二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去 ☆番外編☆
日時: 2013/06/11 21:53
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=past&no=24538

【読者の皆様へ レッドからの挨拶】

初めまして、レッドです!
ダンボール戦機Wシリーズの小説を描いております。
本来ならば、【バン×ヒロと怨炎の幻想】の番外編を執筆する予定でした。
スレが1000になり、過去ログに入ってしまいました。というわけで、新シリーズとしてリニューアルさせることにいたしました。
上記の参照に【バン×ヒロと怨炎の幻想】の小説のアドレスを載せておきましたので、興味のある方はクリックして読んでくださいね♪


新シリーズはバンハルを中心にして取り巻く展開になります。
ハルはオリジナルキャラクターとして考えたのですが、ヒロインとして演じていただくことになります。

第2部として記念すべき第1作は!!
【バン×ハルと失われた過去】です。

前作の番外編で登場させることができなかったキャラクターとのコラボもこちらで登場させる予定です。
番外編では登場させることができず、申し訳ありませんでした。

そこで、番外編を描く代わりに新シリーズとしてスタートさせることにいたしました。
ダンボール戦機Wの主人公・山野バン、幼馴染の人見晴香を中心にして取り巻くオリジナルストーリーを展開させていけたらと思います。もちろん、ヒロたちも登場させる予定です!!

前作の本編で登場した山野健太&直太の兄弟も出演予定です。
今作では初登場となる山野リンという姉が物語の重要なキャラになるかと思われます。

【本編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:LBXバトル編
第6章〜第9章:廃墟ビル探検編
第10章〜第16章:謎かけ編
第17章〜第30章:オリキャラ登場編
第31章〜第60章:謎解き編(完結)

【番外編:ストーリー原案・構成】

第1章〜第5章:
第6章〜   :

ストーリーの進行具合によっては変更する可能性がありますので、ご了承ください。


【原作:完結した作品】

第1作:バン×ヒロと黒影の亡霊

本編は全20章で完結、番外編は全16章で完結しているぞ!
ダンボール戦機Wの小説を描くにあたり、記念すべき第1作はホラー×ミステリーを交えた本格的な謎解きアクションアドベンチャー!!

第2作:バン×ヒロと過去の追憶

前作の【黒影の亡霊】の続編となった待望の第2作!
本編は全30章で完結、番外編は第25章で完結しました。
全30章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:ナオが記憶喪失していることだけではなく、ハルの過去に隠されたエピソードも収録している。
番外編では初登場した聴覚障害を持つ少年・船津直紀を取り巻く展開を中心にストーリーを進めていく。
これまでにないオリジナルストーリーを展開させることで前にも増して、文章力を上げることでクオリティをパワーアップさせた。

第3作:バン×ヒロと怨炎の幻想(ミラージュ)

前作の【過去の追憶】の続編となった待望の新作!
本編は第40章で完結しました。番外編は第4章まで進んだが、完結できませんでした。
なので、番外編は新シリーズの小説でリニューアルに伴い、執筆させることにいたしました。
全40章にわたる大長編オリジナルストーリーを展開させることで感動あり、迫力ありの描写を表現しながら、展開が読めないようなオリジナルストーリーを手掛ける。

ポイント:バンの弟・山野健太&直太の兄弟が初登場していることだけではなく、2人の過去に共通点を持つところがある。
バンが兄としての役割を担うことで、2人の弟をどうやってサポートしていくかというところも見逃せない!!
バンを支える仲間たちとの絆を深めながら、友情と感動を送るという感じになるストーリーも手掛ける。
健太と直太に対するバンの強い思いにも注目してください!!


【お客様】

凛々(雪桜奇):私の小説に初コメしてくれた人です。凛と呼ばせてもらってるぜ…この子はイナイレの小説を書いておりまする! 
この前、もう1つの小説に遊びに来てくれました。亜夢たん、なかなか可愛いぜ!!♪

タク:私の小説に初コメしてくれた人です。ダン戦シリーズの小説を読んでいて、凄く面白いと言ってくれました。本当にありがたいです♪ デュエマの小説を描いておりますぜ♪

シグレ:この小説に初コメしてくれた人です。友達だけど、ダン戦好きな人で気が合う! 2次(映像)でポケモン小説を描いておりますぜ♪ キョウヘイ君とヒュウさん、カッコイイ!! そして、メイちゃんもかわいい!!

赤獅子エンザ:この人はイナイレの小説を描いてますぜ♪ 友達だけど、イナイレ&ダン戦が好きで仲良くさせていただいてます♪

yumi:シエルが描いているポケモン小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、この小説に初めて来た人で仲良くさせていただいています♪

姫佳:この小説の展開が読めなくて、ハラハラドキドキしていると言った人・・・この子もイナゴの小説を書いてて、結構面白い! ティアラ&ラティア、ここちゃん、輝姫の主役4人・・・かわいいぜ!!

茅:楓が描いている黒子のバスケ小説で知り合って仲良くなった人です。友達だけど、黒バスとサトミちゃんに関する小説を描いておりますぜ♪ 凛太君カッコイイ! オリキャラの水連ちゃんを出させていただいてます!!

聖:この小説に初めて来てくれた人だけど、ダン戦好きで気の合う親友です。友達として仲良くさせていただいてます♪

剣:姫佳の小説で知り合った友達。絵の才能があって凄い! バンハル漫画を描かせていただきました。文才がありすぎる…という言葉をいただき、凄く嬉しいです♪

凛那:剣の小説で知り合って仲良くなった友達。イナギャラの小説を書いておりますが、オリキャラがクールすぎてヤバい!(殴

【漫画】

バンハル >>604



【本編:キャラクター原案・構成】

本編の登場人物設定 >>1
バンたちの登場人物が設定されているぞ!
この小説に初めて来た人は読む前に目を通しておいてください。
健太&直太、姉のリン、イナイレの登場人物設定も収録されているので、それも含めて確認しておいてください。

青峰太陽の登場人物設定 >>11
茅が描いている黒子のバスケ小説で出ている青峰大輝の兄・太陽の登場人物設定が載っているぞ!
太陽と大輝のコンビに注目してください。

登場予定:第18章で登場します。

キョウヘイの登場人物設定 >>12
シグレが出してくれたオリキャラです。今作では本編に登場させることにしました。
キョウヘイの運動神経、バンたちとの共演に注目してくだされば幸いです。
ポケモンBW2主人公・キョウヘイの活躍に期待してください。

登場予定;第21章で登場します。

ヒュウ&メイの登場人物設定 >>13
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいという理由でキャラ応募してくれました。
キョウヘイとのコンビネーションを披露するので、大迫力のLBXバトルにも注目してください!

