
これからもよろしくお願いいたします!
(1/18追記)3,000突破ありがとうございます…。どれもこれも皆様のおかげでございますアブアブアブ…←
これからもどうかよろしくお願いいたします!
(1/29追記)さ、3,500突破ありがとうございます!!これも皆様のおかげでございます…。
物語も終盤に入ってきましたが、どうかお付き合いくださいませ。
これからもどうかよろしくお願いします!
(2/8追記)ぎ、ぎにゃああああああああああ4,000参照突破ですかああああああ?!本当にありがとうございます!!
これからもよろしくお願いいたします!
(2/16追記)4,500突破しました!!ありがとうございます!!これからもダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!!
ま、まさかここまで来れるとはなぁ…。しかも間隔短くなってる気がするから…読んでくださる作者様増えていらっしゃるのですよね?う、うれしい…。
(2/23追記)5,000突破しましたウワアアアアアアアアア(泡吹いて気絶)
ほ、本当にありがとうございます!!これからもどうかよろしくお願い申し上げます!!
(3/6追記)5,500…突破です!!!ありがとうございます!!!
これからもよろしくお願いします!!!
(3/17追記)6,000突破…だと…?!おいどういうことだ説明しろ苗木!!← 冗談ですww
まさかここまで読んでくださっている方がいることに驚きの連続でございますwww 本当にありがとうございます!!
(3/26追記)まさかの6,500突破でございます!!ありがとうございます!!
1章は無事完結いたしました。ポップンロンパ、F神崎を通して2章へと進んでいこうと思います。是非そちらもお願いいたします!!
目次になります。
読みたい話数が分からない際にどうぞ。
chapter00 〜絶望職場体験・スタート〜
>>5 >>6 >>7 >>8-12
>>14-15 >>18-20
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 (非)日常編
>>22 >>23-24 >>26-30
>>31 >>32-33 >>34-35
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 非日常編
>>36-37 >>40 >>44-45 >>46
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 学級裁判編
>>47-48 >>49-50 >>53 >>56(おしおき編)
>>57-58
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 (非)日常編
>>60 >>61-62 >>63 >>67-68
>>69-71 >>72-73 >>74-75
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 非日常編
>>76-78 >>81
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 学級裁判編
>>83-84 >>85-86 >>87 >>91(おしおき編)
>>95-96
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 (非)日常編
>>100 >>103-104 >>105-106 >>108-109
>>110-111 >>112 >>115-117
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 非日常編
>>118-120 >>122 >>124
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 学級裁判編
>>125 >>128-130 >>131 >>135(おしおき編)
>>138-140
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 (非)日常編
>>142 >>147 >>150-151 >>154-155
>>159-162 >>163
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 非日常編
>>164-166 >>169
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 学級裁判編
>>173-174 >>175-176 >>182 >>183(おしおき編)
>>188 >>191
chapter05 〜キオクのウタ〜 (非)日常編
>>193 >>194 >>195-196 >>199-200
>>203-204 >>211 >>213-214 >>215-216
>>217-218
chapter05 〜キオクのウタ〜 非日常編
>>219-221 >>222
chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編
>>224-225 >>226-227 >>228-229 >>232(おしおき編)
>>233-234
chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 非日常編
>>236 >>237-238 >>239-242 >>243-244
>>246-248 >>249
chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 学級裁判編
>>252-255 >>258 >>260-262 >>263-267 >>268
chapter Epilogue 〜サヨナラ、モノクマシティ〜
>>282-283
キャラクター紹介編 〜モノクマの部屋〜
第1回「神谷春子」 >>13
第2回「冥雅雪斗」 >>21
第3回「村上一夜」 >>25
第4回「chapter01被害者」 >>41
第5回「chapter01総評・解説」 >>59
第6回「chapter01クロ・企画お知らせ」 >>64
第7回「chapter02被害者」 >>82
第8回「chapter02総評・解説」 >>99
第9回「chapter02クロ」 >>107
第10回「chapter03被害者その1」 >>121
第11回「chapter03被害者その2・記念企画お知らせ」 >>123
第12回「chapter03総評・解説/予想・人気投票お知らせ」 >>141
第13回「chapter03クロ」 >>156
第14回「chapter04被害者」 >>172
号外「これは凄いことだね!名誉だね!」 >>181
第15回「chapter04総評・解説」 >>192
第16回「chapter04クロ」 >>206
第17回「chapter05被害者」 >>223
第18回「chapter05総評・解説」 >>235
第19回「chapter05クロ」 >>245
第20回「ネタバレ1」 >>256
第21回「chapter06総評・解説」 >>269
第22回「生き残りその1」 >>270
第23回「生き残りその2」 >>271
第24回「生き残りその3」 >>272
第25回「生き残りその4」 >>273
第26回「モニャン/ネタバレ2」 >>274
EXTRA「黒幕」 >>279
第27回「あとがき」 >>284
号外2「超高校級の日常に参加している小説紹介」>>288
※本日より上記URLより外伝小説『僕達委員トリオ!』にジャンプするようになりました。
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- chater01 〜!ロエコリノヲシ〜 ( No.24 )
- 日時: 2013/09/26 22:41
- 名前: ランスロット (ID: Ex8RKlaC)
「そういえば、神谷は電子生徒手帳もう開いてみた?」
不意に、冥雅くんがそう聞いてきた。そういえば、モノクマに貰ってから一度も開いてないわね…。この際に起動しておこう。
私は、手元にある電子生徒手帳を起動させた。すると、
『神谷 春子』
という名前と私の顔写真が見て取れた。
モノクマの言う通り、これには持ち主本人の名前が表示されるようだ。
「あ、開けたみたいだね。それじゃ、メニューの『校則』って書いてあるところにタッチしてみて」
「ええ」
冥雅くんの手ほどきを受け、私は表示されたメニュー画面の中から、『校則』と書いてあるアイコンをタッチした。
すると、画面上に箇条書きの文章が浮かび上がった。
…きっと、これが『校則』なのね。ざっと確認してみましょう。
1.生徒たちはこの街内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。
2.夜11時から朝7時までを“夜時間”とします。夜時間は閉まっている店などがあるので注意しましょう。
3.就寝はホテル内に設けられた個室でのみ可能になります。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。
4.街内を調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。
5.学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラ・鍵のかかった扉の破壊を禁じます。
6.仲間の誰かを殺したクロは“卒業”となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。
7.なお、校則は順次増えていく場合があります。
これが校則、か…。見ていてあまり気分のいいものではなかった。
私がそのことを伝えると、みんなは渋い表情を浮かべる。
どうやら、私と同じことを思っているらしい。
「……守らないと……殺される……んだよな」
「そうね。ムカつくけど、モノクマに殺されるのだけは勘弁だし」
「…なぁ、ちょっと校則で気になったところがあるんだけどさ」
神崎くんが発した言葉に気づき、私は彼の方に向き直る。
「校則の6番目の項目…これって、どういう意味なんだろう」
「後半の『他の生徒に知られてはならない』って部分だよね。実は僕も不思議に思っててさ」
「んー…くるみは、『ここにいるみんなに知られないように殺せ』って解釈したぞ」
確かに文面通りに受け取れば、雨宮さんの言った意味が一番正しいだろう。
でも、それだけなのかしら。それだけじゃない気がするのは私だけ…?
