二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜【完結】
- 日時: 2014/05/06 19:04
- 名前: ランスロット (ID: QNd6qtAW)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=26534
どもです、はじめまして。ランスロットと申します。
この作品は、「ダンガンロンパ」のオリジナルシリーズとなります。
他の作者様方みたいに、「この小説」では超高校級の生徒達は募集いたしません。
この作品と「繋がりのある」シリーズを投稿した際に、募集をかけたいと思います。どうかご了承をお願いいたします。
原作の、スーダン及びゼロのネタバレが出てくるので、ネタバレが嫌な人はブラウザバック推薦です。
なお、原作のキャラは「モノクマ以外は」出てきません。原作キャラを「模したアイテム」は出てくるかもしれません。
ちなみに、作者が好きなキャラは石丸クンと田中クンです。
軽くキャラ紹介を挟み、本編へと参りたいと思います。
小説なんてほとんど書いたことがない初心者なので、文章に矛盾があったり、推理が強引だったり、トリックが雑だったりしますが、温かい目で見てやってください。どうかお願いします。
感想・ご意見などがございましたら、ぜひ書き込んでください。お願いします。
※作者の体調不良が続くため、更新がやや遅くなるかと思われます。ご了承をお願いいたします。
(10/10追記)500参照!!ありがとうございます本当にありがとうございます(土下座)
これからもダンガンロンパFをよろしくお願いします!!
(10/29追記)せ、1,000参照ですか?!ありがとうございます本当にありがとうございます!!
まさか参照数が4桁超えるなんて…。凄すぎますよ本当に!!
これからも、ダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!
(11/22追記)せ、1,500参照突破しましたよ奥さん!こんな駄文に付き合ってくださっている皆様本当にありがとうございます…orz
これからもどうかよろしくお願いします!
(12/7追記)に…2,000突破…。本当にありがとうございます…orz
ここまで来れたのも皆様のおかげです。これからもよろしくお願いします!
(12/26追記)2,500突破おめでとうございます!ありがとうございます!まさかここまで付き合ってくださっている皆様がいるなんて…!本当に感謝したりないです…。
これからもよろしくお願いいたします!
(1/18追記)3,000突破ありがとうございます…。どれもこれも皆様のおかげでございますアブアブアブ…←
これからもどうかよろしくお願いいたします!
(1/29追記)さ、3,500突破ありがとうございます!!これも皆様のおかげでございます…。
物語も終盤に入ってきましたが、どうかお付き合いくださいませ。
これからもどうかよろしくお願いします!
(2/8追記)ぎ、ぎにゃああああああああああ4,000参照突破ですかああああああ?!本当にありがとうございます!!
これからもよろしくお願いいたします!
(2/16追記)4,500突破しました!!ありがとうございます!!これからもダンガンロンパFをよろしくお願い申し上げます!!
ま、まさかここまで来れるとはなぁ…。しかも間隔短くなってる気がするから…読んでくださる作者様増えていらっしゃるのですよね?う、うれしい…。
(2/23追記)5,000突破しましたウワアアアアアアアアア(泡吹いて気絶)
ほ、本当にありがとうございます!!これからもどうかよろしくお願い申し上げます!!
(3/6追記)5,500…突破です!!!ありがとうございます!!!
これからもよろしくお願いします!!!
(3/17追記)6,000突破…だと…?!おいどういうことだ説明しろ苗木!!← 冗談ですww
まさかここまで読んでくださっている方がいることに驚きの連続でございますwww 本当にありがとうございます!!
(3/26追記)まさかの6,500突破でございます!!ありがとうございます!!
1章は無事完結いたしました。ポップンロンパ、F神崎を通して2章へと進んでいこうと思います。是非そちらもお願いいたします!!