登場予定:第21章で登場します。

優騎那のオリキャラについての登場人物設定 >>14
オリビア&シュリの姉妹コンビが前作の【過去の追憶】に続き、本編で再登場決定!!
急遽、2人を起用することにしました。

登場予定:第24章で登場しました。

無類シント&星目テツヤ&武闘フジ、3つのLBXについての登場人物設定 >>15
タクが出してくれたオリキャラです。番外編でバンたちと共演させたいという理由でキャラ応募してくれました。
シントたちの活躍に期待してください。タクのイメージに近づけるよう頑張って描いていきたいと思います。
3つのLBXについても一緒に載せてありますので、ゆっくりご覧下さい。

本編の登場人物設定2 >>42
早間綺羅、カレン・キャベルン、望月幸介&優、樋田優雅について載せています。
使用LBXは綺羅のみになりますので、ご了承ください。

富士本 優実の登場人物設定 >>57 
yumiが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演したいとのことでキャラ応募してくださいました。
今作では初登場となりますが、ユウミがどのようにして演じていくのかというところに注目してくだされば幸いです。

登場予定:第26章に登場します。

恵珠の登場人物設定 >>58
冬(冬ノ華 神ノ音)が出してくれたオリキャラです。
バンたちと共演したいという理由で応募してくださいました。
しかもメカニックという設定をつけていただき、私としても上手く描けるか分かりません。
やるからには頑張って描いていきたいと思いますので、彼の登場に期待してくだされば幸いです。

登場予定:第26章で優実と一緒に登場させる予定でしたが、恵寿はバンたちと合流した後に出させることになりました。

長月レオンの登場人物設定 >>59
シグレが出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたい理由で応募してくれました。
イカロス・ライトというLBXに関する設定も載っております。アスペルガー症候群を患っておりますが、LBXの腕は果たして?
これからもレオンの活躍に期待してください。登場予定は第26章で出します。

橘 美咲の登場人物設定 >>60
伊莉寿が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
短編を描く前に美咲ちゃんのイメージを見た上で本編に登場させたいと思っています。
美咲ちゃんが輝姫や太陽たちと共演するのかも注目してくだされば幸いです♪

美咲ちゃんが登場する予定は早ければ、第27章あたりになります。
また、バンたちと共演させるのも楽しみにしてください!!

イナイレGO(天馬・太陽・マサキ・信助)の登場人物設定 >>61
天馬たち4人の登場人物設定が載っています。今作の本編でやっと登場することになりました。
4人の化身や必殺技も載せているので、それも含めてご覧ください。
第18章で登場しました。そこでサッカーバトルが展開されることになりそうです(笑)
サッカーバトルもできるだけ表現して描いていきたいので、よろしくお願いします!!

輝姫&ティアラ、一ノ瀬心愛(いちのせ ここな)の登場人物設定 >>62 
白炎輝姫&ティアラ・クルーガー&一ノ瀬心愛(通称ここ)の登場人物設定です。
輝姫とティアラは前作の【怨炎の幻想】では本編で登場いたしました。今作も引き続き、本編で登場させる予定です。
輝姫&ティアラの従姉妹コンビによる追いかけっこシーンにも注目してください♪
ここちゃんの活躍にも期待してくだされば幸いです。

登場予定:まだ未定です。めどが立ったら載せます。
輝姫&ティアラ、ここちゃんの活躍に期待してください!!

一ノ瀬心愛(通称ここ)が働いているカフェの設定 >>63
ここちゃんが働いているカフェのイメージです。私自身、上手く描けるかどうか分かりません。
でも、やるからには頑張って描きますぜ!!

黄瀬 水連の登場人物設定 >>64
茅が出してくれたオリキャラです。バンたちと共演させたいという理由で応募してくださいました。
水連ちゃん、マジで可愛すぎる! 黄瀬の妹ですが、水連の活躍に期待してください♪
第48章以降に出る可能性が高いので、しばらくお待ちください。

キョウヘイ・ヒュウ・メイVSシント・フジ・テツヤのLBXバトル設定 >>442
第60章のLBXバトルでお馴染みのオリキャラが出ます。
はたして、どのような展開を見せてくれるのか楽しみにしていてください!

人見 晴香の新型LBXについて >>495
ハルの新型LBXとなるブルーグリーンライトの設定が載っております。
ある人の形見となっていますが、その理由は…>>493のストーリーで明かされました。
この後、バンたちとのLBXバトルで使用する予定です。ハルがどんな思いを込めて、バトルを展開していくのか?
ハルの実力が気になる人もいますが、それまでお楽しみに!!

山野バン・大空ヒロ・長月レオン・人見晴香のLBXについて >>509
LBXバトルする前にまとめて描きました。レオンとハルのLBXは新型なので、どのように活躍するかは更新してからのお楽しみに!
バンヒロのコンビもなかなか見逃せないので、2人の息が合ったコンビネーション
によるバトルも見せ付けます。それでは、クライマックス直前のバトルスタート!!

番外編の登場人物設定 >>561
お馴染みのバンたちの他、新キャラクターも出ます。
リンの兄・小海諒平についても描かれているので、ストーリーを読む前にクリックして下さい。


【本編:目次(ストーリー進行具合)】

第1章 1人の少女・リンとの出会い >>3-4
第2章 居酒屋で行われるLBXバトル大会とは? >>5-7
第3章 LBXバトル大会Ⅰ ついに開幕!! >>8-10
第4章 LBXバトル大会Ⅱ 決勝戦での決着! >>16
第5章 LBXバトル大会Ⅲ 優勝は誰の手に? >>17-18
第6章 由美が語る、25年前におきた惨劇とは?>>19-20

第2部:廃墟ビル探検編(第7章〜第9章)

第7章 廃墟ビル探検Ⅰ リン&優の空手部コンビが見たものとは? >>21-22
第8章 廃墟ビル探検Ⅱ 秒殺の皇帝・海道ジン登場! >>24 >>26-29
第9章 リンの様子に違和感を感じたバン・・・その複雑な心境とは? >>35 >>37-41

第3部:謎かけ編(第10章〜第16章)

