二次創作小説(紙ほか)
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- 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ☆番外編☆
- 日時: 2013/06/11 21:53
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
- プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538
【読者の皆様へ レッドからの挨拶】
初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪
新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。
第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。
前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。
そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!
前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。
【本編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜第60章:謎解き編(完結)
【番外編:ストーリー原案・構成】
第1章〜第5章:
第6章〜 :
ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。
【原作:完結した作品】
第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊
本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!
第2作:バン×ヒロと過去の追憶
前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。
第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)
前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。
ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!
【お客様】
凛々(雪桜奇):私の小説に初コメしてくれた人です。凛と呼ばせてもらってるぜ…この子はイナイレの小説を書いておりまする!
この前、もう1つの小説に遊びに来てくれました。亜夢たん、なかなか可愛いぜ!!♪
タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪
シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!
赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪
yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪
姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!
茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、黒バスとサトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ! オリキャラの水連ちゃんを出させていただいてます!!
聖:この小説に初めて来てくれた人だけど、ダン戦好きで気の合う親友です。友達として仲良くさせていただいてます♪
剣:姫佳の小説で知り合った友達。絵の才能があって凄い! バンハル漫画を描かせていただきました。文才がありすぎる…という言葉をいただき、凄く嬉しいです♪
凛那:剣の小説で知り合って仲良くなった友達。イナギャラの小説を書いておりますが、オリキャラがクールすぎてヤバい!(殴
【漫画】
バンハル >>604
【本編:キャラクター原案・構成】
本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。
青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。
登場予定:第18章で登場します。
キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。
登場予定;第21章で登場します。
ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!
登場予定:第21章で登場します。
優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。
登場予定:第24章で登場しました。
無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。
本編の登場人物設定2 >>42
早間綺羅、カレン・キャベルン、望月幸介&優、樋田優雅について載せています。
使用LBXは綺羅のみになりますので、ご了承ください。
富士本 優実の登場人物設定 >>57
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。
登場予定:第26章に登場します。
恵珠の登場人物設定 >>58
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。
登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。
長月レオンの登場人物設定 >>59
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。
橘 美咲の登場人物設定 >>60
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪
美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!
イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>61
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!
輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>62
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。
登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!
一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>63
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!
黄瀬 水連の登場人物設定 >>64
茅が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
水連ちゃん、マジで可愛すぎる! 黄瀬の妹ですが、水連の活躍に期待してください♪
第48章以降に出る可能性が高いので、しばらくお待ちください。
キョウヘイ・ヒュウ・メイVSシント・フジ・テツヤのLBXバトル設定 >>442
第60章のLBXバトルでお馴染みのオリキャラが出ます。
はたして、どのような展開を見せてくれるのか楽しみにしていてください!
人見 晴香の新型LBXについて >>495
ハルの新型LBXとなるブルーグリーンライトの設定が載っております。
ある人の形見となっていますが、その理由は…>>493のストーリーで明かされました。
この後、バンたちとのLBXバトルで使用する予定です。ハルがどんな思いを込めて、バトルを展開していくのか?
ハルの実力が気になる人もいますが、それまでお楽しみに!!
山野バン・大空ヒロ・長月レオン・人見晴香のLBXについて >>509
LBXバトルする前にまとめて描きました。レオンとハルのLBXは新型なので、どのように活躍するかは更新してからのお楽しみに!
バンヒロのコンビもなかなか見逃せないので、2人の息が合ったコンビネーション
によるバトルも見せ付けます。それでは、クライマックス直前のバトルスタート!!