目次になります。
読みたい話数が分からない際にどうぞ。
chapter00 〜絶望職場体験・スタート〜
>>5 >>6 >>7 >>8-12
>>14-15 >>18-20
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 (非)日常編
>>22 >>23-24 >>26-30
>>31 >>32-33 >>34-35
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 非日常編
>>36-37 >>40 >>44-45 >>46
chapter01 〜!ロエコリノヲシ〜 学級裁判編
>>47-48 >>49-50 >>53 >>56(おしおき編)
>>57-58
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 (非)日常編
>>60 >>61-62 >>63 >>67-68
>>69-71 >>72-73 >>74-75
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 非日常編
>>76-78 >>81
chapter02 〜モウ一度俺ニ愛ヲ下サイ〜 学級裁判編
>>83-84 >>85-86 >>87 >>91(おしおき編)
>>95-96
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 (非)日常編
>>100 >>103-104 >>105-106 >>108-109
>>110-111 >>112 >>115-117
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 非日常編
>>118-120 >>122 >>124
chapter03 〜We are so Zetsubou〜 学級裁判編
>>125 >>128-130 >>131 >>135(おしおき編)
>>138-140
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 (非)日常編
>>142 >>147 >>150-151 >>154-155
>>159-162 >>163
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 非日常編
>>164-166 >>169
chapter04 〜大モノクマ帝国倶楽部〜 学級裁判編
>>173-174 >>175-176 >>182 >>183(おしおき編)
>>188 >>191
chapter05 〜キオクのウタ〜 (非)日常編
>>193 >>194 >>195-196 >>199-200
>>203-204 >>211 >>213-214 >>215-216
>>217-218
chapter05 〜キオクのウタ〜 非日常編
>>219-221 >>222
chapter05 〜キオクのウタ〜 学級裁判編
>>224-225 >>226-227 >>228-229 >>232(おしおき編)
>>233-234
chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 非日常編
>>236 >>237-238 >>239-242 >>243-244
>>246-248 >>249
chapter06 〜叫べ!希望の彼方へ〜 学級裁判編
>>252-255 >>258 >>260-262 >>263-267 >>268
chapter Epilogue 〜サヨナラ、モノクマシティ〜
>>282-283
キャラクター紹介編 〜モノクマの部屋〜
第1回「神谷春子」 >>13
第2回「冥雅雪斗」 >>21
第3回「村上一夜」 >>25
第4回「chapter01被害者」 >>41
第5回「chapter01総評・解説」 >>59
第6回「chapter01クロ・企画お知らせ」 >>64
第7回「chapter02被害者」 >>82
第8回「chapter02総評・解説」 >>99
第9回「chapter02クロ」 >>107
第10回「chapter03被害者その1」 >>121
第11回「chapter03被害者その2・記念企画お知らせ」 >>123
第12回「chapter03総評・解説/予想・人気投票お知らせ」 >>141
第13回「chapter03クロ」 >>156
第14回「chapter04被害者」 >>172
号外「これは凄いことだね!名誉だね!」 >>181
第15回「chapter04総評・解説」 >>192
第16回「chapter04クロ」 >>206
第17回「chapter05被害者」 >>223
第18回「chapter05総評・解説」 >>235
第19回「chapter05クロ」 >>245
第20回「ネタバレ1」 >>256
第21回「chapter06総評・解説」 >>269