「でも、殺し合いなんて起こらないだろうし、あんまり気にする問題でもないんじゃねーの?」
「東条さんの言う通りです。わたくし達は今出来ることをしないと。ありもしないことを疑問に思うのはあまりよろしくありませんよ」
…確かに、今は気にする問題ではないのかもしれない。
心の奥に疑問をしまい、私はみんなの方に向き直った。
「それにしても、凄いわねこの手帳。私の情報じゃなくて、みんなの情報も載ってる。…嫌いなものが載っていたことは意外だけど。いつ調べたのかしら?」
「じゃあ、今日の朝食、あたしの嫌いなトマトが入ってなかったのもそのせいなのかな?」
「お前トマトが嫌いなのかよ!」
「なんか文句でもありますー?」
豊島くんのおでこをつんつんつつき始める佐藤さん。
「止めろって!」と言いながらも、彼の表情は明るかった。
「ねぇ、この街を探索してみない?」
私の隣から発せられる冥雅くんの提案。
確かに、この街に閉じ込められて、何も出来ないのは辛いし…。
校則の欄にも、『捜索は自由』と書いてあったはずだから、まず先に私達がやることはそれね。
「でも、一人だと影浦が言ったみたいに変なこと考える奴が出てきそうだよ?」
「ふっふっふ、そんなことを思ってあたしがくじを用意しておいたのです!」
ニヤニヤと笑いながら両手を目の前に出すと、そこには割りばしが16本握られていた。
テーブルの上に1本あることから、影浦くんが自室に戻ってしまったので抜いたのだろう。
「16人いるから、4人ずつで探索ね!割りばしの先端に色がついているから、同じ色の人とグループを作ってね!」
はい、はい、と、彼女は割りばしを引かせていく。
私が引いた割りばしの色は…緑、か。
「あ、神谷。俺も緑なんだ。一緒だね!」
笑顔で冥雅くんが近づいてきた。
「あら、あなた達と一緒なのね。よろしく」
「俺も緑。神谷、冥雅、立花。しばらくお世話になるよ」
…残りのメンバーは、立花さんと神崎くんみたいだ。
赤の割りばしを持っているのは、花岸さん、長月さん、羽柴くん、秦野くん。
青の割りばしを持っているのは、東条くん、豊島くん、安西さん、佐藤さん。
黄色の割りばしを持っているのは、雨宮さん、白戸さん、シオンくん、星野くん。
他のグループも、無事に4人集まったみたいだ。
「じゃあ、どこを調べる?」
「赤グループはホテルの中、青グループは街の北方面、黄色グループは東方面、緑グループは西方面でいいんじゃない?」
「分かりました。それでは探索を始めましょう。終わったら、ここに戻って報告会です。よろしいですね?」
「おう!」
颯爽と青グループが飛び出していった。元気のいい威勢のある人が集まったなぁ。
次に、黄色グループが出発した。シオンくんが他の3人をエスコートしている。彼がいれば大丈夫だろう。
「では、わたくし達も探索を開始いたします。無事いい報告が出来るように頑張りましょう」
「ええ。気を付けてね」
そう言って、赤グループもホテルの探索を開始した。
「じゃあ、私達も行きましょ」
「あんまりみんなを待たせるのも、あれだしな」
「神谷、行こうよ」
…ここに出口はあるのだろうか。そして、ここは一体どこなのだろうか。何があるのだろうか。
私達には知らなければならないことが多い。
「…ええ、始めましょう」
私達は、ゆっくりとホテルから出て、街に繰り出した。
- 緊急開催! 〜モノクマの部屋〜 第3回 ( No.25 )
- 日時: 2013/09/27 20:04
- 名前: ランスロット (ID: EAhWcc2P)
モノクマ「はいはい皆さんこんばんは〜、モノクマです。この番組も順調に3回目!もしかしたらこの物語の主役っぽいポジションにはなれるかもね!某かませメガネくんみたいに」
モニャン「それを仰ってはおしまいです」
モノクマ「いいのいいの公式だってかませメガネって言っちゃってるんだから。はてさて、ゲストはもう到着してる?」
モニャン「ええ。既に到着しております」
モノクマ「というわけで、今回のゲストは超高校級のリポーター『村上一夜』さんです〜!」
ガチャ
村上「あれ…?あたしどうしゃったんだろ…」
モノクマ「ようこそ村上さん。ささ、そこに座ってよ」
村上「モノクマ…みんなは無事なんでしょうね」
モノクマ「みんな生きてるよ〜。キミを見せしめに殺したのは大正解だったね!」
村上「大正解だったね、って凄く傷付くんだけど」
モノクマ「さて、余興はここまでにして。モニャン、いつものあれお願いします!!」
【村上 一夜】(ムラカミ イズヨ)
身長:165cm
体重:50kg
胸囲:82cm
性別:女
血液型:B
誕生日:6月16日
好きなもの:美味しい食べ物、綺麗な場所
嫌いなもの:マスコミ