番外編の登場人物設定 >>561
お馴染みのバンたちの他、新キャラクターも出ます。
リンの兄・小海諒平についても描かれているので、ストーリーを読む前にクリックして下さい。
【本編:目次(ストーリー進行具合)】
第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3-4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5-7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8-10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>16
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>17-18
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは?>>19-20
第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)
第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>21-22
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>24 >>26-29
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>35 >>37-41
第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)
第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>43
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>44
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>45-46 >>48
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>50-51
第14章 キラード団という謎の組織だと名乗る男から託された謎のメッセージと1つのヒントとは? >>52
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・そこで掴んだ重要な手掛かりとは? >>53-55
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>56
第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)
第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>65-66
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>67
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>68
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>69
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>70-71
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>72
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>73
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>74
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>75
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>76
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>77
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>78
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>79
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>80-81
第5部:謎解き編(第31章〜)
第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>98
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>99
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>100-103
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>104-105
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>106-107
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>108
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>109-111
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>112-113
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>114
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>115-117
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>125 >>127-129
第42章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(前編)・・・キラード団のアジトの位置を掴め!>>130
第43章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(後編)・・・廃墟ビルで見つけた仕掛けとは? >>131-132
第44章 キラード団のアジトに乗り込んだバンたち、そこで待ち受ける展開とは? >>133
第45章 立向居直毅・青峰兄弟・黄瀬、ただいま参上! >>134-136
第46章 キラード団のアジトⅠ 催眠の部屋で待ち受ける罠とは? >>137
第47章 キラード団のアジトⅡ 謎の催眠術師・高遠遥一、登場! >>138
第48章 キラード団のアジトⅢ 1つの部屋に隠された謎を解き明かせ! >>155 >>163 >>189
第49章 蘇る過去の記憶Ⅰ ハルが絡んでいたという1つの事件とは? >>200 >>208
第50章 蘇る過去の記憶Ⅱ 奈良警部が言う、厄介な事件とは? >>226 >>230
第51章 囚われの身になったリンたちの居場所を掴め! >>246 >>258
第52章 バンたちがそこで見たものとはいったい・・・リンたちとの再会、そして----------- >>265
第53章 バンVSカレンの推理対決Ⅰ リンたちが誘拐された事件の謎を解き明かせ! >>278 >>281
第54章 バンVSカレンの推理対決Ⅱ 5年前に起きた誘拐事件の謎を解き明かせ! >>289 >>299
第55章 バンVSカレンの推理対決Ⅲ 最後の仕上げとなる誘拐事件の謎とは? >>304
第56章 ついに姿を現した真の黒幕・直野健一、真の目的とは? >>318
第57章 ついに記憶が戻った健太たち、その真実とは? >>335
第58章 黄瀬水蓮&富士本優実、ついに登場! >>361 >>387
第59章 決着、リンに対するバンの思いとは? >>390
第60章 再び平和を取り戻した日常、リンたちを揺るがす想い…それは何か? >>411 >>413 >>428 >>443 >>452 >>459 >>463 >>472 >>484 >>493 >>508 >>522
【番外編:目次(ストーリー進行具合)】
第1章 誘拐事件から1年後…リンの複雑な思い >>567
第2章 幽霊屋敷探検Ⅰ リンと優が気になりだしたものとは? >>572
第3章 幽霊屋敷探検Ⅱ 駅前で起きた出来事とは…ハル・ヒロ・ナオ参上! >>576
第4章 リンの様子に異変を感じたバン…その違和感とは? >>587-588
第5章 6年ぶりの再会(前編)…諒平の幼馴染・加藤未来、登場! >>593
第6章 6年ぶりの再会(中編)…諒平に対するリンの複雑な思いとは? >>598-599 >>610-611
これからも応援よろしくお願いします!
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.124 )
- 日時: 2012/12/17 19:32
- 名前: シグレ (ID: xJkvVriN)
>>121 レッド
ジンか〜。まだ登場してないけど、やってみる。
だとしたら、ジンはスレイブプレイヤーになるけど…いいかな?
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.125 )
- 日時: 2012/12/17 19:38
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ!