第22回「生き残りその1」 >>270
第23回「生き残りその2」 >>271
第24回「生き残りその3」 >>272
第25回「生き残りその4」 >>273
第26回「モニャン/ネタバレ2」 >>274
EXTRA「黒幕」 >>279
第27回「あとがき」 >>284
号外2「超高校級の日常に参加している小説紹介」>>288
※本日より上記URLより外伝小説『僕達委員トリオ!』にジャンプするようになりました。
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- chapter03 〜We are so Zetsubou〜 ( No.109 )
- 日時: 2013/11/16 12:19
- 名前: ランスロット (ID: 3lsZJd9S)
「それじゃあ、報告を始めるわね。まずは、何かの劇場があったわ」
「劇場…ですか」
「ちょ、何の劇場?!」
予想通り豊島くんがまず話に食いつく。
意外にも、花岸さんも興味を持っているみたいだ。
「中にはダンスに使うような道具が置いてあったわ。ダンスホールと捉えても間違いではなさそうね」
「マジか?!うっは気分盛り上がってきたー!!!」
「豊島くんったら…」
豊島くんはハイテンションになりながら私の話を聞いている。
彼のキラキラした目を私は苦笑しながら、話の続きを始めた。
「次に私が見つけたのは神社。古そうなデザインをしていたわ」
「……こんな文字……書いてあった……」
そう言って秦野くんは電子生徒手帳の写真のファイルを開く。あの、赤い色で書かれた不吉な言葉を…。
「これは…?」
「文字が掠れてるけど、読めないわけではないな」
「えぇ。長月さんが解読してくれたわ」
「…ここには、『しらとりこうすけ殺す 過去と未来の果てに 妹と共に闇に堕ちる』って書いてあったわ」
「どういう意味でしょう?」
「…恐らく、この『さいとうこうすけ』は、過去にこの街に住んでいた人だと思う。そして、この文字を書いた人物は、彼の命を狙っていた…。私はこう考えたわ」
私は街で考えたことを喋ってみる。
「その『さいとうこうすけ』という人物を狙っていた奴と、今回俺達をここに閉じ込めた人物。同じやつなのかな…」
「そこまでは分からないわ。でも、ここに人が住んでいたのは確実になった。それだけでも進歩よ」
「……これ……みて……」
話の区切りが一旦ついたところで、秦野くんは包みから古びたパソコンを飛び出す。
そのパソコンを見た彼らの反応は様々だった。
「パソコン、ですか?」
「……ゲームセンター……そこにあった……」
「ゲーセンもあったのか…」
「……中身は壊れてない……直せば使えるから……中に何か……情報があるかも……」
「それは大収穫じゃないですか!」
「……でも……直すのに……時間がかかる……。……終わったら……神谷に知らせる……それまで……待ってて……」
秦野くんは弱弱しく自分の意見を言う。彼の言葉を聞いて、みんなは彼に向き直り、こう切り返してきた。
「待っている。結果が出たら教えてね」と。
「……ありがとう……」
「良かったわね、秦野くん」
「……うん……」
私の方を見て頷いた時、彼の素顔がまた一瞬見えた。
彼は……照れながら微笑みを浮かべていた。
まるで、「やっと自分が受け入れられた」と、弱弱しくも明るい表情だった。
「私達の報告はここまでよ」
「それでは、解散することにしましょう」
「…もう絶対に、殺人なんか起こしちゃいけないよね」
「当たり前だろ!人を殺すなんて…悲しすぎるし」
「みんながそれを忘れなければ大丈夫よ。絶対にみんなでここを出ましょう」
個々に決意を口にしたところで、報告会は終わりを告げた。
もう殺人は起こらない…私はそう確信していた。
でも、なんだろう…。この胸の違和感。1度目の殺人が起きた時も、2度目の時も、同じ違和感がした。
…まだ、殺人は起こる。私の本能が、そう警告しているような気がした。
- chapter03 〜We are so Zetsubou〜 ( No.110 )
- 日時: 2013/11/17 12:05
- 名前: ランスロット (ID: 3rH6u80U)
【コロシアイ職業体験 12日目】
朝食会を終えた私は、今図書室で調べ物をしていた。
報告の通り本当に様々な文献や本が揃っており、調べ物をするにはうってつけの場所だった。
偶然図書室で合った星野くん、羽柴くんと一緒に、学園、そしてこの街の過去について調べていた。
「…文献や辞書も沢山あるけど、小説や絵本なんかもあるのね。えーと、どれどれ…」
私は本棚から適当に一冊手に取ってみる。これは…漫画かしら?
中身をぱらぱらと読んでみる。…凄い。ストーリーも引き込まれていくし、絵も見やすくキャラの魅力を引き立たせている。コマ割りもバランスがいいし、何より内容が面白かった。
作者は誰なのかしら…。そう思って、私は見開きのページを開く。
「桑原 咲」
希望ヶ峰学園80期生。『超高校級の漫画家』
…80期生?待って、ちょっと待って。私達は『79期生』。彼女は『80期生』…。一体どういうことなの…?