能力:超高校級のリポーター
CVイメージ:世戸さおり(ファイアーエムブレム覚醒/アンナ)
モノクマ「え、マスコミが嫌いなの?リポーターなのに」
村上「だって、今どきのマスコミって、みんな悪い噂をニュースにしたがるじゃん。あたしの番組は今のところは被害はそんなに受けてないけど、いつか世の中が悪いニュースで溢れかえるのが嫌なの。だから、その根源であるマスコミが嫌いなのよ。あ、もちろん全部ってわけじゃないからね?」
モノクマ「マスコミ嫌いにはちゃんとした理由があるんだね〜」
モノクマ「じゃあ次ね。本編中、ボクを壊そうとしたよね?なんで?」
村上「それは…あんたがあんなことを言ったから頭に来たのよ。くるくるポニーテールのなにがふざけてるのよ!!」
モノクマ「言葉も乱暴になってたし、あれが本来の口調なの?」
村上「え?えっと…そ、それはね、まだ言えないの」
モノクマ「え〜?なんで〜?」
村上「とにかく!!言えないの!!!これ以上聞いたら承知しねえぞ?!」
モノクマ「また口調悪くなってるし。…まあいいや」
モノクマ「じゃあ最後ね。どういう経緯で村上さんが生まれたのか教えてくれない?」
村上「あたしのキャラクター性が決まったのは後半のほう。その時に決まっていたキャラクターのほとんどが大人しい、または落ち着いた性格だったのよ。だから、元気で威勢のいい性格の生徒が必要になった。だから、あたしが作られたの。安西ちゃんや雨宮ちゃん、豊島くんのイメージが固まったのもあたしが作られてから、って思ってもらっていいよ」
モノクマ「へぇ〜」
モノクマ「はい、おしまい!いや〜、死者にインタビューするのって、ドキドキするよね…ハァハァ」
村上「気持ち悪いし死者への冒涜だと思うんですけど?」
モノクマ「うぷぷ。オマエはもうすぐ消えるんだから、天国で17人の殺し様でも見てるといいよ」
村上「あいつらは絶対に殺し合いなんてしないんだから!……本当だ、身体が薄くなってる。…神谷ちゃん、絶対に殺し合いなんて起こしちゃだめだからね。『あいつが…あいつが』喜ぶだけだから…」
そう言葉を残して村上の身体は完全に消え去った…
モノクマ「これでモノクマの部屋、第3回を終了しますよ〜。次回をお楽しみにね〜!!」
- Re: ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜 ( No.26 )
- 日時: 2013/09/27 20:51
- 名前: ランスロット (ID: EAhWcc2P)
街は意外に広く、「西方面」の看板の場所まで行くのには結構かかった。
ここまでくる途中で、モノクマ型の建物やオブジェがあったのは…あいつの趣味なんだろうか。
「さて、どこから調べましょうか」
「適当に歩いてみる?目立った建物ならすぐに気付くと思うし」
「そうしましょう」
とりあえず冥雅くんの言葉に従って、西方面を歩いてみることにした。
…モノクマの形の建物、少し多すぎではないだろうか。
歩いていると、奇抜な看板を掲げた店を発見した。
「なんだろう?この店」
「『何でも屋 シロクマーケット』…?どうやら売り物がある店のようだな」
「気になるんだったら、入ってみる?」
私がドアを開けると、カラカラ…と鐘の音がした。どうやらドアの内側に小さなベルが取りついていたらしい。
店の中はいわゆる「マルチショップ」のような風景だった。食べ物から服、スポーツ用品、挙句の果てには凶器になりそうなアンティーク用品まで揃っている。
「モノクマは『ここの品を使って殺し合いでもしたら?』とか思ってるのかな?」
「人聞きの悪いこと言わないでよ!…でも、服はあるみたいだから洗濯には困らなそうね」
「店に置いてないようなものまであるのはちょっと気になるけどな…」
私達は店を出て、歩き始めた。
次に目に付いたのは、いかにも怪しそうなテント。中に魔法使いが住んでいるのではないか、と思ってもおかしくないデザインだった。
「こんな所にテント…?変なの」
「中を見てみたけど、占いに使う用品が沢山そろってたぞ。何故かマジックに使えそうなものも入っていたから、後で佐藤にでも話しておくか」
「この街には占い師でも住んでいたのかしら?」
次に、私達は可愛らしい風貌の店を見つけた。
看板には『フラワーショップ ジュネス』と書いてある。どうやら花屋のようだ。
「ジュネスって、俺が楽曲を提供してる『ポップルミュージン』ってゲームにもいるぞ。無限増殖するキャラクターとして」
「えっ、無限増殖?!」
「そういう設定なんだよ。実際にはいないから安心しなよ、冥雅」
はぁ、とため息をついて冥雅くんは安堵の表情を浮かべた。…あれ?キャラクターって神崎くん言ってなかったっけ?
