..盆踊り。 作者/桃花

-第6話- 痛み―



「ミナモ・・・」


ここは病室。入院させられたんだ。


「はい。どうですか?病院生活にはなれましたか?」


葵はあきれた。


「なれるわけないじゃない。」


葵はちょっと冷たい。なんとなく前と違う。


「葵お嬢様・・・」


「でていってくれる?」


(葵お嬢様・・・泣いている・・・・?)


プイと水面に背中を向けた葵からクスンクスンと


泣いているかのような声がかすかにきこえる。


「分かりました・・・・」


ミナモが静かにドアを閉じた。


葵はミナモが出て行ったとたん起き上がった。


葵は本当のことを知った。


葵は薬の中に催眠薬の入ったものをのまされていた。


お母さん,由希恵はそれにもうすでに飲まされていた


んだ。そう、あの医者なんて・・・医者なんてデタラ


メ。


私はオカアサンと同じになってしまう?


お母さんは私を傷つけた・・・


だったら私は・・・?


大切なものを傷つけるなんて・・・


      ト  モ  ダ  チ


友達・・・凪・・・彩香・・・瑠奈・・・佳奈枝・・


         啓!!!!!


「やだよぉ!!!私にはできないよう!!!!」


スゥッと葵はベットに倒れた。


まるでアクマがとりついたように、葵はねてしまっ


た。


この世は地獄――――――――


人は悪魔――――――


いつかこの世は滅びるわ。


私が予言する。


       いつかこの世は


       地獄の地にそまる