(ストーリーモード:バン)
ハルが自宅にやってきたところまでは良かったが、謎解きに専念しないといけない。
俺は缶ビールを浴びるように煽って飲み、ハルを見つめた。
「謎解きすりゃあ解ければいいってことだろ」
「でも、飲み過ぎだよ。まだ飲んだら・・・・・・」
「うるせえ。謎解きしないとやってられないぜ」
「いつも飲んだくれてるし、あんたは何がしたいわけ?」
ハルの一言でようやく、下に俯いていた顔を上げる。もちろん、目が据わったままの状態で。
反面教師になりそうな彼女を見ていると、先生らしさが出ていそうだ。
「なんだよォ、いつも飲んでて悪いかぁ〜?」
「悪くないけど、あんたは飲むと寝ちゃうでしょうが」
「ヒック、これが飲まずにいられるかってんだよ・・・・・・」
酒を煽り、空になったのを確認したのと同時にゴミ箱へ投げ捨てた。
空の缶ビールは見事にゴミ箱の中へと入った。その時、部屋のドアを叩く音が聞こえた。
「なんだぁ、こんな時間に誰だってんだ」
ドアを開けると、健太と直太が突っ立っていた。特に眠そうな様子が見られない。
俺とハルの言い争いを聞いていただけかもしれないが、今は深夜だ。
「兄貴、酔っ払ってんのか。どうりで飲み過ぎてるな」
「健太、俺をバカにする気か!」
健太が俺を見てからかうので、逆ギレしつつも直太に抑えられた。
飲み過ぎだから、酒を飲むのは止めてほしいというような顔をして訴える。
「兄ちゃん、飲み過ぎだよ。何があったのか知らないけど、ハルさんとケンカしないでよ」
「直太ァ、そんなこと言ってる暇があったら寝てろ」
「嫌だよ。リン姉ちゃんが捕まってんのに、1人で行って助け出すわけにはいかないよ」
直太はキッパリ言い放つ。その言葉を聞いていたハルと健太も同感だった。
リンが捕まっているのに、1人で行くことを感づいていたのだろう。それを承知で分かっていたのにも関わらず、俺に突っ込んでいく。
「いつもの兄ちゃんらしくないと思ったんだ」
「俺らしくない・・・・・・・どこが?」
「うん・・・いつも飲んで帰ってくるたびに何度か起きてるときに言おうとしたけど、なかなか言えなかった」
直太は心配そうな顔をして、俺を見上げた。無言で黙っていたが、直太の頭を撫でた。
そうだ、俺には大切な2人の弟がいる。なのに、こんな2人を放って行くことすらできない。
それが嫌だった・・・・・・でも、ハルがいるから大丈夫だと思い込んでいた。健太や直太に心配されてしまうのも頷ける。
「俺たちも兄貴の謎解きに協力するよ」
「健太・・・・・・」
目が据わったままの状態で俯いた顔を上げ、健太を見る。
健太はいつでも気遣いを見せながら、直太と一緒に俺の帰りを待っていてくれた。
飲んで帰るたびに2階で出迎えてくれる弟たちの顔を見ると、なぜか安心できた。
「僕も手伝うよ。去年の事件と似てるんだもん」
「直太・・・・・・」
直太の言葉を聞いていた健太もコクリと頷いて、ハルを見た。
ハルも健太と直太の2人を見て、無言で頷く。3人を見て信じるしかなかった。
「そうだよな、健太や直太もいるんだもんな・・・・・・」
フラッと立ち上がり、3人を見て頷いた。とりあえず、謎解きしてやらないと気がすまない。
問題はキラード団という謎の組織が存在するアジトの場所。その手掛かりを掴もうにも、なかなか真相に辿り着けないというのが現状だ。
「くそっ・・・どうやって解き明かせば良いんだよ」
それでも、謎解きは終わらない。これから謎解きをしなくてはいけないのに、酒なんか飲んでいる場合ではない。
飲み過ぎているのはどうかと思うが、こればかりは仕方ない。
「バン--------------」
ハルの呟きを聞きながら、スッと立ち上がった。机の上に置かれている手帳を見て考える。
(トキオシティにあることは分かってんだ。なのに、犯人はなぜ暗号を送ってきたんだ?)
