..盆踊り。 作者/桃花

-第5話- もうすぐ―



私はその日の夜は泣いて過ごした。


これ以上涙はでないってほど。


今は、もう朝。死ぬ覚悟はできている。


でも最後に一目,皆に会いたかった。


仕方ないから学校に行こうとすると、足が動かない。


これは「スネーク・アンドリー」の症状だろうか。



        “怖い”


ただ・・ただこの言葉が頭の中に浮かんだ瞬間に


涙が1つぶこぼれた。


それに引き寄せられたかのように涙がどんどんあふれ


だしてきた。


「ミナモォォ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


とっさに水面をよんだ。なぜかは脳がこたえてくれよ


うとしない。


「はい!!葵お嬢様!?どうかなされましたか!?」


「足がうごかない。」


「え・・・・・・・・・・・・・」


ミナモは固まった。


「病院にいきましょう!!!!!!!!!!!」


ミナモの顔から冷や汗が1つぶ。


そして急いで病院へ向かった。



【ふむ・・・これは・・毒と・・・・・】


「毒とって・・・病気でもあるのですか!?」


【はい・・。脳出血という病気です。】


「!?」


「大変な病気なんですか?」


【悪化すれば・・・死にいたることも・・・】


「そんな・・・・・」


「治らないんですか・・・?」


【まぁ・・ですが、早くて2年はかかりますね。】


「お嬢様・・」


【お嬢様!?もしかして・・・お金持ちですか?」


「由希恵様をごぞんじでございますか?」


【・・・・・麻倉 由希恵・・・?】


「えぇ。そのとうりです。由希恵様の子どもさんで


らっしゃいます, 葵お嬢様でございます。」


【麻倉財閥!!!!】


それをきいた瞬間医者の態度がガラリとかわった。


【麻倉財閥のお嬢様ですか~~!精一杯頑張りますの


で、葵c、心配しないでね。】


どうせこの医者もお金目当て。


わかってる。お金が人を変えるのは十分に。


お金ってものが、この世にあるかぎりこの世は


醜い。


命ははかないものだと・・・・・

あなた
香奈枝は分かるよね・・・・・・・