..盆踊り。 作者/桃花

-第1話- キミノトナリデイツマデモ―



朝、耳元で目覚まし時計が部屋中に鳴り響く。

「んっ・・・」

その音で啓はおこされる。

「啓ーー!!ご飯、出来てるわよーーー」

1階からはお母さんの声がする。

「はーい・・・まって・・・」

啓は、着替えて、顔を洗って、1階におりた。

「相変わらず、少ないな・・・・」

啓の毎朝は、ご飯・漬物・目玉焼き・牛乳だ。

啓は、時間をなんとなく見た。l 6:08 l

牛乳が口から勢いよく飛び出る。

啓は、噴出した。なんでこんなに早いのかと。

「おっ・・・おはよぅ・・・啓。」

多分葵が啓を向かいに来た。

「おっ・・・・おはよう・・・?葵どした?」

葵を見ると目のしたに“クマ”ができていた

「うぉっ!なんだそのクマは!?昨日熊とでも戦ったか!?」

葵らしき人は啓をたたいた。

「いってえ~~」

「ねぼけるな!」

え?ねぼけ・・・

よく見るとクマなんてないし、葵でもない。

佳奈枝がいた。

「かっc!?さっき葵がたしかにいたのに!!」

まだ誰かに殴られた。

「いてててて・・・またかよ!!!」

「うるさいなーしずかにしてよ!」

今度は葵の声だ。でも玄関にいるのは1人・・・

「うーしーろー!!!」

そういって振り向くと、葵が立っていた。

「いたのね。」

「ずっとね!!」

あ・・・こんなこと前にもあったような・・・

「まぁそろそろ学校いこっか!」

そう啓が掛け声をあげる。

『うん!!』

佳奈枝と葵がハモッた。

実はカフェでのできごとで、二人は仲が悪かった。

( ダ イ 6 ワ ノ  ケンカ  コウヘン ヲ ミ テ ネ !)

「よしっ!啓は私といこっか!葵は先にいってて。」

「は?啓は私といくよね!」

『啓ェ!!!』

二人が啓のほうをみたころもう啓はいなかった・・

『まってよーーー!!!』

2人が走った後は砂埃が舞う。