あの時、電話で聞いた声を思い出しては苦痛にもなるほど、悩むに悩んだ。
真相にも辿り着けないままじゃ終わらない・・・だからこそ、今から謎解きに挑むしかない。
(リンたちを助け出さなきゃならないのに、どうして---------------)
何もかも考えたくないという気持ちがあった。
それでも助け出さなければいけないという気持ちに駆られた。
酒浸りの日々を送って、飲み歩きながら調べるといった感じでトキオシティに行っていた。
その時、ミソラタウンのメインストリートでハルを見つけて探し出せたのは良かった。
奈良警部から電話があった際、カレンが殺しのヴィーナスだったということを聞いて知ったのだ。
(だから、真相に辿り着くまでに時間がかかったが・・・少しだけでも手掛かりは掴めた)
現時点で分かっているのは、カレンが催眠術師だったということだけだったが・・・他にも何か手掛かりがあるはずだ。
(・・・・・・)
地図を取り出して考え込むが、未だに見つめても集中することができない。
健太と直太も地図を見つめながら、無言で黙りこくっている。
「はぁ・・・」
フラフラと歩きながら、ベッドにダイブして倒れ込んだ。酔いの浸った頭で理解しようとするにも時間がかかる。
どうやって解くかだけど、リンたちの安否が気がかりでならなかった。
「バン、飲み過ぎだよ」
ハルが傍に歩み寄りながら溜息をつき、ベッドの前に座り込んだ。
幼馴染だから、何かしでかすか分かったもんじゃないと言いながらも何だかんだで優しく接してくれる。
そんな彼女がいたから、心の支えとなって励みになっていた。
「うっせぇ・・・これが飲まずにいられるかってんだ」
ゆっくりと上半身を起こしながら、ベッドの前に背を預けて俯いているハルを見下ろす。
幼馴染だから、やっぱり放っておけないことがあるかもしれない。
そう考えると、何もかも分かってしまうような気がしてならないのだ。
「ん? 待てよ・・・・・・」
ふと、ハルを見て何か思い出す。メインストリートでカレンに襲われかけた時、俺が助け出した。
ヤツは何か企んでいそうな感じがしてならない。その時に声をかけようとしたが、何やら捕まっているようにしか見えなかった。
彼女が危機に陥っているということだけは分かっていた・・・それにも関わらず、何としても助け出すという気持ちが強まった。
(あの時、逃げられたのには何か理由があるはず-------------------)
もしかしたら、トキオシティの裏通りに面している可能性も有り得る、
問題はアジトがどこかに隠されているかというところだ。
(アジトが隠されている場所・・・もし、シンプルに暗い場所だとしてスラム街みたいな感じのイメージが強い)
どこかの窓から明かりが漏れてしまうような仕掛けとかそういったものがあるとしたなら、間違いなく存在することも少なくない。何らかの理由で仕掛けが施されているとしたら、懐中電灯を持っていく必要がある。
「うーん・・・裏通りか」
「裏通りがどうかしたの?」
ハルが身を乗り出して言う。俺は彼女を見つめながら考え込む。
ひっそりと佇まいを感じさせないかのように気付かせないようにするため、アジトを建てた可能性もある。
「ああ・・・裏通りが怪しいような気がしてならないんだ」
「裏通りが怪しいって-----------」
「うん、そこが気になるんだ。仕掛けがあったとしてもおかしくないよな?」
現時点で考えられるのは、仕掛けがあったとしてもおかしくない。
キラード団という組織は暴力団関係であり、そこの縄張りをしていると言っても過言ではない。
仕掛けがあるとして考えられることはいくつかある。
「おい、ハル。紙とポールペン持ってないか?」
「えっ、あるけど----------」
バッグを漁りながら、ペンケースとルーズリーフを取り出す。
その2つを受け取った瞬間、ペンケースからポールペンを取り出した後に裏通りの地図を描く。
「あっ! バン、それって-------------」
「あぁ、裏通りだよ!」
裏通りの地図を見て、イメージしながら考える。
まず、裏通りはひっそりと佇みながらも不気味な印象を受けている。
そうだとして、いくつかのビルが並ばれているかのように建てられていることが分かる。
(その場から隠し通路みたいなところに通じるドアとかあってもおかしくない状況だ)
よく考えたら、アジトがどこかに隠されている可能性が高い。
アジトがある場所ならば、廃工場の入口に過ぎない隠し扉とかあってもおかしくない。
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.126 )
- 日時: 2012/12/17 19:39
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
