..盆踊り。 作者/桃花

-第6話- 喧嘩―*後編*
「ここだょぉーー!!さっ!啓君はいろー!!」
(ふーん・・綺麗なお店・・・カフェっていうより
カラオケ・・・?みたいな感じ・・・・)
「あっ!わすれてたわ。麻倉さんもさっさとはいりなよー!!」
「う、うんっっ!」
(さっさとが余・計・な・の!!忘れるとか酷いな。)
入った時に、チリーンとかすかな音を立て、風鈴は鳴る。
「ここで予約していた大石の連れです。」
『はい。大石様ですね?えぇっと・・24番で御座いま
す。ごゆっくりどうぞ―――・・・』
(ウワー綺麗な人だなぁ・・・?)
「あっ!!来た来た!!遅いよーーー!!!」
「ごっめーーんっっっ」
「いいよ!!よしっ!最初は王様ゲーームだぁ!!」
やった!!とか皆が口々にいっている。
「じゃぁ一人ずつこの箱に入っている糸を引っ張って!
糸がつながったいた相手とまずは組むのよ!!」
「えぃっ!」
あまり乗り気ではないが、葵は糸を引っ張った。
糸が張る。
葵とつながったいた相手は・・月影 拓哉・・・?
「あっれー?葵と拓哉君がペアだってぇー!!
学級委員同士なかよくしなよッッ!!!!!」
いきなり瑠奈が私にぶつかってきた。
「あっ麻倉さんごッめーん。」
葵は今きずく。仕組まれていたということに。
もう私はぶちきれた。今までの私じゃない。
前の香奈枝はやさしかった――――
頭の中は真っ白だったけど、それだけは頭について
はなれなかった・・・・
佳奈枝を蹴り、殴り、押さえつけ――
瑠奈を叩き、頭突き、肘打ち―――――
終わったあと無残に瑠奈と佳奈枝は敗れた。
周りをよくみると、私と佳奈枝と瑠奈しかいなかっ
た。啓以外は学校に行ったに違いない・・・
翌朝学校に行くとやっぱり停学。
退学よりはましか――
でもなんか昨日の啓・・・・・
変だった―――――――――――

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