思考が一気に混乱し始める。…もしかして、彼女ら『80期生』もこの街に住んでいたというの…?だったら、私達がここに入学してきたのは…彼女らよりも先、ということになる。
でも、私達はまだここに入学するために来てから2週間も経っていない。
…訳が分からなかった。
そんなことを思っていると、星野くんがこちらを呼ぶ声が聞こえた。
「神谷さーん!気になる本見つけたんだけど、見ないー?」
気になる本…?星野くんが私を呼ぶくらいだから、きっと重要な情報が隠れているに違いない。
私は少しの期待を胸に、星野くんがいる場所まで歩いて行った。
「星野くん、気になる本って?」
「これなんだけど…」
「いかにも『開いちャダメです』ッて感じの表紙だなァ」
本の表紙は真っ黒で、その上に小さな紙が貼ってあった。そこには、汚い字で『ひらかないでください』と書かれている。…恐らくこれを書いたのは十中八九モノクマだろう。
…あいつが見てほしくない本、ということは…。何か重要な情報がこの本に記されているに違いない。開くほかない。
「見てみましょう」
「えっ?でもここに『みないでください』って…」
「これは恐らくモノクマが書いたものよ。ということは、この中に私達が知ってほしくない情報が入っている。そういうことになるわ」
「そっか…。じゃあ、僕も中身を見てみるよ」
私は意を決して本の表紙を開く。
見開きのページには、『希望ヶ峰学園79期生コロシアイ日記』なるものが書かれていた。
…コロシアイ?私達の他にも、コロシアイをしていた生徒がいるというのかしら。それに…ここにも書かれている『79期生』という文字。この本が嘘でなければ、恐らくコロシアイをしていたのは…。
2回目の殺人が起こる前に見た、あの書類に書かれていた16人だろう…。
私は恐る恐るページをめくっていく。
○コロシアイ日記 3日目
私が動機を提示する前に、殺人は起きた。
被害者は『超高校級の警察官』水無月愛美。
身体にはメスが大量に刺さっており、出血多量のため死んだのだろう。
うふふ…私と同じく、快楽殺人者がこの中にいるってことね…。
まぁ、私は知ってるけど。
学級裁判の結果、犯人は『超高校級の精神学者』斬先信吾だということが分かった。
動機は特にないらしく、ただ殺人をしてみたかっただけだという。
私より…いえ、私と同じくらい狂ってる精神の持ち主ね。
そんな彼には彼の大好きな薬物によるおしおきを用意したわ。
○コロシアイ日記 6日目
2回目の殺人が起きた。今回は、私が動機付けを行った後。
被害者は『超高校級のベーシスト』赤平町華。
彼女愛用のベースによる撲殺だった。抵抗跡がないところから、一撃死なのだろう。
お金に動かされるなんて、人間ってなんて醜いんでしょう。……あぁっ、絶望的だわ!!
今回の犯人は『超高校級の会計』黒沢凛。
やっぱり、お金に動かされて殺人を犯してしまったみたい。うふふ…見た目に似合わず欲深いのね。
そんな彼女には、お金にまつわるおしおきを用意したわ。
○コロシアイ日記 8日目
3回目の殺人が起きた。動機付けを行う前に殺人がもう一度起きた。
被害者は『超高校級の脳外科医』須賀井良彦。
額から血を流して死んでいる。随分と…分かりやすすぎる殺人ね。まぁ、彼をそそのかしたのは私なんだけど。
犯人はやっぱり『超高校級のスナイパー』暗井リュウ。
彼、反論もせずに白鳥幸輔の意見を聞いていたわ。半分諦めていたのかしらね…。
そんな彼には超高校級の才能をフルに活かせるおしおきを用意したわ。
○コロシアイ日記 11日目
4回目の殺人が起きた。私はもう動機付けをするのをやめた。
被害者は『超高校級のニューハーフ』シャルン・ルミエール。
ダンベルでの撲殺だった。彼女もきっと一撃死…ね。争った跡がないもの。でも、犯人は自首しようとしているみたい。そうはさせないわよ。
犯人は『超高校級の喧嘩屋』渋谷零。
シャルン・ルミエールと口論になった際、ついカッとなって殺してしまったらしいの。まぁ、どんな理由があれ殺人は殺人なんだけどね…w
そんな彼には絶望を知ってもらうわ。うふふ…おしおきされてしまいなさい。
○コロシアイ日記 13日目
なぜ殺人が起きないのか。…裏切り者である『超高校級の変装家』一ノ瀬悠魔が白取幸輔に寝返ったから。
裏切り者には報復を。殺してやる…殺してやるわ…!!
私は彼をワイヤーで絞め殺し、彼の部屋にはりつけにした。
私を裏切ったこと、後悔して絶望するがいいわ…あはははは!!!
○コロシアイ日記 14日目
やばい。白取幸輔達生き残りが黒幕が私だということを見抜きそうだ。…殺さなくては。白取幸輔を殺せば、裁判は乗り切れる。
そうだ。あの一ノ瀬悠魔殺しの犯人をあいつに仕立て上げよう。そうすれば…私の夢が叶う…。
待ってて、スザク。待ってて、−−−。みんな、私に酔いしれるのよ!!
…その後のページは、血で『白取幸輔 殺ス』の文字で全て埋まっていた。
これは…。私達とは別の79期生がコロシアイをした時の、黒幕の日記なんだろうか。
それにしても、酷すぎる…。私達の他にも、コロシアイを強要された人達がいたなんて…!!