>>124 シグレ
それで良いと思う。
まぁ、ゆっくり考えるといいさー♪
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.127 )
- 日時: 2012/12/17 19:42
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
隠し場所があるとしたら、裏通りしかない。
最近になって、新しくできた組織の1つで縄張りにしている場所は裏通りを中心とするところになっている。
(そのことから考えると何か引っかかる)
ボフンとベットに横たわりながら、地図を上げて見つめる。
月夜に照らす光が、紙を透き通そうとしているが--------------
(こんな仕掛け、どこにあるかも分からないのに---------------)
その謎を解き明かすには、時間がかかってしまうため限られる。
「んー・・・仕掛けがありゃおかしくねぇよな・・・」
そう言いながら呟いた瞬間、ハルが紙を引っ手繰って見つめる。
いきなり引っ手繰ってどうするのかと思いながら質問した。
「---------ハル、急にどうしたんだよ?」
「ねぇ、バン-----------------」
ハルが地図を持ったまま答えながら、見つめたのと同時に振り返る。
その様子だと何か言いたそうな感じがした。健太と直太も身を乗せて、紙を見た。
「あ? なんだよ---------------」
「仕掛けがあったとしてもおかしくないわけじゃないよね・・・そうだとしたら、アレかもしれないよ」
ハルはそう言いながら、紙にカキカキと何か書き始めた。
そこに記されていたのは、月の光が照らす明かりを何かに透き通しているかのような状態になっている。
「アレってなんだよ?」
「ほら、高校の時に天文台みたいなところで授業やったじゃん!」
「そういえば、こんなこともあったな。健太と直太に説明しとくか」
天文台みたいなところで授業をやったことは覚えている。
その時、俺は疲れて居眠りしていたので、先生の話をあまり聞いていなかった。
ハルが起こしてくれたので、ノートを貸してもらって書き写すことができた。
「その太陽の光が屈折した時に何か起きるようなトリックとかあるじゃない?」
ハルのヒントを聞いて、ようやく気付いた。
もしかしたら、何らかのトリックが仕組んである可能性が高まってきた。
(太陽の光・・・屈折・・・)
太陽の光と月の光に関係する屈折という言葉を活用して考えると、光度計のようなものが仕組まれていることになる。
何かに照らすものがあれば、仕掛けを容易に解くことができるのだ。
「そうか! もしかして---------------」
ハルを見て、何か閃いた。仕掛けは太陽の光に関係することが分かった。
そう、このトリックは仕掛けてあった・・・つまり、これは何らかのトリックを仕込んだということになる。
「多分、光度計のようなものが仕組まれていそうだぜ」
「バン、分かったの?」
ハルが目を丸くして驚きを隠せなかった。
彼女のおかげで少しずつ、希望が見えてきた。
「あぁ、おまえのおかげで少しずつ解けてきそうだ」
「ホント!? それなら良かったァ------------」
大喜びで笑顔を見せた瞬間、ニッコリと微笑み返した。
少しずつ解けてきそうな予感がしてならなかった。その時、健太が首を傾げる。
「なぁ、兄貴。光度計って・・・・・・何?」
「ああ、光度計っていうのは、照度や放射照度を測定する機械さ」
「例えば、どんな風に仕掛けができるって言うの?」
「仮に太陽の光がこのカーテンの間に差し込まれたとする。その間に屈折が起きるんだ」
そう、太陽の光がカーテンの隙間から差し込まれているときに屈折が起きる。
風呂に入った時も屈折みたいなものが起きているけれど、これとは別。
「屈折・・・・・・あっ、そうか!」
直太がポンと叩いて笑う。直太はやっと分かったみたいだ。
それに比べて、健太は少しだけでも分かったような顔をしていた。
「兄ちゃん、僕も思ったんだけど・・・・・・光度計はその光の角度によって、屈折が起きるんだね!」
「ああ、そういうことだ。直太は物分りが良いな」
「えへへっ、僕の方が分かっちゃったもんね」
直太は照れくさそうに仕掛けの謎を解くことができたようだと思って満足しているのだろう。
健太は腕を組みながら考え込んで、俺を見た。
「でもさ、兄貴・・・・・・光度計って言っても、どこに仕掛けが施されてんだよ?」
「それは後で調べて解くしかなさそうだ」
しかし、謎解きはまだ終わらない。
トリックを暴くには、その場所を訪ねて調べるしかないというのが現状だ。
よく考えれば、仕掛けがあってもおかしくないはず・・・なのに、裏通りに建てたのはなぜ?