…まぁいいか。とりあえず中を調べてみよう。
中には色とりどりの花が並べてあった。ガーデニング用品も所狭しと用意してある。それだけを見れば、至って普通の花屋…だったのだが。
「あら、あれは何かしら?」
立花さんが壁の方向を指差す。そこには、シャベルやスコップが置いてあった…のだが、その量が尋常じゃなかった。大きなバケツの中に山盛りになるほどのスコップが入っていたのだ。
「ガーデニングするにもこんなに必要ないし、これも殺し合いを促進させるための罠なのかしら」
「そう考えるのが普通だろうな…。あいつ、どうしても俺達に殺し合いをしてほしいようだな」
「え〜?ボクそんなこと思ってないよ〜?」
「うわっ?!」
噂をすると何とやら。いつの間にか目の前には今まさに話題にしていたモノクマがいた。
急に現れたので、私を含め4人は驚きが隠せなかった。
「全く、ボクを快楽殺人鬼みたいないい方しないでよね!ボクはオマエラに『秩序ある生活』を求めてるんだから」
「まったくそういう風には思えないのだけど。さっきの何でも屋のアンティークの異様な数といい、この店のスコップの異様な数といい…何を企んでるのよ」
「でも使うのはオマエラの自由だよ〜?ボクは『殺し合いをしてほしくて』ここに大量のスコップを置いていたわけじゃないんだから。ここに前に住んでいた庭師辺りが使ってたんじゃないの?」
「庭師がそんなにスコップ使うのかよ!」
「ちょっと待った。…モノクマ、今『ここに前に住んでいた』って言わなかったか?」
「…あ」
神崎くんの指摘に、モノクマに焦りの表情が見えた。
…どうやら、言ってはいけないことをぽろっと口に出してしまったらしい。
モノクマは1、2回咳払いをし、私達にこう告げた。
「も、もしかしたらの話だよ!ボクの言ったことは全部忘れること!じゃあね〜!」
…すごいスピードで花屋を出て行ってしまった。
余程私たちに言いたくなかったのね…。
「これ、かなり有益な情報なんじゃないの?」
「『この街は以前誰かが住んでいた』…か。話してみる価値はありそうだな」
「凄い情報ゲット!だね」
「あいつもたまには役に立つのね」
私達は互いを見ながら笑い合った。
「…西方面にはこれ以上の施設はなさそうだね。どうする?」
「まだ時間もありそうだし、ここで話でもしていかない?丁度テーブルとイスもあるし。私お茶でも入れてくるわ」
「ありがとう、立花さん」
そう言って立花さんは紅茶の葉とお湯を取りに何でも屋に出て行った。
…この際だから、3人のことをもっと知っておこうかな。
- chater01 〜!ロエコリノヲシ〜 ( No.27 )
- 日時: 2013/09/28 10:25
- 名前: ランスロット (ID: 2GxelfGo)
しばらくして、ティーポットとティーカップ、お茶の葉を持って立花さんが帰ってきた。
彼女は素早く私達のテーブルに4つのカップを置き、お茶を注いでいく。
…その手際の良さに、私はつい見とれていた。
「…見ても何もでないわよ、神谷さん」
「あっ!!ごめんなさい、凄い手付きでお茶を注いでるもんだから、つい」
「いろんなバイトしてるとこういうのも慣れるのよ」
会話を交わしているうちに、彼女はお茶を注ぎ終わり、空いている椅子に座った。
お茶を一口こくり。ハーブの香りと爽やかな喉ごしが私の口内を満たしていく。美味しい。
「私、神谷さんのこともっと知りたいな。家族のこととか、話してくれないかな」
「え?いいけど」
「あ、俺も聞きたいことあるんだ!」
「せっかくだから、改めて質問タイムといくか」