- chapter03 〜We are so Zetsubou〜 ( No.111 )
- 日時: 2013/11/18 16:49
- 名前: ランスロット (ID: INaKOfii)
「…みんな、大丈夫?」
本を一通り読み終えた後、私は2人の顔を見てみる。実際に人の死に直面していたからなのか、2人の顔はそれほど青ざめていなかった。
「なんとか大丈夫。実際に直面したわけじゃないしね…」
「にしても、ひでェ話だよなァ…。俺達の他にも殺し合いさせられていた奴らがいたなんてよォ」
全くだ。もしかしたら、私達やこの本の中に書かれていた人物の他にも殺し合いをさせられていた生徒がいるかもしれない。
…考えるだけで、恐ろしかった。
そう考えていたその時だった。図書室の扉が、小さな音を立てて開かれる。
私が音に気付いて振り向いてみると、そこにいたのはモニャンだった。
「…見て…しまわれたのですね…」
「えっ…?」
「表紙に『見るな』と書いたのは…私なのです。もう少し綺麗な字で書いていれば、誤解を招くことはなかったですね…」
「書いたのはモノクマじゃなかったんだ…」
「勝手に見たのは、本当にごめんなさい。でも…この本とモニャンに何か関係性があるの?」
モニャンが『見るな』と書いたのならば、この本は彼と関係性があるに違いない。
私はそこを彼に指摘した。すると、彼は重々しく、こうつぶやいた。
『私は……その本の中の殺し合いに…参加していました』
…………なんですって?
モニャンは…この中の殺し合いに…参加していた?
でも彼は人間ではない。2回目の学級裁判が終わった後、彼は『自分はこの街に住んでいた』と発していた。このことから、彼は『希望ヶ峰学園の生徒』という可能性が浮上した。
だけど…彼も殺し合いに参加していた…?
じゃあ、彼は元々…人間だったってこと?!
「…驚くのも無理はありません。ですが、私は確かに参加していたのです」
「じゃ、じゃあ!この殺し合いの結末も…」
「ええ。知っています」
そういうと、彼は静かに本の殺し合いの結末を語り始めた。
「…その本には、5回目の学級裁判の後の話が載っていませんよね?
実は、私達は裁判をもう1回、行っていたのです」
「その裁判って何だよ?」
「『黒幕を暴く裁判』。そこで、私達生き残った6人の79期生と、この殺し合いを引き起こした張本人との対決となりました。
私達は見事黒幕を暴き黒幕はおしおきされました。しかし…」
「し、しかし…?」
「黒幕のおしおきに、私は巻き込まれてしまいました。おしおきで私の命が潰えようとした時、殺された『須賀井良彦』という生徒の残したプログラムのお陰で命拾いしました。
黒幕はそれに対応しきれずに、おしおきされていきました…」
「…そうだったのね…」
「その後、私は他の生徒と共に裁判場を出ようとしました。しかし、黒幕はまだ死んではいなかった。最後のあがきとして、銃を何発か撃ってきたのです。
私は…それを同級生から庇いました。そして…目が覚めたら、この姿になっていたのです」
モニャンは語り終えると、悔しそうに膝をついた。
…私達は、彼の口から出される真実に、何も言うことなど出来なかった。…出来るものか。こんな残酷すぎる現実…。私達も、今同じ状況に立たされているんだ。
監視カメラから、きっと黒幕は私達を見ているだろう。
「すみません、こんな話をしてしまって…。少し、外の風に当たってきます。それでは皆様、御機嫌よう」
「モニャン…」
そう最後に残して、彼は図書室から去って行った。
その場には、何も言えずに立ち尽くしている私達だけが残っていた。
私は、何をバカなことを思っていたのだろう。
モニャンはモノクマ側の存在じゃなかった。
最初から、『私達の仲間』だったんじゃない…。
殺し合いに巻き込まれた、『被害者』なんじゃない…!!
- chapter03 〜We are so Zetsubou〜 ( No.112 )
- 日時: 2013/11/19 17:49
- 名前: ランスロット (ID: YrsbvNhI)
【コロシアイ職業体験 13日目】
「……パソコンが直った……俺の部屋まで……来て……」
朝食会後、秦野くんが私を呼び止めてこう告げた。
ついにゲームセンターで見つけた古びたパソコンが起動できるまでに直ったという。
見つけてからまだ2日しか経っていないのに…。さすがは『超高校級のハッカー』。才能のすごさを改めて実感した。
私は偶然その場に残っていた神崎くんと冥雅くんを引き連れ、秦野くんの部屋まで着いて行った。
「……どうぞ……」
「おじゃましまーす」
秦野くんが自分の部屋のカギを開け、私達を招き入れる。
部屋の中は秦野くんらしく、沢山の機械が置いてあった。…暇な時はこういうのをいじっていたのかな?