「このトリックの謎は明日の夜に行って、捜査してみようか」
「捜査って言っても、どうやって?」
ハルは肩を竦めながら、首を傾げて問う。
捜査する方法は1つだけある・・・その場所に行って調べることだけしか考えられない。
「懐中電灯を持ってきてくれれば、2人で調べることも可能なんだがな」
「でも、どうすんの? トリックを暴くには時間がかかるよね」
ハルに指摘され、溜息をついて寝転がる。容易に謎を解き明かすのは想像以上に難しい。
その謎を解明するにも時間がかかってしまう。
(問題は光度計・・・その入り口に何か仕掛けがあるかもしれない)
これはあくまでも推測だが、どうやって調べていくか・・・・・・立向居や直紀も誘って調べてみるのもありだよな。
「うーん・・・立向居や直紀たちも一緒に誘ってみるか?」
「あ、それ良いかも!」
ハルが賛成してくれたので、立向居や直紀たちも一緒に誘って捜査してみることになった。
あとは電話して聞くだけだが、どうにかなるもんじゃないと思い込んだ。
「-------------ん?」
ガバッと上半身を起こし、窓を見上げる。
夜空が澄み渡るかのような風景に見とれながら考え込んだ。
(確か、輝姫もそんな感じで虐待を受けてたんだよな)
直紀の幼馴染に白炎輝姫という少女がいた・・・彼女もドイツにいた頃は叔父から虐待を受けていたとも聞いている。
そういうところは共感できるし、リンの心を癒すことができるかもしれない。
「----------ハル、直紀に言っといてくれ」
「え? 何を・・・・・・」
ハルは呆然としたまま、CCMを持って問いかけた。
輝姫とティアラなら、俺たちの捜査に協力してくれるかもしれない。
「輝姫とティアラを連れてくるように言っといてくれ」
ハルは怪訝そうに見つめていたが、コクリと頷いた。
直紀に連絡すれば、明日の夜は捜査に集中できる。
「そろそろ寝るかぁ-------------」
ベッドに寝転がったまま、眠そうに彼女を見つめる。
謎解きすんの疲れるけど、結構楽しくてたまらないからだ。
「そうだね・・・でも-------------」
「んー?」
「バン、あまり飲み過ぎないでよ! 何度も言ってんのに、私の言うこと聞かないんだから!」
ハルは俺の頭を撫でながら、ベッドにダイブした。
彼女がいると、なぜか和みやすくなる・・・いつも俺の話を聞いてくれるし、謎解きに協力してくれたりもするから助かっている。
「うん、ありがとな・・・ハル」
「--------------っ!」
ハルはカアーッと頬を赤らめながら、俺の胸に顔を伏せて抱きしめる。
そんな彼女を見て思わず苦笑したのか、眠そうにハルの身体を寄せながら見つめた。
「おまえ、可愛くなったね」
「なっ、何言ってんのォ-------------!?」
ハルはガバッと顔を上げながら驚く。
幼馴染だからか、気を緩めずに接してくれる----------・・・そんな彼女のことが大好きだった。
「おまえもしばらく見ないうちに女らしくなったよな」
「そういうバンこそ、イケメンになったしね・・・そういうところがカッコよくて憧れるよ」
ハルはそう言って笑いながら、俺の頬に手をつける。
その手を受け止めながら、ゆっくり離す。
「そうかぁー?」
「うん! だって、バンはいつ見てもカッコいいもん!」
「俺がイケメンになったからって、いきなり惚れるんじゃないぜ?」
ハルのキラキラした目を見て呆れながら答える。
幼い頃からずっと育んできた彼女との友情や絆は永遠に深まっていく。
自然に仲良くしてもらっていたし、俺もハルと関わっていて楽しいと思うこともあった。
「本当によく言うよ。そんなこと言って、私から逃れたいって思いたいんじゃないの?」
「あ? 俺は別にそんなこと言ってないって-----------」
そう言いながら答えようとした瞬間、ハルにデコピンを食らった。
指で弾かれるとは思っていなかったが、幼馴染だから心を許せる仲間を手に入れたんだと気付いた。
「いってぇ----------・・・・・・いきなり何すんだよ」
「今回も酒飲んだ罰♪」
ハルは笑いながらもからかいつつ、俺には何だかんだで接してくれた。
そういうところがあって嬉しかったのを覚えている。
「・・・ま、しょうがないよな」
寝転がりながら、ハルを抱えたまま呟く。
彼女は首を傾げていたが、すぐに頷いた。
「じゃあ、そろそろ寝ようか」
そう言った後、ハルは目を閉じた。
気持ち良さそうに寝ている彼女を見ていると、こっちも眠くなってきた。
「おやすみ、ハル----------」