第10章 リンに忍び寄る影、その正体は? >>43
第11章 リンの幼馴染・早間綺羅、登場! >>44
第12章 ハルが河川敷で見つけたものとは? >>45-46 >>48
第13章 バンの幼馴染・樋田優雅、登場! 彼がついに発見したものとは? >>50-51
第14章 キラード団という謎の組織だと名乗る男から託された謎のメッセージと1つのヒントとは? >>52
第15章 ますます深まりつつある最大の謎・・・そこで掴んだ重要な手掛かりとは? >>53-55
第16章 囚われの身になったリンたちの安否は? >>56

第4部:オリキャラ登場編(第17章〜第30章)

第17章 立向居勇気&月島楓の幼馴染コンビ登場! >>65-66
第18章 西園信助・松風天馬・雨宮太陽・狩屋マサキの4人組、ただいま参上! >>67
第19章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(前編)・・・青峰兄弟&黄瀬、登場! >>68
第20章 立向居チームVS信助チームのサッカーバトル(後編)・・・決着! >>69
第21章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(前編)・・・彼らが見たものとは? >>70-71
第22章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(中編)・・・LBXバトルで待ち受ける罠とは? >>72
第23章 キョウヘイ&メイ&ヒュウの3人組、登場!(後編)・・・バン、ただいま参上!! >>73
第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会 >>74
第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場! >>75
第26章 富士本優実&長月レオン、登場! >>76
第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検! >>77
第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは? >>78
第29章 橘美咲、登場!(後編)・・・ヒロ&レオン、ただいま参上! >>79
第30章 輝姫&ティアラ&一ノ瀬心愛の3人組、登場! >>80-81

第5部:謎解き編(第31章〜)

第31章 再会Ⅰ ハルに忍び寄る魔の手、その正体は? >>98
第32章 再会Ⅱ カレン・キャベルン登場、その目的とは? >>99
第33章 再会Ⅲ バンVSカレンの因縁対決 >>100-103
第34章 バンの様子に異変を感じた直紀、その違和感とは? >>104-105
第35章 バン&ハルの幼馴染・鶴見ナナミ、登場! >>106-107
第36章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(前編)・・・【Detective bar】に隠された秘密とは? >>108
第37章 リン&キラの幼馴染・宇津野志穂、登場!(後編)・・・知り合った経緯とは? >>109-111
第38章 バンの様子に異変を察したハル・・・その真意とは? >>112-113
第39章 リン、望月兄弟&優雅の4人が誘拐されたことを知ったハル・・・バンの複雑な心境とは? >>114
第40章 ついに明かされる、リンの本当の過去・・・壮絶な出来事とは? >>115-117
第41章 キラード団のアジトに関する場所の謎を解明せよ! >>125 >>127-129
第42章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(前編)・・・キラード団のアジトの位置を掴め!>>130
第43章 謎の青年・恵寿、ついに登場!(後編)・・・廃墟ビルで見つけた仕掛けとは? >>131-132
第44章 キラード団のアジトに乗り込んだバンたち、そこで待ち受ける展開とは? >>133
第45章 立向居直毅・青峰兄弟・黄瀬、ただいま参上! >>134-136
第46章 キラード団のアジトⅠ 催眠の部屋で待ち受ける罠とは? >>137
第47章 キラード団のアジトⅡ 謎の催眠術師・高遠遥一、登場! >>138
第48章 キラード団のアジトⅢ 1つの部屋に隠された謎を解き明かせ! >>155 >>163 >>189
第49章 蘇る過去の記憶Ⅰ ハルが絡んでいたという1つの事件とは? >>200 >>208
第50章 蘇る過去の記憶Ⅱ 奈良警部が言う、厄介な事件とは? >>226 >>230
第51章 囚われの身になったリンたちの居場所を掴め! >>246 >>258
第52章 バンたちがそこで見たものとはいったい・・・リンたちとの再会、そして----------- >>265
第53章 バンVSカレンの推理対決Ⅰ リンたちが誘拐された事件の謎を解き明かせ! >>278 >>281
第54章 バンVSカレンの推理対決Ⅱ 5年前に起きた誘拐事件の謎を解き明かせ! >>289 >>299
第55章 バンVSカレンの推理対決Ⅲ 最後の仕上げとなる誘拐事件の謎とは? >>304
第56章 ついに姿を現した真の黒幕・直野健一、真の目的とは? >>318
第57章 ついに記憶が戻った健太たち、その真実とは? >>335
第58章 黄瀬水蓮&富士本優実、ついに登場! >>361 >>387
第59章 決着、リンに対するバンの思いとは? >>390
第60章 再び平和を取り戻した日常、リンたちを揺るがす想い…それは何か? >>411 >>413 >>428 >>443 >>452 >>459 >>463 >>472 >>484 >>493 >>508 >>522

【番外編:目次(ストーリー進行具合)】

第1章 誘拐事件から1年後…リンの複雑な思い >>567
第2章 幽霊屋敷探検Ⅰ リンと優が気になりだしたものとは? >>572
第3章 幽霊屋敷探検Ⅱ 駅前で起きた出来事とは…ハル・ヒロ・ナオ参上! >>576
第4章 リンの様子に異変を感じたバン…その違和感とは? >>587-588
第5章 6年ぶりの再会(前編)…諒平の幼馴染・加藤未来、登場! >>593
第6章 6年ぶりの再会(中編)…諒平に対するリンの複雑な思いとは? >>598-599 >>610-611







これからも応援よろしくお願いします!

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.74 )
日時: 2012/12/16 14:57
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第24章 オリビア&シュリの姉妹、ついに登場! 4年ぶりの再会

(ストーリーモード:立向居)

河川敷の上に現れた2人の少女を見て驚きを隠せなかった。
目の前に知っている人がいたのだから、動揺を隠せずに居たのだ。

「シュリとオリビア!? 何でここに?」

そう言いながら、2人を見上げる。オリビアとシュリは無言で頷きながら、階段を降りた。
俺たちのところまでやってきたのと同時に歩み寄りながら呟く。

「立向居はん、久しぶりやなぁ」
「立向居殿、本当にお久しゅうございます」

シュリとオリビアを見て、満足そうに頷いた。その時、キョウヘイが首を傾げて言う。

「この人たちは誰なんですか?」
「ああ、自己紹介がまだだったね。ほら、2人とも自己紹介してやれ」

俺はシュリとオリビアを見て、自己紹介するように促す。
2人はコクリと頷きながら、1人ずつ自己紹介することにした。

「私は優樹菜・オリビア・プリンスと申します。よろしくお願い致します」

髪型は肘にぎりぎり届かないマリンブルーの髪。
昔は低い位置でツインテールにしていたが、現在はショートヘアーになっている。
両目を見る限り、アメジストのような色をした状態であり、カワイイ系と綺麗系の中間の顔立ちだ。

