二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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とある科学の超電磁砲 学園黙示録 第二章突入
日時: 2012/01/24 13:15
名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)

どうも、皆様初めして!黒猫参謀っつーもんでございます。
昨日、友達からここのサイト教えてもらってきたら何か一杯小説あるぜ!ということで、俺も一筆書かせてもらおうかな、なんて思っちゃったりしちゃいました。
二次創作OK!?ならば大好きなインデックスを書くのもありなんでねえか!?と友達に言ったらいいんじゃねえの?といわれたので作ることに。
えーと、完全オリジナルです。原作の登場人物の日常系に登場するキャラは友達として登場します。上条くんとかインデックスとか御坂さんとか。
んで、オリジナルならとことんやってしまえ!ということでオリジナル主人公まさかのレベル5!(原作でも序列6位いまだに不明なのでそこに入ります)
ああ、あとついでに主人公は一切闇の機関等には関係ありません。たんなる一般人です。魔術sideもあまり関係ありません。いいのかそんなんで…。でもよく事件には巻き込まれる…。更に黒猫、実は原作をあまり読んでない!アニメだけ!しかも中途半端!それでも読んでくれる方、貴方は神様です。
沢山のオリジナル、ありがとうございました!
おかげで何とか戦えます!コメントは引き続き募集中。




ようやく戻ってこれました。作者、実は夏から病気して今年頭まで入院しておりました。長い間更新できず申し訳ございません。まだ全快ではないのでゆっくり更新になりますが、引き続き書いていきたいと思います。

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Re: とある魔術&超電磁砲 学園都市黙示録 コメント募集 ( No.96 )
日時: 2011/07/23 11:05
名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)




38話 不思議な夢



「……?」

悠一はゆっくり体を起こす。窓から容赦ない熱線が部屋内部を加熱していた。熱い。朝のようだ。

「……何だったんだ?さっきの夢」

悠一は首を傾げる。あんまり覚えていないが、何だかとてつもなく不吉な夢をみた。気がする。というか。

「だるぃ…」

今朝は妙にだるい。頭も痛いし、倦怠感が体を襲う。
風邪でも引いたかな、と呆然と考えてみた。今日は補習もないし、家で寝ているか、と考えたとき。

「悠一…」
「茜?」

傍らに、何時の間にか茜が立っていた。心配そうに、左目で彼を見つめている。悠一は軽く頭を撫でる。心配させないため、無理やり笑顔で答える。

「大丈夫だ。風邪だろ風邪。心配そうな顔すんなって」
「違う。それは風邪じゃない…」
「へ?」

茜はベットに腰掛けると、悠一を睨むように見て言った。

「悠一。お願いだから、その『声』に応えちゃ駄目。死んじゃう」
「……何のことだ?」
「いいから」

茜は反論を許さずに続けた。

「細かい事は何だっていい。その『声』は、悠一の本望じゃない筈。絶対、道を間違えちゃ駄目。間違えたら、私でも書き換えは効かない。私の出来ない書き換えの塊になっちゃう」
「……?」

必死に、説得するように茜は一生懸命訴えていた。

「悠一。守ることは、壊すこととは絶対に違う。守るために壊していいのは、人のやることじゃない。獣だよ。悠一は、感応異能が能力であって、その『声』の示すものが悠一の力じゃない。絶対、間違えないでね」
「……???」

茜はそれだけ言うと、部屋を逃げるように出て行ってしまった。
入れ替わるように、静香が入ってきた。

「お兄ちゃんおはよう。どうしたの?顔色悪いよ?」
「……いや、何でもない」
「そう?無理しないでね。何か作ろうかわたし?」
「いいよ。なんか作られたら余計に疲れる」
「うぅ。ごめんね、役立たずの妹で」
「いいよ。ちょっとおいで静香」
「…?どうしたの?」

とことこと近付いてくる静香の頭を、悠一は優しく撫であげた。

「……?どうかした?何でいきなり」
「いいから。しばらくこうされてろ。俺がこうしていたいんだ」
「?」

静香は何だか不思議な顔をしていたが、悠一に撫でられるのが大好きなので、嬉しそうに目を細めた。
悠一は思う。
茜が何を言いたかったは理解できない。でも、守ることが壊すことなのは事実だ。そうでもしないと守れないものもある。
俺は間違っていない。この感触を守るため、俺は何だって殺す、何だって壊すと決めたのだ。
あの時に。

Re: とある魔術&超電磁砲 学園都市黙示録 コメント募集 ( No.97 )
日時: 2011/07/23 12:00
名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)



39話 予兆?