まどろんだ意識の中、目を閉じた。だんだん、深い眠りに引きずり込まれていって落ちた。
今日も良い夢が見られますように-------------------
- Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.128 )
- 日時: 2012/12/17 19:45
- 名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
(ストーリーモード:ハル)
翌朝、チュンチュンと雀の鳴く声が聞こえてくる。カーテンの隙間から太陽の光が差し込まれていた。
もう既に朝が来ているらしく、眠いのを堪えて目を覚ました。
「-----------------ぅん・・・・・・?」
眠そうに上半身を起こし、隣で気持ち良さそうに寝ているバンを見つめる。
こんな幼馴染が隣にいるとはいえ、彼は穏やかな寝息を立てている。
しかも涎を垂らして寝ている・・・昔と比べて変わらないところがあったりするのだ。
「バンもリンのことが心配なんだろうな」
リンがいないことに対して、寂しさを見せていた。なのに、酒浸りの日々を送って寝てばかりいたのだから-------------
飲んだくれて寝ていることの多い幼馴染を見ていると、こっちが不安になってくる。
(それでも、バンは何か調べ続けていたんだね)
昨日、バンは酒を飲んで寝ていたのにも関わらず・・・・・・私を受け入れ、謎解きに協力してほしいということさえあったのだろう。
(バンはきっと後悔しているだろうな、家で飲んでたからなぁー)
そのことで自分を責めていて、さんざん悩んだのだろう。
最近は家に引きこもって、学校に行かなかったのか分からなかった。
そんなバンのことが心配で放っておけなかったし、気分転換に行くついでに話を聞いてやろうと思ったのだ。
(そこで、リンの本当の過去が明かされた。まさか、本当に虐待を受けていたとは思わなかったけど・・・・・・)
何もかも信じられない、あまりにも衝撃的な出来事だったと言えよう。
だが、バンは2人の記憶がすり替えられていたことに納得できない・・・・・・記憶喪失とも近い状態で実の姉のことも覚えていないことに疑問を抱く。
(私も同感だった・・・・・・でも、私の記憶が正しければ----------)
ヒロの幼馴染の小野奈緒美(通称ナオ)は【過去の追憶】事件で記憶喪失になっていた。
しかし、ヒロと一緒にいることで少しずつ記憶を取り戻していった。
幼馴染と一緒にいることで記憶を取り戻すことができたのだ。
(今は完全に記憶が戻っているし、大丈夫だけど・・・・・・)
問題はナオを呼び寄せて、事情を説明するかというところだ。
そのことで悩んでいた・・・・・・私はバンに相談しようと思ったが、起きてからにした方が良いかなと思いながらも寝顔を見つめる。
「す-----------すか--------------」
寝息を立てながら、向こう側へ寝返りを打った。
気持ち良さそうに寝ている様子を見ていると、まるで弟のように見えた。
(バン--------------------)
ふと、バンの髪を弄りたくなってきた。ちょっとした悪戯心が芽生えるので、彼に気づかれないようにしつつも笑う。
ヒラリと髪の中に手を入れて弄ってみる。その時、ピクッと眠そうに顔を顰めて唸る。
「・・・・・・・ぅん・・・・・・」
バンの眠そうな声がしたかと思いきや、ビクッとした。
身じろぎながら、髪をポリポリ掻いていたバンはまた寝息を立て始めた。
「あーハラハラしちゃった・・・・・・」
寝息を立てて寝ているバンを見ると和やかなムードになっちゃいそうで怖い。
まぁ、仕方ないから起こそうと思ったその時-------------------
「うわっ!」
バンがいきなり私の方に向いて、寝返りを打ってきた。
眠そうに目を擦り、私を見つめた眼差しは真剣そのもの。
「おはよ、何やってんだよー」
「おっ、おはよう・・・・・・・」
一瞬、無言で黙りこくってしまう。バンは眠そうな目で見つめた後、欠伸して起きる。
そんな私の頭をゆっくり撫でながら話しかけてくれた。
「さっき、髪を弄り回してたろ?」
「えっ・・・・・・いつから気付いてたの?」
いつの間にか知らない間に気付かれていたとは思っていなかった。
バンは眠そうに上半身を起こし、垂らしてしまった涎を拭いながら言う。
「寝てたときに何か触ってきたような気がしたからさ。こんなときに限って、髪を弄りながら遊ぶの止めてくれねぇ?」
しまった、不意を突かれた・・・・・・バンさん、怖いんだけど!!