立花さんの言葉を皮切りに、私達は他愛ない世間話を始めた。
「神谷さんって、何人家族なの?」
「父さんと母さん、それからお婆ちゃんの4人で暮らしてるわ」
「へぇ〜。そういう立花はどういう家族構成なんだよ」
「私?お母さんと、私を含めた6人兄弟で過ごしてるわ」
「6人?!それは凄いな…」
「父さんが海外に派遣される前に、6人産んでるのよ。今時こんなに兄弟がいるのも珍しいと思うけど…」
「俺の家にも弟はいるけど、多人数の兄弟って経験ないなぁ。きっとにぎやかなんだろうね!」
「えぇ…そうね」
立花さんは力なさそうにそう答えた。…あれ?立花さん、家族の話をし始めてから元気なさそう…
話題を変えたほうがいいかもしれないわ。
「じゃあ私から神崎くんに質問。神崎くんがDJを目指すようになったきっかけは何?」
「え?そうだな…俺には『兄』と呼べるようなお隣さんがいたんだ。俺とそいつはあいつが高校生になるまでずっとお隣さんだったんだ。そいつに、『君は音楽作りの才能があるな』って言われて。それで、DJを目指すようになったんだよ」
「確かに、才能は凄いと思うわ。神崎くんの音楽、なんとなくだけど『音が生きている』感じがするもの」
「俺も神崎の音楽聴いたことあるけど、同じ感触だったよ。なんというか…凄いね!それも才能なの?」
「いや…俺にそこまでの才能はないよ。音を操れるようになったのは、沢山音を聴いてそれを生かせるように努力した結果さ。そいつも、『努力に勝るものはなし』って言ってたから」
「『努力に勝るものはなし』か…」
神崎くんは思った以上に努力家のようだ。落ち着いている態度も、それを表しているように思えた。
「冥雅は、好きなものはあるのか?」
「ハーブティーが大好きなんだよ!俺、これに関しては美味しいものと不味いものを判断することが得意なんだ!」
「へぇ〜。じゃあ、このお茶の味が美味しいかも分かるの?」
「これは、凄い美味しいよ!今まで飲んできたものの中で上位に入る。ハーブティーって、お茶の葉じゃなくて、入れる人の技術も大切なんだよ。だから、どんなに美味しいお茶の葉でも入れる人が下手糞だったら、結果的に不味くなっちゃう。立花は、お茶を入れるのが本当にうまいよ」
「ありがとう」
「冥雅くんが話すと、説得力あるわね…」
ハーブティーのことを話す冥雅くんは、凄く生き生きしていた。
こうして話していると、自分たちが置かれている状況を忘れてしまいそうだ。
…でも、そういうわけには行かないのよね。
「そろそろ戻らないか?きっとみんな戻り始めてると思うし」
「そうね。待たせたら悪いものね」
「…お茶の葉持って帰っていいかな」
冥雅くんが名残惜しそうにハーブティーを見ている。「後でモニャンに淹れてもらえばいいだろ」と神崎くんが励ます。
私はそれを苦笑して見ていた。
「さぁ、戻りましょう!」
私達は花屋を後にし、ホテルへの道を戻り始めた。
- chater01 〜!ロエコリノヲシ〜 ( No.28 )
- 日時: 2013/09/28 17:53
- 名前: ランスロット (ID: 9RoM5lpe)
食堂には、既に私達以外の全員が戻ってきていた。
一部の人達は暇だったのか待ちくたびれていたのか、テーブルに座って安西さんお手製のデザートを食べていた。
「ごめんなさい。遅くなってしまって」
「大丈夫ですよ、わたくし達もつい先ほどホテルの探索が終わりましたので」
「このホテル意外にでかくてよォ、調べるのは大変だったぜ」
「羽柴くん達もお疲れ様」
辺りを見回してみると、隅っこのほうに影浦くんの姿があった。
