..盆踊り。 作者/桃花

■ 第2部 ■ -第1話- 転校生 -
あの時から2年。もう俺達は高校生だ。
―――――――香奈枝・・・・・―――――――
「ちょっと啓!早く用意してよ!!!また私まで遅刻させる気!?
今日という今日は許さないよ!」
啓が階段を降りて来た。
「いやーーすっかり遅刻した!!」
葵が啓を睨む。
「今何時!?」
なんとなく葵は怒りに震えていた。
「えっ?えっと・・・あ!!もう8:46分・・・」
葵が啓の頭をビンタした。
「もう!!!啓のせいなんだからーーーー!!!!」
『えー今日は転校生がくる!!大石!入りなさい。』
そういって入ってきたのは女の子だった。
「大石 佳奈枝や!よろしゅうな!出身地は大阪や!
好きなもんはたこやき!皆ともだちになろう
な!」
そのとき、葵がついた。
「ごめんなさーい!遅刻しましたぁ・・・。」
『麻倉ァ!!今日で何回目だ!?
今日は転校生がきているというのに・・・・・・・』
(えっ!?)
「おおきに~~大石 佳奈枝というんや!!よろしゅうなぁ!!」
(えっ!?香奈枝!?)
「香奈枝!?」
バシィッと啓がドアを開けた。
「どうした!?香奈枝がいるって!?」
「ん?おおきに~。大石 佳奈枝っていうんや」
『おい・・・川﨑ィ・・・。お前ら二人そろってまた遅刻かぁ?
あとで生徒指導室にこい!!!」
葵は啓を睨んだ。それをみて啓は苦笑い。
【へいへい】
(ふ~ん・・・。川﨑はんかぁ・・・。イケメンやなぁ?
川﨑はん・・・・気に入ったでぇ―――)

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