でも、優しいから良いんだけど・・・・・・・こういう時のバンは意外にも鋭いのだ。
「ご、ごめん--------------」
そう言って謝ると、バンは私の頭をクシャクシャ弄りながら撫でた。
その様子だと怒ってないらしく、許してくれるのだろう。
「別に良いって---------・・・・・・起きなかった俺も悪いし」
バンはそう言って眠そうに笑った。
そんな彼の眠そうな顔を見るのが好きだったのを思い出す。
幼馴染がいるし、氷介がいなくても寂しくないのだから-------------
(バンはいつも優しいし、私の話を聞いてくれた。兄さんが死んでからは幼馴染として支えてくれるし、大好きだけど----------)
そうやって、大好きな幼馴染のバンとつるんで遊ぶことが多かった。
家にくる度、バンは優しそうな眼差しで温かく迎えてくれた。
何か誘いがあった時は断れないバンのことだから、帰りに私の家に立ち寄ることもある。
「どうしたんだ、ハル?」
バンが眠そうに目を擦りながら、私を見て問いかける。やっぱり、バンは兄貴みたいで優しいから相談しやすかった。
そんな彼が大好きでたまらなかったのか、バンの腕にしがみつく。
「バン・・・・・・っ!」
いきなりしがみつかれたかと思いきや、バンは目を丸くする。
幼馴染だから言いたいこともたくさんある----------・・・・・・なのに、何で悩みを抱える時は1人で身ごもって飲んでることが何度かあった。
「あんたねぇ、酒の飲み過ぎ! いつも私に心配かけてばっかりで---------・・・・・・だから、私を頼りなさい!!」
あんぐりと口を開けていたが、すぐに私の手をとって握り返す。
何か忘れかけていたものがあったのだろうか------------------
「ハル・・・・・・」
「1人で勝手に悩んで飲みながら寝てるって言うのは、どうなの?」
キツく据えてやらないこともない・・・・・・幼馴染が悩んでるのに、相談に乗らなきゃいけないこともある。
直太のことで悩んだ時だってそうだ。居酒屋で酒を飲んで寝ていたし、何かあったことは何となく察していたのだ。
「うん・・・・・・いつも飲んだくれてて、本当にごめん。ハルがいたこと忘れてたから相談できなかった」
「-----------え?」
バンはうなだれたが、すぐに顔を上げて見つめる。
その眼差しが・・・・・・まるで、私を捉えているかのようだった。
「俺が酔い潰れて寝てたときは起こしてくれたよな-------------・・・・・・本当に申し訳ないことしちゃったなって思うくらい、反省してたんだ」
バンの一言を聞いて、何か納得することができない。
幼馴染だからって、別に頼らなくてもいい・・・・・・彼がそう言いたいのは、こういうことではないか。
「でも、酒浸りになるのはやめるよ」
「----------は?」
酒浸りになるの止めるってどういうことだ?
バンは苦笑しつつも、頬をポリポリ掻きながら笑って答えてくれた。
「ついでに言うと、リンたちを助け出すまでは我慢しとこうかなって思って考えてたんだ」
我慢ですか・・・・・・まぁ、バンがそう決めたのなら、私はそれでも構わない。
リンに対するバンの思いを大切にして、謎解きに挑むしかない。
それで立ち直ってくれたら良いと思っていたのだから---------------
「うん、そうだね!」
バンに向かって、明るく笑顔を見せた。
揺るぎない決意を胸に入れ、私たちはトキオ大学に向かうことにした。
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