「それで、パソコンは?」
「……モノクマに見つからないように……更衣室へ移してある……。……更衣室なら……監視カメラもない……」
「じゃあ、俺達をここに招き入れた理由は?」
「……言っておかなければならないことがある……」
そういうと、髪に隠れた秦野くんの青い目が一瞬私の方を向き、彼は真剣な表情をする。
…そして、彼は口を小さく開き、話し始めた。
「……あのパソコン……中身は俺もまだ見ていない……。……だけど……プログラムの作成者は……とんでもない奴だ……」
「どのくらい凄いの?そのプログラム」
「……学園の情報……おそらく……殆ど入っている……。……あのパソコンに……」
秦野くんはあのパソコンの中身についても少し調べてくれていたみたい。改めて感謝をしなければならないわね。
私が「パソコンを見たい」と告げると、彼は大人しく更衣室へ行くことを決めてくれた。
…今は彼に行動の判断を任せたほうが良さそうだ。
そして、私達は更衣室の周りに誰もいないことを確認し、部屋へと入る。
部屋の隅に、銀色に光る物体を見つけた。
…恐らく、あれが「直ったパソコン」なのだろう。
私は見張りを冥雅くんに任せて、パソコンへと近付く。
「凄い。外装もピカピカ」
「……錆びてるだけだった……。……このコンピュータの作成者……とんでもない奴……」
「…相当な腕を持った人物が作り上げたんだろうな…。このパソコン」
他愛ない会話を交わしているうちに、秦野くんは素早くコンピュータを起動する。
『こんにちは!僕、アルターエゴだよ!』
画面に、女性…だろうか?ウサギのような小柄な少女の画像が移る。秦野くん曰く、『プログラムの作成者が作ったアルターエゴ』だという。
アルターエゴ…。聞いたことはあるけど、実際に見たのは初めてね。
自分の意思で動く、コンピュータプログラム。
確か『超高校級のプログラマー』って言われた高校生が作成したものらしいけど…。もしかして、この画像の少女のモデルがそのプログラマーなのかしら…。
『秦野くん、あっちの3人は誰なのぉ?』
アルターエゴは私達の存在を察知し、こう切り出してきた。
秦野くんはキーボードを素早く叩き会話を進める。
『一緒に閉じ込められた、俺のクラスメイト。左隣が神崎満月、右隣が神谷春子。
入り口で見張りをしているのが、冥雅雪斗』
…秦野くん、普段とは全然違う口調でアルターエゴと会話をしているわ。ネット上では普通に話せるのね、彼…。
『わぁ、秦野くんのお友達なんだ!僕アルターエゴ!よろしくね!』
そう言って彼女は天使のような笑顔をこちらに見せてくる。
く、くぅ、彼女も白戸さんと同じ笑顔の使い手だとは…。パソコンの画面が眩しい…。
そう思っていると、神崎くんがキーボードに何かを打ち込んだ。
『もし、過去に起こった殺し合いの情報があったら教えてくれないか』
彼が打ち終えると、彼女は真剣な表情になってこう返してきた。
『うん。厳重にロックがかけられてるファイルがあるんだけど、秦野くんのハッキングのお陰で2つは見られるよ!
もう1つは僕が担当してるんだけど、まだロックの解除には時間がかかるみたい…。ごめんねぇ…』
『構わない。ファイルの場所を教えてくれないだろうか』
神崎くんが会話を進めていると、アルターエゴはブラウザを2つ立ち上げる。
そこには、2つのロックが解除されたフォルダがある。タイトルを確認してみると…。
『77期生、78期生おしおき画像一覧』と書いてあった。
- Re: ダンガンロンパF 第1章 〜希望の知識と絶望の運命〜 ( No.113 )
- 日時: 2013/11/19 19:09
- 名前: チョコバナナ ◆MuoiaPX/8A (ID: 9fVRfUiI)
どうもチョコバナナです!
あれよく見ると桑原ちゃんいるじゃん!
使ってくれてありがとう!
更新頑張ってください!
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