..盆踊り。 作者/桃花

-第3話- 朔良が...!?―*前編*



「やっと昼食だあ!!!!」
葵はとてつもなくおなかがすいていたので、はしゃぎ
まくった。
「凪ー!!あの木の下で食べようよーー!!」
校庭には大木が立っている。
「葵・・・?人がいるけどいいの?」
「ん?」
確かに人がいる。
「あれっ?あれって竜堂クンじゃない?」
「えっ?朔良?」
確かにそこには男の子とはとても思えない美形の
子がいた。
「まぁいいじゃん?一緒にたべよーー」
それには凪もそうだねといってくれた。

-第4話- 朔良が...!?―*後編*



「さーーーーくーーーらーーーーー」
朔良は大変驚いた様子で振り向いた。
「なんだ・・・葵か・・・。それと・・・西浦さん
か。」
葵はニコニコしていった。
「お弁当一緒にたべよーー?」
「竜堂君いいかな?私も。」
朔良は無表情で応える。
「別に、僕の場所じゃありませんから。」
凪はなんか酷いなぁとおもってたりもする。
葵と凪がすわった。お弁当の箱を開けると、がつがつ
食べだした。3人とも同じように。
しーんと重くなっていたその空気を朔良がはらいのけ
た。
「ね、ねぇ?葵・・・葵って好きな人居るの?」
「ん?居るよ!!」
「ふ・・・ふ~~っん・・・・」
また気まずくなってしまった。
「僕は・・・葵のことが・・・・ス――――――!!!!」
「ようっ!!!何してんだ?3人で。」
「啓!!!」
「おぅっ!!なんだ?」
「向こうにお花畑があるの!!!一緒にいかない?」
葵は満開の笑顔だ。
「おぅっ!!じゃぁ競争なッッ!!」
「いいよぉ~~私の足の速さを見くびるなぁ?」
そういって掛けていった。
「はぁ・・・・葵って啓君のことやっぱり好きみたい
だねぇ。」
それを朔良はだまってみていた。
「ねぇ、竜堂君も葵のこと好きでしょ?だったら
やめたほうがいいよ。葵は啓君一筋だもん。」
凪はそういい終わるとさっさと教室へ帰ってしまっ
た。
朔良はただそこにすわっていた。