「オリビアは礼儀正しいから、すぐに仲良くなれると思うよ」
「はい、立向居殿も良い人ですからね。仲良くさせていただいてます」

オリビアはコクリと頷きながら、満足そうに俺を見つめる。
彼女の服装を見てみると・・・上半身は白のプリントTシャツ、その上に黒のベストを身につけている。
そして、下半身は淡い水色のショートパンツを履いている。しかもシューズは特注の黒いスパイクだ。

「じゃあ、次はシュリだな」
「うちは葉月・シュリアンヌ・プリンス。オリビアはうちの年子の妹どす。シュリと呼んでくださいまし」

シュリは信助たちに向かって挨拶しながら、笑顔を見せた。身長はオリビアより低いのだろうか。
髪型は絹のように滑らかな黒髪であり、しっとり艶めくきれいな肌をしていて、他の色が邪魔をしない黒い目の日本美人である。
服装はオレンジの着物を着ており、赤の帯を絞めて、銀のかんざしを髪にさしている。

「シュリがお姉さんで、オリビアが妹ということだ。みんな、仲良くしてやれ」

そう言いながら頷いた俺はみんなを見回しながら紹介した。
信助たちやキョウヘイたちは顔を見合わせていたが、ようやく自己紹介する気になったようだ。

「じゃあ、まずは雷門チームからだ」

俺の言葉を聞いたのか、信助・天馬・マサキ・太陽の4人組が前に出た。
信助が人懐っこく話しかけたのをきっかけに、4人の自己紹介が始まる。

「僕は西園信助! こちらこそよろしくね」
「俺は松風天馬、よろしく!」
「俺は狩屋マサキ。よろしく・・・・・・」
「僕は雨宮太陽、よろしく!」

雷門チームに続いて、青峰兄弟&黄瀬の自己紹介。

「俺は青峰太陽! よろしくな!!」
「俺、青峰大輝。太陽の弟だけど、よろしくな」
「俺は黄瀬涼太。青峰っち・・・・・つまり、大輝の同級生っス。よろしくっス」

7人の自己紹介が終わった時点で輝姫の自己紹介を始める。
輝姫はオドオドしながら、オリビア&シュリを見て話しかけた。

「は、初めまして! 私は・・・は、白炎輝姫です!! よろしくね!!」

彼女は恥ずかしがり屋なので、仕方がないのだろう。
輝姫の自己紹介が済ませた後、最後はキョウヘイたちの自己紹介だ。

「俺はキョウヘイ、よろしくね!」
「あたしはメイ! よろしくね!!」
「俺はヒュウ、よろしくなッ!」

ヒュウの自己紹介が終わった後、キョウヘイは一言を加えていった。

「ヒュウ兄は俺の幼馴染なんだ。仲良くしてくれよな!」

キョウヘイはヒュウと幼馴染であることを強調する。
メイとの関係は友人みたいなものだということが伺えた。

「俺の隣に居るのは、兄貴だよ」
「俺は立向居直毅ってんだ。よろしくな」

酒が入っているボトルを飲み干した後、手を上げて挨拶した。
そういうのが兄貴らしいけど、そうはいかない。2人が来た理由を聞こう。

「そういえば、久しぶりだな。何で2人がいるの?」
「話し声が聞こえたから、一部始終を聞かせてもろうたで」
「姉上の言うとおりです。私たちも気になって聞いていたのですが・・・・・・早間綺羅っていう少年のことで何かありましたか?」

シュリとオリビアは話の内容を聞いたらしく、たまたま通りかかったそうだ。
その時に何か気になることでもあったのか、声をかけてきたらしい。

「早間綺羅っていう少年とLBXバトルしたのは、キョウヘイたちなんだ」
「キョウヘイはんたちが?」

シュリが目を見張りながら、驚きを隠せなかった。
キョウヘイはコクリと頷きながら、LBXの名前を思い出して答える。

「ああ、ダークケートスっていうLBXを操っていたな」
「ダークケートス!?」

シュリが驚きながら、目を見張った。その名前を聞いた瞬間、オリビアも顔を顰めた。
その様子だと何か知っていそうな予感がする。

「2人とも何か知っているのか?」
「ええ、あの早間綺羅という少年・・・・・・只者ではありませぬ」
「只者じゃないって・・・・・・どうして、そこまで言い切れるんだ?」

オリビアが言い放ったのを聞いた瞬間、何か対峙したことでもあるのか。
シュリがオリビアを見かねて、タイミングをとってから話してくれた。

「うちらもあの少年を見かけたんや」
「見かけた!? どこで?」

キョウヘイが目を丸くして、驚きを隠せないかのような感じで戸惑う。
シュリが言うには、1週間前の夜にトキオシティで見かけたという。

「様子がおかしかったから、声をかけようとしたんやけど・・・・・・」
「はい、何か威圧感を感じていたかのように見えておりました」

威圧感ねぇ、どうりで何か引っかかると思ったわけだ。
キョウヘイたちの話を聞く限り、ダークケートスはキラのLBXだろう。
それとも、キラはリンちゃんの知り合いであることを装っているのかもしれない。

「うーむ、何か気になるな。リンちゃんの知り合いか何かだと分かるような気がするんだけど・・・・・・」

そう言いながら呟いた瞬間、脳裏に何かが過ぎった。
もしかして、リンの身に何かあったのか・・・・・・ハルなら知っていそうだ。

「ハルに聞いてみるしかないようだな」
「でも、ハルさんがここに来ない限りじゃ・・・・・・」

輝姫が河川敷の上を見上げながら、顔を顰める。
確かに輝姫の言うとおりだ。何か嫌な予感がしそうでならない。
できることなら、バンにも会っておきたいところだが・・・・・・ちょっと気が引けたのか、なかなか会う気になれないでいた。

「うーん、参ったな・・・・・・・」
「とりあえず、帰った方がいいんとちゃいますか?」

シュリに言われて、時間を見ると・・・夕方になっていた。
そこに映った光景を見て、綺麗な夕焼けを見つめる。

「綺麗だな・・・・・・」
「そうですね」

みんなで夕焼けを見つめた後、お互いに頷き合いながらも笑顔を見せた。
それぞれ、帰り道が異なることもあってか・・・・・・別れの時が来た。

「じゃあ、みんな・・・・・・気をつけて帰るんだぞ」

そう言いながら、信助たち・キョウヘイたち・青峰太陽たちのグループを見て呟く。

「「「「「「「「はーい!」」」」」」」」」

みんなは元気そうに手を上げて、挨拶する。
こうして、サッカーバトルは終わった。そして、立向居は帰路についたのだった。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.75 )
日時: 2012/12/16 15:04
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第25章 無類シント&星目テツヤ&武闘フジの小5コンビ、登場!