「……」

やっぱり、悠一は家で寝ていた。
具合が悪いのだから当たり前だが、何だかさっきから体が疼く。
暴れたいのだ。体が壊れるほどに。
何かを徹底的に壊したい。そんな欲望が横になっている悠一から滲み出ていた。
悠一はそんな本能を意思で抑え付けていた。だが、何だか脳内に『声』のようなものが微かに聞こえるのだ。テレパスとは違う、囁き。

————戦え、狂うほどに
————神すら幻想すら噛み殺す牙を我は持っている、そして主も
————何を躊躇う?守るために壊すのだろう?
————敵ならおろうが、すぐそこに
————さあ、戦え主よ

その『声』を悠一は頭を振って遮る。
敵は茜じゃない。家族でもない。木原だ。
だが『声』は言う。

————あの科学者を殺してどうする?
————主は何を望む?あの科学者の死か?
(そうだよ。あいつを俺は殺したい。俺のために)
————ならば、問おう、主よ
————主は、あの者を守るために、家族や親しい者を守るために全てを殺す、壊す覚悟があるか?
————ここから先は後悔すら許されない茨の道。後戻りは許されぬ。それでも我と共に進むか、焼けた大地を。黒き空を。凍りし海を。もう一度問おう
————主は、我と共に進むか、地獄の道を?

囁きはどんどん大きくなる。悠一の強いストレスに比例するように、囁きは問う。悠一は応えてしまった。応えてはいけないと、茜に言われた『声』に。

(俺はもう決めている。俺は闇を払うためなら、何だって壊す!何だって殺す!そう決めたんだ!!)
————よくぞ宣言した主よ!
————それでこそ我が主に相応しい覚悟、相応しい思い!我は確かに受け取った!さぁ、受け取るがいい主よ!契約の証を!主が呼び声に我はいつでも応えよう!

それだけ言って『声』は消えた。聞こえなくなった。
同時に、頭痛も、倦怠感も、荒れ狂う破壊衝動も一気に抜けた。
がばっと、悠一は飛び起きた。
周りは相変わらず。ただ、本能が告げている。
親しい友人たちに何か危険が迫っている。
すぐに悠一は着替え始めた。
急がないと。本能が告げているのだ。
急げと。

Re: とある魔術&超電磁砲 学園都市黙示録 コメント募集 ( No.98 )
日時: 2011/07/23 12:28
名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)




40話 覚醒



「……こっちか」

悠一は家を飛び出した。静香が大丈夫かと聞いても大丈夫、とだけ答えて彼は街中を走り回っている。容赦ない炎天下でもおかまいなしに、ただ本能の示す方向に。
悠一は気付いていない。家を飛び出すとき、茜が辛そうに悠一を見ているコトに。それすら見えていない、今の悠一は。
確信に近いそれに従い、ただただ走る。





「———!」

本能は、的確に当たっていた。
何かが騒がしくなってきた。人混みが見える。
彼が走ってそちらの方向に向かう。風紀委員だ。最近、彼らと一緒に組むことが多いなと彼はふと思った。
近くにまで行くとアンチスキルが、一般人立ち入り禁止だと止めたが、悠一が睨んだだけで誰だか判ったらしい。
すぐに風紀委員の双子を呼んできた。

「兄ちゃん!」
「にいちゃん!」
「巧、紅!」

月影兄妹だった。兄ちゃんと言うのが兄の巧、にいちゃんと言うのが妹の紅だ。幼馴染であり、二人とは学校こそ違うが仲のいい後輩だ。

「何があった?」
「大変なんだよ兄ちゃん!」
「この地区のスキルアウトが、ビルに人質とって立て篭もったの!!」
「人質?」

焦る二人曰く、この地区のスキルアウト(悠一とは面識なし)の連中が、力任せに暴れまくった挙句、近くの一般市民を巻き込んで立て篭もりを起こしたという。
悠一の不安を加速させる言葉を、巧は続けた。

「ヤバいよ兄ちゃん!雅姉ちゃんとか、紅波とか!知ってる奴がおおいんだよ!」
「!?」
「にいちゃん助けて!わたしたちじゃどうしようもない!」
「——兄さん?!」

半泣きの紅と悔しそうに叫ぶ巧。その背中に、悠一は自分の従妹を見つけた。

「雪!」
「兄さん!?何してるの、あんたたちも!」

雪は小走りでこちらまで来ると、先輩の筈の巧と紅を怒鳴る。
基本、自分より低レベルの人間にはキツク当たる雪らしい。

「兄さん、ごめん。この二人、完全にパニック起こしてるみたい」
「それより雪!西園寺とか紅波が中にいるのは本当か!?」
「……………うん」

長い沈黙の後、雪は静かに、ゆっくり答えた。
ますます悠一の不安、焦燥は加速していく。

『大丈夫だよ兄さん、心配しないで。ここは風紀委員の私達が何とかするから…』

必死に悠一の不安を取り除こうとしている雪の声が遠い。
悠一は目の前が怒りで真紅に染まっていくのを感じた。
自分の不甲斐無さに、こんなことを起こした馬鹿に対して。

————守るため、壊す
————さあ戦え、守るために
————大切な物を、二度と奪わせるな
————我が力は、主の思うままに振るおう!

