..盆踊り。 作者/桃花

-第2話- 学校―
「おはよ!!!!」
「葵!!!!生きてたのね!!!!!」
「誰が死ぬかw」
そういいながら、凪は目に涙を抱えていた。
「.........心配してたんだぞ.........」
凪はそっと言った。
葵には聞こえてないと思う。
そしたら、葵は凪のほうを見て、
「ありがとう!!」
と小さい声でささやいた。
「おぃぃ!!麻倉!!!手伝ってくれぇ・・・・・」
そこには、書類の山を抱えた拓哉がいた。
「あぁっっごめんごめんっっ!!」
「はぁ・・!何してたんだよ!!学級委員だろ!?」
拓哉はなんとなく怒っているが、怖くない。
逆。嬉しい。こういう普通のことが出来なかった日々
がちょっとでも続くと寂しいもんだ。
「麻倉?」
ポロリ...
「あれ?涙・・・・?」
「えええ!!俺泣かせた!?」
「・・・ちがうの・・・ちがうんだよ・・うっ・・
うえ~~~~~~~~~んえーーーーーん!!!!!!!!」
葵は泣いた。理由は分かるよ。今なら教えてくれる。
喜びという感動を。
私は学校が大好き。香奈枝も大好き。
皆大好き・・・・・・
「あれっ?なんか・・・啓が見当たらないけど?」
「俺?」
そういってこっちによってきた・・・・・
啓のようだけど、髪の毛がちがうや。
「俺が啓!!!髪の毛は切ったの!!!!!!!!!」
葵はビックリした。
「あんた・・・髪の毛きったんや?」
拓哉もきずいてなかったんかい!!!!!!
「ま、いろいろあってな。」
「ふーん。」
啓・・・とっても似合ってる。
そんなこと、とても口にはだせないよっっっ
香奈枝、今も私は幸せに暮らします。
悲しみを乗り越えるから、その先に、喜びがある。
そうだよね?香奈枝―――――――
『 シ ア ワ セ ニ イ キ テ 。 イ ツ マ デ モ、 イ ツ マ デ モ。
ワ タ シ ガ マ モッ テ ア ゲ ル カ ラ ・・・・・』
「ん??」
葵はふいに空耳がきこえた。

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