(ストーリーモード:ヒロ)

トキオ大学でボクシング部の練習を終えて帰ろうとしていた矢先。
3人組の少年が何やらLBXバトルしながら遊んでいることに気づいて、そっちに歩み寄る。

「何の騒ぎだ?」

よく見ると、不良グループと小5の3人組がLBXバトルしながら対決していた。
3人組の少年に見覚えがあることに気づいて、特徴を思い出す。

(まず、1人目は・・・・・・確か、テツヤだったな)

1人目の少年は星目テツヤ。容姿は黒髪に整った顔をしており、イケメンみたいな感じだ。
服装はフード付きトレーナーを着用している。

(続いて、2人目は武闘フジ。小5のくせに喧嘩っ早い)

2人目の少年は武闘フジ。容姿は銀に染めた髪が特徴的になっており、目には隈が出来ている。
服装は基本、長袖のポロシャツを着ていることが多い。

「オラオラ、かかってきやがれ!」

挑発的な態度を示しているところはまったく変わらない。
それでも、テツは冷静沈着なところがあって信頼できるというのもある。

(3人目は・・・・・・)

3人目は無頼シントという少年だ。容姿はツンツンした髪型になっていて、色は茶髪である。
頭に赤いバンダナを巻いており、服装は黒いシャツにパーカーを着用している。

(この3人がこんな夜中にほっつき歩いて、遊んでるんだ?)

グレースヒルズに住んでいるが、3人組の無謀なところを見たのは初めてだった。






ようやく、LBXバトルを終えた3人組は僕を見て驚きを隠せなかった。

「ひ、ヒロさん!?」
「ったく、こんなところで何やってるんだ。子供が夜中まで遊ぶところじゃないんだぞ」

シントとテツヤはうなだれて、シュンと落ち込む。
フジは懲りずに僕を見て突っ込みながら話しかける。

「ヒロさん、あいつらは俺たちにケンカを売ってきたんですよ!」
「ケンカを売られて、LBXバトルしたのか?」
「はい。不良グループがいたから、あいつらには突っかかってくるの止めて欲しいんですよ」
「ったく、すぐこれだから・・・・・・ガキは困るんだよ」
「ガキガキって、そこまで言わなくてもいいじゃないですか!」

フジは顔をしかめて、ギャーギャー言い合っているうちに口喧嘩してしまった。
その様子を見ていたテツヤがフジの頭に拳骨をぶちかまして、鉄拳制裁した。

「はい、そこまでだ! フジ、ヒロさんを挑発してケンカに至るのはよくないぞ」
「いってぇー何すんだよ、テツ!」
「おまえが反省しないからこうなるんだぞ」

フジとテツヤを見かねた僕とシントは思わず苦笑しつつも、顔を見合わせる。
シントが思い出して話しかけてきた。

「そういえば、バンさんはどうしたんですか?」
「最近、会ってないから分かんないんだよ。まぁ、彼がいてくれればいいだけの話なんだけどね」
「それじゃあ、家に引きこもってるんですか?」
「引きこもりか、そうとも言えるけど・・・・・・あの人、ちょっと問題があってな」

僕はバンさんのことを気にしていたので、リンの行方を追って調査しているのだと思いながら考える。

「問題って・・・・・・・」
「そう、事件が起きているんだ。君たちは知っているだろう、5年前の行方不明事件」

5年前に起きた、1人の少年の行方不明事件。それに関与している人たちを捜査しつつ、リンのことについて調べていた。
3人は顔を見合わせながら思い出して言う。

「えーと・・・・・・確か、早間綺羅っていう少年のことですよね」
「そうそう、5年前に起きた事件で行方不明になったって言うヤツだろ?」
「うん、俺も気になってたんだよね」

テツヤ・フジ・シントがそれぞれ言いながら、感想を述べた。
そう、5年前の事件で綺羅が誘拐されたという可能性が浮上した。
それを元に捜査しつづけているバンさんのことが気がかりでたまらない。

「じゃあ、キラが目の前に現れたとしたらどうだと思う?」
「そりゃ、バトルするに決まって・・・・・・」

フジが言いかけたのを聞いて、テツヤが何かに気づいて叫ぶ。

「ヒロさん、もしかして・・・・・・っ!?」
「そのまさかだ、彼はリンちゃんの幼馴染かもしれない」
「どういうことですか、リンさんの身に何かあったんじゃ・・・・・・」
「うん、君たちはリンちゃんと遊んでたことがあるんだよね?」

リンと面識のある少年3人組に向かって言い放つ。

「あるけど、何で・・・・・・誘拐されたんですか?」
「ああ、そのキラにね」
「キラが生きてたんですか?」
「そういうことだ。事件に君たちを巻き込ませるわけにはいかない」

その話を聞いた3人組は武者振いして、顔を顰めた。
3人とも何か納得がいかないのだと察した時はもう既に遅し。

「許せない、俺たちが救ってやる!」
「そう、俺も同じだ。リンさんを攫っておいて、何するつもりだ!」
「俺も燃えてきたぜ! ケンカならやってやらぁ!」

3人の台詞を聞いて、頼もしく思えた。
とりあえず、4人で捜査して探すのもありだということでグループを固める。

「よし、やろうぜ!」
「おおっ!」

気合を入れて、僕は3人と一緒に歩きながらも帰路についたのだった。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.76 )
日時: 2012/12/16 15:05
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第26章 富士本優実&長月レオン、登場!