『囁き』がとても近くで言った。
悠一はまるで幽鬼のように、ゆっくり歩き始めた。
雪が慌てて止めようとして、動きが凍った。
悠一の体から、何かが浮き上がっている。
赤黒いそれは、思念のような、炎のようにゆらゆらと。
ゆっくり、徐々に強くなる。

「兄ちゃん…?」
「にいちゃん…?」
「————」

猫背になりながら、ゆっくり進んでいく。
彼の進む先は、まるで道が割れるように人が避けて行く。
その多くは、悠一の変わり様に真っ青になりながら。
悠一はただ進む。どんどん炎の揺らめきは強くなる。肩に翼を、後ろには尾を作り上げる。
顔すら覆い、目のあった場所に白い穴を作り出す。

————願え、守りたいと
————吼えろ、理不尽に
————怒れ、こんなことをする者共に!
————そうだ、我が名は!

『ゴ……アズ……』
————言うのだ、我が名を!
『アー……マード……』
————顕現しよう!力を!!
『ビースト』

Re: とある魔術&超電磁砲 学園都市黙示録 コメント募集 ( No.99 )
日時: 2011/07/23 13:01
名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)





41話 間違えた能力(チカラ)



————ヴァォォォォォォォォォ!!!!!!!

悠一は吼えた。正確に言うなら、かつて悠一だった者が吼えたのだ。
もう、悠一の姿はない。代わりに、悠一の体に纏った鎧の如き炎が悠一を覆い、半獣のような姿を作り出していた。
体は一回り巨大化し、猫背のように前かがみの姿。
腕は特大の爪、肩には2メートルは余裕でありそうな燃えている翼。
足は大型の獣のように太く、力強くアスファルトを踏む。
アスファルトを砕く尾は人間の胴体クラスの太さ。
赤黒い姿、それ巷を騒がしている黒い魔獣にそっくりだった。
白い穴が、その建物を見る。口を開けば、湯気のような血生臭いにおいの気体を吐き出す。

「兄さん……!?」

雪は愕然としていた。今朝、具合が悪いと言っていたと静香から連絡を受けていたけれど…まさか、これの予兆…!?

「兄ちゃん…?」
「嘘でしょ…?」

月影兄妹は完全に怯えていた。異形。正にそうとしか言えない姿に変貌した悠一。
吼える。

————ゴアァァァァァァァァ!!!!

そう咆哮すると姿が消えた。

「!?」

次の瞬間、ビルの方で爆音と人の悲鳴が聞こえた。
振り返ると、ビルから土煙がもうもうと上がっていた。
続く爆発音、人の悲鳴、阿鼻叫喚。地獄が展開されている。

「兄さん!!」

雪は駆け出した。





『ヴァオオオオオオオ!!!』
「な、何だテメエ!?」

犯人の一人が、巨大な展示物を軽々持ち上げる。
が、獣は見向きもせず踵を返す。
そして太い尻尾で人間ごとなぎ払った!

「ぎゃああああ!!」
『ゴァァァァァ!!!』

悲鳴に負けない音量で、獣は啼く。
ずしん、ずしんと人質の方に進んでいく。

「……え?まさか……ゆう、いちくん…?」
「悠一…先輩?」

いた。守りたい人たちが。
西園寺雅。炎華紅波。良かった。二人とも無傷だった。
後ろで、何か言っている奴がいる。
振り返る。ボロボロの犯人か。何で生きてる。

「てめえ…まさか、あの黒い獣か…!?」
『————』

知るか。俺には関係ない。彼女たちが無事なら、それでいい。
俺の友達に手を出した時点で、お前たちは死亡決定なのだ。
それが分からない獣以下のクズが、生きていることも罪だということに気付かないか。なら教えてやろう。我がチカラを持って!

『ゴァァァァ…』

獣は唸る。守るべきものを守るため。罪人には裁きが必要だ。
雅の焦った声、紅波の止める声。

「悠一君駄目!それ以上やったら殺しちゃうよ!」
「先輩、やめて下さい!殺すつもりですか!?」
『————』

彼女たちは何を言っている?自分たちを危険なことをされておいて、罪人の心配?甘い。優しすぎる。
そんなことでは、何も守れない。敵対者は全て殺す。でないと、何もかも失うだけだ。
だから戦う。人間だろうが、悪魔だろうが、能力者だろうが

『ヴァォォォォォォォォ!!!!』
「兄さん!やめなさい!」

だが動く前に、目の前に誰かが踊り出た。
雪だ。何のようだ?何故庇うように、俺に対峙する?
邪魔するな、俺はそいつらに制裁を————

「兄さん!これ以上は過剰攻撃です。風紀委員として命令します!直ちに戦闘行為をやめなさい!」
『————』

邪魔するのか。じゃあ仕方ない。雪も殺そう。
今、守るべきは雪じゃない。西園寺と、紅波だ。
邪魔するなら家族だろうが殺す。邪魔だから。
ずしん、ずしんと進む。そして雪のまん前に。

『————』

最後に聞く。まだ邪魔するか?

