..盆踊り。 作者/桃花

-第2話- バレタ―



「おっはよぉーー!!」


「おはょっ!葵!!!・・・今日は大石さんと来たん


だ・・・ね?」


「まァ色々ね・・・凪にもそのうちわかる。」


葵はそういいながら席についた。


凪というのは、西浦 凪沙【ニシウラ ナギサ】って子。


私の前の席にいる。去年からの大親友!!!


「で・・・。葵・・・。あの以上な大石さんは何!?」


佳奈枝のほうをふりかえると、啓に自分のプロフィー


ルを渡している。しかも、よく見るとお化粧までしてる・・・


「知らないけど、どうせ啓がすきなんでしょ」


「まぁねぇ~~確かにそうはみえるけどなぁ・・・


恋人は似合わないかもッ!!」


確かに凪が、いったとうり。啓が佳奈枝に引っ張られ


てるって感じ。


「でもさー?なんで啓なんかがいいんだろ?啓じゃ


なくてもいいのにさっ!!!啓ーとか呼んでる


し!!なれなれしくしないでほしいね!!!」


凪はいきなりプッ!と笑って、


「葵って啓クンのこと好きでしょ?」


「なっ!!変なこといわないでよ!!あんな、ただ


のスポーツ命で勉強ダメで、どこかぬけてる、でもや


さしくて・・・・」


ほらっ!!やっぱり~~というように、凪が


ニタニタ笑っている。


「もぉっ!!!!」


「ゴメッ~~ンww」


「笑うなぁぁ~~~!!」


そういって、ろうかでバタバタと追いかけっこをして


いた。


・・・こんなあたりまえの日常がこんなに愛しいとは



今の私にはわかりませんでした――――――