(ストーリーモード:ハル)

トキオ大学からの帰り道、幼馴染の山野バンのことが心配でたまらなかった。
いつもなら居眠りしているけど、今回は授業に来ていない。サボりかと思えば、余計に苛立つ。

「ったく、何なのよー!」
「でも、ハル・・・・・・山野君も気にしてるんだと思う。リンちゃんのことが気がかりでならなかったんじゃない?」

月島楓に声をかけられて、思わず躊躇ってしまう。
しかし、夜に吹くそよ風が当たってくる。それを受け止め、気持ちよさそうに目を閉じて笑う。

「まぁ、しょうがないんじゃない?」
「それにしても、引っかかることがたくさんありすぎて・・・・・・」
「引っかかるって、何が?」
「リンちゃんのことよ。バンに電話したけど、出てくれないのよ」

あいつのことだから、酔っ払って寝ているに違いない。
家まで来て、押しかけたいというのは山々なのだが・・・・・・どうにもならない。

「くっ、バンに会えないのが嫌なんだけど!」
「嫌って言うほどじゃ悩んじゃうんじゃない?」
「それほどでもないって言えると思う!?」

どうも引っかかるし、リンのことが気になる。
いや、彼がいればいいだけの話なのに・・・・・・・バンを起こすのも気が引けた。

(どうでもいいか・・・・・・)

その時、駅の方から悲鳴が聞こえてきた。
まるで雄叫びに近いような感じ・・・・・・誰かが喚いているのかもしれない。

「ギャーッ!」

聞きなれない声を拾った私と楓は顔を見合わせながら、駅に向かった。




トキオシティ駅に駆けつけると、1人の少女が不良グループに絡まれていた。

「ちょっと放してよ!」

少女が喚くようにして、すすりながら泣く。不良グループのリーダー格が言い放った。

「このガキ、俺に逆らうんじゃねえ!」

居た堪れなくなった私は怒りのボルテージが最高潮に達したのと同時に、大声を上げた。

「こら---------------------っ! 女の子をいじめるな!!」

ギクッとして固まった不良グループは私を見て怯える。
ガルルル・・・・・・・と唸り声を上げながら、腕を組んだ。

「女の子に手を出したら、承知しないよ!」
「この女ァ・・・・・・俺に刃向かったら、承知しねーぞ!」

リーダー格の少年は私に向かって、蹴りを食らわせようとした。
その蹴りをガッチリと受け止めた。私はキッと鋭い目で睨みつける。

「受け止めた!?」
「だてに鍛えてないからね、私の蹴りをくらいなっ!」

ハァァッと叫びながら、右足を振り上げて蹴る。リーダー格の少年の頬に炸裂した。

「ぐはっ・・・・・・」

蹴り飛ばされたかのような感じで倒れこんだ。それを見た不良少年たちは唖然として見つめている。
少女は呆然として突っ立っていたので、何が起きたのか分からなかった。

「嘘ォ・・・・・・」

不良少年たちはリーダー格の子を連れて逃げ出した。
その場に残った私と楓は女の子のところに駆け寄り、優しく声をかける。

「大丈夫だった?」
「はい、ありがとうございます」

特徴は腰まで延びた髪を一つ結びにしていて、目は普通だ。
ピンク色の長袖ワンピースの下に黒色のスパッツを履いており、右肩にはとある模様がくっきりと残っていた。

「あの、私は富士本優実と言います。よろしくお願いします」
「優実ちゃんって言うのか、よろしくね。私は人見晴香、ハルって呼んで!」
「私は月島楓よ。よろしくね!」

楓と一緒に自己紹介を済ませた後、優実に話を聞くことにした。

「何があったの?」
「それが・・・・・・・」

学校の帰りがけに出くわしてしまったのだという。
そこに通りかかった私たちがいたから、助けを呼び出したそうだ。

「なるほど、それで絡まれちゃったのね」
「はい・・・・・・ハルさん、さっきの蹴りは凄かったです!」

優実はキラーンと目を輝きながら、両手を突き上げて言い放つ。
興奮気味にまくし立てる優実を見て思わず苦笑した。

「まぁ、空手やってるからね」
「でも、キョウヘイくんたちもいるから寂しくないですけど・・・・・・」

優実が言いかけたその時、聞きなれない青年の声が聞こえてきた。

「おーい、優実! こんなところにいたのか、帰るぞ」
「あっ、レオン兄ちゃん!」

髪型や服装はポケモンBWの主♂みたいな感じになっている。髪の色は黒髪であり、目は青だ。
ハーフみたいなものだろうか、親から遺伝を受け継いでいるのかもしれないが。

「あれ、ヒロと一緒にいた・・・・・・」

青年は目を丸くして、驚きを隠せなかった。
数日前にキタジマ模型店で会ったことがあるのを思い出す。

「あっ、もしかして・・・・・・」
「ああ、キョウヘイたちに指導してたんだ。そういえば、自己紹介してなかったな」

青年はコホンと咳払いしてから、私たちを見て自己紹介してくれた。

「俺は長月レオンって言うんだ。バンとヒロの友達だけど、よろしくな」
「私は人見晴香って言うんだ。ハルって呼んでね! よろしく!!」
「私は月島楓、よろしくね」

自己紹介を済ませ、レオンに質問した。

「もしかして、バンの知り合い?」
「知り合いって言うか、友達だよ。ヒロとは同じ年だから」
「ヒロと同じ年って・・・・・・ええ!?」
「そこまで驚くのも無理はないね。7年前のディテクター事件の後に留学してたんだ」

レオンは7年前のディテクター事件の後に留学していた。留学先はLシティだという。
そこで、ある程度の知識を得た上で日本に帰国した。そして、進学先のトキオ大学で社会学部に所属しているらしい。

「まぁ、そこまで行ける距離ではなかったけど・・・・・・」
「僕がいたからっていうのもあるよね?」

レオンの背後に見覚えのあるシルエットが視界に映った。
大空ヒロだった。トキオ大学でも仲良くしてもらっているので、大丈夫だ。

「ヒロォ!? 何でここに?」
「ボクシング部の帰りだよ。久しぶりだね、レオン」
「久しぶりだな、ヒロ。帰ってきたこと言えなくてごめんな」
「別にいいよ。レオンに会えてよかったなって思うんだ。でも・・・」

ヒロは私たちを見て、思わず溜息をついた。ヒロもバンのことが気になっているのだろう。
レオンは首を傾げて、私たちを見た。

「あのさ、何かあったのか?」
「バンが学校に来てないのよ」

レオンの目が大きく見開かれ、バンが学校に来ていないことに気づく。
いったい、どういうことだと言わんばかりに私たちを見つめた。

「どういうことだ、ヒロ?」
「ある事件を追っててね・・・・・・レオンに言うか迷ったんだけど、どうしようかな」

ヒロはポリポリと頬を掻きながら、顔を顰めていた。
レオンのことで何か問題があるのかと思い、首を傾げる。

「ヒロ、レオンに何か問題があるの?」
「それが大有りなんですよねー」

ヒロはレオンを見て、思わず苦笑しつつも話してくれた。

「実は彼、アスペルガー症候群を患っていてね。そのせいで言いたいことを言ってしまうのが1つの悩みです」
「ヒロ、ハルさんたちに言っちゃっていいの?」
「仕方ないだろう、レオンのこと信用してもらえそうもないしさー」

アスペルガー症候群って、自閉症の1つだったような気がする。
楓によると、コミュニケーション障害もその1つに含まれるという。

「なるほどね、レオンと仲良くしたいからよろしくね!」
「こんな俺でも良いの? もし良ければ、事件の調査も手伝うぜ」
「もちろん! バンに問い詰めてやるんだからっ!!」
「ハルさん、燃えてますねー! 私も手伝います!!」

優実もやる気が沸いてきたようで、意欲はありそうだ。
レオンも手伝うから、ヒロと一緒に捜査してもらうことになる。

(バン、あんたのところに行くから待ってなさい!)