花岸さん曰く、今まで一人で街を歩いていたらしい。…すれ違ったかな。
「何だ」
「いいえ、探索する前にあんなことを言っていたのに、ここにいるのが珍しいなーと思っただけよ」
「…ふん。勝手にしろ」
それだけ言うと、彼はそっぽを向いてモニャンの作ったお菓子を食べ始めた。
…普通にお菓子も食べるんじゃない…。
「皆さん、こちらに集まってください。報告会を始めますよ」
「はーい、みなみな!」
私達は、今朝座っていた席と同じ場所に座る。
「では、まずは青グループから報告をお願いします」
「わっかりました〜!」
そういうと佐藤さんはぱっと立ち上がり、両手を後ろに隠す。
「いち、に…さん!」その言葉と共に両手を広げると、そこには一枚の紙があった。
「南方面の地図だよ〜。ももっちとみらいんが書いてくれました!」
「俺たちが見たものや光景を書いてみたんだ。南方面には、スポーツ用品店、カフェ、モノクマ型の変な建物があったぜ」
「モノクマ型の変な建物なら、私達も見たわよ。趣味が悪すぎるわ…」
「僕達も街の散策中に拝見しました」
私とシオンくんが答える。しかし、豊島くんは「そういうオブジェ的なものじゃなくて」と付け加える。
「モノクマ型の壁の中心に、赤い扉があるんだ。モノクマ型の変な建物は他にもあったんだけど、扉があるのは南方面のこの建物だけだったぜ」
「不思議ね…」
「カフェは普通のオシャレなカフェだったし、スポーツ用品店はスポーツに使うような品物全部置いてあったよ」
「他には…目ぼしいものはなかったかな」
「ありがとうございます。次に、黄色グループの報告をお願いします」
花岸さんはそう言って、シオンくんの方に顔を向ける。
私も、彼の方向を向いた。
「僕達が調べた西方面には、先日皆さんが集まった公園、そしてゴミ捨て場がありました」
「ゴミ捨て場?」
「はい。公園と同じ広さの土地です。看板に『ゴミ捨て場』と書いてあったので、恐らくそうなのでしょう」
「途中でモニャンとすれ違ったぞ。そのゴミ捨て場について聞いてみたんだが、『私が皆様の捨てたゴミを廃棄するための場所ですので、あまり気になさらないでください』と言っていたぞ!」
「ゴミ捨て場は、あまり気にしなくてもいい…ってことね」
「他に目に付いたものは特になかったよ」
「ありがとうございます。次は、わたくし達のグループの報告と参りましょう」
こほん、と花岸さん咳払いをし、みんなの方へ向き直る。
「ホテルの中なのですが、こんなものを見つけました」
そう言って、花岸さんは一枚のシートをテーブルの上に置いた。
…見る限り、このホテルの見取り図のようだ。
「このホテルは4階まであるのですが、何故か3階以上は階段にシャッターが閉まっていたのです。4人でなんとか開けようとしましたが、無理でした…」
「……2階までの部屋も……鍵のかかってる部屋が……何ヶ所か……あった……」
「1階は俺達の部屋、ロビーの他に、ランドリー、大浴場、会議室みたいなところが開いてたんだ。それ以外は全部鍵がかかってて開かねェんだよなァ…」
「鍵のかかっている部屋、それと3階以上のスペースに何かあると考えたほうがよさそうね」
「…そうね…」
「わたくし達からの報告は以上です。最後に、緑グループの報告をお願いします」
そう言って、彼女は私の方を向いた。
隣で小さく「俺たちの番だね」と冥雅くんが伝えてくれた。
私は1回深呼吸をし、西方面で見たものを話し始めた。
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