「兄さん!やめて!お願いだから!もうこれ以上は!」
『———』

そうか。お前が涙を流しているのはこいつらのせいか。
分かった。お前だって守る。俺が。
獣は優しく雪の体を掴む。

「!?」

そして自分の背中に放り投げ、乗っけた。
それぐらいのサイズだがら余裕である。
雪は驚いた。見た目に反して背中は獣の毛のような物で覆われていた。意外に触り心地もいい。高級なシルクに触っているようだ。……若干獣臭いが。

『ゴァァァァァァァ!!!』

吼えた。今度は最終警告だ。威嚇と、警告。
これ以上邪魔するなら殺す。絶対に殺す。
まだやるか。

「ひぃぃぃぃ…!!」

犯人たちは、獣にぶちのめされたやつ以外、全てが外に逃げ出していた。
獣は白い穴でその光景を黙ってみている。
口を開き、血生臭い霧を吐き出しながら。

『ヴァォォォォォォォ!!!!』

獣は吼えた。自らの勝利を喜ぶように。

Re: とある魔術&超電磁砲 学園都市黙示録 コメント募集 ( No.100 )
日時: 2011/07/23 13:33
名前: 黒猫参謀 ◆1rAeLb3yOw (ID: Y8BZzrzX)





42話 脱走しますた


『ゴァァァァァァァ!!!!』


まだ吼える。
自分に怯え、竦み上がる人質を無視し、片っ端から背中に乗っけていく。不思議なことに、大きさ以上に背中の空間は広い。物理方式を無視して何人もいた人質を、全員背中に乗っけた獣はずしん、ずしんと地響きを立てながら建物の外に出た。
途端、銃声が鳴り響く。
発砲されたのだ。獣が。
ギロリ、と風紀委員とアンチスキルを見る。
怯えを隠そうとしないが、逃げようともしない。
銃口を向けるアンチスキル、大なり小なりだが能力を向ける風紀委員。
そこには超電磁砲の姿も見られる。バチバチと電気を爆ぜさせ、悠一にコインを向けている。
御坂が口を開く。代表として説得するつもりらしい。

「ちょっとあんた!何に変身してんの!?というか、犯人全員捕まったからさっさと人質解放なさい!今のは自我があるかどうかの確認射撃よ!これ以上続けるなら——」


ドカァァァァン!!!!


御坂の言葉は最後まで続かない。
なぜなら、獣の放った一撃が、後ろにあったアスファルトを抉ったのだ。

「……あんた、まさか意識が無いの?」
『ゴァァァァァァ!!!!』

獣は咆哮で答えた。
というか、半分キレていた。実は姿はこのままだが、悠一の意識は元に戻っている。で、喋れないので反撃で異論を唱えようとして。
失敗した。
みな、攻撃態勢に入っている。

(あいつら!俺が人質と言うか人間背負ってるの知らないのか!?)
「兄さん何してるの!思いっきり敵対行動よ今の!!」
「先輩真面目にやってください私達殺すつもりですか!?」
「……悠一君、焦るのは分かるけど落ち着こうよ」

背中に乗っている人間の中、悠一の気持ちが分かるのは紅波、雅、雪だけである。他の人間は全員気絶なり失神なり卒倒なりしている。

(じゃあどうするんだよ!俺吼えるしか出来ねえぞ!)
「だったら降ろして!私が説得する!」
(説得力皆無じゃボケ!っつかおい攻撃してくるぞ!?)
「ええええええ!?」
「みんな、一斉攻撃開始!殺さない程度にやっちゃって!」

御坂の一言でアンチスキルが発砲し始める。
悠一、マジで焦る。が獣の姿なので。

『ヴァオオオオオオオ!!!』としかいえないが。
仕方ないので。

(3人とも。喋るなよ!飛ぶぞ!)
「飛ぶって先輩どういう——きゃあああああ!?」

紅波の質問を無視して翼を展開、飛翔した。
一気にビル5階部分まで飛び上がる。自分でも不思議だ。翼を動かずダケで飛べている。しかも体がやたら軽い。
チュイン!と銃弾がビルにかすって飛来する。

(だぁぁ!!とりあえず家に帰ります!皆様お覚悟を!)

方向転換して、凄い速さでその場を脱出した。


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