レオンと優実の2人を仲間に入れたハルはバンに対する思いを抱きながら、決意を固めたのだった。

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.77 )
日時: 2012/12/16 15:08
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第27章 橘美咲、登場!(前編)・・・初の幽霊屋敷探検!

(ナレーション:レッド)

ミソラタウンの町外れにある1つの幽霊屋敷が存在していた。
噂では、数年前に邪悪なオーラを纏う少年が身を潜めているという話が出ている。
そう、まるで幽霊みたいに現れて怖がらせるといった仕掛けが施されていたそうな。

「ここが噂の幽霊屋敷かぁー!」
「って、美咲ちゃん・・・・・・こんなところまで来ていいの?」

2人の少女が幽霊屋敷の前までやってきた。1人は富士本優実、もう1人は・・・・・・橘美咲と呼ばれる少女だ。
彼女の特徴は黒髪を耳の後ろで2つ縛りにしており、目は桃色の瞳になっている。
ちなみに身長は天馬と同じくらいだ。

「えへへ、前から幽霊屋敷探検してみたかったんだぁー!」
「だからって、そこまでしなくてもいいのに」
「優実、レオンさんに言わなくていいの?」

近所に住む幼馴染の長月レオンのことを気にかけている。
優実はそれほどでもなく、レオンのことを兄のように見ていた。

「いや、レオン兄ちゃんとは別に付き合ってるわけじゃないから良いよ」
「親はいないの?」
「うっ・・・・・・」

美咲の言葉につられて、思わず顔を顰める。優実は美咲の背中を押しながら、幽霊屋敷の中に入りたいというようなしぐさをして笑う。

「ちょっ、優実っ!?」
「いいから、さっさと行こうよ!」

優実と美咲は幽霊屋敷の中に入ることに成功した。



幽霊屋敷の中に入ると、真っ暗で何も見えない。2人はさっそく、懐中電灯を取り出してつけた。
目の前が明るくなったとは言えないが、決して探検することには変わりないだろう。

「それにしても、もの凄く暗いね」
「とりあえず、さっさと探検して出たほうが良くない?」
「それにしても、この屋敷・・・・・・何か違和感を感じるんだよねぇー」
「違和感? 美咲ちゃん、何を感じたの?」

優実は美咲の言動に何か引っかかったのか、気になることでもあったのだと察する。
幽霊屋敷とはいえ、何が起きるか分からない。気を引き締めて行くしかない。

「とりあえず、1階から探検して行ってみようか」
「探検して、それを探すのも手だねぇ! よしっ、行こうっ!!」

タタタ・・・と走りながら、1階全体を探検していく。
居間、大広間、ダイイングルーム、書斎の4つを回ってみたが、何も見当たらない。

「見当たらないね、どこにもないのかな」
「いや、2階にあるはずだと思う。きっと、その手掛かりはあるはずだ」

2階にある部屋のどこかに手掛かりが残されている可能性が高い。つまり、僅かな望みにかけるしかない。
その希望を持ちながら、2階に通じる階段を駆け上がった。



2階に着き、懐中電灯のライトを当てながら周りを見回した。
慎重に捜査しながら調べていくことが大切であり、2人は謎解きに取り組み始めた。

「1階はないよねぇ・・・・・・ということは2階にあるはずだわ」
「そう、きっと手掛かりを掴まればいいってことだよ」
「とりあえず、探検しよう・・・・・・ぅん?」

ヒタヒタ・・・・・・と不気味な物音が聞こえてくる。そう、何かが近づいてきそうな感じだ。
まさに絶体絶命とも言える瞬間、2人の背後に何かゾッとするのを感じる。
まるで、何かが近づく・・・・・・その物音を聞いた瞬間、顔を青ざめていった。

「今の音・・・・・・何か聞こえた?」
「うん、聞こえたよっ!」
「しっ! 美咲ちゃん、大声を出さないで」

優実が人差し指を立てて、静かにするようにしてっていう感じで合図する。
微かに物音が聞こえ、どこからか恐怖を感じるオーラが出てきそうだ。
冷や汗が伝う中、2人は困惑気味に戸惑いながらも懐中電灯を持ったまま逃げ切った。

「「うわぁぁぁ-------------------------!」」

幽霊が現れたのではないかと推測した2人は急いで走り出す。
果敢に走り出しながら、懐中電灯を持って逃げるしかなかったのだ。



空いている部屋に逃げ切り、バタンッとドアを閉めて潜めた。
2人とも声を出さないようにして、物音を聞いて伺う。

『カツーン、コツーン』

不気味な物音を聞きながら、慎重に声を出さないようにしてゴクリと固睡を飲んだ。
ようやく、物音が消えたのを確認したのを見計らって、懐中電灯のライトをつける。

「あれ、ここって・・・・・・」

周りを見渡すと、誰かの部屋らしき場所だと気づいた。
ふと、棚の上に写真立てが飾られているのを見つけて、思わず呟く。

「キラ?」

写真には、キラという文字が刻まれている。恐らく、少年の名前だろうか。
優実は記憶を探りながら、慎重に思い出して考え始めた。

(キラ・・・・・・待てよ、この家はどこかで見たような気がする)

記憶を探り、キラという少年のことを思い出しながら考えつつも美咲に聞いた。

「美咲ちゃん、この子のこと知ってる?」
「行方不明になったって言う・・・・・あの子だよね?」
「そう。この写真がここに置かれているってことは、他人の家だったんじゃないかな」

他人の家だと推測した理由は、その子の家に遊びに来ていたという証拠だというのだ。
もし、キラがこの家に来たなら見ている可能性が高い。そうだとしても、キラだというのを確信できるはずがない。

「それにしても、おかしいよね・・・・・・」
「そうだよね、何か変だよぉ・・・・・・」
「まだ手掛かりがあるあずだよ。頑張って探すよ!」

優実の元気な声を聞いて、自信をなくしかけていた美咲はコクリと頷く。
美咲が何かに気づいて、思わず指差した。

「優実、あれは何?」
「・・・・・・え?」

美咲が指差したその先を見ると、大きなドアが隠されていたのだ。
2人がドアを開けて見たものとはいったい?

Re: 【ダンボール戦機W】バン×ハルと失われた過去(改) ( No.78 )
日時: 2012/12/16 15:10
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: hSo8a19A)

第28章 橘美咲、登場!(中編)・・・地下室で見たものとは?

(ナレーション:レッド)

優実と美咲はミソラタウンの町外れにある幽霊屋敷を探検するためにやってきた。
2階にある1つの部屋で見つけたドアを見て、驚きを隠せなかった。

「これは・・・・・・」
「地下室に通じるんじゃないのォ?」

優実は試しに地下室のドアを触る。触ってみると、固いというよりは頑丈そうだ。
しかも、このドアを開けるには力を入れておく必要があるようで・・・・・・・2人は顔を見合わせる。

「うーむ、地下室に通じるとは限らないよね」
「とりあえず、ドアを開けて入った方が良さそうだよねぇー」
「よし、2人で思いっきり開けるよー!!」

2人は力を入れて、押し込むようにして開ける。

「「うおおおおおお!」」

一気に開け放たれたかと思いきや、足が滑ってしまった。

「「へっ?」」

2人同時にゴロゴロと転がる。トンネルのようだと気づいた時はもう既に遅し。
美咲と優実は滑り台みたいなトンネルを滑りながら、思いっきり叫ぶ。

「「うわぁぁぁぁぁ------------------------------!!」」

トンネルの出口が見えてきたかと思ったら、一気にポンッと宙に舞った。
ようやく、その場に留まった2人は思わず顔を顰める。

「いったぁ〜」
「うぅ・・・・・・ここはどこォ?」

懐中電灯を照らし出そうとしたその時、何か光るものを見つけた。
水晶に近い・・・・・・というよりは、何か氷柱のようなものだろう。

「うわぁ・・・・・・・」
「おぉ、綺麗・・・・・・・・」

水晶の氷柱を見て、2人は満足そうに頷く。
ダイヤモンドダストを見ているかのよう・・・・・・思わず見とれてしまい、頬を赤く染めた。

「マジで綺麗だよね・・・・・・」
「うん、そうだね」

優実は周りを見回しながら、首を傾げつつも呟いていた。
ここはどこだろうと思いながら、部屋の周りを捜索する。

「うーん・・・・・・・」

懐中電灯を持ったまま、洞窟みたいなところを探検しながら探す。
この屋敷には何かが隠されているような気がしてならない。とはいえ、捜索しながら探すのも面倒だ。

「うーん、どうする?」
「何かが隠されているよね、絶対!」
「とりあえず、慎重に歩いて探そう・・・・・・ぅん?」

優実が呟いたかと思いきや、物音に気づく。さっき、2階で聞いた音と似ている。
冷や汗がタラリと頬に伝う。その違和感を感じながら、2人は一気に走り出して逃げ切ろうと決めた。

「とりあえず、一気に逃げよう!」
「分かったよォ、逃げれば良いでしょ!!」

一目散に駆け出して、思いっきり逃げ切った。




しばらくして、一気に抜けると・・・・・・洞窟の中だった。
出口がどこにあるかも分からないので、慎重に走りながらも上に通じる階段を駆け上った。

「どこに行くの?」
「黙ってて、美咲ちゃん!」

優実はイライラしながらも探検するにつれて、だんだんと嫌気がさしてきた。
美咲は嫌気がさすのも頷けるし、しょうがないかと思いながら苦笑する。

「しょうがないかぁー」
「ん? 何か言った?」
「いや、別に・・・・・・」

美咲の呟きを聞いて、首を傾げた。
もう少しで近づくかと思えば、壁に四角いものがたくさんあることに気づいた。

「多分、その入り口に通じる階段のスイッチがあるはずだよ」
「なるほどね・・・・・・あれかなぁ?」

美咲が指差したその先には、1つ違いの四角いものがあった。その大きさは周りにある壁のものと比べて違う。

「じゃあ、これだな!」

優実は左手で懐中電灯を持ちながら、右手で四角いものを押す。
バコンッと音がして、ゴゴゴ・・・・・・と何かが開く音がした。

「開いた! よし、一気に逃げよう!!」

一気に階段を駆け上がったその先には、1階の書斎だった。
書斎のどこかに事件の謎を解く手掛かりが残っているはずだ。

「よし、スイッチを押して・・・・・・・元に戻そうか」

スイッチを押して、元に戻そうかと思っていたその時。玄関の方から聞きなれない声が聞こえた。

「そこまでだ、ガキ共」
「・・・・・・っ!?」

周りを囲まれ、目の前に誰かがいることに気づく。
リーダー格とも言える青年がボキボキと指を鳴らして呟いた。

「キラとかいうガキのこと探してたんだろォ?」
「そんなことは・・・・・・・」

ないと言う美咲の話を遮りながら、冷静に状況を把握する。
集団というより、何なんだ・・・・・・少なくとも、20人くらいはザッといる。
さっき、玄関のエントランスホールで感じた違和感はこれだと分かる。

「くっ・・・・・・」

そいつらは複数のLBXを繰り出してきた。
私たちも対抗しようとするが、運悪く持ってきていない。

「ヤバい、どうしよう・・・・・・・」
「優実、このままじゃまずいよ」

その複数のLBXを相手するのは多すぎる。しかし、この状況を打破できるはずもなく、その場に佇むしかなかった。
集団を纏めるリーダー格の青年が指示して言った。

「おまえら、邪魔なガキをぶちかませ!」
「ラジャー!」

複数のLBXが武器を持って襲い掛かってきた。同時に2人は思わず目を閉じる。

(やられる----------------------!)

目を閉じた瞬間、シーンと静かになった。首を傾げながら、恐る恐る目を開けた。

「・・・・・・?」

よく見てみると、いつの間にか知らない間にLBXが全滅していたのだ。
その視線の先には、2体のLBXがいる。イカロス・フォース、あと1体はイカロス・ゼロに似たような感じだ。

「2人とも大丈夫か?」
「ただいま、ヒーロー参上! なんてね・・・・・・へへへ」

聞き覚えのある声を聞いて、2人の青年を見た。
長月レオンと大空ヒロの幼馴染コンビがCCMを持ちながら構えている。

「どうして、ここに?」
「後で話すよ」

この後、2人が現れた理由が明かされる!!


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。